「トヨタのプリウスを買おうと思ってるんだけど、内装はどんな感じ?」
「プリウスの内装を、メーカーサイトに載ってない細かいところまで見たい!」
車を購入するとき、見た目や走行性能も大事ですが、内装がかっこいいかどうかも気になりますよね。
そこで、トヨタ・プリウス(50系前期)のすみずみまで写した内装写真を紹介します。
ハンドルやメーターまわりはもちろん、乗車口ドアやシートの質感といった細かいところまで、徹底的にお見せします。
プリウス(50系前期)の内装:前部座席(助手席/運転席周り)
それではまず、前部座席からの紹介です。グレードはS “ツーリングセレクション”です。
コックピットの全体の様子。内装色はブラックで、黒を基調としたなかでダッシュボードはやや灰色がかっています。
なんとなく涼しげな印象を受けますね。
助手席ドア側から見たコックピット全体。
メーターは運転席と助手席の中央についています。この位置取りはイマイチですね。やはりメーターは、運転席の前についているほうがかっこいいです。
運転席から見えるコックピットの全体。
オーディオレスカバーがついているところが、殺風景で寂しげですね。
助手席から見たダッシュボードです。
ダッシュボードのアップ。表面はシボ加工(しわのように見える加工)されています。
運転席ドア側から見た、前部座席の様子。
内装色がブラックなので、シートも黒。無難なカラーですが、やはり落ち着いていてかっこいいですね。
助手席ドア側から見た前部座席の様子です。
助手席シートのアップ。
さらにアップ。シート表皮は合成皮革で、すわり心地はやや硬めです。
前部座席のヘッドレスト。
フロアマットにプリウスのロゴがあります。
ハンドル周り(ステアリングスイッチ・ウィンカーレバー・メーター)
ハンドルは、3本スポークステアリングホイール(合成皮革巻き)。
まわりの○の部分から、真ん中のクラクションの部分に3ヶ所でつながっているのが3本スポークステアリングホイールの特徴です。
操作感は重くもなく軽くもなく、回している手ごたえがちゃんとありつつ重くないので、操作しやすい。
ただ、スポーク(ハンドルのまわりの○と真ん中をつなぐ部分)がプラスチックで硬く、回したときにこの硬い部分に手が当たると、あまり気持ちよくないです。慣れれば平気かもしれませんが、ここはちょっと安っぽい感じがしますね。
ハンドル右側の、ステアリングスイッチです。
マルチインフォメーションディスプレイの表示内容を、これで切り替えます。
ハンドル左側の、ステアリングスイッチです。
オーディオの音量変更や、ハンズフリーで電話をかけたり受けたりするのに、この左側のスイッチを使います。
ウィンカーレバーです。ウィンカー点滅のほか、フォグライトの点灯・ヘッドライトの点灯・ハイビーム・ロービームの切り替えを行います。
オートモードにすると、対向車のヘッドライトを検知して、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれます(※「オートマチックハイビーム」をメーカーオプションでつけた場合)。
ワイパーのコントロールスイッチです。ウィンドーウォッシャー液による窓清掃も、このレバーで行います。
(※この写真は私が試乗しているときに同乗者が後部座席から撮影したものです。)
プリウスのメーター。スピードは針で表すアナログ式ではなく、数字をそのまま表示するデジタル式になっています。
個人的にアナログメーターが好きなので、プリウスのメーターはあまりかっこいいとは思えないですね。
スピードメーターの左側はマルチインフォメーションディスプレイといって、実燃費やハイブリッドシステムの出力・エネルギーの回収状況といった様々な情報を表示します。
その他運転席操作系(エアコン吹き出し口・各種スイッチ・ペダル
運転席窓側の、エアコン吹き出し口。
エアコン吹き出し口の下には、「イグニッションスイッチ(スタートボタン)」と「S-VSCオフスイッチ」がついています。
S-VSCとは、車両の挙動を安定させるシステムのことです。オンにしていると、カーブを曲がるときや右左折時にスムーズなステアリング操作をアシストしてくれます。
2つのスイッチから下に下がると、AC100VのON・OFFスイッチと、給油口のオープンスイッチ。
AC100Vスイッチをオンにすれば、1,500Wまでの電気製品が車内のコンセントから使用可能です。
AC100Vスイッチの左側には、ETC車載機の設置場所があります。
ETC車載機の設置場所の右下には、ボンネットのロック解除スイッチ。
アクセルペダル・ブレーキペダル・パーキングブレーキです。
インパネ周り(オーディオレスカバー・エアコン操作パネル・シフトレバー・各種スイッチ)
インパネ中央の、エアコン吹き出し口。
エアコン吹き出し口の下の、オーディオレスカバーです。ディーラーオプションでカーナビやカーオーディオをつける場合は、カバーを外してここに設置されます。
カーナビがあるとないとでは、見栄えがぜんぜん違いますね。カバーだけだとやはり寂しい。
オーディオレスカバーの下の、エアコン操作パネル。
設定温度の変更や、フロントガラス・リヤガラスのくもり止めのON・OFFを切り替えたり、内気循環モードと外気導入モードの切り替えも行います。
エアコン操作パネルの下には、シフトレバーがあります。
シフトレバーはにぎり込んでガコガコと動かすタイプではなく、指先で持ってちょこちょこっと動かすタイプ。
操作感は正直イマイチで、PからDに切り替えてもあまり手ごたえがなく、本当に切り替わったのかどうか不安になりました。
ふつうの車はレバーを動かしてDに入れたらそのまま動きませんが、プリウスのシフトレバーは手を離すともとの位置に戻ってしまうので、違和感大です。デザインはおしゃれですけどね。
シフトレバーの左横には、
- 「EVドライブモードスイッチ」
- 「ドライブモードスイッチ」
- 「車両接近通報一時停止スイッチ」
がついています。
EVドライブモードスイッチを押せば、エンジンを停止させて電気モーターのみで走行することが可能です。
ドライブモードスイッチを押せば、ノーマルモード・エコモード・パワーモードの3つのなかから好きなモードに切り替えられます。
車両接近通報一時停止スイッチとは、「エンジンが停止した状態で静かに走行している際に、音を発生させて周囲に車がいることを知らせるシステム」を、OFFにするスイッチです。
シフトレバーの下、やや見つけにくい位置にシートヒータースイッチ。
助手席側にもシートヒータースイッチがついています。運転席と助手席で、それぞれON・OFFと強弱の設定が可能。
シートヒーターは、一度使ったら病みつきになる暖かさですよ。
センターコンソール周り(ドリンクホルダー・シガーソケット・アームレスト)
センターコンソール(運転席と助手席を隔てる部分)に、ドリンクホルダーが2本分ついています。
ドリンクホルダーの手前には、シガーソケット。
さらに手前に下がると、アームレスト(ヒジ掛け)です。プリウスの乗り心地をグッと良くしている、重要ポイントですね。
アームレストのふたを開ければ、なかは収納スペースになっています。
シートについている機能(リクライニング・スライド・シートベルト)
運転席シート右側についている、リクライニングレバー。
プリウス(50系前期)は手動式で、レバーを引いて背もたれに体重をかければ、シートがリクライニングします。
運転席のスライドレバー。こちらも手動式です。
運転席用のシートベルト。ヘッドレストの右側についています。
シートベルトを装着するとこんな感じ。
助手席左側についている、リクライニングレバー。レバーを引いて背もたれに体重をかければ、シートがリクライニングします。
助手席のスライドレバー。ここも手動式です。
助手席用のシートベルト。ヘッドレストの左側についています。
シートベルトを装着するとこんな感じです。
これから車の購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。このやり方を知らないと最大60万円以上も損します。
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天井周りの設備(アシストグリップ・室内灯・ルームミラー・サンバイザー)
運転席天井付近のアシストグリップ。
助手席天井付近のアシストグリップです。
前部座席の室内灯。
室内灯は「運転席側のみ点灯」・「助手席側のみ点灯」・「両方点灯」・「ドアオープン時のみ点灯」・「消灯」の5パターン使えます。
プリウスのルームミラー。
助手席のサンバイザー(日よけ)です。
ミラーのふたを開けると、ライトが点灯します。
運転席側のサンバイザーです。
運転席側も、ミラーのふたを開けるとライトが点灯します。
運転席ドア
運転席のドアトリムです。
運転席ドアの、インナーハンドル。
運転席ドアの、ドアロックスイッチとパワーウィンドウスイッチです。
スイッチの手前にポケットがついています。
スイッチの下、ドアトリム下部のポケットです。
運転席ドアのスピーカー。
助手席ドア
助手席のドアトリムです。
助手席ドアの、インナーハンドル。
助手席ドアの、パワーウィンドウスイッチです。
スイッチの手前にポケットがついています。
スイッチの下、ドアトリム下部のポケットです。
助手席ドアのスピーカー。
プリウス(50系前期)の内装:後部座席(2列目)
つづいて、後部座席に行ってみましょう。
後部座席ドア
後部座席のドアトリムです。
後部座席ドアの、インナーハンドル。
後部座席ドアの、パワーウィンドウスイッチです。
スイッチの手前にポケットがついています。
スイッチの下、ドアトリム下部のポケットです。
後部座席ドアのスピーカー。
全体の様子
後部ドア側から見た、後部座席の全体です。黒一色で統一された合成皮革シートは、よけいな模様や柄が入っておらず、乗るひとをえらびません。
後部座席の真ん中には、アームレストがついています。アームレストは収納可能です。
クラウンやレクサスのLSについているものとくらべてしまうと、安っぽいですね。
アームレストにはドリンクホルダーが2本分ついています。開閉式ではないので、使わないときは手の置き心地が悪いかもしれません。
後部座席から見た前部座席の様子。前部座席までの距離は近いので、前後での会話もしやすいでしょう。
シートについている機能(AC100Vコンセント・シートベルト・ポケット)
運転席と助手席の間、足元にAC100Vコンセントがついています。消費電力1,500W以下の電気製品であれば、このコンセントから電源を取ることが可能。
後部座席右側のシートベルトです。ヘッドレストの右側についています。
後部座席真ん中のシートベルト。こちらも真ん中の席のヘッドレスト右側についています。
後部座席左側のシートベルト。位置はヘッドレストの左側です。
装着するとこんな感じ。真ん中にすわるひとはだいぶきゅうくつそうですね。
助手席の後ろのポケット。
運転席の後ろにも、ポケットがついています。
天井周りの設備(アシストグリップ・室内灯)
後部座席左側、天井付近のアシストグリップです。
後部座席右側、天井付近のアシストグリップ。
後部座席天井の室内灯です。「点灯」・「ドアオープン時のみ点灯」・「消灯」の3パターン使用可能。
消灯したいときは、前部座席の室内灯スイッチをオフにすれば、後部座席も連動してオフになります。
プリウス(50系前期)の荷室(トランク/ラゲッジ)
最後は荷室を見てみましょう。
プリウスのバックドアはこのように開きます。
荷室内にライトはついていません。
荷室内の床下は収納スペース。
後部座席を前にたおして展開させれば、後部座席部分も荷室の一部として使用可能です。
荷室内左側には、AC100Vコンセントがついています。
プリウス(50系前期)の内装/インテリアの総評
プリウスの内装をズバリいえば、「機能性が少なく、やや寂しい内装」。
まず寂しいなと感じたのはインパネ周りです。オーディオレスカバーが中央にでん! と構えていると、やはりどうしても安っぽく見えてしまいますね。
運転席のスイッチ類も、ほかのトヨタ車と比べると極端に少ない。それでも快適装備であるシートヒーターはついていたりして、全体の印象が「安っぽい」で終わってしまわないようになんとかバランスを保っています。
個人的に、プリウスPHVの劣化版のような印象を受けました。価格があちらの方が高いわけですから、その認識で間違いないのかもしれませんが、劣化版という印象は残念ですね。
この記事を読んだことで、プリウス(50系前期)を購入するかどうかの判断材料のひとつになれるこ
とを願っています。