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スープラの後部座席(2列目)の広さは狭い?倒すこと(リクライニング)はできる?!

トヨタ スープラはトヨタが昔からラインナップしているスポーツカーで、国内だけでなく海外にも多くのファンがいる車です。

今回はそんなスープラ、とくに80スープラの後部座席についてご紹介します。

80スープラの後部座席の2列目・セカンドシート

 

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スープラはトヨタの大型スポーツクーペで最新モデルは2019年に登場しています。今回はスープラの後部座席についてご紹介するのですが、現行モデルのスープラはBMWの2シータークーペである「Z4」との共同開発車であり、2シーター車で後部座席がありません。

ですが一つ前の型である1993年〜2002年まで生産されたスープラ、通称「80スープラ」は4シーターモデルのスポーツクーペであり、今回はこちらの80スープラの後部座席についてご紹介していきます。

80スープラは古い車ではありますが現在でも一部のスポーツカー好きな方から絶大な支持があり、海外でも高値で取引されるほどプレミア価格の付いている車です。

まずはそんな80スープラの大まかなサイズをご紹介しましょう。

スペック80スープラ
乗車定員4名
全長4,520mm
全幅1,810mm
全高1,275mm
室内長1,580mm
室内幅1,480mm
室内高1,065mm
運転席寸法高さ約800mm
約500mm
奥行き約900mm
助手席寸法高さ約800mm
約500mm
奥行き約800mm
2列目寸法高さ約700mm
約1,000mm
奥行き約700mm

80スープラは車のサイズとしてはロング&ワイドな大柄なボディを持つスポーツカーで、全長が4,500mmは80スープラが発売された当時としてはかなり大きな車です。

全幅もワイドでどっしりとしたボディの存在感が特徴であり、1,275mmという低い全高のクーペフォルムは今でも色あせないデザインを持っています。

車内は2列シートで4人乗りの室内空間となっていますが、スープラはトランクルームがあるタイプの3ドアクーペであり室内空間はクーペらしく引き締まったサイズ感となっています。

そんな80スープラの後部座席について詳しく見ていきましょう。

80スープラの広さ・居住性

 

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80スープラの後部座席は左右に繋がったベンチシートのようなタイプですが、座面の盛り上がりなどで左右にしっかり別れて座る形になっています。

80スープラはスポーツクーペなのでドライバーが運転を楽しむことが第一の車になっており、スポーツクーペの後部座席というのは補助的なシートの役割が強いです。

ポイント

80スープラも運転席や助手席のスペースに比べると後部座席は狭めのサイズとなっており、ボディ後部が絞られるデザインになっていることで後部座席の左右の幅も2人乗りにしてもかなり狭めです。

それでも2人横並びで座っても左右にほぼ完全にセパレートされるようなデザインなので、隣の人とぶつかるようなことはないでしょう。

またシート表面は結構オシャレな表皮となっているので、スポーツカーにありがちな飾り気もないシートではない点はうれしいです。

一方で80スープラの後部座席に座ったときには前席シートとの間のスペースが非常に狭くなっており、くつろげるどころかなんとか足を入れられるぐらいのスペースしかありません。

これは何も80スープラだけのデメリットではなくこの当時のスポーツカーはみんなこのぐらいのサイズ感で出来ており、運転席や助手席のレイアウトが優先されるので後部座席は重視されないのです。

それでも80スープラの場合はまだ座れるだけマシであり、シートに座ったときのニースペースは拳1個が入らないほどですがなんとか座るまではできるでしょう。

MEMO

また後部座席の上辺りはクーペボディでルーフが低く絞られてくる位置になっており、運転席や助手席よりも頭上空間も狭くてほとんどゆとりがないぐらいのサイズとなっています。

なお80スープラは3ドアクーペなので後部座席に乗り込むドアはなく、運転席や助手席のドアから乗り込んで前席シートを前に倒すことで乗り込む形になります。

サイズが小さく乗り込むのも大変な後部座席ではありますが、現行スープラのように完全に後部座席を廃した2シーターモデルでは緊急時の4人乗車や荷物置き場としての利用ができないので、4シーターあるのは実用上は結構便利です。

80スープラの2列目シートのチャイルドシート対応

80スープラはスポーツカーなのであまりファミリーカーとして使われることは少ないのですが、今回はファミリーカーに必要なチャイルドシートへの対応も見てみましょう。

チャイルドシートは子供を車に安全に乗せるための専用シートで、車の普通のシートでは子供には大きすぎて安全に支えたりシートベルトで保護したり出来ないので専用のシートが必要なのです。

チャイルドシートには乳幼児用、幼児用、学童用など年齢や体の大きさに合わせてさまざまなサイズがあるのですが、その搭載位置はほとんど後部座席に置くことが多いです。

助手席にも乗せられるのですが万が一の事故の際に子供を保護しづらいという点や、乗り降りの問題もあります。またチャイルドシートの固定にはシートに備え付けのシートベルトを利用することが多いのですが、チャイルドシートを固定する専用規格である「ISOFIX」というものもあり、これに対応したチャイルドシートと車であればより安全にチャイルドシートを固定できます。

しかしスープラという車はファミリーカーとして便利に使える車ではなく、チャイルドシートへの対応もなかなか難しいです。

80スープラの後部座席のスペースでも小さなチャイルドシートであれば搭載できないこともないのですが、固定にはISOFIXなどの固定構造がないどころか、シートベルトでの安定した固定も結構大変です。

助手席であれば搭載性は大乗なものの安全性の面で気になる部分が多く、あまり推奨される使い方ではありません。また後部座席にチャイルドシートを固定しても実用上では子供を後部座席に乗り込ませるのが大変であり、助手席を倒した狭いスペースから子供を連れて乗り込むのはつらいでしょう。

スープラも4シーターなので実用性はあるスポーツカーではありますが、ファミリーカーとしてのニーズには答えられるわけではなくチャイルドシートの搭載には不向きといえます。

可能であれば実用性の面でも安全性の面でもスープラ以外の2台目の車を用意してファミリーカーとして運用し、チャイルドシートもそちらに乗せたほうが良いでしょう。

80スープラの座り心地

80スープラの後部座席は全体的に狭くて居住性は高くありませんが、その座り心地についても快適さもいまいちです。

80スープラの後部座席は前述したようにそのサイズが窮屈でありなんとか座れるぐらいのスペースしかありませんが、そのシートの感触も固めのシートになっていてゆったり座れるシートにはなっていません。

またシートの背もたれの角度もそんなにゆるくはなく座りやすいものではありませんが、このシートの座り心地やシートの凹凸の形状はスポーツカーならではのものでもあります。

硬めのシートはスポーツ走行をしたときに不安定な座り心地が減るとともに、ホールド性のあるシートで後部座席に座っていても車の激しい動きに対して体を支えておけるものとなっています。

スープラは高級セダンのように乗り心地を優先した車ではありませんので、後部座席の硬さなどはこの車の正しい仕様でもあります。

しかし一方で後部座席の安全性については今ひとつな部分としてヘッドレストがあり、事故などの万が一の際の保護ができないのは残念です。

MEMO

ヘッドレストは普段乗っているときには頭を乗せておくだけの装備ですが、事故の際には頭をしっかり支えてむち打ちを防ぐなど安全上重要な装備なのです。

ですが80スープラの後部座席にはヘッドレストは装備されておらず、頭を支えておける部分がありません。

頭のすぐ後ろにはリアウインドウが位置していますので、万が一事故が起こったときには不安の多い後部座席になります。

運転席や助手席にはしっかりヘッドレストが装備されていますので、こういった部分も後部座席は補助的な役割の強いものとなっています。

80スープラの後部座席の装備

次に80スープラの後部座席周りの装備をご紹介しますが、基本的にはほとんど便利な装備は備え付けてありません。

まず後部座席のシートベルトについてご紹介しますが、シートベルトに関しては後部座席でも運転席や助手席同様の3点式シートベルトが装備されています。

ポイント

スポーツカーの後部座席は補助的な役割が強いのでこの当時は腰だけを支える簡易的な2点式シートベルトであることも多かったのですが、80スープラではしっかり3点式シートベルトとなっているので安全性は高い装備です。

また3点式シートベルトであれば走行中も乗員の体をしっかり支えてくれるので、スポーツ走行をして左右に振れるようなシーンでも後部座席でも体を固定してドライブを楽しむことができるでしょう。

しかしその他の装備というとかなり簡素なものとなっており、後部座席の周辺には収納もありません。
2ドア車なのでドアポケットがないのは当然ですが、最近の車ではある前席の後ろのシートバックポケットなどもなく、ほとんど後部座席は乗るだけです。

またドリンクホルダーやアームレストなどの快適装備も一切なく、後部座席で快適に過ごすような仕様にはなっていません。

唯一左右のシートの脇のボディが少しだけ凹んでいてそこをアームレスト代わりにはできますが、サイズが小さいので実用性はそこまで高くないでしょう。

80スープラの運転席や助手席周りは非常に機能的でいろいろな便利装備もあるのですが、後部座席は普段使わないことが多いので快適装備など不要ということでしょう。

80スープラのリクライニング・シートアレンジ

80スープラの後部座席ではシートを操作するいろいろな機能は全く用意されていませんので、固定式のただのシートとなっています。

80スープラに限らずクーペやセダン系の車種の後部座席というのは固定式がほとんどであり、トランクルームがある車では後部座席とトランクルームが隔壁で分けられているので構造的にシートのリクライニングは不可能です。

また前後へのスライドも構造的には不可能であり、80スープラの後部座席はシートポジションや背もたれの角度などは変更することができません。

一方で運転席や助手席は当然ながらスライドやリクライニングが可能なので、その調整具合によっては後部座席のスペースを潰して座れないという場合もあるでしょう。

また最近のクーペやセダンではシートアレンジの一つとして「トランクスルー」という機能があり、後部座席の一部もしくは全体を前側に倒すことで後部座席とトランクルームをつなげることが出来ます。

しかし80スープラにはトランクスルー機能は設定されていませんので、もしトランクルームに積み込めないような長い荷物があっても対応が難しくなるでしょう。

とはいえこの当時の車としてはトランクスルー機能自体が珍しかったですし、後部座席が補助シート的な役割しかない80スープラではそこまで複雑な機能を取り付けないのも当然でしょう。

80スープラの後部座席の評価・口コミ

80スープラの後部座席についてはtwitterでもいろいろな意見があり、その中からいくつかご紹介しましょう。

こちらの方は実際に80スープラの後部座席に乗っていらっしゃるのですが、写真で見ても分かるとおりまったくゆとりのないシートポジションとなっていますね。

もはや前席の背もたれに足がぶつかっているだけでなく少し斜めにしなければ乗れないほどであり、この窮屈さでは近場への移動でもかなり大変です。

80スープラの後部座席はとても狭くてまるで実用的とはいえないレイアウトになっていますが、80スープラを所有している方にはそれでも必要とされるシーンもあるようです。

いくら狭くて補助的な座席だとはいっても現行スープラのような2シーター車では不可能な日常的な使い方ができますし、荷物の置き場所としても機能しますので後部座席が不要ということはないのです。

総評

80スープラは1993年〜2002年まで販売された息の長い車ですが、当時はスープラのような大型スポーツクーペが人気であり、そのデザインや走行性能からいまでも乗り続けている方は少なくありません。

ですがスポーツクーペという走りに特化した車の宿命ではありますが後部座席はかなり狭いレイアウトになっており、普段使いでファミリーカーのように使うには80スープラの後部座席は全く実用的ではありません。

それでも後部座席があるということは利便性の面ではいろいろなメリットもあり、現行のスープラのような2シータースポーツカーでは不便すぎるという方には80スープラのような選択肢もまだあるでしょう。