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RX-8の後部座席(2列目)の広さは狭い?倒すこと(リクライニング)はできる?!

マツダ RX-8はマツダの4シータースポーツカーで、マツダのピュアスポーツカーの中でも根強い人気を持つ車です。

今回はこのRX-8の後部座席について見ていきましょう。

RX-8の後部座席の2列目・セカンドシート

 

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マツダ RX-8は2003年から2013年まで生産されていた4ドアスポーツクーペで、現在では多少古い車ではありますがその珍しいコンセプトで今でも存在感のある車です。

RX-8はマツダ伝統のロータリーエンジン搭載スポーツカーなのですが、現在ではラインナップされないこのエンジンを搭載した最後の車ということで現在でも価値のある車になっています。

今回はこのRX-8の後部座席を詳しく見ていきますが、まずは車の大まかなサイズ感をご紹介します。

スペックRX-8
乗車定員4名
全長4,470mm
全幅1,770mm
全高1,340mm
室内長1,755mm
室内幅1,455mm
室内高1,120mm
※サンルーフ付きは1,105mm
ラゲッジルーム高さ約300mm
約1,100mm
奥行き約700mm
運転席寸法高さ約1,000mm
約500mm
奥行き約800mm
助手席寸法高さ約1,000mm
約500mm
奥行き約800mm
後席寸法高さ約1,000mm
約600mm×2
奥行き約800mm

RX-8はロータリーエンジンを搭載したライトウェイトスポーツカーとして開発され走りを追求した車ですが、一方で普段使いの実用性もある程度考慮されているのが特徴です。

そのためRX-8は後部座席に2席を設けた4シータースポーツカーとなっており、後部座席への乗り込みも2ドアクーペではなく後部ドアを持った4ドアクーペとなっています。

車内の居住性もRX-8以前のロータリーエンジン搭載スポーツカーと比べると実用的なものとなっており、ある程度ファミリカーとしても運用できる車になっています。

また後部ドアの構造が非常に特徴的なものとなっており、一般的なドアではなく観音開き式の両開きドアがRX-8の特徴の一つとなっています。

ではこのRX-8の後部座席について詳しく見ていきましょう。

RX-8の広さ・居住性

RX-8の後部座席は左右に別れたセパレート式の2席となっており、いかにもスポーツカー向きのレイアウトになっています。

RX-8の後部座席は一般的な車のベンチシート式の後部座席とは違って、左右の座席が完全にセンターで区切られたレイアウトとなっています。

ポイント

スポーツカーの後部座席は補助座席的な役割が強くて簡易的な座席なことが多いのですが、RX-8の後部座席はしっかり座席としてデザインされたもので、1席あたりの左右幅は前席よりも多少広めに確保されています。

そのため後部座席の居住性は決して悪いものではなく、少なくとも横方向ではゆとりが感じられるサイズです。

なお左右席の間のセンター部分にはFR式であるRX-8のドライブシャフトなども通っていますが、座席の脇にはアームレスト状のセンターコンソールが設けられて機能的なものとなっています。

一方でRX-8は小型のスポーツカーなので室内長は控えめなサイズ感となっており、後部座席に座ったときの前後の足下空間はかなりギリギリです。

昔のスポーツカーのようにほとんど座れないようなサイズ感ではないものの、前席シートバックとの間のニースペースは拳1個が入るか入らないかぐらいであり、足がちょうど収まる窮屈さを感じるサイズ感になっています。

後部座席の座面は座面位置が低めで斜めにになっていることで足を抱えるようなシートポジションとなり、こちらも窮屈さを感じる要因です。

MEMO

頭上空間についてもRX-8は車高の低い車なのでゆとりはありませんが、後部座席の座面位置がかなり低めになっているので背の高い人でなければ意外と天井にぶつかることはないでしょう。

なお後部座席への乗り込みは前述したとおり観音開き式の後席ドアから行うのですが、RX-8は前席ドアと後席ドアの間のピラーレス構造なのでドアを開くと大きな乗降口が出来ます。

その構造から前席ドアを開かなかれば後席ドアが開かないという面倒な部分はありますが、乗降口の広さで後部座席への乗り込みは非常に楽なスポーツカーとなっています。

観音開き式のドアはスポーツカーでもかなり珍しい構造でRX-8の場合にもメリット、デメリットがはっきり出る構造で、特に後部座席では乗り降りの際にいちいち前席ドアを開けなければならないという面倒な点です。

RX-8の後部座席のチャイルドシート対応

RX-8ではスポーツカーにしては珍しくチャイルドシートにしっかり対応できる車となっており、子育て世代の車としても使えます。

チャイルドシートは子供のための小型のシートで車のシートの上に乗せて使うのですが、車の普通のシートは子供の体には大きすぎて安全に保護できないためチャイルドシートが必要となるのです。

チャイルドシートには乳幼児用、幼児用、学童用などサイズにさまざまな製品があるのですが、搭載場所としては助手席よりも後部座席が推奨されます。

またチャイルドシートの固定にはシートベルトを使うのが一般的ですが、近年では「ISOFIX」というチャイルドシートの固定規格が制定されていてこれに対応していればより確実にチャイルドシートを固定できます。

RX-8は基本設計が2003年頃の古い車で、またチャイルドシートを搭載するには不向きのように見えるスポーツカーですが、RX-8の後部座席には左右席それぞれにISOFIX対応の固定金具がしっかり装備されておりチャイルドシートにもあらかじめ対応できています。

チャイルドシートの上側を支えるトップテザーアンカーも装備されているのでISOFIX式のチャイルドシートを確実に固定することができます。

また観音開き式のドアでチャイルドシートの積み込みや子供をチャイルドシートに乗せる時にも開口部の広さが活きており、意外な観音式ドアのメリットになっています。

ただRX-8は後部座席のスペースがそこまで広くはないのでチャイルドシートの大きさによっては積み込めない場合もあり、チャイルドシートメーカーの適応表などにもRX-8は除外されていることもあります。

それでも実際に積み込んでみると搭載できる場合もあるので、まずは一度ISOFIX式のチャイルドシートなら積み込みテストをしてみると良いでしょう。

RX-8の座り心地

RX-8の後部座席は一般的な乗用車のように快適な座り心地でくつろげる車ではありませんが、スポーツカーとして必要な性能を盛り込んだデザインになっています。

RX-8の後部座席は左右独立式のシートということもあり1席ずつがしっかり体にフィットするようなデザインとなっており、深く座るポジションの座面や体を包み込むような背もたれの形状などが特徴的です。

このデザインだと後部座席でゆったり座ってくつろぐというわけにはいかず、走行中にしっかり体がホールドされるような座り心地となります。

RX-8は何よりスポーツ走行をメインとしたライトウェイトスポーツカーであり、後部座席に座っていてもこのホールド性のおかげで体をしっかり支えられて振られることなく座っていられます。

一方でこの形状から近距離であっても長距離であっても長時間座っているのは少し辛いシートなのですが、これでも他のスポーツカーの補助座席的な後部座席に比べるとかなりまともな座り心地ではあります。

一方でスポーツ走行のための後部座席であってもRX-8の後部座席にはヘッドレストが装備されているのはうれしい点であり、実用性も考慮されていることがわかります。

MEMO

ヘッドレストは普段の走行時には頭を預けるクッションですが、万が一の事故の際には頭をしっかり支えることでむち打ちを防いでくれる重要な安全装備になります。

RX-8の前席シートではシートと一体化した大型ヘッドレストがあるのですが、後部座席では多少小型で上下への調整ができないタイプのヘッドレストなので、現代の基準で見てみると少し残念な部分はあります。

ですがRX-8は基本設計が2003年の車であり、また近年の野スポーツカーでもヘッドレストがほとんどない車などもありますので、RX-8という車の後部座席でヘッドレストを活用できるのは悪くないでしょう。

RX-8の後部座席の装備

RX-8の後部座席ではスポーツカーの後部座席にしては装備が充実しており、意外な使い勝手の良さがあります。

まずRX-8の後部座席のシートベルトを見ていきますが、RX-8は後部座席の左右席それぞれに3点式シートベルトが装備されています。

ポイント

スポーツカーなのでシートベルトが安定感のあるものになっているのはうれしい点で、腰だけでなく体も支えてくれるので事故の際だけでなく走行中もシートポジションを適切に保ってくれる効果があります。

RX-8発売当時の状況だと、スポーツカーの後部座席だと補助的な座席ということもあって腰だけを支える簡易的な2点式シートベルトになることも少なくなかったのですが、RX-8は実用性も考慮したスポーツセダン的な位置づけもあり3点式シートベルトが装備されます。

またその他の後部座席周りの装備は各所に便利な装備が多いわけではないのですが、主にセンターコンソール部分が機能的になっています。

RX-8のセンターコンソールは前席から後席まで一本でつながるようなデザインをしており、前席シート脇のコンソールボックスが横開きのフタになっているので後部座席でもこれをラゲッジスペースとして活用できます。

このコンソールボックスの中にはシガーソケットもあるのでここからケーブルを伸ばせば後部座席でもスマホなどの充電が可能です。

また前席シートのシートバックにはシートバックポケットがあるので、小物入れは後部座席でもいろいろな箇所が利用できます。

MEMO

加えて小物入れは観音開き式の後部ドアの下部にドアポケットがありますし、後部座席のセンター部分にもリアセンターアームレスト兼用の開閉式のコンソールボックスがあるのでさまざまな箇所に物を収納できます。

このコンソールボックスの前には開閉式のドリンクホルダーが2本分のスペースありますので、左右席どちらからでも手元でパッとドリンクを置いておけるので使い勝手が良い装備です。

また後部座席の脇にある後部ドアのウインドウですが、一見開かないように見えてポップアップ式のウインドウとなっており、開くのは僅かな隙間ですが外気が後部座席にも取り入れられるのは快適です。

RX-8は現代の同クラスのスポーツセダンなどと比べても後部座席周りの装備はかなり充実しており、実用的な装備が多いのは良く考えられた1台といえるでしょう。

RX-8のリクライニング・シートアレンジ

RX-8は後部座席にリクライニングなどの機能はありませんが、シートアレンジとしてトランクスルーが利用できます。

RX-8の後部座席ではシートの背もたれのリクライニングやシート自体の前後スライド機能はなく、固定式の座席になっています。

後部座席のスペースが狭いときなどは前席シートの前後スライドやリクライニング機能を使って調整することも出来ますが、RX-8では運転席や助手席も決して広いわけではないので基本的には前席をメインとしてバランスを取ることになるでしょう。

RX-8はコンパクトなボディのスポーツカーなので、後部座席で多少窮屈さがあるのは仕方ない面ではあります。

またRX-8はセダンタイプのクーペなのでメインのラゲッジスペースは後部に仕切られたトランクルームとなりますが、車のサイズがコンパクトなのでトランクルームの容量は決して大きいものではありません。

MEMO

そこで多少でも積載スペースを増やすために「トランクスルー」機能が後部座席に設けてあり、後部座席のセンター部分の背もたれに当たる位置にあるカバーを取り外すことでトランクルームと後部座席をつなげることができます。

シート全体が倒れるわけではないのでセンター部分の小さなスペースが広がっただけにはなりますが、トランクルームに収まらない長い荷物を積み込めるようになるのは意外に便利です。

なおトランクスルー機能を使うときには後部座席のカバーは完全に取り外す必要がありますが、カバーの上側にあるレバーを操作して簡単に取り外しができます。

またこのカバーは半分だけ開閉して残しておくこともでき、カバーの裏に小物入れに使えるポケットが設けられているので、トランクスルー機能を使わないときでも活用できるのは細かいところまで行き届いた設計です。

RX-8の後部座席の評価・口コミ

RX-8の後部座席についての評判はtwitterでもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。

こちらの方はRX-8の後部座席に座ってフル乗車状態で移動されていますが、意外と後部座席にしっかり座れていて満足されていますね。

RX-8の後部座席では結構座れるという意見が多く見られ、狭いという意見もありますが概ね受け入れられる居住性はあるようです。

こちらの方はRX-8を運転されているユーザーさんで後部座席に人を乗せて長時間運転されたそうですが、走行中などは評判が良かったそうです。

乗り降りについてはどうしても観音開き式のドアが多少面倒な部分があり、前席ドアを開けなければ後席から降りられないので大変な構造なのです。

総評

マツダ RX-8はロータリーエンジンを搭載した4ドアクーペのスポーツカーということで熱狂的なファンが今でも多くいらっしゃる車で、かなり前の車ではありますがそのスタイルや走りの良さはまだまだ魅力十分な車です。

スポーツカーの後部座席というとどうしても補助座席的な役割が強くて座るのも大変という車は少なくないのですが、RX-8は後部座席も普段使いの実用性がしっかりと考えられたレイアウトや装備が揃っており、普段使いの車としても活用できるというのはとても便利な車に仕上がっています。

なお現在ではRX-8は中古車としてしか手に入れられませんが、販売終了から結構期間が経過してきているのでクオリティの1台に乗りたいのであれば早めに購入することをおすすめします。