ダイハツ タフトは軽自動車のコンパクトクロスオーバーSUVで、使い勝手の良い車内スペースが特徴の車です。
今回はタフトのラゲッジスペースについてご紹介していきます。
タフトの荷室・トランクの容量・寸法
ダイハツ タフトは軽自動車のサイズでクロスオーバーSUVとした車種で、遊び心のあるポップなデザインも特徴です。
クロスオーバーSUVはオフロード走行よりもオンロード走行をメインとしたSUVで、近年そのスタイリッシュなデザインなどから大人気となっています。
その人気は小型の車種である軽自動車にも及んでおり、最近では軽自動車のコンパクトなボディでSUVが登場しています。
タフトはその中でもトールワゴン系の車をベースとしながらSUVらしいポップで力強いデザインをまとっており、存在感のある車に仕上がっています。
なおタフトという車名は昔のダイハツのSUVに付けられていた名前ですが、現行のタフトは名前のみ継承しており2020年に登場した最新設計の車種となっています。
ではタフトの大まかなサイズ感とラゲッジスペースのサイズなどをご紹介します。
| スペック | タフト | |
| 乗車定員 | 4名 | |
| 全長 | 3,395mm | |
| 全幅 | 1,475mm | |
| 全高 | 1,630mm | |
| 室内長 | 2,050mm | |
| 室内幅 | 1,305mm | |
| 室内高 | 1,270mm | |
| ラゲッジルーム | 高さ | 710mm |
| 幅 | 710mm（タイヤハウス間） 1,100mm（サイドトリム間） | |
| 奥行き | セカンドシート展開時：360mm セカンドシート収納時：1,260mm（フロントシート背面〜テールゲート） | |
| ラゲッジ容量 | – | |
| 運転席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
| 幅 | 約500mm | |
| 奥行き | 約1,000mm | |
| 助手席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
| 幅 | 約500mm | |
| 奥行き | 約1,000mm | |
| 後席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
| 幅 | 約1,100mm | |
| 奥行き | 約800mm | |
タフトの外観サイズは軽自動車の規格にあわせたサイズ感となっており、全長及び全幅は他の軽自動車と同じく規格の寸法ギリギリとなります。
一方で全高はベーシックな軽自動車より少し高い1,630mmとなり、車高の高いスーパーハイトワゴンほどの高さはないものの走行性能などが優れたデザインとなっています。
車内スペースに関しても座席のスペースとラゲッジスペースのバランスをとったレイアウトになっており、座席の足下スペースは標準的なサイズ感に留まっています。
そのおかげでタフトの標準ラゲッジスペースは軽自動車としてはそこそこのサイズがあり、セカンドシートからテールゲートまでの間の空間は奥行きが360mmとなります。
決して広いサイズではないものの軽自動車の限られたサイズの中ではまずまずといったスペースが確保されています。
また横幅や高さも狭い場所では700mm程度のサイズになりますが、横幅などは場所によっては横に広くて1,000mm近いサイズを使える部分もあるので、積込む荷物によって調整すると良いでしょう。
ではタフトのラゲッジスペースについて詳しくご紹介します。
タフトの荷室・トランク・荷物収納スペースの良い点
タフトのラゲッジスペースは軽自動車としては標準的なサイズにはなりますが、さまざまな点で使い勝手のよい仕様になっています。
普段使いであれば十分な標準ラゲッジスペース
タフトの標準的なラゲッジスペースは広々とはしていないものの普段使いであればしっかり使えるサイズ感です。
タフトの標準ラゲッジスペースはセカンドシートからテールゲートまでの間の空間となっており、タフトはセカンドシートが前後スライドできないのでラゲッジスペースのサイズは固定になります。
標準ラゲッジスペースの奥行きは360mm程度とそこまで広くはないのですが、このサイズはトールワゴン系の軽自動車としては一般的なサイズ感です。
見た目にも奥行きがそこまで広くはないのですが、それでも普段の買物の荷物ぐらいであれば十分に積み込める広さはありますし、あまり無理な詰み方をしなければとりあえず問題はないでしょう。
またタフトのラゲッジスペースは上下の高さが結構広めであり、ここを活かすと車いすやベビーカーなども積み込めます。
奥行きが狭いので折りたたみは必須ですが、ファミリーカーとして使うときにこれらが満足に積み込めるのは便利です。
流石にゴルフバッグなどは標準ラゲッジスペースには積み込みづらいですが、スーツケースなどは横倒しにすることで中型スーツケースぐらいであれば積み込めます。
セカンドシートの背もたれが後ろに少し斜めになっていることでラゲッジスペースの上に行くほど前後スペースが少し狭めになりますので、荷物の積み込み方を工夫すると良いでしょう。
シートアレンジで拡大するラゲッジスペースサイズ
タフトのラゲッジスペースではシートアレンジによってさまざまな使い方ができ、ラゲッジスペースのサイズを広げることができます。
タフトのラゲッジスペースではセカンドシートを収納することで前後にスペースを拡大することができ、セカンドシートのシートアレンジが重要となります。
タフトのセカンドシートは背もたれを前に倒すだけのシンプルなシートアレンジですが、それでもフラットになるまで倒すことができるのでかなり考慮された設計のシートになっています。
こうすることでセカンドシートのスペースをラゲッジスペースにできるので、その奥行きは1,260mm程度つかうことが可能となります。
これだけの奥行きがあればゴルフバッグを前後に積込むことが可能となり、タフト1台でレジャーなどにも出かけられるでしょう。
またタフトのセカンドシートは左右で分割されている5:5式であり、左右どちらかだけを倒すような使い方も出来ます。
片側は座席として展開しておけば乗車人数を3名確保しながら前後に長いラゲッジスペースが作れますので、荷物の量によって両方倒すか片方だけ倒すかを選ぶと良いでしょう。
片側だけでも奥行きの広いスペースが確保できますので、3名でのレジャーなどの際にゴルフバッグを前後に積み込んだりする使い方が出来ます。
シートアレンジの調整は楽なものですので、さまざまなシーンに合わせて調整することで対応できる場合もあるでしょう。
防水性のある素材でキャンプなどにはもってこい
タフトのラゲッジスペースには防水性があらかじめ付与されており、ラフな使い方にもある程度対応できます。
タフトはそのデザイン的にキャンプやアウトドア向きのぽっぷなデザインをしているのですが、シートの機能にもこういったシーンへの対応がされています。
まずタフトの標準ラゲッジスペースは床面が樹脂素材で覆われており、水で濡れたものや汚れたものを積込むことができます。
一般的なラゲッジスペースでは柔らかめのカーペット生地で覆われているので傷つきなどに対してはよいものの、濡れたものや泥が付いたものを載せるとシミがついてしまう場合があり、その掃除もなかなか難しいです。
ですがタフトの防水フロアであれば汚れが付いてもすぐに掃除できるので、キャンプやアウトドアの帰りに汚れの付いたものを積み込みやすいです。
またタフトはシートアレンジでセカンドシートを倒せるのですが、そのセカンドシートの背面も撥水素材で覆われています。
シートアレンジ後には撥水素材の面が上面となって全体的に防水性を与えてくれますし、シート自体の表面素材も撥水性があるので水が少し漏れてしまっても汚れづらくなっています。
勿論大量の水がかかったりすると後の対処が大変になりますので、ヘビーな使い方をする際にはあらかじめ防水シートを敷くなどの対応をしておいたほうが便利です。
ですがちょっとしたことであればタフトの標準機能で対応できるので、使えるシーンが幅広いのが特徴です。
フラットで邪魔な隙間も少ない使い勝手の良さ
タフトのラゲッジスペースではシートアレンジ後に全体がフラットに近くなっており、荷物の積み込みが行いやすくなっています。
タフトのラゲッジスペースではシートアレンジによってセカンドシートを収納してサイズを拡大できるのですが、その際にラゲッジスペースの上面がフラットになって積載性が良くなっています。
ラゲッジスペースの上面がフラットだと荷物を積み込むときに引っかかる部分がないのでスムーズに積込むことができ、ダンボールなどを滑らして奥へ移動させる際にも作業がしやすくなっています。
タフトのラゲッジスペースのフロアは防水素材となっていることで滑りもよく、キャンプ用品などを積み込むにはもってこいのスペースになっています。
またタフトはセカンドシートのデザインがシートアレンジを強く考慮したものとなっており、セカンドシートの左右の肩部分に少し張り出しがあります。
この部分はシートを倒したときにボディのサイドトリムとちょうど合うようにデザインされており、これによって邪魔になる隙間を可能な限りなくすようになっています。
セカンドシートが固定式なのでシートの前側には少し隙間はあくものの、左右方向はほぼピッタリしていてギリギリまで荷物を積み込めるようになっているので使い勝手はかなり良いです。
大きめのアンダーラゲッジが便利
タフトにはラゲッジスペースの床下にアンダーラゲッジがあるのですが、サイズの大きなアンダーラゲッジで使い勝手が良いです。
アンダーラゲッジはラゲッジスペースの下に設けられた小さめの収納スペースで、最近ではコンパクトカーでも標準的に装備されるものとなっています。
アンダーラゲッジには普段使わない小物類や工具などを積み込むと便利であり、タフトでは標準ラゲッジスペースのデッキボードをめくることでアクセスできます。
アンダーラゲッジの深さは約140mm程度でラゲッジスペース全体に比べれば小さめですが、軽自動車のアンダーラゲッジとしては十分なサイズでしょう。
またタフトのアンダーラゲッジにはオプション装備としてアンダーラゲッジボックスを取り付けることも出来、防水性のある樹脂トレイなので、靴などを入れておくにもぴったりです。
またアンダーラゲッジは標準ラゲッジスペースの高さを増加させる使い方も可能で、デッキボードを開いたままにすることで標準ラゲッジスペースにアンダーラゲッジの深さをプラスした高さで荷物を積み込めます。
このモードであれば横倒しできない植木類やサイズの大きなゴルフバッグなどを立てて積込むことが出来、標準ラゲッジスペースのサイズでもかなりの大きさのものが積み込めます。
さらにタフトではデッキボードが立てた状態のときにデッキボードに荷物をひっかけられるフック状の形状が付いており、デッキボード自体をこのように活用する車は結構珍しいものとなっています。
使い勝手の良いラゲッジ周りの装備
タフトにはラゲッジスペース周りにさまざまな便利機能がそなわっており、オプション装備なども使い勝手の良いものがあります。
まず標準的な装備としタフトのラゲッジスペースの左右には「マルチフック」と呼ばれる小型のフックが装備されており、このフックにロープやネットをひっかけることで荷物を固定することができます。
またシートアレンジを行うときの操作レバーがセカンドシートの肩部分にあるのですが、このレバーはラゲッジスペース側からでも操作が出来る位置にありますので、ラゲッジスペースを拡大したいときにはスムーズに調整できて便利です。
その他にオプション装備として面白い機能が「フレキシブルボード二段モード取り付けキット」というものがあり、このキットには「フレキシブルボード」、「ラゲッジバー」、「ラゲッジフック」などがセットになっています。
この装備は簡単に言えば標準ラゲッジスペースを上下2分割することの出来る中間ボードを取り付ける装備であり、普段使いでの荷室の使い分けやキャンプやアウトドアでのテーブルなどさまざまな使い方ができます。
耐荷重は3kgとなっているのでそこまで負荷のかかる使い方は出来ませんが、アウトドアなどに向けた便利な機能です。
この他にオプション装備としてラゲッジネットなども用意されており、荷物がこぼれないように支えたり、フレキシブルボードの下のスペースを安定して使えるようにしたりなど色々な使い方ができます。
タフトの荷室・トランク・荷物収納スペースの悪い点
タフトのラゲッジスペースは全体的に使い勝手が良いものですが、次の点は少し残念な部分です。
フル乗車時のラゲッジスペースとしては狭め
タフトは軽自動車にしてはシートアレンジなどで使い勝手の良いラゲッジスペースに出来るのですが、フル乗車状態ではやはりラゲッジスペースは狭めです。
タフトはセカンドシートがスライドできない固定式なので標準ラゲッジスペースはサイズが変わらないのですが、これは軽自動車としては標準的な仕様です。
ラゲッジスペースが不足しているときにはシートアレンジや分割式シートを駆使することで大幅に使い勝手を向上できるのですがタフトに4名でフル乗車した際にはやはりラゲッジスペースは手狭になります。
ラゲッジスペースの奥行きは広いところでは360mmとなっていますが、シートの上の方ではもっと狭くなってしまいます。
タフトの標準ラゲッジスペースのサイズでは買い物袋などの普段使いには使えるものの、4人分の荷物を積み込みながら買物をするとなるとそこまでゆとりはありません。
デッキボードを取り外して深さを多少増やすことはできるものの、前後に大きなものなどはどうしてもシートバックが斜めになっていることから積み込みづらいです。
そのため4人での旅行や移動の際にスーツケースなどを積み込むような使い方が特に不便であり、ある程度の荷物であれば乗員の膝の上に載せられるものにしたりすると使い勝手が良くなるでしょう。
タフトの荷室・トランク・荷物収納スペースの口コミ・評判
タフトのラゲッジスペースについてはtwitterにはさまざまな投稿があり、その中からいくつかご紹介していきます。
本日、新しい相棒が納車されました！ “青空SUV” タフト君です♪ ただ荷室はトノカバーが無いのでネットで見つけた物を被せて目隠しにしました。人生初の軽ですが、サクッと気軽に乗れてアウトドアでも活躍しそうです！😉
☆ダイハツ タフト G(ノンターボ) 2WD サンドベージュM、OP少し😆 pic.twitter.com/RhisDXqNlL— 浪花@Camper (@CamperNaniwaEx1) May 23, 2021
こちらの方はタフトのラゲッジスペースを最大限活用されており、キャンプやアウトドアに活用されています。
シートアレンジをすることでかなり大量の荷物を積み込めるようになっているようで、軽自動車といっても1台で色々な使い方が出来る車です。
後部座席スライド不可能で狭いと言われる荷室
買い物袋が崩れにくいあの狭さは自分的に◎
シートを倒した時の前席との空間問題は そこも荷物置きになるので問題ナシ
車椅子を積むことがあるけど片方だけ倒して置けば余裕で３人乗車出来たしキャンプ行かず街乗りメインなので充分過ぎる積載量👍#タフト pic.twitter.com/19dL5Et2dI— 丈🔶🔸 (@TAFT_JOE_) May 5, 2021
こちらの方はタフトのラゲッジスペースについて買い物袋を積み込みやすいとおっしゃっておられ、狭めの奥行きが逆に荷崩れを防いでくれるようです。
また車いすを積み込むときには片側だけのシートアレンジで可能だったそうで、3名乗車+車いすであれば十分な使い勝手でしょう。
総評
ダイハツ タフトは軽自動車ながらアウトドア向けのデザインが特徴の車で、ポップで力強いエクステリアデザインは目を惹きます。
軽自動車なのでサイズ的な制限はありますが、ラゲッジスペースについてはシートアレンジを活用することでさまざまなシーンに対応できます。
ラゲッジスペースの形状も使い勝手の良いものですので普段使いから趣味の車まで幅広く活躍する車です。
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