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RX-7の後部座席(2列目)の広さは狭い?倒すこと(リクライニング)はできる?!

マツダ RX-7はロータリーエンジン搭載のスポーツカーで、伝説的な人気を持っている車です。

今回はこのRX-7の後部座席についてご紹介していきます。

RX-7の後部座席の2列目・セカンドシート

 

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マツダ RX-7は2003年まで生産された2ドアスポーツカーで、マツダ伝統のロータリーエンジンを搭載していることで有名な車です。

ロータリーエンジンは世界的にもマツダぐらいしか量産化していない珍しいエンジンで、RX-7はそのロータリーエンジンでパワフルな走りを味わえる希少なスポーツカーとなっています。

現在では生産終了とともに後継車も販売されていないことからかなり古い車になっていますが、そのデザインのカッコよさや走りの良さで日本のみならず世界的にも人気はむしろ高まっています。

今回はこのRX-7の後部座席を詳しく見ていきますが、まずは車の大まかなサイズ感をご紹介します。

スペックRX-7
乗車定員4名
全長4,285mm
全幅1,760mm
全高1,230mm
室内長1,415mm
室内幅1,425mm
室内高1,025mm
ラゲッジルーム高さ約300mm
約1,000mm
奥行き約700mm
運転席寸法高さ約900mm
約500mm
奥行き約700mm
助手席寸法高さ約900mm
約500mm
奥行き約700mm
後席寸法高さ約800mm
約1,000mm
奥行き約500mm

マツダ RX-7は最終モデルがFD型と呼ばれる3代目なのですが、発売が1991年なので基本設計はかなり古い車です。

車のサイズも現在からすると全体的に小さなサイズでまとまっており、全長は短めで全幅がワイドになっています。

またRX-7はピュアスポーツカーに近いレイアウトなので全高がかなり低くなっており、スポーティでシャープなデザインを際立たせています。

RX-7は2ドア式のファストバックタイプのクーペなので車内とラゲッジスペースがある程度つながるようなレイアウトになっていますが、車内のレイアウトは4シーター式になっており後部座席も設けられています。

ではこのRX-7の後部座席を詳しく見ていきましょう。

RX-7の広さ・居住性

 

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RX-7は後部座席に2席の座席が装備された車ではありますが、後部座席の居住性はかなり窮屈でエマージェンシーシートとしての利用がメインになります。

RX-7は車全体で4名乗りの車になっていて前席に2名、後席に2名乗車となっていますが、基本的には運転席と助手席がメインでレイアウトされている車です。

前席シートはスポーツカーらしいセミバケットシートで座席周りのスペースも結構ピーキーにレイアウトしてあり、スポーツカーとして走りに集中できるスパルタンな座席です。

しかし後部座席は前席に輪をかけて全体的に狭いスペースしか確保されておらず、普段から座るような快適さは一切なくて緊急時に追加で2人を車で移動させられるという使い方が想定されます。

ポイント

そのためパッと見でもRX-7の後部座席はとても狭くなっており、見ただけでも本当に座れるかと心配になるほどです。

RX-8の後部座席はそんなレイアウトなので座席の前後スペースは現在の車から見るとありえないほど狭く、後部座席に座ったとしても前席シートに足が確実にぶつかってヒザを抱えるような窮屈なポジションで座らなければなりません。

子供や体の小さな人でも座るのに一苦労する座席のスペースであり、成人男性では実際に座れなくなることもあります。

また横幅についてもかなり窮屈になっており、2席の座席が横並びでセパレート式になっているので座るとほとんど身体が動かせなくなるほどギュウギュウなスペースです。

しかしこの窮屈さはRX-7でスポーツ走行をする際に体をホールドする効果はあり、あまりに窮屈なので前後左右に体が振られることはほとんどありません。

また後部座席に座ったときの天井との間のスペースもほとんどぶつかるようなサイズ感であり、170cmも身長があると首を引っ込めるようにしないと座れないほど狭いです。

MEMO

RX-7は車自体の全高が低いので運転席や助手席でも天井までのゆとりはほとんどありませんが、後部座席では天井やリアウインドウが座席の頭上あたりで迫ってくるようなデザインとなっているためより窮屈になっています。

RX-7はこのようにとにかく後部座席の全体的なスペースが狭すぎるので普段は荷物置きとして使うのがメインであり、もし人を乗せるときには体の大きさで助手席にするか後部座席にするかを考えたほうが良いでしょう。

加えて近距離の乗車であればこの狭さでもなんとか耐えられるものの、高速道路などで長時間の乗車はかなり辛いものとなるのでできれば避けたいところです。

なおRX-7は2ドア式のクーペなため後部座席への乗り込みは前席ドアから行いますが、運転席からでも助手席からでも前席を倒して乗り込もうとしてもかなり窮屈で乗降性も悪いです。

前席シートを前に倒さないと乗り込めないものの、倒した状態で既に後部座席の足下は足が入るか入らないかといったサイズなので、乗り込みにもかなり苦労するでしょう。

RX-7の後部座席のチャイルドシート対応

RX-7の後部座席ではチャイルドシートの利用は絶望的に向いていないので、RX-7を子育て世代のファミリーカーとして運用するのはやめておいたほうが良いでしょう。

チャイルドシートは子供のための小型のシートで車のシートの上に乗せて利用するものなのですが、車の通常のシートは子供の体には大きすぎて安全に保護できないためチャイルドシートはある体の年齢まで利用が義務付けられます。

チャイルドシートには乳幼児用や幼児用、学童用など様々な年齢にあわせた製品があるのですが、搭載場所としては後部座席に乗せることがほとんどです。

またチャイルドシートの固定にはシートベルトを利用するのが一般的なのですが、近年の車には「ISOFIX」というチャイルドシートの固定規格が採用されており、より確実なチャイルドシートの固定が出来るようになっています。

しかしRX-7でチャイルドシートを利用しようにも、そもそも後部座席のスペースがあまりにも狭いためほとんどのチャイルドシートはRX-7には非対応となっています。

無理やり搭載することも不可能ではないもののRX-7自体が古い車なのでISOFIX式の固定金具などは設定されておらず、また後部座席の形状も特別なので固定にも安定性や安全性は確保しづらいでしょう。

むしろチャイルドシートを乗せるなら助手席のほうがまだ可能性はありますが、助手席は事故の際により不安が多いので万が一を考えると避けたいところです。

そのためRX-7で子供を乗せるよりは、別にもう1台ファミリーカーとして使いやすい車を用意するほうが、使い勝手としても重要な安全性の面でも良いでしょう。

RX-7の座り心地

RX-7の後部座席はくつろげるような座り心地ではなく、なんとか座席としてギリギリ座れるものと考えたほうがよいです。

RX-7の後部座席は全体的なスペースが非常に狭いことは見た目でもわかりますが、その座り心地についてもかなり固い感触です。

後部座席の座面が大きく凹んでいるのでクッション性がその分少なめになっているほか、背もたれの厚みも薄いのでまさに補助シートといったクオリティの座席です。

そのため普段使いでも座り続けるのはかなり辛い座席であり、基本は運転席と助手席の2人乗車で考えたほうが良いでしょう。

ただその凹みの大きな座面は体をしっかりホールドしてくれる効果は高いのでスポーツカーには必要な性能は有していますが、背もたれはフラットなので腰だけが支えられるような感じとなります。

またRX-7は後部座席に関してはヘッドレストが装備されていないのも残念な部分で、後部座席の背もたれはおおよそ肩の部分までしか支えてくれません。

MEMO

ヘッドレストは走行中に頭を乗せるクッションであるとともに事故の際には頭を支えてむち打ちを防ぐ安全装備であり、近年の車では後部座席であってもかなり重視されている装備です。

ただRX-7は基本設計が1993年と非常に古く、またスポーツカーの後部座席ということでエマージェンシーシートの役割しか与えられていないので、この時期のスポーツカーとして見れば標準的な仕様です。

とはいえ現在ではスポーツカーであってもヘッドレストなしの車と言うのはかなり珍しくなっており、いくら古い車とはいえ不安であるのは確かです。

RX-7の後部座席の装備

RX-7は後部座席周りの装備はほとんど便利なものはなく、基本的に座る以上のことはできません。

まずRX-7の後部座席のシートベルトを見ていきますが、シートベルトに関しては後部座席の左右席それぞれに3点式シートベルトが装備されているのでこの点は安心感があります。

ポイント

3点式シートベルトは腰だけでなく体も支えるタイプのシートベルトで運転席や助手席には標準装備ですが、1990年代の車では後部座席は腰だけを支える2点式シートベルトでも珍しくはありません。

しかしRX-7は3点式なので事故の際の安全性に加えて走行中もある程度体を支えてくれますので、スポーツ走行時に安定性の上がる装備となっています。

なお後部座席の脇には左右にそれぞれ2本のシートベルトが見えるのですが、ここには運転席や助手席のシートベルトもまとまっているので間違って前側のシートベルトを使わないようにしましょう。

一方でシートベルト以外に後部座席周りで活用できる装備というのは基本的になく、左右のドアポケットや前席シート裏のシートバックポケットなどの収納はありません。

MEMO

また後部座席はエマージェンシーシートなので当然ですが空調やドリンクホルダーなどの快適装備もなく、後部座席のセンター部分にアームレストも装備されません。

一応後部座席のセンター部分が大きく盛り上がるような形状になっているのでそこに腕を置くぐらいは出来るかもしれませんが、そもそも座るだけで窮屈なのでアームレストの有無などは気にしている余裕はないでしょう。

RX-7の後部座席は座るだけで一苦労なので、快適に過ごす装備はそんなに必要性はないのでしょう。

RX-7のリクライニング・シートアレンジ

RX-7の後部座席はかなり狭くて機能性も低い座席であり、そのため後部座席のリクライニング機能やシートアレンジ機能はありません。

RX-7は車の基本設計が古いということもありますが後部座席は完全な固定式となっており、シートの前後のスライド機能や背もたれのリクライニング機能は装備されていません。

運転席や助手席にはこれらの機能が設けられているのですが、後部座席への乗り込みの際には前席をリクライニング機能で前に倒してからでなければ乗り込みできません。

また前席シートを多少前にスライドさせると多少なりとも後部座席の居住性は上がるのですが、RX-7は前席シートも決して広いわけではないため特に運転席側は後部座席が窮屈でも仕方ないでしょう。

また近年のクーペタイプの車ではスポーツカーであっても「トランクスルー」機能があり、後部座席の背もたれを前に倒すことでトランクルームやラゲッジスペースを多少なりとも拡大できるようになっている車もあります。

RX-7も後部座席のすぐ後ろがラゲッジスペースとなっているのですが、後部座席の背もたれは倒すことができないのでラゲッジスペースの拡大は不可能です。

このあたりの機能性も設計の古いRX-7では仕方ない面でもあり、後部座席にそれだけの機能性をもたせる必要性もなかったのでしょう。

RX-7の後部座席の評価・口コミ

RX-7の後部座席に関してはその狭さからかなり厳しい意見が多いのですが、あくまでエマージェンシーシートなので仕方ない点ではあります。

こちらの方のツイートがまさにRX-7の後部座席を端的に表しているのですが、狭いながらも後部座席があることで車内の荷物置きとして使えるのが実際便利です。

それでいて座席にも使えるので緊急時に人が乗せられるという点が以外に便利であり、短い距離であればRX-7の後部座席でもありがたい場合もあります。

RX-7には後継車種としてRX-8という車があるのですが、RX-7の後部座席があまりにも狭かったためRX-8も同様のイメージがよく持たれています。

ですが実際にはRX-8はRX-7よりも小型の車になったにもかかわらず後部座席はそれなりに快適に座れるシートに仕上がっており、RX-7での不評であった点をしっかり改善した形になっています。

総評

マツダ RX-7はロータリーエンジンという特異で伝説的なエンジンを持つスポーツカーとして現在でもその価値は高く、むしろ希少車種として世界的にも人気が高まっている車です。

その走行性能は現在でも結構高いものがあるのですが、後部座席に関しては昔からの評判通り狭すぎて実用的なものではなく、あくまでエマージェンシーシートとしての利用がメインになります。

しかし後部座席のスペースがあることで荷物置きに活用できたり前席シートがリクライニング出来たりとメリットも生まれているので、座るにはかなり不便な後部座席ではありますが装備されている事自体は悪くない点といえるでしょう。