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中古車の費用対効果は良い?悪い?両方の意見をまとめました!

新車と中古車、車の購入を考えているときにはどちらが安いのか気になるものですが、車自体の購入費用はともかくとして、それ以外の費用対効果はどちらが良いのかわかりませんよね。

今回は新車と中古車の費用対効果を比較して、中古車の費用対効果の良い面、悪い面をご説明します。

中古車の費用対効果が良い意見

自動車と費用

まずは費用対効果がいいという意見を見ていきましょう。

購入価格安い

中古車なので当然と言えば当然ですが、まずはなんといってもこれです。

同じモデルの車でも、例えば小型車クラスでは新車と中古車で200,000円程度の金額の差が生まれ、中古車の年数が経つごとに、または走行距離が長いごとにどんどん価格が下がっていきます。

リセールバリューが気にならない

リセールバリューとは、購入した車をを売るときの金額が新車価格に対してどの程度残っているのかを表す指標です。

新車で購入した場合、購入後3年でのリセールバリューは40%60%となっており、例えば2,000,000円で購入した車は3年後に売ると800,000円~1,200,000円になるというわけです。

新車を買うときにはどうしてもこのリセールバリューが決め手の一つになっており、リセールバリューの高い車種やオプション装備、色などを選ぶのですが、中古車の場合はあまり考慮する必要がありません。

中古車でも購入後の売却価格は下がりますが、そもそもの購入金額が安いので影響は新車ほどではありませんし、中古車のリセールバリューは70%以上となっています。

オプション装備が安くつけられる

車を新車で購入する場合、車種やグレード、色などを選べますが、他にもオプション装備といってカーナビやオーディオ、外観パーツなどの追加装備を付けることができます。

しかしオプション装備は結構費用がかかるものであり、普通車であってもオプション装備をフルにつければ、値段が500,000円~1,000,000円近く変わってしまいます。

しかし中古車の場合は好きなオプション装備を選べるわけではありませんが、オプション装備込みの値段でも、無しの同一車種と大きな価格差がでません。

ですので新車ではとても手の出なかったフル装備のグレードでも、中古車なら可能となるのです。

一例ですが、私が乗っている初期型のトヨタ アルファードはフル装備なのですが、装備のないアルファードとの価格差はわずか200,000円程度でした。

新車時では1,000,000円以上の差があって車両価格の高さと相まって手が出ませんが、中古車であれば最高のグレードでも費用内で購入することができるのです。

すぐに乗れる(受注生産ではない)

運転する女性

例えば燃費の悪い車から燃費の良いハイブリッドカーに乗り換える際に、新車で購入しようとすると通常は購入契約してから納車まで結構な時間がかかります。

新車は近年はほとんど受注生産となっていますので、人気車種だと契約から納車まで3カ月待ちということもあります。

納車を待つ間は仕方なく燃費の悪い車に乗らなければならないので、その間の燃料代は高いままです。

しかし中古車の場合は、購入契約すれば納車まではすぐですので、エコカーにすぐに乗り換えができて燃料代を無駄にしなくてもよくなるでしょう。

自動車取得税が安い

車を購入する時にかかる税金の一つに自動車取得税があります。この税金は新車時が一番税額が高く、中古車は新車登録6年目(軽自動車は4年目)までどんどん税額が下がっていき、それ以降は非課税となります。

税率は以下の通りで、普通車で新車時に0.681だったものが、3年経過で約半分となります。

経過年数軽自動車普通自動車
1年0.5620.681
1.5年0.4220.561
2年0.3160.464
2.5年0.2370.382
3年0.1770.316
3.5年0.1330.261
4年0.1000.215
4.5年0.177
5年0.146
5.5年0.121
6年0.100

例えばトヨタアルファードの初年度の自動車取得金額は49,000円ほどですが、3年経過した中古車では22,700円となり、購入時に26,300円も費用差が生まれることになります。

もし車の購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方も合わせて覚えておけば、費用対効果が上がります。

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中古車の費用対効果が悪い意見

悪いという意見は以下の通りです。

自動車重量税が高くなる

新車であれ中古車であれ、車を購入し維持するためには自動車取得税、自動車税、自動車重量税などの税金が必要です。その中で中古車で高くなる可能性があるのが、自動車重量税です。

自動車重量税は車検時に支払う税金で車の総重量によって税額が決まりますが、この税金にはエコカーに対する減免措置があります。

エコカーの場合は新車購入時から減税や免税などの措置が適用され、その後の車検時にもある程度の減免措置をうけられます。

しかし中古車、とくに年式の古い車になってくると、対象から外れてしまって減免措置が受けられないことがあります。

しかも初年度登録から13年以上経過した車については、逆に税額が高くなるようになっています。

減税率車種
免税平成2641日から平成29430
までの間に新車購入時に「免税」を
受けた乗用車・電気自動車
50%減税平成2451日から平成26331
までの間に新車購入時に「免税」を
受けた乗用車
本則税率新車購入時に上記以外のエコカー減税を
受けた乗用車
車両重量2年自家用

50%
減税
本則
税率
エコカー以外
右以外13年経過18年経過
H28.3.31
まで
H28.4.1
以降
0.5t以下免税2,5005,0008,20010,80011,40012,600
~1.0t5,00010,00016,40021,60022,80025,200
~1.5t7,50015,00024,60032,40034,20037,800
~2.0t10,00020,00032,80043,20045,60050,400
~2.5t12,50025,00041,00054,00057,00063,000
~3t15,00030,00049,20064,80068,40075,600

なお車検3回目以降はエコカー対象者は本則税率、それ以外はエコカー以外の税率がかかります。

ですので新車を長く乗り続ける場合と、中古車を長く乗り続ける場合では、2年ごとに自動車重量税額に差が生まれ、新車の方がお得になります。

一例ですが、1.0tまでの車で50%免税の場合とエコカー以外の場合では、経過年数ごとに次のように費用差が生まれます。

車検3回目以降はエコカーは本則税率となりますので、6年目から本則税率です。

納税額総額費用差
所持年数50%減税
エコカー
エコカー以外
2年5,000円16,400円11,400円
4年10,000円32,800円22,800円
6年20,000円49,200円29,200円
8年30,000円67,200円37,200円
10年40,000円83,600円43,600円

任意保険額が高い

自動車の保険

車の任意保険は対人対物保険や車両保険などいくつかの保証を組み合わせることができますが、新車購入の場合は「新車割引」という特約が付与できます。

これを活用すると保険料が割引となり、保険会社にもよりますが対人対物などで約10%、車両保険で10%~20%の割引を受けることができます。

期間は2年間のものが多く3年目からは割引が適用されませんが、同じ税額でも新車では2年間分の保険料が安くなるわけです。

私が乗っている車の保険料は車両保険なしで年70,000円程度ですから、新車の場合には次の程度は安くなるでしょう。

保険加入年数対人対物割引額
(10%の場合)
1年7,000円
2年14,000円

燃費が悪い

一般的に車は走行距離が長かったり年式が古かったりすると、部品の劣化などから燃費が新車時からだんだん落ちていきます。

100,000㎞も走行した車だと、新車時から10%近く燃費が悪くなっていると考えてください。

またそもそも車の燃費は年々よくなっていますので、同時期に買う新車と中古車では新車のほうが燃費が良いものです。中古車、とくに年式や走行距離が多いものは燃費に影響が出ます。

部品交換が必要となる

車の部品にはある年数または走行距離ごとに部品交換が必要なものがありますが、中古車はの場合それらの交換費用が発生することがあります。

よくあげられるものにエンジンのタイミングベルトという部品がありますが、この部品は10年または100,000㎞を超えると交換時期とされています。

この部品が故障するとエンジンが動かなくなってしまうので必ず交換が必要となりますが、部品代+交換費用で100,000円ぐらいかかる大きな出費です。

中古車を長く乗る場合や、安いけれども年式や走行距離が長い中古車を買う場合には、部品交換費用をあらかじめ考える必要があります。