スズキの軽自動車スポーツといえばアルトワークス。
一度は市場から姿を消したアルトワークスですが、15年ぶりにモデルチェンジをして登場です。
専用のターボエンジンにクロス化された5速マニュアルや自動ミッションのAGSを組み合わせたスポーティな走りは、これまでのワークスの名に恥じない軽快な走りを見せてくれます。
走行性能だけではなく最新の予防安全技術で安全性も高めつつ、非常に軽い車体に仕上げられておりスズキのものづくりには驚かされるばかりです。
軽自動車で楽しい走りと実用性を実現するアルトワークスですが、実際の評判はどうなのでしょうか。
ここではアルトワークスの良い評判や良くない話をまとめて検証していき、買うべきかどうかを検証していきます。
アルトワークスの2ch(5ch)での良い評価
待望のモデル復活ということで、発売当初から市場を賑わせてくれたアルトワークス。掲示板などではどういった意見がかわされているのでしょうか。まずは良い点を見ていきましょう。
外観
アルトワークスは見てるうちに良いデザインと気づいたわ
腰高感は残念だけど、全体的なデザインは好きだな。
可愛い中にちょい悪な雰囲気のバランスが良いと思う。
いかにも過ぎず、格好良さとは違う感覚だけど。
アルトワークスは現行型アルトをベースにホイールのインチアップやヘッドライトのブラックアウトなど、よりスポーティな印象のデザインとなっています。なのであるとの特徴的メガネのようなフロントマスクは健在です。
最初はベースモデルのデザインとあまり変わらないスタイルが面白みが感じられなかったり、わざとらしいスポーティさに戸惑う部分もありますが、見慣れてくると可愛らしいデザインの中にちょいワルな雰囲気でバランスの良い優れたデザインに感じられます。
アルトはおっさんが乗っても大丈夫なデザインで本当に有難い
ベースのアルトは、やはり男性が乗ってると商用車的な雰囲気や狭そうなイメージです。
しかしアルトワークスとなるとデザインが男らしくなるのもありますが、走るのが好きな人であったりアルトワークスにこだわりを感じてる人など、印象が変わってきます。これもアルトワークスの魅力の一つですね。
発売当時の自動車雑誌などのレビューなどで
HA36 アルトほどデザインについて
多く言及されてる車種を思い浮かぶ人は多くない
もし文字数の割合いで比較したら
断トツのトップかもしれない
スポーティなデザインで言えばコペンやS660などといった車があります。しかしアルトワークスはそのモデルの歴史もありますが、ベース車両のデザイン性の高さとそれをスポーティに仕上げつつ、ワークスの雰囲気を壊さないなど絶妙なバランスが必要です。
そういった事柄もあってかこのアルトワークスに関しては、デザインの記事が多く投げかけられていたようです。
内装
価格なりのクオリティだよ内装はもともとアルトバン70万と材質は同じだし
アルトワークスの内装は外観とは違って、デザイン性などはあまり感じられない非常に質素な仕上がりです。
というのもこの車はアルトをレーシーに仕上げた車ですが、ほとんどがエンジンや足回りなど走行性能の向上に振ってあるため、内装の質感はそれほど向上していません。
ただある程度の価格設定ということもあり、アルミペダルやスポーティなホワイトメーターなど、作り込まれている部分もあります。
ベースは70万円から買えるアルトですから、内装にこだわりのある人にとっては面白みはないでしょう。
買ったとき内装すげーちゃちいな、さすがに軽だとこんなもんかと思ってたけど、艶出し剤でツヤッツヤにしたらいい感じになった
愛着度アップ
質感やデザイン面では全く面白みのないあるとのインテリアですが、ユーザー自信でカスタムすることで納得している人もいます。
こちらの方は艶出し剤でインパネを磨くことで良い感じの質感となったとのことです。
軽自動車なのにラグジュアリー仕様だから内装も豪華で良い。
質感が良いとは言えないアルトワークスですが、ホワイトメーターやアルミペダル、シートにはレカロと意外に豪華な部分もあります。質実剛健なワークスらしいインテリアですね。
走行性能
初めてワークスで高速に乗ったけど、100㎞/hからでもちゃんと加速するのな、驚いた。
前を93kmぐらいで走ってる車を一気に抜いたときには「これで軽!?」って思った。
アルトワークスのパワートレインには専用にチューニングされたターボエンジンに、クロス化されたマニュアルミッションもしくは5AGS(オートギアシフト)のいずれかを選ぶことができます。
軽自動車といえば80km/hからはなかなか速度が伸びず、追い越しや高速道路での走行が苦手なものが多いです。
しかしアルトワークスのエンジンは100km/hからでもしっかり加速してくれるなど、そのパワフルな走りは軽自動車の枠を超えています。
速くないからフル加速が楽しめる
日本の公道環境にマッチしてるからワークスは面白いんだよ
アルトワークスが楽しめる車と言われる要因は使い切れるパワーとここにあります。
スポーツカーに多い3.5Lの大排気量NAモデルや2.0Lターボエンジンなどは、余力が強すぎて限界ギリギリやパワーを使い切って走行するというのはなかなかありません。
そんななかアルトワークスは最大でも64馬力と軽自動車の自主規制の範囲内で余裕の走りを見せてくれますから、街なかを流すにもワインディングを走るにもとても楽しい車なのです。
ワークス試乗してきた
シフトチェンジがすごく気持ちいい
良いなあこれ…
スポーツカーの醍醐味といえばマニュアルミッションで、変速がかっちりと決まる瞬間です。
軽トラックなど商用車などのようなダルダルなミッションとは違い、スポーツカーらしくカチッと決まるミッションは、走っていてもとても気持ちいいです。ドライブ好きならばこれだけでも買う動機としては十分でしょう。
アルトワークスは普通車に例えると何l級の加速? naワゴンRと1.5lの教習車しか乗ったことないんだ
テンロクNAのスポーティータイプ
2Lクラスのファミリカーなんかと同じくらいの加速力と思えばよろしい
アルトワークスの加速感は普通車で表すと2.0Lの乗用車や1.6Lスポーツカー並みの加速が味わえるとのことです。
ただでさえ車は維持費のかかります。そんな中軽自動車クラスの低排気量ながらもスポーティな走りが楽しめるアルトワークスは非常に貴重な存在です。
安全性能
マイチェンはMTは青が追加されただけで、AGSは安全装備が増えたけど価格upなだけやったね
ま、予想通りだわ
アルトワークスはレーシング仕様な車ながらも、オートマチックミッションの5AGSモデルには先進安全装備が採用されています。
アルトワークスの安全装備は単眼カメラとレーザーレーダーで周囲をセンシングするデュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)です。
緊急時のアラームからブレーキ、踏み間違い防止までしっかりと対応していますので、スポーティなテイストを楽しみたいという人は5AGSモデルを選択すると良いでしょう。
今の環境基準とか安全性を度外視したものは作れない。スズキはこの状況の中でやれる事をやったんだよ。スズキがやりたい放題やればS660などに遅れを取りはしないだろう
アルトワークスはスポーツカーながらも衝突安全性や環境性能なども高い次元で完成させています。
乗り心地
素アルトも乗ってた俺からするとワークスの方が乗り心地良し
素はバネもショックも柔すぎて後ろに人乗せたらフルバンプと突き上げで地獄
ワークスは後ろに人乗せたり荷物積めば落ち着く傾向
アルトワークスは素の状態のアルトと比べるとかなり足回りは固められています。そのため段差の突き上げなども結構強いので乗り心地は良くないと言われがちです。
しかし乗っている人の中には素のアルトよりも乗り心地が良いという意見もあります。普段乗りでどうしても乗り心地が我慢できないという人は、こちらの方のように重いものを後ろに乗せておくと良さそうです。
タイヤを素アルトの145/80 13に交換したら乗り心地が超良くなった。ホイールキャップも車体銀色に超マッチ。
その他にもタイヤを純正の15インチのものから13インチに変えることでも、大幅な乗り心地の改善が期待できます。
見た目を重視している人や走りに行くのが趣味で頻繁に出かけるという人以外は、インチダウンして必要に応じてタイヤを変えるというのも良いかもしれませんね。
ただワークスの無骨な雰囲気にはシルバーの鉄チンホイールも意外に似合いますよ。
カーブの不安感からフロント減衰強めたけど乗り心地は嫌いじゃない
どっしりした感じでむしろ好き
アルトワークスの硬い足回りでもまだ不満な人もいるようです。
フロントの減衰力を強めたとしても、踏ん張りが効くようになるようで乗り心地はどっしりして良いようですね。こういったカスタムで楽しめるのもアルトワークスの醍醐味です。
アルトワークスに乗り心地を語るべきではない
と言うほどのピュアなスポーツカーのイメージはないのではないだろうか?
アルトワークスはアルトをスポーツ仕様に仕上げたかなり優秀なホットハッチです。
ただしかし実用性もよいというところがあるので、ピュアスポーツのように乗り心地を気にする車ではないと強く言い切れないのが、アルトワークスの弱点なのかもしれませんね。
燃費
みんな平均燃費どのくらいなのかね
結構気をつけて運転してても17を切ってしまう
素のアルトが非常に燃費性能が良いだけあって、アルトワークスも燃費を気にするユーザーはいます。趣味としてだけでなく、通勤などにも使うことを考えれば燃費は重要ですね。
カタログ上の数値は23km/Lとなっていますが、こちらの方は17km/Lを上回ることはほとんどないようです。それでも最近のコンパクトカーばりの数値です。
13~15km/L
燃費気にせず走ってるけど、メインの倍走るので満足。
こちらの方は燃費を気にせず走って13~15km/Lとのことです。それほど良い数値とは言えませんが、メインカーの倍は走るということであれば十分満足できます。
今日納車FF5MT銀
ちんたら400km走って燃費23km/l
2種類乗った試乗車(160km、400km)と比べて最初サスの突き上げが激しかったけど
OD70km位からマイルドになった
こちらの方は400kmの走行でカタログ値である23km/Lを達成しているようです。
ある程度の経済速度で巡航を続けることでこれだけの数値は出るようですが、普段から街乗りから高速道路まで様々な用途で使っている人は、15km/L前後を考えておけば良さそうですね。
価格
バンとワークスで倍も値段が違うんだな
とあらためて思った
アルトワークスはベースの車が約半額の70万円ほどからあります。
単純に倍の金額と考えると高いという気もしますが、その他の軽スポーツのように新規車種ではここまでのコスパの優れた車を作り出すことはほぼ不可能でしょう。
マニュアル欲しいなぁ、と眺め始めたけどAGSだと付いてくる装備との差額で迷う
MTってアイドリングストップとエコクール、エネチャージ、衝突防止カメラ等々無くて同じ値段っておかしくね?
アルトワークスはMTとAGSがありますが、AGSの方はエコクールなどの快適装備や先進安全装備などが付きながらも価格差は4万円ほどしかありません。
アルトワークスのスポーティな走りといえばMT一択のような印象ですが、これほどまでに装備に差があると購入を考えてしまいますね。
絶対な速さは無いけど加速のよさとミッションのデキで楽しく運転できる
この値段で今のご時世に出てくれた事に感謝だわ
スズキ以外のメーカーじゃありえない
ワークスが1番実速度よりも体感速く感じた。自分のような素人には精神的リミッターが早くかかり安全だし、シフトも気持ちいい。なにより値段が安い。ワークス最高!
アルトワークスは低価格ながらもエンジンやミッションの感覚、さらには加速感など色んな部分でドライブを楽しませてくれる車です。
ターボエンジンや強化された足回りなど、スポーティな走りをできる車としては破格と言えるほどの価格設定です。
ベースの車があるとは言えど、ここまでしっかり作り込んでくれたスズキはさすがといえるでしょう。
アルトワークスの2ch(5ch)での悪い評価
最新安全装備や気持ちの良いパワートレインなど評判が非常に良いアルトワークス。良いことばかりのようですが、悪い評判もあるのでしょうか。次に良くない評判を見ていきます。
外観
昨日横のワークスステッカー剥がした車みたけど
好みだろけど物足りないと思ったわ
アルトワークスのデザインの一つであるボディサイドのステッカー。ブラックにイエローやレッドなどスポーティな雰囲気でアルトワークスらしさを感じさせるもので、剥がしてしまうととても物足りないものになってしまいます。
シンプルなデザインが好みだという人も多いと思いますが、試乗車やネット検索などでステッカーを剥がした状態を確認してから実行に移しましょう。後悔するかもしれません。
テールランプのデザインがな
位置変えるだけでだいぶマシになるはず
あれじゃ軽ワゴンだわ
テールランプのデザインが好みではないという意見があります。
これはスズキのヘリテイジデザインからくるテールランプの配置ですが、低い位置に有るとなんだか商用車っぽくなります。もちろんもともと軽ワゴンみたいな車ですから、そう見えるのはしょうがありませんね
内装
内装に拘りは無い派なんだが
この車ってドアの下部に隙間が空いてて、外板が見えるデザインで驚いたわ
アルトワークスのドアのインテリアパネルにはすこし隙間があり、そこから外板色が見えます。このように外板色が車内から見える箇所は意外に多いですから、ボディカラー選びには注意が必要です。
個人的に、ステアリングが普通の買い物軽と同じデザインなのがちょっと引っかかるんだよな。実用性はいいのかもしれんが
是非スイスポと共通のものにしてもらいたい…
アルトワークスのステアリングハンドルは基準車のアルトと同じものを使っています。革巻きやステッチの入りなどスポーティな演出でかっこよくはなっていますが、特別感やスポーティさはどうしても薄れてしまいます。
スイフトスポーツなどのようなスポーティなハンドルになるとたしかにかっこいいですね。
最後には内装はがして競技用にするんだから 内装に金かけてほしくないのでこれでいいよ
アルトワークスは本気で走る人たちのカスタムベースにもなります。そういう人たちにとってはインパネが豪華だとかいうのはほとんど関係ありませんね。
いかに簡単に外せて効率的なフレームが組めるか。そして素性の良い部品が使われているかが重要です。
外装も内装もオモチャみたいな面白さがあるからワークスが良かった。
一生懸命操作する感じもね。
そして内外装含めてアルトワークスらしく手軽に遊べるオモチャ感は魅力でもあります。こういった意見も含めて考えていくと、内装の質感の良さというのは、この車には全くナンセンスな話なのかもしれません。
走行性能
速く感じるのは80キロくらいまでだけどナー
100km/hでも加速できるほどの余裕のあるアルトワークスのエンジンですが、早く感じるのは80km/hまでだという意見もあります。これは軽自動車なのですから当然の話しですね。
ただこれ以上速くても国内の道路では持て余してしまう速度です。アルトワークスが楽しいのはここまでの速度で十分すぎる加速感やシフトワークを楽しめることにあります。車のパワーを使い切った走りができるとはまさにこのことですね。
AGSは加速時にMT的なアクセルワークしないと、変速ショックでギクシャクする
ハイブリッドシステム+AGSだと変速時もモーターが有るので、AGSの不満点が克服されてるそーな
シングルクラッチで変速していくAGS。アクセルを踏みっぱなしで変速していくのも良いですが、ふみ具合によっては変速ショックが強く、ギクシャクした挙動です。
対策としてはMT車のように変速のタイミングに一旦アクセルを緩めると、車側も変速と判断してスムーズに変速していきます。
ワークスはあくまで速く安全に走る為じゃ無くて、積雪路等でスタックするのを防止するのが目的の4WD
自分も4WD乗ってるが、積雪路でも基本的にFFだよ
スポーツタイプの4WDといえば電子制御でドライバーの思いのままのラインのトレースやトラクション性能の向上など、走行性能の向上を彷彿とさせます。
しかし実際にはアルトワークスの4WDはビスカスカップリングによるスタンバイタイプの4WDです。特別な電子制御もなければトラクション性能にはそれほど寄与しません。
4WDは雪が気になる人だけで十分でしょう。
乗り心地
軽トラのMTと比べりゃ動力性能は勿論シート周りとペダル配置がまるで違うから別物だよ
乗り心地は似ている
アルトワークスの乗り心地は動力性能やシートの作りなど運転の感覚は全然違いますが、とても硬く突き上げも強いことから、軽トラックのそれと似ていると比喩されます。
インテリアの簡素なところも含めて軽トラックを連想させる出来です。
ドラポジが適切に取れないドライバー多数
フットレストがないのでコーナリング時の踏ん張りが効かない
アルトワークスで問題視されているのがシートポジションが適切に取れないということです。
シートの位置が高すぎることもあって頭上空間に余裕がなかったり、バスやトラックのような高めのポジションは見下ろすような形になりスポーティではありません。
その他にも左足のフットレストがないため、スポーツ走行をしているときの踏ん張りがきかず、運転しづらい印象があるようです。
足回りにしなやかさが無く、ただ硬いだけ(路面吸収力に問題有り)
足回りが硬いので、乗り心地が悪く、視線が安定しない、硬けりゃ良いってもんじゃない
乗り心地は軽トラック並みという話がありましたが、アルトワークスの足回りはただ固くなっているだけで、しなやかさがほとんどありません。
乗り心地を求めてこの車を買う人はいないと思いますが、かなりの覚悟は必要です。
ダウンスプリング入れたけ乗り心地が耐えられなくなって純正に戻した。
純正の開きすぎな隙間適度に20mmくらい減らして純正より乗り心地良くなる車高調ないかなぁ。
アルトワークスはスポーティな車ですからダウンサスを入れるなどカスタムするユーザーも多いでしょう。
特に純正の状態ではホイールハウスのタイヤとの間は思いの外広く隙間がありますから、ダウンサスで詰めようと思うのは当然です。
しかしそのままではただでさえ硬いのり味がさらに頑固なものとなるようで乗り心地は最悪で、こちらの方は純正足に戻しています。
ダウンサスペンション装着してますが、田舎道でのアップダウンで突き上げがけっこう有りまして
ワークス自体が軽量ボディーなので少しずつ目に見えて徐々にフレームが歪んで来てるのが
実感できる今日この頃です。段差でドーン! 結構多いのです。
乗り心地が悪くだけならともかく、ボディの歪みも感じられるほど乗り心地に悪影響が感じられるという意見もあります。
アルトワークスは非常に軽量なボディということもあって、段差の大きな道では大きなショックで車体にダメージが来るなど、剛性には若干の不安があります。
車体へのダメージは当然ですが、乗っている人間の腰や疲労にも大きな影響を与えてきますから、あまり良い状態とは言えないでしょう。
車高を落とすのはどんな場合でも乗り心地は犠牲になるものですが、ダウンサスだけはやめたほうが良いでしょう。
それな。俺のは3.0kg入ってた。
乗り心地跳ねてごっつごつ。今は2.0kgまで下げてる。
やっと街乗りの乗り心地になった。
もう少し上げても良いかもしれんが。
サスやバネ変えるより簡単に乗り心地変わるわ。
乗り心地が悪くなっている原因のもう一つがこの空気圧です。アルトワークスはスポーツタイプながらも燃費性能を良くするためか、空気圧が非常に高くなっています。なんとこちらのかたは最初は約300kPaもの空気圧が入っていたようです。
この空気圧を200~240kPa程度の適正値に下げることでかなり乗り心地は改善しますから、アルトワークスの乗り心地に悩んでいる人は試してみてください。
気持ち良く加速(法定速度内)すると後続車が追っかけてくる
軽が速いとやっぱりイラっとくるんだろうねw
乗り心地の直接的な原因とは違いますが、アルトワークスで気持ちよく高速を飛ばしていると、ムキになって追いかけてくる車というのがたまにいます。
いくらスポーツタイプとは言え見た目は軽自動車ですから、車社会ではなめられがちです。広い心で運転することも重要でしょう。
アルトワークスは買いなのか?
総評
デザイン
現行アルトワークスはベースのアルトらしい可愛らしさにブラックアウトなどちょいワルなテイストを盛り込んだ、馴染みやすいデザインとなっています。
いい年したおっさんが乗ってもいかにもと言った雰囲気もなく、ダサいと言った印象もないとても乗りやすい印象です。
ただボディサイドのステッカーを何気なく剥がしてしまうとワークスらしさが一気に隠れてしまい、物足りなさが出て来るという意見もあります。ここは注意したほうが良いでしょう。
内装デザインは基本的にベースのアルトとほとんど変わりません。車両価格が倍ほど違ってくるので、ある程度の内装の質感を期待している人にとっては非常に残念な結果となるでしょう。
ただ実質的な部分にはしっかり予算が割かれているようで、レーシーな気持ちを高めてくれるホワイトメーターやアルミペダル。シートにはセミバケのレカロが2脚入るなど本格的な走り好きな人にとっては気に入ってもらえるでしょう。
ただシートポジションは思いの外高いこともあり、体格によっては頭上空間の狭さやレーシーな雰囲気が半減してしまうこともあります。事前に確認しておいたほうが良いでしょう。
走行性能
エンジン性能は日本の道路事情に合わせた十分すぎるほどのパワーで、使い切る楽しみを感じさせます。
上の見える出力は物足りない印象がありますが、峠やワインディングなどでパワーを出し切りながら楽しく走ることができ、ドライブ好きには満足できる走りと言えるでしょう。
ただ絶対的な出力は軽自動車ですから普通車にはかないません。高速道路を快適に走りたいなどという場合には向かないでしょう。
安全装備はオートマチックミッションの5AGSモデルにのみ採用されています。DSBSはスズキではスタンダードな安全装備となっており、その効果は安心して良いでしょう。
さらにボディの衝突安全性や横滑り防止装置などといった車体の基本的な部分でもその評価は高いですから、安心して運転することができます。
乗り心地はスポーツタイプの車ということもあり足回りは非常に固く、それなりの覚悟での非ないといけません。
見た目を重視してローダウンのためにダウンサスを入れる人もいますが、あまりの乗り心地の悪さに外してしまう人もいるほどです。
ただタイヤをベースのアルトと同じサイズに変えたり、後部座席に重いものをおいてバランスを取るなどすれば乗り心地はある程度改善するとも言われています。とはいえ乗り心地を気にする人は選ばないほうが無難でしょう。
その他
燃費性能は普段から15km/L前後を想定しておけば間違いないでしょう。
ただ走り方によっては20km/Lを超える人もいますし、13まで下がる人もいます。とはいえ通勤など十分実用車として耐えうる、優れた燃費性能です。
車体価格はアルトということを想定すると、ベース価格の倍ほどですから非常に高く感じます。ただ内容を紐解いていくと専用のターボエンジンやミッション、そして走行性能に特化したボディワークやシートなど、その実は非常にお買い得です。
実用性と走りの両方を兼ね備えた、高コストパフォーマンスな車です。
買いかどうか
ここまで総評をしてきましたが、アルトワークスは買いなのでしょうか。結論としてはコスパの良いスポーツカーが欲しい人は安心して購入して良いでしょう。
アルトワークスはその走りの良さは非常に魅力的です。専用にチューニングされたエンジンや足回り、そしてメーカーチューンでなければ非常にコストの高いボディのカスタムなど、ワークスと言われるだけの走りの良さが詰め込まれています。
そしてこの軽自動車ならではのパワーを使い切って走るということができるパッケージはドライブには非常にたのしく、普通車のターボモデルや大排気量エンジンを積んだ車ではなかなか体感できません。
それでいて自車のタイヤを積み込んだり人が4人乗れるなど、ベースのアルト譲りの軽自動車として十分に使える居住性と使い勝手の良さがあります。
更に他メーカーであれば専用ボディでスタイリッシュですが、使い勝手や価格帯は全くアルトワークスに及びません。これだけ実用においてバランスの取れたスポーツカーは現行ではほぼありません。
逆におすすめできないのはスタイリングの良さを望むユーザーや乗り心地を重視する人です。スポーツタイプの車は基本的に足回りは引き締められるということもあり、乗り心地はよくありません。
高速道路などしっかり舗装された路面ならまだしも、一般道の道の悪い場面では突き上げが強くて最悪です。ベースのアルトの上級車種だと思って選んだりしようものなら、非常に悲惨な結末を迎えることでしょう。
そしてアルトワークスがどうしてもかなわないのはS660やコペンなど、ピュアスポーツなスタイリングです。こちらは走りの良さというのもありますが、スポーツカーらしいスタイリングや質感を持っています。
開発資金を潤沢に使われたこれらのモデルと、ベースモデルを使ってカスタムグレードとして作られたものでは自由度が違いますし、いかにもスポーツカーというイメージのデザインをほしいのであれば、アルトワークスはむかないでしょう。
ですので、乗り心地重視な人やスポーツカーらしいスタイルを望むユーザーにはおすすめできません。