ダイハツ アトレーは商用ベースの軽自動車バンで、さまざまな用途に便利に使える1台です。
今回はそんなアトレーの給油口についてご紹介します。
アトレーの給油口の位置
ダイハツ アトレーは軽自動車の小型バンで、商店などの貨物用からプライベートでのキャンプやアウトドアに至るまでさまざまな活用の出来る車です。
アトレーは商用車としての需要が多い車種で、現行モデルで6代目を数えるほどの長寿車種となっています。
昔のアトレーはフロントの座席の下にエンジンのあるキャブオーバーバンでしたが、5代目からはエンジンがフロント搭載となったことで衝突安全性などが向上し、車内の静粛性や積載性も高まったことから人気が高まり、結果的に5代目アトレーは16年もの長期に渡ってラインナップされる車種となりました。
ですが最近の2021年にフルモデルチェンジを果たして6代目となっており、デザインが一新されるとともにプラットフォームやエンジンなどがダイハツの最新コンポーネントになっています。
このアトレーは車のサイズとしては軽自動車なのでかなり小型なのですが、乗員よりも荷室を優先する商用車のニーズが高いため一般的な軽自動車とは構造が違います。
そのため給油口の位置も一般的な軽自動車とはかなり違う位置にあり、アトレーの場合には運転席側フロントドアの下側にある多角形の区切られた部分が給油口になっています。
この部分はドアの開閉とは連動していないのですが、同様のデザインは給油口のある右側だけでなく助手席側である左側にもあります。
ですが左側は給油口ではなくあくまで右側とのデザインの統一性から同様の形状になっているだけの部分です。
軽自動車に限らず一般的な車種では燃料タンクが車の後方にあるため給油口も後方にあるのですが、アトレーの場合には燃料タンクが前席の下側にあるため給油口の位置もフロント側に寄っています。
こういった燃料タンクと給油口の配置は商用車のキャブオーバーバンやセミキャブオーバーバンには多く、後方の荷室のスペースを最大限活用するための配置です。
アトレーの給油口の開け方
次にアトレーの給油口の開け方をご紹介しますが、この開け方も一般的な車種とは少し違います。
アトレーの給油口の開閉
アトレーの給油口の開き方は普通の乗用車と少し位置が違うので、初めて給油をするときなどは戸惑うこともあるかもしれません。
これまで給油口の開閉方法というのはいくつかの変遷があるのですが、最初期には給油口の開け方は車の鍵を使って開閉する方法であり、給油口の近くに鍵穴がありました。
その鍵穴にキーを差し込んで回せば給油口を開けましたが、その後給油口の開き方にはレバー式が登場し、運転席の周りにあるフューエルリッドオープナーと呼ばれるレバーを引くことで給油口を開けました。
この方式はより簡単に給油口を開ける方法として一般的になりましたが、一時期はレバー式の信頼性の低さなどもあり鍵穴も並行して装着されていました。
ですがその後は信頼性の向上などによって鍵穴が廃止され、現在ではレバー式やボタン式、プッシュ式などの方法で給油口を開けるので給油口のフタは単純なカバーのみとなっています。
一般的な乗用車ではフューエルリッドオープナーはハンドルの脇やシートの下側などに位置して、そこから車の後方にある給油口までワイヤーなどでつながっています。
アトレーの給油口の開き方はフューエルリッドオープナーを使ったレバー式の開閉構造なのですが、そのレバーは運転席のシートの右脇のピラーの下側にあり、シートベルトに隠れるような位置にありますので一見すると見えなくてわかりにくい位置です。
この位置にあるのはすぐ脇にある給油口のロックを直接解除するためのレバーとなっているためであり、ワイヤーなどを介さない分非常にシンプルな構造となっています。
レバーを引くと給油口のフタのロックが解除されますので、あとは少しだけ空いた給油口のフタを手動で完全に開きます。
アトレーのフューエルリッドオープナーのレバーはシートベルトに隠れやすいというのが視認性が悪い部分であり、レバー自体もも小さなものなので初めてアトレーに乗るときにはわかりにくいです。
アトレーの給油の方法
アトレーの給油口を開くことができたらその後に給油を行います。
アトレーにはガソリンエンジンが搭載されているので給油する燃料はガソリンとなりますが、給油口が運転席の近くにあるのでドライバーのすぐ脇にガソリンスタンドの給油機が来るようにしましょう。
給油口のフタをフューエルリッドオープナーのレバーで開くとそこには燃料口が出てくるのですが、燃料校には燃料口キャップがはまっておりこれを外す必要があります。
燃料口キャップはネジ式で取り付けられているので回すと簡単に取り外すことができ、燃料口キャップはひもで給油口とつながっているので紛失防止にもなっています。
また燃料口キャップのひもは給油口のフタの裏に引っ掛けて固定する場所があり、邪魔にならないようにしておけます。
燃料口キャップを取り外すと給油が開始できるので、ガソリンスタンドの給油機のプロープを差し込んで給油を行いましょう。
そして給油が完了したら燃料口キャップをまた締め付けて固定するのですが、その際に燃料口キャップを回すとあるところで「カチッカチッ」という音がなりますので、こうなればしっかり締め付けられたという証です。
そのあとは給油口のフタを手動で閉めて押し込めばロックで固定することができ、それで給油完了となります。
なお燃料口キャップを給油口の蓋の裏に引っ掛けておくと給油口を閉めるときに邪魔となりますので、この構造によって燃料口キャップの閉め忘れ防止になる構造となっています。
アトレーの給油口が開かない場合の対処法
アトレーの給油口はレバー式のシンプルな構造のものですが、故障によって開かなくなる可能性はあります。
アトレーのフューエルリッドオープナーは普通の乗用車と違って直接ロックを解除する方式であり、間にワイヤーなどを介さないので信頼性はより高いものです。
ワイヤー式では経年劣化によってワイヤーが切れたりすると給油口を開けなくなるのですが、アトレーの方式ではそういった心配はありません。
ですがそれでも故障が全く無いかというとそうではなく、経年劣化に寄る部品の破損や錆などによって給油口が開けられなくなることはあります。
給油口のフタが開かないことに気づくのは大半はガソリンスタンドで給油をしようという時であり、車の燃料が少なくなってしまっていることがほとんどでしょう。
その場で給油口が開かないと燃料切れの危険があるのですぐに対処したいところではありますが、アトレーの給油口が故障で開かなくなってしまうとすぐに修理は難しいものです。
そのため対処としてはディーラーや自動車修理工場に電話などで連絡して相談する必要があり、基本的には車をそこまで自走させてから修理に入庫させるようなこととなるでしょう。
ですがもしディーラーや自動車修理工場までの距離が長くて自走できない場合には、途中で燃料切れになる危険をおかすよりは陸送などの方法を検討するほうが良いでしょう。
アトレーの給油口レバーが壊れた場合の対処法
アトレーの給油口のフタが開かなくなった場合には部品交換などによる修理が必要で、個人での対処は難しいものです。
アトレーのレバー式のフューエルリッドオープナーは構造的にはレバーやバネなどで構成されており、シンプルで信頼性の高い構造です。
ですが経年劣化などによってバネが折れてしまったりレバーが動かなくなることがあり、修理には車体内部に位置しているこれらの部品の修理をしなければなりません。
ですが修理には車の車内のシートやパネルの取り外しなどが必要であり、例えばガソリンスタンドで故障に気づいてもその場で修理というわけにはいきません。
また一部の乗用車ではフューエルリッドオープナーやワイヤーが故障したときのフェールセーフとして車内のカバーなどを取り外すことで給油口のロックにアクセスするような構造もあるのですが、アトレーにはそういったフェールセーフはないので故障したら給油口を開く方法がありません。
修理自体は専門家であれば比較的簡単なものですので部品さえあれば割とすぐに対処できますので、ディーラーや修理工場に相談して対処してもらいましょう。
なおアトレーの給油口のフタは開かない以外の故障として閉まりが悪くなるというものがあり、これは給油口のフタのヒンジの故障やロックの故障によるものです。
アトレーの給油口のフタがずれて閉まるとドアとぶつかるような位置関係であり、こういった問題のときには給油口自体は開いても中途半端にしか閉まらなくなります。
これも修理に寄る対処が必要ですので、ディーラーや自動車修理工場にお願いしましょう。
アトレーの給油口カバー・ステッカーおすすめ
では最後にアトレーの給油口をドレスアップするアフターパーツをご紹介しましょう。
まずご紹介するのは給油口のフタに貼り付けるステッカー式のドレスアップパーツで、こちらはアトレー用となっています。
文字を入れるようなステッカーなのですが、その中にアトレーの車名が入っているのでちょっとしたアクセントをアトレーのデザインに加えてくれます。
ステッカー式なので取り付けも非常に簡単であり、楽にアトレーのドレスアップが可能な商品となっています。
またこちらの商品は前型のアトレー用のものなのですが、こちらは給油口のフタ自体を別の部品に取り替えるドレスアップパーツになっています。
この給油口のフタは鏡面仕上げの輝きのあるものに仕上げてあり、アトレーのサイドに一際目立つアクセントを与えてくれるのでかなり素敵なドレスアップパーツです。
現行アトレーはまだ登場から日が浅いためこういったパーツはないのですが、今後同じように販売されるとよいですね。