トヨタ プリウスは燃費性能の高いハイブリッドカーで、その経済性の高さには定評があります。
しかし経済性というのであれば軽自動車もまた選択肢の一つであり、今回はプリウスと軽自動車のどちらが良いのかを比較していきます。
プリウスと軽自動車の違い
参考:toyota.jp
トヨタ プリウスはハイブリッドカーという燃費性能高めた車の代表格で、非常に高い人気を誇る車として有名です。
一方で軽自動車という車も経済性が高く燃費も良好なことが特徴の車種ですが、プリウスと軽自動車のどちらがコスパが良いのかきちんと比較することはあまりないでしょう。
そこで今回はプリウスと軽自動車のさまざまな箇所を比較していきますが、その前に簡単にハイブリッドカーと軽自動車の違いをご紹介します。
プリウスはハイブリッドカーというガソリンエンジンと電動モーターの2つの動力源を併用する車で、その組み合わせで燃料消費量を従来の車より大幅に改善させた点が大きな特徴です。
一方で軽自動車は日本独自の規格に基づく自動車で、車の外観サイズである全長、全幅、全高、乗車定員、貨物積載量が明確に規格で決められています。
またエンジンの排気量が660ccまでと定められており、その範囲内で設計された車しか軽自動車と認定されません。
軽自動車は日本という狭い道路の多い中で誰でも扱いやすく、また小型の車で値段自体も安くすることで国民車としての立ち位置を確立している車種となります。
軽自動車にはさまざまなメーカーから多数の車種が販売されているのですが、今回はその中から国内販売台数トップを誇る「ホンダ N-BOX」を比較対象とします。
それではプリウスとホンダ N-BOXでさまざまな点について比較を行っていきましょう。
プリウスと軽自動車の外装(エクステリア)を比較
まず最初にプリウスとN-BOXのエクステリアデザインについて比較してみましょう。
フロントまわりのデザイン比較
参考:toyota.jp
プリウスとN-BOXは車のカテゴリーとして別の車種なのでエクステリアデザインは随分違うのですが、車のスタイルとしても全く違います。
プリウスはファストバックスタイルのセダンハッチバックカーで、低いフォルムと長めのボンネットスタイリッシュでスポーティな外観をしています。
フロントは外観だけでハイブリッドカーを表すようなポイントはありませんが、プリウス独自のフロントマスクデザインによって多くの人に知られている車です。
一方でN-BOXのほうは車全体が四角いボックスタイプの車となっており、フロントはボンネットのオーバーハングが小さめです。
軽自動車にもいろいろなスタイルがあるのですが近年のトレンドはN-BOXのようなスーパーハイトワゴンで、背の高いスタイルとなっています。
フロント周りも四角く切り立ったデザインとなっていますが、これは車名であるN-BOXのボックススタイルを表してもいます。
軽自動車は車のサイズに制限があるためどうしてもスクエアボディになるのですが、それに対してプリウスは普通車で規格上の制限がないためある程度自由度のあるフロントデザインを作ることができています。
リアまわりのデザイン比較
参考:toyota.jp
次にリア周りのデザインを比較していきますが、プリウスはリアがかなり特徴的なデザインコンセプトをしており、ファストバックスタイルのボディにスパッと切り立ったリアデザインをしています。
このスタイルは空力的にも優秀なデザインであり、燃費性能を追求するためにデザインだけでなくプリウスのボディ全体の流れを考慮した結果でもあります。またテールランプ形状なども非常に特徴のあるデザインでひと目でプリウスと分かるものです。
一方でN-BOXのリアのデザインはフロント同様直線基調のものとなっており、こちらも軽自動車のサイズ規制を最大限活用するためのデザインとなっています。
N-BOXはワゴンタイプの車なので大きなテールゲートを持っているのですが、 デザイン的には比較的シンプルなものとなっています。
また空力的な面よりも積載量や広さを優先したデザインになっているのがひと目でわかり、普通車と軽自動車といってもプリウスのデザインコンセプトとは大きく違うものとなっています。
プリウスと軽自動車の内装(インテリア)を比較
次にプリウスとN-BOXの車内のインテリアを比較してみましょう。
運転席周りのデザイン比較
参考:toyota.jp
プリウスはインテリアの特徴としては運転席や助手席などのフロント側に集中しており、先ずひときわ目立つのが中央に位置する大型のディスプレイとその上にあるセンターメーターです。
これらにはカーナビ情報やオーディオなどの基本機能の他にプリウスの最大のメリットである燃費情報なども表示されるようになっており、走行中も逐一その時時の燃費を確認できます。
またブラック基調のコクピットは引き締まった印象でスポーティなものにまとまっており、各所にあしらわれたメッキパーツが高級感を演出します。
またシフトノブはハイブリッドカーであるプリウス専用のデザインとなっており、ごちゃごちゃしたもののないスマートなデザインです。
一方でN-BOXのインテリアは全体的にまとまり感のあるものとなっており、ディスプレイやメーターなどの配置は従来の車と変わりません。
シフトノブやエアコンダクトなどの配置、デザインもオーソドックスなのですが、その中に軽自動車としてもかなり頑張った高級感のあるパネル類があしらわれています。
以前の軽自動車ではインテリアは質素で簡便なものというイメージが強かったのですが、近年はインテリアの質感にもこだわった車種が増えてきており、N-BOXのこのインテリアはまさにその代表格です。
シート周りの比較
参考:toyota.jp
もう一つのインテリアの要素であるシート周りについても比較してみると違いがあります。プリウスは普通車ということで車のサイズを活かした広々としたシートレイアウトが広がっており、ゆとりのある車内レイアウトとなります。
またシート自体も前席はホールド感の高いシート形状となっており、安心感もあります。後席はベンチシート式となっていますが普通車の左右のサイズの広さから居住性は良好です。
これに対して軽自動車であるN-BOXはフロントシート、リアシートとも詰まったレイアウトとなっており、シート同士の間隔も短めです。
これは軽自動車というサイズの制限のある車ではどうしても仕方ない面ですが、普通車であるプリウスよりも窮屈感があります。
しかしシート自体の形状は前席は結構ホールド感のある形状に仕上がっており、昔の軽自動車ほどシートが硬かったりしないので乗り心地はかなり良いものになっています。
シートの出来は軽自動車も近年非常に完成度が高くなっているので、プリウスとの大きな違いはやはり車内のサイズ感による窮屈さの面となるでしょう。
プリウスと軽自動車の走行性能(走破性・安全性)を比較
プリウスと軽自動車ではその走行性能にも大きな差があり、スペック面を比較しても大きな開きがあります。
プリウスとN-BOXの走行性能の比較
プリウスと今回挙げている軽自動車のN-BOXではスペック上では次のような差があり、数字の上でもその違いは明らかです。
スペック | 50プリウス | ホンダ N-BOX |
エンジン | 2ZR-FXE型:1,797cc 直列4気筒DOHC | S07B型:658cc 直列3気筒DOHC S07B型:658cc 直列3気筒DOHCターボ |
モーター | フロント:1NM型:交流同期電動機 リヤ:1MM型(4WDのみ)交流同期電動機 | – |
最高出力 | エンジン:72kW (98PS)/5,200rpm フロントモーター:53kW (72PS) リヤモーター(4WDのみ):5.3kW (7.2PS) システム最高出力:90kW (122PS) | 43kW (58PS)/7,300rpm(NA車) 47kW (64PS)/6,000rpm(ターボ車) |
最大トルク | エンジン:142N・m (14.5kgf・m)/3,600rpm フロントモーター:163N・m(16.6kgf・m) リヤモーター(4WDのみ):55N・m(5.6kgf・m) | 65N・m (6.6kgf・m)/4,800rpm(NA車) 104N・m (10.6kgf・m)/2,600rpm(ターボ車) |
車両重量 | [A、Sグレード]2WD:1,360kg〜1,390kg 4WD(E-FOUR):1,440kg〜1,460kg [Eグレード]2WD:1,320kg | 890kg〜1,030kg |
まず軽自動車であるN-BOXはエンジンの排気量が規格で660ccに規制されており、その上で最高出力も業界規制で64PSまでとなっています。
これに対して普通車であるプリウスにはそういった規格上の規制はないため、プリウスではエンジン排気量が1,800ccとおよそN-BOXの3倍近いものとなります。
このエンジンの差は車の最高出力や最大トルクに表れており、当然のことながら車の大きなプリウスのほうがどちらもパワフルです。
またプリウスにはハイブリッドカーの特徴ともいえる走行用の電動モーターがありこれだけでも走行可能なのですが、N-BOXにはそういった走行用モーターはありません。
この違いから車の加速性能や走りのスムーズさ、力強さなどはプリウスのほうが勝っており、乗り比べてみるとN-BOXのほうが遅い感じは否めません。
しかし加速に関わるところでは車の重量はN-BOXのほうが圧倒的に軽く、大きな車体とエンジンやモーター、駆動用バッテリーでかなり重たいプリウスに比べてN-BOXは重たくても1,000kgと小型軽量なのがウリです。
この軽さがあるのでN-BOXのエンジンスペックでも十分な加速性能は確保されており、プリウスのモーター加速ほどの鋭さはないもののN-BOXのターボモデルは良好な加速をしています。
プリウスとN-BOXの悪路走破性の比較
プリウスとN-BOXの悪路走破性に関してはそこまで大きな差があるわけではなく、主にトルクのスペック差によるものといえます。
悪路走破性とは車が不整地や雪道、泥濘地などを走行できるかという指標ですが、悪路走破性の高い車種というとクロカンSUVやクロスオーバーSUVなどのタイヤの大きな車種です。
これらの車種はある程度の悪路であってもハマりにくいタイヤとパワフルな4WDシステムによってしっかり走行することができ、また車高も高くすることで障害物の乗り越えにも有利です。
しかしプリウスやN-BOXはどちらも背の低い乗用車スタイルの車ですので、タイヤサイズが多少違うほかはSUVなどに比べればどちらも悪路走破性が高いということはありません。
しかし両方の車種には2WDのほかに4WDモデルが設定されており、4WDシステムによってある程度の悪路や雪道の走行が有利になります。
プリウスは後輪に走行用モーターを追加した電気式の4WDシステムで、N-BOXはトランスアクスルを使ってエンジン動力を後輪にも伝えるオーソドックスな4WDシステムとなっていますが、どちらも本格的なSUVの4WDシステムに比べれば簡易的なものです。
しかし車のスペックからくる最大トルクはプリウスのほうが高く、またモーターというものはトルクが高い特性があるため、N-BOXよりは悪路走破に向いています。
とはいえプリウスでもN-BOXでも本格的なオフロードには対応できませんので、せいぜい一般道路の不整地や雪道ぐらいにとどめておきましょう。
プリウスとN-BOXの安全性
プリウスとN-BOXの安全性についてはいくつかの部分でプリウスが有利であり、サイズに制限のある軽自動車は全般的に不利な部分があります。
まず問題となるのが車の前側のクラッシャブルゾーンの違いがあるのですが、クラッシャブルゾーンとは車が正面衝突したときに車体が潰れて衝撃を吸収する構造を指します。
近年の車は特にこのクラッシャブルゾーンが乗員保護のために重要視されており、強い衝撃をフレームやボディで耐えるのではなく自ら潰れることで乗員のいるキャビンに伝えづらくしています。
クラッシャブルゾーンを効果的に活用するためにはキャビンより前方の車体にある程度の長さが必要なのですが、前述のフロント周りの写真を見ても分かるように軽自動車であるN-BOXはフロントオーバーハングが小さいので、クラッシャブルゾーンの確保はプリウスが圧倒的に有利となっています。
その他の点としては安全装備の差があり、プリウスにはトヨタが開発している先進安全装備が多数搭載されています。
中でも現行モデルの最新仕様では「Toyota Safety Sense」というパッケージで次のような安全装備が全車標準装備されるようになっており、プリウス全車において安全性能が非常に高くなっています。
Toyota Safety Sense | ・プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/レーザーレーダー+単眼カメラ方式) ・レーントレーシングアシスト ・オートマチックハイビーム ・レーダークルーズコントロール ・ロードサインアシスト ・先行車発進告知機能 |
軽自動車であるN-BOXにもこういった衝突回避機能やアシスト機能は搭載されているのですが、一部はオプション装備になっていたりして搭載するには追加費用が必要なため、安全装備という点ではプリウスが圧倒的に有利でしょう。
プリウスと軽自動車の燃費を比較
プリウスと軽自動車を比較する際に最も気になることの一つが燃費性能で、どちらの車も低燃費性能を魅力の一つにしているからです。ではまずプリウスと今回例にあげている軽自動車のN-BOXの燃費性能を比べてみましょう。
スペック | 50プリウス | ホンダ N-BOX |
WLTC基本モード燃費 | [A、Sグレード]2WD:30.8km/L 4WD(E-FOUR):28.3km/L [Eグレード]2WD:32.1km/L [A、Sグレード ツーリングセレクション]2WD:27.2km/L 4WD(E-FOUR):25.4km/L | [G、L、EXグレード NAエンジン]2WD:21.2km/L 4WD:19.8km/L [G、L、EXグレード ターボエンジン]2WD:20.2km/L 4WD:19.0km/L |
WLTC市街地モード燃費 | [A、Sグレード]2WD:28.2km/L 4WD(E-FOUR):25.6km/L [Eグレード]2WD:29.9km/L [A、Sグレード ツーリングセレクション]2WD:25.5km/L 4WD(E-FOUR):23.2km/L | [G、L、EXグレード NAエンジン]2WD:18.7km/L 4WD:17.5km/L [G、L、EXグレード ターボエンジン]2WD:17.4km/L 4WD:16.6km/L |
WLTC郊外モード燃費 | [A、Sグレード]2WD:33.2km/L 4WD(E-FOUR):29.5km/L [Eグレード]2WD:35.2km/L [A、Sグレード ツーリングセレクション]2WD:28.9km/L 4WD(E-FOUR):27.1km/L | [G、L、EXグレード NAエンジン]2WD:22.5km/L 4WD:21.0km/L [G、L、EXグレード ターボエンジン]2WD:21.7km/L 4WD:20.3km/L |
WLTC高速道路モード燃費 | [A、Sグレード]2WD:30.4km/L 4WD(E-FOUR):28.8km/L [Eグレード]2WD:31.2km/L [A、Sグレード ツーリングセレクション]2WD:26.9km/L 4WD(E-FOUR):25.4km/L | [G、L、EXグレード NAエンジン]2WD:21.6km/L 4WD:20.2km/L [G、L、EXグレード ターボエンジン]2WD:20.7km/L 4WD:19.4km/L |
実燃費 | 2WD:24.94 km/L 2WDツーリングセレクション:23.78 km/L 4WD(E-FOUR):22.88km/L | [G、L、EXグレード NAエンジン]2WD:17.68km/L 4WD:16.18km/L [G、L、EXグレード ターボエンジン]2WD:15.52km/L 4WD:15.41km/L |
自動車の燃費でカタログ燃費はある決められたモードで計測された燃費となりますが、現在はWLTCモードというモードが使われています。
これはより実走行に近いモードとして設定され、4つの走行条件に分けることでそれぞれ車ごとの燃費特性がはっきり表されています。
このWLTCモードでのプリウスグレードにもよりますがは31.2km/L〜23.2km/Lという燃費性能となっており、ハイブリッドカーとしてもトップクラスです。
それに対してN-BOXのカタログ燃費は21.6km/L〜16.6km/Lという数値となっており、プリウスに対してかなり差がある結果となります。
また実際の道路を走行したときの実燃費をネット上の投稿サイトから調べましたが、こちらでもプリウスは23.0km/L〜25.0km/L台にあるのに対し、N-BOXでは15.0km/L〜17.0km/L台とおよそカタログ燃費の差と同じぐらいになっています。
このことから同一距離を走行したときの燃料消費量はプリウスのほうが圧倒的に少なく、それだけ低燃費で環境性能が高いことになります。
通常はエンジン排気量が大きく車重も重たい車が燃費が悪くなる傾向にあるのですが、プリウスはハイブリッドシステムを搭載することでこれほどの燃費性能を獲得しているのです。
プリウスとN-BOXの経済性
では次にこの燃費のデーターを元にして両方の車種の燃料代がどのぐらい変わるのかを見てみましょう。
プリウスもN-BOXも使用している燃料はレギュラーガソリンですが、燃費の差はそのまま燃料代の差に直結します。
今回は車の走行距離10,000kmあたりの燃料消費量を計算し、実燃費を元にして燃料単価を150円/Lとして燃料代を計算してみましょう。なお車のグレードはそれぞれ最も実燃費の高い仕様とします。
スペック | 50プリウス | ホンダ N-BOX |
実燃費 | 2WD:24.94 km/L | [G、L、EXグレード NAエンジン]2WD:17.68km/L |
10,000km走行時の燃料消費量 | 400.96L | 565.61L |
10,000km走行時の燃料代 | 60,144円 | 84,841円 |
この条件で計算してみるとプリウスの燃料消費量はN-BOXなどの軽自動車より2割程度少なくなることがわかり、それによる燃料代も10,000kmで数万円レベルでの差が生まれてきます。
軽自動車は燃費や経済性が良いというのが大まかなイメージではあるのですが、ハイブリッドカーと比較するとこのような結果になります。
決してN-BOXの燃費性能が悪いわけではないのですが、ハイブリッドカーというシステムによる燃費改善効果が非常に高いということです。
プリウスと軽自動車の乗り心地を比較
参考:toyota.jp
プリウスと軽自動車は車の乗り心地の面でも差があり、特に静粛性に関しては圧倒的にプリウスが上となります。
プリウスとN-BOXの静粛性の比較
車の静粛性とは乗員が乗っているキャビン内にどのぐらい騒音が伝わるかで決まるのですが、基本的に軽自動車はコスト面の関係上静粛性を高めるための遮音材をたくさん使用できないという成約があります。
N-BOXも近年の軽自動車にしては静かなのですがそれでもプリウスのような普通車に比べれば静粛性は高くなく、タイヤなどからキャビンまでの距離も短いのでロードノイズも伝わりやすくなっています。
さらに静粛性には車のボディの剛性も重要となるのですが、こちらも小型のN-BOXよりはプリウスのほうが剛性が高くしっかりしているので静粛性は高くなります。
プリウスは遮音材の量などもしっかり装着されていますが、サスペンションの構造やタイヤなども静粛性の高いものが装備されていてかなり静かです。
加えてN-BOXは通常のエンジンで走行する車なので走行中にはずっとエンジン音が騒音の一部として伝わってくるのですが、プリウスは走行の一部をモーターのみで行えるのでエンジンの騒音がない状態も作れます。
モーター走行はエンジンに比べて圧倒的に騒音が少なくなるためまるで電気自動車のような静かさです。
これだけでもハイブリッドカーの快適さが高くなるのでN-BOXと比べるとプリウスのほうが良いでしょう。
プリウスとN-BOXの操縦安定性の比較
プリウスとN-BOXでは運転中の操縦安定性でも差があり、プリウスのほうが様々な面で有利です。車の操縦安定性とは走行中の直進安定性やカーブを曲がる際の安定性、ロール性などがあるのですが、これらの性能は基本的に軽自動車よりゆとりのある普通車が有利です。
前述したボディ剛性は操縦安定性に大きく影響をあたえるものであり、剛性が高いほうが旋回時の安定性を高めてくれるのでプリウスのほうがN-BOXよりも操縦安定性は高くなります。
またサスペンションストロークなども普通車のほうが余裕を持って確保できるので、安定性も高くなります。
さらに普通車であるプリウスは軽自動車よりも車の全長、全幅が次の通り大きくなり、安定性にも影響します。
スペック | 50プリウス | ホンダ N-BOX | |
全長 | 4,575mm | 3,395mm | |
全幅 | 1,760mm | 1,475mm | |
全高 | 1,470mm(E-Four:1,475mm) | 1,790mm(FF車)1,815mm(4WD車) | |
ホイールベース | 2,700mm | 2,520mm | |
トレッド(前/後) | 1,510/1,520mm 1,530/1,540mm | 1,305/1,305mm | |
最低地上高 | 130mm(E-Four:135mm) | 145mm | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 195/65R15 | 155/65R14 |
リアタイヤ | 195/65R15 | 155/65R14 |
特にタイヤの前後間隔を表すホイールベースは軽自動車であるN-BOXよりプリウスのほうがかなり長くなっており、直進安定性が高まります。
タイヤの左右の幅を表すトレッドもプリウスのほうが大きいので、全体的にプリウスはどっしりしていてN-BOXはこじんまりしている印象です。
さらに意外ですが車の底面と地面までの距離を表す最低地上高は大型の車であるプリウスのほうが低く、車高が低い安定性の高いフォルムとなっています。
プリウスとN-BOXの最小回転半径
プリウスとN-BOXの操縦安定性や乗り心地などはプリウスのほうが圧倒的に上ではあるのですが、N-BOXが有利な点としては小回りがあります。
N-BOXを始めとする軽自動車は車体をコンパクトにするために規格で決められた経緯がありますが、その目的はなにより日本の狭い道で取り回しを良くするために小回り重視とするためでした。
車の小回りは最小回転半径というスペックで表されており、この数値が小さいほど小さな半径で旋回することができます。最小回転半径のカタログスペックをプリウスとN-BOXで比較すると次のとおりとなります。
スペック | 50プリウス | ホンダ N-BOX |
最小回転半径 | 5.1m〜5.4m | 4.5m〜4.7mm |
プリウスは最小回転半径が5.0m超えとなっておりこれは普通車として標準的な数値ですが、これに対してN-BOXは4.5m〜4.7mとかなり小さな値になります。
このぐらいの最小回転半径の差だと運転しただけでもすぐに分かるほどで、N-BOXの取り回しの良さが際立っています。
最小回転半径はなにより車のホイールベースの小ささが影響するので、より小型であるN-BOXのような軽自動車がプリウスより有利な面です。
プリウスと軽自動車の広さ・居住性を比較
参考:toyota.jp
次にプリウスと軽自動車の車内の広さを比較してみましょう。
プリウスとN-BOXの車内の広さ
プリウスと軽自動車の一つの大きな差は乗車定員の差があるのですが、普通車であるプリウスは乗車定員5名なのに対し、軽自動車は規格で4名と決められています。
そのため車内のスペースもそれに合わせて設計されており、プリウスとN-BOXの車内サイズを比較した際には次のようなものとなります。
スペック | 50プリウス | ホンダ N-BOX | |
乗車定員 | 5名 | 4名 | |
室内長 | 2,110mm | 2,240mm | |
室内幅 | 1,490mm | 1,350mm | |
室内高 | 1,195mm | 1,400mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | 約800mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | 約800mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,000mm | 約1,000mm |
幅 | 約1,500mm | 約1,100mm | |
奥行き | 約1,000mm | 約1,200mm |
プリウスとN-BOXで比較した際に、意外なことですが車の前後方向の室内長や、上下方向の室内高についてはN-BOXのほうが大きくなっています。
これはプリウスが低いフォルムで標準的なセダンサイズのキャビンになっていることに対し、N-BOXは車内の広さを広げることを目的としたワゴンタイプだからです。
近年の軽自動車はこういったサイズ感のスーパーハイトワゴンが大人気で、ともすると普通車のプリウスよりも開放感のある車内となっています。
しかしながら車内の左右幅についてはさすがにプリウスのほうが広々としており、軽自動車全般は前述の写真のように左右のシートがかなり接近するようなサイズ感です。
このあたりは軽自動車に左右の幅の制限があることと乗車定員が前席2名、後席2名となることから必要最小限のサイズ感となっています。そのためプリウスのほうが横方向の広さがあり窮屈さは感じにくくなっています。
プリウスとN-BOXの座席の居住性
前述の表にてプリウスとN-BOXの座席のサイズ感もまとめていますが、前席、後席の居住性を比較してみると結構違いが出てきます。
まず前席シートには運転席と助手席がありますが、そのサイズ感は高さ方向や横幅はそこまでの差はないものの、前後方向のサイズ感はプリウスのほうが広くなっています。
車内の前後サイズだけを見ればN-BOXのほうが広かったのですが、ドライバーが主に座る前席シートに関してはN-BOXのほうが前後方向で多少窮屈なサイズ感になっています。
一方で後席シートに関しては前後のサイズはN-BOXのほうが広くなっており、後席に座ったときの足元空間の広さがプリウスより広々としています。
高さ方向はほぼ同一なものの左右の幅は車幅の広いプリウスが圧倒的に広く、5名でのフル乗車を行わなければそのスペースを広々と活用できます。
プリウスとN-BOXの車中泊の快適性
車中泊は旅行などの際に車の車内で一晩を過ごす方法ですが、こちらに関してはプリウスのほうが有利です。
車中泊は最近車の利用方法として車中泊が人気となっているのですが、快適に車中泊を過ごすためには車内のレイアウトが重要です。
車内にフルフラットな空間が作れないと寝台を形作ることができないのですが、プリウスは多少クッションなどで補助してあげれば車内とラゲッジスペースをつなげてしっかりした寝台のスペースが作れます。上下方向は少し窮屈ですが、車中泊をする車としてプリウスは及第点でしょう。
それに対して軽自動車は車内のスペースやラゲッジスペースが普通車ほど大きくないので寝台を作るのが不便であり、N-BOXでも車内のシートレイアウトを最大限活用してもプリウスほどの快適な寝台はつくれません。
ですがN-BOXでは上下方向のスペースが広いので、車内で起き上がるような動作はやりやすいというメリットもあります。
プリウスと軽自動車の実用性を比較
参考:toyota.jp
つぎにプリウスと軽自動車の実用性比較として、収納などの面を比較していきます。
プリウスとN-BOXのラゲッジスペースの比較
プリウスとN-BOXの実用性の面ではまずラゲッジスペースの広さが実用性の面で大きな影響があり、サイズを比較してみましょう。
スペック | 50プリウス | ホンダ N-BOX | |
ラゲッジルーム | 高さ | 720mm | 1,230mm |
幅 | 950mm | 1,120mm | |
奥行き | 860mm | 345mm |
プリウスはファストバックタイプのハッチバックカー、N-BOXはワゴンタイプの車になっているので、ラゲッジスペースの形が大きく違います。
プリウスは車高が低いのでラゲッジスペースも高さは低めで、横幅もN-BOXと比べるとタイヤハウスなどの関係で狭めになっています。これに対してN-BOXはラゲッジスペースが高さや幅の面では広くなっており開口部は広くなっています。
一方でラゲッジスペースの前後サイズはN-BOXは車の全長が小さいことで奥行きが短く、あまり大きな荷物を積み込むのには適していません。
それに対してプリウスはラゲッジスペースの奥行きは広く確保されており、前後に長い荷物を載せるのは得意です。またこのラゲッジスペースを使って前述した車中泊にも実用的に使えます。
車内での電動機器の使い勝手
ハイブリッドカーであるプリウスとN-BOXなどの軽自動車全般では車内で活用できる電源に違いがでてきます。
車には電装品を動かすためのバッテリーが搭載されており、近年の車では車内に家庭用電源と同じ100Vのコンセントが装着されるようになりました。
N-BOXのような軽自動車にもその流れはきており、100Vコンセントはオプション装備などで装着でき、これを使えば家庭用の電気製品が使えます。
プリウスにも同様に100Vコンセントはあるのですが、プリウスにはさらに強力な100V 1,500Wコンセントが装備されています。
普通の車では100Wまでの容量であまり消費電力の大きな装備は使えないのですが、1,500Wまであればほとんどの電気製品が使えるのでその利便性は大きな差があります。
プリウスのハイブリッドシステムには強力な電源である駆動用バッテリーが搭載されており、これを活用した1,500Wコンセントの存在は実用性の面でも大きな差となります。
軽自動車だけでなく普通車のガソリン車などでも1,500Wコンセントは使えないので、ハイブリッドカーならではのメリットです。
シートアレンジの機能性
プリウスとN-BOXにはそれぞれ独自のシートアレンジ機能が設定されていますが、その使い勝手に関してはどちらも良好です。
シートアレンジは車内のシートを倒してさまざまな形態にして使い勝手を高める方法ですが、最近の車はシートアレンジの便利さも比較対象となります。
軽自動車などは以前は車内をフルフラット化できずに使い勝手が少し悪かったのですが、N-BOXではシートアレンジが進化していてほとんど完全なフルフラット化ができています。
またプリウスに関してもシートとラゲッジスペースをつなぐような形のシートアレンジが可能であり、車のサイズによるスペースの差はあるものの使い勝手はどちらも良好です。
プリウスと軽自動車の故障・メンテナンスを比較
プリウスと軽自動車の信頼性の面についてはどちらも国産車ということで高い水準にはあるのですが、より信頼性で評価が高いのはプリウスの方です。
国産車は世界的にも信頼性の高さが有名であり、軽自動車であるN-BOXでも同様に高い信頼性を持っています。
しかしプリウスは信頼性評価に置いてさまざまな箇所でより高い評価を得ている車で、世界中の車の信頼性を評価している機関で日本だけでなく欧米でもトップクラスの信頼性評価を得ています。
信頼性の評価は車の初期評価や数年経過時の故障率などで計算されているので、それだけプリウスの故障が他の車よりも少ないということがいえます。
もちろんプリウスであっても部品の故障や経年劣化での部品の耐久性低下などによる問題は出てくるのですが、国産車の中ではプリウスの信頼性の高さは頼りになるものです。
プリウスと軽自動車の価格・値段を比較
次にプリウスと軽自動車の価格を比較していきますが、今回はプリウスとN-BOXの新車価格と中古車価格を比較していきます。
新車価格 | 中古車本体価格相場 | ||
50プリウス | 2,597,000円〜3,640,000円 | カーセンサー | 1,190,000円〜3,780,000円 |
goo-net | 1,190,000円〜4,000,000円 | ||
ホンダ N-BOX | 1,428,900円〜2,022,900円 | カーセンサー | 578,000円〜2,330,000円 |
goo-net | 455,000円〜2,098,000円 |
プリウスとN-BOXでは車のサイズや車格が違うので新車価格は当然違うのですが、その価格差は1,000,000円〜1,500,000円近くにも登ります。
軽自動車であるN-BOXは軽自動車の中ではかなり高い価格帯の車種ではあるのですが、それでもまだまだ安価な部類に入ります。
またN-BOX以外の軽自動車やコストパフォーマンスに優れる軽自動車などでは1,000,000円台の車種もあり、プリウスとは大きな価格差が生まれています。
もちろんプリウスはこの価格に見合う装備や燃費性能を高めるためのハイブリッドシステムを搭載してはいますが、コストパフォーマンスという面では軽自動車に大きなアドバンテージがあります。
中古車市場にもプリウスやN-BOXは多数供給されていて中古車としても人気な車ですが、こちらも価格差としては新車のときと同じぐらいの差になっています。
しかしプリウスは中古車価格の安価な車が1,200,000円程度まで下がっているのでかなり手に入れやすくはなっていますが、逆を言えばもう少しコストをかければN-BOXの新車が買える価格帯です。
N-BOX自体も中古車としてかなり安い値段から購入できるのでプリウスがいかに高い価格の車かということがわかります。
ただ前述したとおりプリウスには燃費の良さからくる燃料代節約というメリットがあるのですが、軽自動車の燃費との節約代の差では車両価格の差を埋めるのは容易なことではありません。
車の寿命は10年100,000kmといわれるのですが、その期間だけではプリウスと軽自動車の価格差を埋めることは事実上無理でしょう。
プリウスと軽自動車の維持費・税金を比較
プリウスと軽自動車は新車価格や中古車価格の差だけでなく維持費や税金額でもさまざまな違いがあり、両者ともメリットがあります。
プリウスの税金額、維持費
まずプリウスはハイブリッドカーということで環境対策の各種補助金が設定されており、その内訳は次のとおりとなります。
50プリウス補助金まとめ | 補助金適用 | 補助金額(減税額) |
50プリウス 新車購入 | エコカー減税 | 22,500円(自動車重量税) |
環境性能割 | 77,800円 | |
優遇額合計 | 100,300円 | |
50プリウス 中古車購入 | 環境性能割 | 非課税 ※元の税額は自動車購入価格による |
プリウスには環境性能の高いハイブリッドカーとしてさまざまな税金に優遇額が設定されており、まず新車購入時にはエコカー減税や環境性能割によって約100,000円もの優遇額が設定されています。
プリウスはたしかに新車価格が高い車ではあるのですが、その分優遇額が大きいことはメリットの一つです。
また自動車購入時にかかる環境性能割が非課税として設定されていますので、中古車購入時にも環境性能割の税金はかかりません。
維持費計算 | 車検費用(年間費用に換算) | 自動車税 | 自動車重量税(1年あたりに換算) | メンテナンス費用 | 合計額 | ||
2年目 | 15,000円 | 75%減税 | 10,000円 | 免税 | 0円 | 10,000円 | 35,000円 |
3年目以降(中古車) | 減免なし | 39,500円 | 免税 | 0円 | 64,500円 |
またプリウスの年間維持費は各種税金額に加えて車検費用や年間のメンテナンス費用などを大まかに乗せて計算すると、新車購入から2年目で35,000円、それ以降では64,500円ぐらいが毎年かかる維持費となります。
これに加えて燃料代などを加えれば毎年プリウスでどのぐらいの費用がかかるかがわかりますが、年間10,000km走行するとなるとこれにプラスして60,000円ぐらいが燃料代として追加されるでしょう。
N-BOXの税金額、維持費
次にN-BOXでの勢金額や維持費を見ていきますが、N-BOXはハイブリッドカーではないので各種税金の額が変わってきます。
まず普通車と軽自動車で大きく違うのは普通車で自動車税として設定されている税金額が、軽自動車では「軽自動車税」という形で車種に関係なく10,800円として固定されています。更にそこから減税額なども入りますが、まずは新車購入時の減税額をまとめました。
ホンダ N-BOX税金額まとめ | 税金種類 | 減税額 |
ホンダ N-BOX 新車購入 | エコカー減税 | 3,800円 |
環境性能割 | 22,800円 | |
優遇額合計 | 26,600円 | |
ホンダ N-BOX 中古車購入 | 環境性能割 | 非課税 ※元の税額は自動車購入価格による |
軽自動車にもエコカー減税や環境性能割などがあるのですが、そのトータルは26,600円ほどとプリウスに比べればかなり少なくなっています。
自動車購入時の環境性能割は現在の税制のもとではN-BOXでも非課税となっているので、その点はプリウスと同じですが金額は車両購入時の金額によって変わるので非課税で引かれた額がプリウスより少なくなります。
それでも元々の車両価格がN-BOXは安いので、トータルで見ればまだまだN-BOXのコストパフォーマンスは高いです。
維持費計算 | 車検費用(年間費用に換算) | 軽自動車税 | 自動車重量税(1年あたりに換算) | メンテナンス費用 | 合計額 | ||
2年目 | 15,000円 | 減免なし | 10,800円 | 25%減税 | 1,850円 | 10,000円 | 37,650円 |
3年目以降(中古車) | 減免なし | 10,800円 | 25%減税 | 1,850円 | 37,650円 |
一方で維持費に関しても各種税金の額が安くなっており、プリウスに比べると2年目こそそこまで維持費が変わらないものの3年目以降はおよそ半額程度まで維持費が安くなっています。
前述した燃料代はN-BOXのほうがプリウスより少し高くなるのでトータルとしてみると同じぐらいにはなりますが、走行距離が少なければその差が縮まりますので年間維持費の安いN-BOXのメリットが出てきます。
新車価格と維持費、燃料代などを比較するとやはりプリウスよりN-BOXのほうがトータルの費用は安くなりますので、車の使い勝手などを除けば圧倒的にN-BOXのほうが費用を少なく乗ることができるでしょう。
プリウスと軽自動車の口コミ・評判を比較
プリウスと軽自動車の評判はtwitterにもさまざまなものが投稿されているのですが、その中からそれぞれ3つずつご紹介します。
プリウスの評判
プリウスが、やっと納車された!やはり、軽自動車とは乗り心地が違うね!
— 鈴凛(りんりん)じいじ (@rinrin6900) November 8, 2021
こちらの方は軽自動車からプリウスへ車の乗り換えをされたそうですが、乗り心地の面ではプリウスがかなりよかったそうですね。
車の乗り心地は車体の剛性や足回りの性能、タイヤなどさまざまな要素が関係していますが、普通車であるプリウスのほうがゆとりがあって乗り心地が良くなっています。
私、軽自動車運転してるんだけど、長距離の運転になるとやっぱり普通車がいいなって思う
軽のようにコンパクト(未だに車幅の感覚分からん←)でプリウス並みに低燃費、そして坂道でも走るような軽ないのか!!!!←
日本の技術を駆使してどうか、どうか…!!税金安くでおさめたいのよ←— 紫葵さん_shiki_ (@shiki3i) November 2, 2021
こちらの方は現在軽自動車を運転されているようですが、長距離運転ではやはりプリウスのような普通車が欲しくなるそうです。
長距離運転では特に車の快適さや運転性の楽さなどが関わってくるのですが、限界の低い軽自動車よりもプリウスのほうがゆとりがあって楽に運転できます。
また長距離走行時の燃料消費もプリウスのほうが少なく経済的なので、軽自動車に乗っているとプリウスは羨ましくなります。
軽自動車で、リッター18なら良いと思うけどプリウスの25に慣れてると燃費悪く見えてしまう!
クラウンのリッター5に比べたらどちらもいいんだけどね?— もぐもぐ (@Ttmomo95341) October 16, 2021
近年の軽自動車はかなり燃費性能も高くなっていてリッター20km弱は出るようになりました。しかしプリウスの燃費性能を見てみるとその差は圧倒的であり、燃料代として貫算しても結構な金額の差が生まれます。
もちろん軽自動車でも十分な燃費性能ではあるのですが、プリウスのようなハイブリッドカーの技術がかなり高いのです。
軽自動車の評判
子どもができた時の事を見越してプリウスを買ったんだけど、結局お金の問題が絡んできたから軽自動車を検討しなきゃいけなくなってしまったな
— うさぽ (@uusapyon) November 5, 2021
こちらの方は以前はファミリーカーとしてプリウスに乗っていらっしゃったようなのですが、現在は軽自動車に買い換えられたそうです。
その理由は何より費用の問題のようで、全体的にコストパフォーマンスが良いのは軽自動車なのでそういう乗り換えも発生します。
ヴェルファイアからN-BOXに乗り換えたんだけど
維持費安くて燃費良くて中広くて大満足です
まじでもっと早く乗り換えてればよかった
相当無駄金してた…
N-BOXとプリウスとカムリで迷ったけど軽自動車にしてよかった☺️
仕事の日はクロスバイクで休日車が金かからなくて最高!— めるる (@murimurihaha) November 4, 2021
こちらの方はミニバンであるヴェルファイヤからの乗り換えを検討され、N-BOXやプリウスもその比較対象に含まれていたそうですが、最終的に選ばれたのは軽自動車であるN-BOXでした。
その決めてはやはり維持費だったそうで、プリウスよりも費用面のメリットが大きいN-BOXが一番だったようですね。
人の車預かって運転したりするこお多いけど最近の軽自動車マジで広いよな。後部座席の足元とかプリウスより広い気がする
— Boss (@Boss_ngr) November 1, 2021
こちらの方はさまざまな車に乗っていらっしゃいますが、近年の軽自動車は後部座席が広くてプリウスよりも快適なこともあります。
前述でシートのサイズを比較してみましたが結構奥行きの差などもあり、車内の快適性という面では軽自動車でもプリウスに匹敵するものが十分にあります。
プリウスと軽自動車のどっちがおすすめか?
プリウスはハイブリッドカーの元祖として何より燃費性能に特化した車に仕上がっており、その燃費性能の高さはそれまで燃費が良いと言われていた軽自動車やコンパクトカーを遥かに凌ぐものでした。
それでいて車自体は中型の普通車なので様々なシーンに対応でき、車自体の完成度や走行性能、静粛性など様々な面で軽自動車では得られない満足感を与えてくれます。
さらに普通車としては維持費や燃料代も少なく抑えられるので、一度プリウスに乗り換えてしまえば快適なカーライフを過ごすことはできます。
それに対して軽自動車は全体的に小型軽量コンパクトにまとめられており、そのサイズ感からもいろいろな制約が大きな車種ではあります。
またプリウスほどのハイブリッドシステムはコスト的に搭載が難しいこともあり燃費性能という面ではプリウスほどは及びません。
それでも元々の車両価格の安さによってトータルの費用として考えればプリウスよりかなり安価に運用することができ、何よりコストパフォーマンスを重視して燃費もそこそこ良い車を探すなら軽自動車が良いでしょう。