1分で車を60万円値引きする裏技

プリウスの整備モードのやり方!20,30,40,50系まで全て解説!

トヨタ プリウスは高い燃費性能を持つハイブリッドカーで大人気の車なのですが、そのプリウスの「整備モード」というものをご存知でしょうか?

今回は損なプリウスの整備モードについてご説明します。

プリウスの整備モードとは?

 

この投稿をInstagramで見る

 

Masataka Kudo(@more_power_910)がシェアした投稿

トヨタ プリウスはハイブリッドカーという種類の乗用車で、内燃機関のエンジンと電動モーターを搭載しているのが最大の特徴です。

プリウスはエンジンと電動モーターの両方を搭載したハイブリッドカーですが、エンジンの効率の悪い部分を電動走行で補うことで従来の車より燃費を大幅に向上させる技術です。

プリウスのエンジンとモーターは走行中にフレキシブルに併用されるシステムとなっており、低速走行時や発進時に主にモーターを使用し、一般走行時にエンジンをメインで走行するような車となります。

また電動モーターに使用する電力は車の減速時に発電する回生ブレーキというシステムで生み出されており、プリウスの走行にはエンジンとモーターの併用が欠かせません。

そんなプリウスには「整備モード」という特殊なモードがあるのですが、このモードは通常の走行時に使うものではなく車の整備士や車検場の方が利用するためのモードです。

この整備モードに入れるとプリウスは強制的にエンジンのみで走行をするモードに切り替わり、モーターとの併用走行をキャンセルできます。

車の車検時には車の排気ガス試験や制動試験、スピードメーター試験などを行うときにエンジンの負荷を高くする必要があり、モーターが余計な関与をしないために整備モードがあるのです。

整備モードは一般的なユーザーの方は知らなくても全く困らないモードではあるのですが、非常に限られた状況で使いみちがあります。

プリウスの整備モードの使い道

一般のプリウスユーザーが整備モードを使うときは、ほぼ雪道などでスタックしたときに限られます。

プリウスの整備モードを使うときというのは車の整備時や車検の際に限られており、普通に運転しているだけでは整備モードを使う必要はありません。

しかし整備モードに入るとプリウスがエンジン走行がメインになるとともにさまざまな車の制御系を解除するようになっており、車検や整備に邪魔になる機能が排除されます。

その中にはTCS(トラクションコントロールシステム)という車のスリップ検知及び制御機能があるのですが、この機能は一般道路を走行しているときにはタイヤのスリップや空転を防いで安全な走行を助けてくれる機能です。

ポイント

しかしTCSは雪道などでは逆効果となることがあり、路面が滑りやすい場所ではTCSが過剰に制御することで車が走行できない状況になってスタックすることがあります。

そういったときのためにプリウスには「TCS OFF」というボタンが設定されていて、これを押すとTCSがある程度解除されて雪道から脱出しやすくなります。

しかしその状態でもTCSが完全に解除されているわけではないので、どうしても脱出できないときにプリウスを整備モードに入れるとTCSを完全に切ることができ、脱出の助けになります。

整備モードに入れたからといって確実にスタックを抜け出せるわけではないのですが、一度試してみる価値はあるでしょう。

プリウスの整備モードのやり方

プリウスの整備モードを使用するには通常は絶対にやらない操作が必要であり、手順をしっかり知っていないと整備モードにはできないでしょう。そんな整備モードへの切り替え方法をご紹介します。

プリウスは現在まで初代から4代目の4種類が販売されていますが、初代の10プリウスはもうほとんど見かけることはありません。

しかし2代目以降のプリウスはまだまだ現役で、そのメンテナンスモードへの入れ方はすべてのモデルで共通となっています。

プリウスを整備モードに入れる際にはエンジンをアイドリング状態にしておき、更に後ほどアクセルを踏みますので安全のためにパーキングブレーキをしっかりかけておきます。

その後次の手順で操作を行うのですが、①〜⑤の操作を60秒以内に行うことで整備モードになります。

  1. フットブレーキを踏まずにエンジンをかけるスタートスイッチ(POWER)を2回押す
    スタートスイッチのインジケータがオレンジ色になります。
  2. アクセルを一番奥まで2回連続で踏み込む
  3. フットブレーキを踏みながらギアを「Nレンジ」に入れる
  4. アクセルを一番奥まで2回連続で踏み込む
  5. シフトレバーの横にあるパーキングスイッチ(Pボタン)を押してから、アクセルを一番奥まで2回連続で踏み込む
    この時点でうまくいっていればディスプレイに「MAINTENANCE MODE」と表示されます。表示されない場合は60秒以上経過したか操作が間違っているので、もういちど①からやり直しです。
  6. その後に車を走行状態にするため、フットブレーキを踏みながらスタートスイッチ(POWER)を1回押す

これでプリウスは整備モードでのエンジンの連続運転状態となりました。

この操作を60秒以内という結構シビアな時間内なのでうまく行かない場合もありますが、その際には一度エンジンを切ってから再度試してみましょう。

その際もしっかりパーキングブレーキをかけておき、車が絶対に動かないようにしましょう。

プリウスの整備モードの解除方法

スタートボタン

プリウスを一度整備モードにしたあとで通常状態に戻したいときは、一度エンジンを切ってからもう一度エンジンをかければ大丈夫です。

整備モードのときにはプリウスのディスプレイに「MAINTENANCE MODE」の表示があるとともに、アイドリングの回転数が1,000rpm〜1,300rpmと通常より高めになっているのでわかりやすいです。

その状態から一度スタートスイッチを押してエンジンを切れば整備モードは終了し、ディスプレイの表示もなくなります。

その後すぐにでもスタートスイッチを押して再始動すれば、プリウスはまたエンジンとモーターの併用走行を行う通常モードになっています。なおこの操作も2代目〜現行プリウスまですべて共通なので覚えるのは簡単です。

プリウスの整備モードの注意点

プリウスの整備モードは通常一般ユーザーが利用するものではなく、整備モードのままで走行するとトランスアクスルの破損につながるので長距離の移動はおすすめしません。

トランスアクスルとはトランスミッションやディファレンシャルギアなど車の駆動部分を指す言葉で、FF車であるプリウスの場合にはハイブリッドカーのモーターも合体している部分となります。

注意

整備モードではエンジンのみの走行を強制的に行うためにさまざまな制御をOFFにしており、主に検査時に使うモードなのでそのままでの走行は基本的に想定されていません。

そのため整備モードのままで普通に走行するのは間違いなく避けたほうがよく、もしその状態で走行をして内部が破損をした際にはメーカーの保証が受けられない場合もあります。

一応前述でご紹介したように雪道などでスタックした際の脱出手段としての利用方法はありますが、もしその使い方をするときも一度脱出したあとはエンジンをOFFにして整備モードは必ず切るようにしましょう。切り忘れてそのまま走行するのは絶対におすすめしません。