日産ノートは日産のコンパクトハッチバックカーで、現在の日産の主力車種です。
今回はそんなノートのデザインについてご説明します。
ノートのデザイン
日産ノートは2005年に登場したコンパクトハッチバックカーで日産の車種の中では比較的新しいのですが、現在日産車のラインナップの中ではトップの売れ筋車種となっています。
以前から日産には何車種かのコンパクトハッチバックカーがあるのですが、その中でノートは中間クラスに当たる車種で実質的なエントリーモデルとなっています。
ノートは現行モデルで3代目となりますが、車種としての重要性が増してきたのは2代目からで、2代目ノートで非常にに効率の良いエンジンが搭載されたりデザインが一気に進化したことなど、コンパクトカーとしての魅力が一気に高まりました。
また2代目ノートには「e-power」と呼ばれるハイブリッドモデルが初めて設定されたのですが、この日産独自のシステムは走行をモーターのみで行うため電気自動車に非常に近いハイブリッドカーとなっており、その燃費性能と走行性能で大人気となりました。
それを受けて2020年にフルモデルチェンジされた現行3代目ノートは「e-power」のみの設定となるハイブリッド専用車となり、燃費性能がさらに向上するとともに出力や走行性能なども向上してより魅力的なコンパクトカーになりました。
さらにプラットフォームの刷新や最新素材の採用、最新の安全装備の標準装備化など日産の最新技術が各所に織り込まれており、完成度の高いコンパクトカーとなっています。
また3代目ノートでは派生モデルとして「ノート オーラ」というモデルが同時に登場しており、ノートをベースとした上級仕様という扱いです。
今回はこの最新型のノートとノート オーラについて、そのデザインをご紹介していきます。
ノートのエクステリアデザイン
2020年にデビューした最新型ノートは日産の車種の中でもかなり新しい車種であり、デザインコンセプトはこれまでの日産車にあまり見られなかったものとなっています。
まず現行ノートの大きな特徴はそのフロントマスクデザインにあり、ひと目で見てしっかりまとまりがあるのとともに存在感も十分なデザインです。
ヘッドライトが横にシャープな形状になっているとともに、そこからなめらかにつながったグリルはシンプルながら質感の高さを与えています。
また特徴的なのがフロントバンパーの形状で、左右のサイドにつながる部分が凹んでいるような過去にあまり見られない形状をしており、この部分がノートのフロントマスクのアクセントとなっています。
またボンネットやサイドパネルのラインが実に一体感のあるものに仕上がっており、無理なく車のサイドや大きなフロントウインドウにつながっているのがカッコよさを演出しています。
またノートはリアにもフロント同様特徴的なフォルムが各署にあり、横につながって薄くシャープなリアコンビランプはコンパクトカーながらリアのデザインを引き締めています。
またリアウインドウは小さくまとまっているもののそこにつながるサイドやルーフからのラインが三角形につながることで特徴的なノートのフォルムを作っています。
さらにルーフのリアスポイラーが標準装備となっていますが、ノートのスタイルをスポーティにするとともに空力性能を高める効果もあります。
フロントからリアに至るまでノートのデザインは統一感がしっかり図られるコンセプトとなっており、コンパクトカーとしてのかたまり感とスポーティでかっこいいデザインがかなりしっかり融合されたものといえるでしょう。
ノートのインテリアデザイン
ノートはインテリアのデザインについてもコンパクトカーとは思えないほどのクオリティがあり、価格的に見てもかなり満足感の高い車種と言えます。
まずノートのインパネ部分ですがセンター部分には非常に大きなカーナビの画面が位置しており、そこからまっすぐつながるデジタルメーター類との統一感のあるデザインが目を引きます。
またダッシュボードから運転席までメッキパーツのラインが一本入っていることで実に引き締まった印象が出ており、全体的なブラックのインテリアによく映えています。
現行ノートはハイブリッド専用車なのでシフトノブなどが非常にコンパクトなのですが、それらやエアコンダクト、ボタン類などが小さくまとまっていることでコンパクトカーにありがちなガチャガチャしたデザインにならずに質感高いものに仕上がっています。
インテリアに関してはシート配置はコンパクトカーとして標準的なものですが、シート表皮などは高級感のあるものを選ぶことができます。
またインテリアのウインドウから上の部分がインテリアカラーより明るいカラーとなっていることで、インテリアがツートンカラーになって良い雰囲気を演出しています。
車内へのメッキパーツの採用は限定的ですが、コンパクトカーではシンプルになりがちなドア周りの部分にも気を配ったインテリアデザインです。
またシートにもブラックとグレーのツートンカラーを設定することもでき、これを選択するとコンパクトカーとは思えない高級感を感じられます。
ノートオーラのエクステリアデザイン
ノートオーラは3代目ノートの発売とともに追加された派生車種で、ノートの上級車種という位置づけです。
そんなノートオーラはデザイン面でもノートと差別化されている点があります。
まずノートオーラのフロントのデザインですが、一見するとノートと同じデザインにも見えるのですが各所にノートオーラ専用のデザインが盛り込まれています。
一番大きな変更点はヘッドライト部分で、メインのヘッドライトがノートオーラのほうがより細長になるとともに、ライト下部のメッキパーツも小さくなることでよりシャープな印象となっています。
またグリルの形状やフロントバンパー下部のデザイン、エンブレム周辺の装飾など全体的にノートよりも塊感のあるデザインに仕上がっています。
一方でノートの基本的なフォルムや特徴的なフロントバンパーの凹み部分のダクトは残っており、ひと目見てノートシリーズであることがよくわかります。
サイドについてはデザイン面では一見変化がないように見えますが、実はノートオーラはノートより全幅で+40mmサイズが拡大されており、ノートよりもどっしりとしたフォルムになっています。
その変化はフロントやリアのフェンダー部分で作り出されており、おもに下側部分が左右に20mmずつ拡大されることで安定感のあるデザインになります。
またリアのデザインについてもリアコンビランプがよりシャープで透明感のあるデザインになっていたり、リアバンパーが全面的にカラードバンパーとなるなどノートとの差別化は各所に盛り込まれています。
ノートオーラはノートに比べて全幅や全高が多少大型化されるとともにスポーティなデザインに磨きがかかっており、5ナンバーサイズから3ナンバーサイズに拡大したことで上質感も増しています。
ノートオーラのインテリアデザイン
ノートオーラではインテリアのデザインもノートから変更されている点があり、より高級感のあるものになっています。
インパネ部分の基本的なデザインはノートとノートオーラでは変更はなく、ノートオーラは全幅自体は大きくなったものの車内スペースは同一です。
ですがノートオーラではインパネやシフトレバー周りのパネルに高級感のあるウッド調パネルが設定されており、コンパクトカーでは珍しく質感の高いものになっています。
更にノートオーラではデジタルメーター部分にも変更があり、ノートがメーターの左右で独立したディスプレイを使っているのに対してノートオーラでは左右一体化した大型ディスプレイとなっています。
このディスプレイの変更でより詳細でさまざまな情報をデジタルメーターに表示することができるようになっています。
インテリアに関してもシートのスペースやシート形状などは同一ですが、ノートオーラではフロントシートのヘッドレストにBOSEの高級スピーカーが装備されている点が目を引きます。
またシート表皮に本革シートが設定できるようになっており、ノートオーラ専用のシート表皮のデザインやインテリアカラーが選択できます。
インテリアカラーにはエアリーグレーという明るい内装色もあり、高級セダンのような雰囲気を持つコンパクトカーに仕上げることができます。
ノートオーラのインテリアデザインはノートと基本は一緒なのですが、元々のノートのデザインがコンパクトカート思えないほどの質感を持っているため完成度が高く、ちょっとした高級装備の追加でより質感の高いインテリアとなっています。
ノート、ノートオーラのボディカラー
ノートとノートオーラにはさまざまなボディカラーが設定されているのですが、基本的な種類は変わらないもののそれぞれの車種で独特なボディカラーといいうものも用意されています。
ノート ボディカラー | ピュアホワイトパール |
ブリリアントシルバー | |
ダークメタルグレー | |
スーパーブラック | |
オペラモーブ | |
オーロラフレアブルーパール | |
ガーネットレッド | |
バーガンディ | |
プレミアムホライズンオレンジ | |
オリーブグリーン | |
ノート ツートンカラー | ビビッドブルー+スーパーブラック2トーン |
オペラモーブ+スーパーブラック2トーン |
まずノートのボディカラーですが、コンパクトカーということでホワイトパールやシルバー、グレー、ブラックなどの定番カラーが一通り揃っており売れ筋のカラーは選択肢が豊富です。
その他にはノートのボディカラーはカラフルな色が揃っており、明るいガーネットレッド、ピンク調のオペラモーブやゴールドに近いオリーブグリーンなどは女性向けの明るいカラーです。
また明るいオレンジのプレミアムホライズンオレンジや高級感のあるバーガンディなどは実に目を引くボディカラーであり、派手なカラーが好きな方にはオススメです。
さらにツートンカラーとしてボディとルーフを別々のカラーで塗り分けるボディカラーも設定されており、単色のボディカラーよりアクセントがあって素敵なボディカラーです。
ノートオーラ ボディカラー | ピュアホワイトパール |
ブリリアントシルバー | |
ダークメタルグレー | |
ミッドナイトブラック | |
オーロラフレアブルーパール | |
ステルスグレー | |
バーガンディ | |
プレミアムホライズンオレンジ | |
オリーブグリーン | |
ノートオーラ ツートンカラー | ガーネットレッド+スーパーブラック2トーン |
ミッドナイトブラック+サンライズカッパー2トーン | |
ビビッドブルー+スーパーブラック2トーン | |
ピュアホワイトパール+スーパーブラック2トーン | |
オペラモーブ+スーパーブラック2トーン |
次にノートオーラのボディカラーですが、淡色系のボディカラーはほとんどがノートと同一です。
ですがブラックはより光沢のあるミッドナイトブラックに変更サれていたり、ノートオーラ専用色であるシックなステルスグレーが設定されたりとより高級感のあるカラーが用意されています。
またノートオーラではツートンカラーが5色まで拡大されており、ノートで単色設定となっていたガーネットレッドやオペラモーブはそれぞれブラックとのツートンカラーとして設定できます。
さらにノートオーラでは専用のツートンカラーとしてミッドナイトブラックとサンライズカッパーという設定がありますが、サンライズカッパーは質感の高いゴールド色でありブラックのボディカラーによく映えて非常に高級感を感じられる特別なボディカラーです。
ノートは人気か?
ノートは日産車のコンパクトカーとしては非常に大人気の車種となっており、年間の国内での新車販売台数では次のような順位となっています。
なお現行の3代目ノートはまだ登場から日が浅いため、今回は2代目ノートの販売期間での順位をご紹介します。
ノート(2代目)年間販売台数ランキング | 順位 |
2013 | 4位 |
2014 | 6位 |
2015 | 5位 |
2016 | 5位 |
2017 | 2位 |
2018 | 1位 |
2019 | 2位 |
2020 | 9位 |
2代目ノートは2012年にフルモデルチェンジして登場した車種ですが、登場直後からそのデザインと性能で一気に人気が高まり年間販売台数としては4位〜6位と高い順位を獲得しています。
しかし2016年に追加仕様であるハイブリッドモデルの「e-power」が登場するとその人気は飛躍的に高まり、なんと2018年には国内で1位を獲得するほどの大人気車種となりました。
この躍進の理由はまさにe-powerの燃費の良さや走りの良さに加えてノートがもともと持つ素性の良さが合わさった結果であり、日産車では久しぶりの大ヒット車種となっています。
これを受けて3代目ノートでは大人気であったe-powerの専用車とするコンパクトハイブリッド専用車になり、更に質感を増したデザインで魅力もアップしています。
その結果2021年の年間販売台数ではノートは全体の4位につけており、ライバルのトヨタ車に多数の新型車が登場した状況にあっても高い人気を維持しているといって良いでしょう。
ノートの評判
ノートやノートオーラのデザインについてはTwitterでさまざまな評判が投稿されており、その中からいくつかご紹介しましょう。
日産本社で久々に最近の車に触れたけど、ホントすごいわ。
まずノートとか質感が凄かった!
でも高級感があってもソワソワする感じはなくて、落ち着いて乗れるデザインだと思った。やっぱりいい意味で大衆車だと思う。— まろ (@hamamasaku6) December 19, 2021
こちらの方は車が展示されている日産本社で現行ノートに触れられたそうなのですが、その質感の高さや高級感を感じるデザインに驚いていらっしゃいます。
しかしノートは大衆車ということで落ち着いた部分もしっかり残してあり、バランスが良かったということでしょう。
日本カーオブザイヤー2021✨
日産自動車ノートが受賞しましたねおめでとうございます✨
自分は日産派なので凄く嬉しいです✨
日産ノート/デザインも良くてカッコ良いね👍✨ pic.twitter.com/V7EfFdNFkc
— 戸山 (@ujVA07afxd4XUed) December 12, 2021
現行のノートはなんと2021年の日本カーオブザイヤーを受賞しており、その性能やデザインが非常に高い評価を得た証拠となっています。
こちらの方もノートのデザインがカッコいいとおっしゃっており評判はかなり高いです。
最近の日産車のシフトが好き。凄いデザインがシンプルで高級感もある。特にノートタイプのヤツはディーラーさんで運転席に乗せて頂いた時に操作したんだけど使いやすくて動きも高級感があって良いね。こういう細部を見ると色々とあるけれど日産って本気で企業として変わりつつあるんだなと思ったよ。 pic.twitter.com/34aSPwPDLt
— 矢武者一世 (@yabusha_xxl) January 11, 2022
こちらの方はノートのシフトレバーの形状に高い評価をされており、シンプルながら高級感もあるデザインの仕上がりに満足されています。
ノートはハイブリッド専用車ということで従来のシフトノブほど複雑なものが必要ではなく、デザインの自由度が高いことからインテリアに溶け込む素敵なデザインになっていますね。
ノート、ノートオーラの欠点
現行モデルのノートおよびノートオーラはそのデザインがないがいの高い評価を得ている車であり、エクステリアもインテリアも質感が高いのですが、あえて欠点を挙げるとしたらエクステリアデザインがシャープすぎることぐらいでしょう。
ノートは日産のコンパクトカーの中ではエントリーグレードの位置づけにある車種で、そのメーカーの顔ともいえる1台です。
そういった車種は幅広い層に受け入れられるデザインなども重要なのですが、初代や2代目のノートに対してはよりシャープなフロントマスクになっています。
近年は各メーカーから出る車種はシャープなデザインが増えてきているのでしっかりトレンドにも乗れているのですが、昔からノートの落ち着いたデザインに馴染んできた人からはシャープすぎて違和感を感じることもあるでしょう。
ですが現行ノートの売れ行きを見る限りはデザインは多くの方に受け入れられているようなので、そういったネガティブな意見というのは総じてそこまで多くないことは間違いないでしょう。
ノート、ノートオーラの値段
ノートとノートオーラは2020年に登場したということで最新の車種であり、その新車価格をそれぞれご紹介します。
また現行モデルの中古車価格も調べましたが、こちらは大手中古車情報サイトであるカーセンサーおよびgoo-netで調べています。
ノートシリーズ | 新車価格 | 中古車本体価格相場 | |
ノート(3代目) | 2,029,500円〜2,887,500円 | カーセンサー | 1,658,000円〜3,198,000円 |
goo-net | 1,658,000円〜2,990,000円 | ||
ノートオーラ | 2,610,300円〜2,957,900円 | カーセンサー | 2,698,000円〜3,648,000円 |
goo-net | 2,698,000円〜3,648,000円 |
まずベーシックモデルであるノートはコンパクトハッチバックカーとしては少し高めの価格帯に設定されており、最低価格でも2,000,000円を切らない価格帯はコストのかかるハイブリッド専用車となったノートでは仕方ない点でしょう。
ですが最上級グレードでも1,000,000円プラスまでは行かない価格となっており、ノートの質感の高いデザインをこのぐらいの価格帯で手に入れることができるのは悪くないでしょう。
まだ発売から1年程度の車種ではありますが現行のノートにも中古車はある程度市場に出てきており、こちらは最低価格が1,600,000円程度からと手に入れやすくなっています。
これに対してノートオーラは最低価格が2,600,000円からとコンパクトハッチバックカーとしてはかなり高い価格設定となっていますが、最高価格はギリギリ3,000,000以下に抑えられているので上級グレードで選ぶならノートでもノートオーラでも大差はありません。
ノートとノートオーラは基本的なデザインや動力性能が変わりませんので、この価格差はノートオーラ専用のエクステリアデザインと質感の高いインテリアなどで生まれています。
なおノートオーラにも中古車は発生していますが、こちらはほとんど新車価格と変わらない価格からなのでノートオーラに関しては中古車で購入するメリットは今はまだないでしょう。