ムーブキャンバスは車中泊に不向きな理由4つ！フルフラット化は不可能？人数は2人まで！

ダイハツ ムーブキャンバスはダイハツの軽自動車で、ポップなデザインが特徴の車です。

今回はそんなムーブキャンバスの車中泊についてご説明します。

ムーブキャンバスの車中泊に向かない点

参考：www.daihatsu.co.jp

ダイハツ ムーブキャンバスは軽自動車の中では特にデザインが重視された車で、トールワゴン系の車ながらポップなデザインが特徴です。

近年ワゴンタイプの車の利用法の1つとして車中泊というものが注目されており、旅行の際にホテルや旅館ではなく車内で一晩寝るスタイルのものです。

この車中泊はまたキャンプの代わりとしても利用できるもので、車中泊専用のオートキャンプ場も登場しています。

車中泊のメリットは旅行で宿泊にかかる費用を減らすことができるコストパフォーマンスが一番大きいのですが、その他に車の車内で一晩過ごすという非日常感が面白い点でもあります。

ムーブキャンバスもトールワゴンタイプの車ということで車中泊への対応も気になる点であり、それを見るために車の大まかなサイズをまず見ていきます。

ムーブキャンバスは軽自動車の規格におさまるサイズ感で設計されている車で、全長と全幅は軽自動車規格ギリギリの全長3,395mmと全幅1,475mmで設計されています。

車内のサイズについては室内長と室内幅は軽自動車として標準的なサイズで、外観サイズの制限が大きいのでそこまで大きくはありません。

ただ室内高については 全高の高さがあるので1,285mmと広めになっており、座席に座ったときの図上空間が高めとなっています。

一方でラゲッジスペースに関しては 奥行きがかなり狭めになっており、室内長を広めに確保したことで荷室は狭めとなっています。

こういったサイズ感を持つムーブキャンバスですが、車中泊に対しては少し不便な部分の多い車で、次のような部分は不向きな部分です。

車内がフルフラットにならない

参考：www.daihatsu.co.jp

まずムーブキャンバスの車内のレイアウトで車中泊に向かない部分はシートレイアウトにあり、車内がフルフラットにならない点です。

車中泊には快適に過ごすためのポイントがいくつかあるのですが、その1つが車内の寝台がフルフラットになることです。

車中泊といっても寝台は自宅の寝台などとおなじタイプのものが一番良いのですが、車内という空間では必ずしもフルフラットにはならず凹凸が多かったりします。

また軽自動車では車のサイズの制限から車内のスペースがあまり広くすることができず、車中泊に向かない所があります。

またムーブキャンバスでは後席を折りたたんでフラットにしたりもできますが、これでは前後のスペースが足りません。

ムーブキャンバスの車内で車中泊をするときには段差や凹凸の多い中で行わなければならず、あまり快適とはいえないでしょう。

フラットモードでも段差や凹凸が多い

ムーブキャンバスの車内をなんとかフラットモードにはできるのですが、その形状は寝台には適さないものです。

また後席についても前後にスライドはできるのですが、スライドさせても背もたれを収納することができず斜めにするぐらいが限界です。

背もたれは前側には収納できるのですが後側は車内スペース的に不可能で、ここを寝台とすると車の後部の方は背もたれ分のスペースで前後のサイスが狭くなってしまいます。

この構造ではなかなか快適な寝台を構成することはできないのでムーブキャンバスが車中泊にあまり向いていないといえます。

なお後席の背もたれは前側にも収納できるのですが、このときには前席とのつながりがうまくいかないのでやはり難しくなります。

寝台の前後の奥行きが狭い

ムーブキャンバスの寝台を車内で作ると段差も問題となるのですがそもそもの奥行きも狭くなっており、寝るのには窮屈なサイズです。

車中泊には寝台の形状やフラットな広さももちろん重要ですが、その他は前後の奥行きも重要です。

前後のサイズは実際に寝る方の身長によるのですが、身長が170cmぐらいの人を想定すると最低でも1,700mmなければ足をしっかり伸ばして寝ることができません。

しかし実際には身長よりもっと奥行きがなければ快適に寝ることは出来ず、1,800mm〜1,900mmぐらいはほしいところです。

もちろん前席の背もたれの段差の問題はそのままなのですが、その段差をなんとか解決したとしてもサイズ的に問題が出てくるわけです。

身長の低い人であればなんとかそのスペースでも寝ることはできるでしょうが、全般的には適していないといえるでしょう。

荷室がかなり少なくなる

ムーブキャンバスの車内はスペース的に車中泊には厳しいサイズなのですが、その点は荷室が少ないことにもつながっています。

車中泊は車内で一晩を過ごす方法でそれが特徴的なのですが、実際には旅行の宿泊形態の1つです。そのため車中泊を行うシーンは旅行の際となるので、旅行のための荷物やお土産など結構車内のスペースを使うものです。

また車中泊をキャンプのテント代わりに使うこともあるのですが、その際もやはりキャンプ用品はそれなりにたくさん持っていくことでしょう。

このようなシーンで活用する車中泊なので、車中泊の際に車の中に荷物をおいておけるスペースはほしいところです。

車内が広い車なら寝台の一部を荷室に使っても寝ることができるのですが、ムーブキャンバスではそういった使い方は難しいでしょう。

ムーブキャンバスで車中泊をする方法

ムーブキャンバスでの車中泊はちょっと大変な部分が多いのですが、次のようにすればなんとか寝台を構成することはできるでしょう。

車内のフラット化

参考：www.daihatsu.co.jp

ムーブキャンバスでの車中泊の第一歩は車内のフラット化ですが、段差は残りますが車内のサイズを確保するにはこの方法しかありません。

その際後部座席の背もたれはある程度倒しておいたほうがよいのですが、厳密な角度はありません。また前席についてもシートは一番前までスライドさせて前後のスペースを最大限活用します。

このあとに前席の背もたれを後ろに倒すのですが、ここまで最大限車内のスペースを活用しても背もたれは後席の座面に乗り上げてしまいます。

もっと室内寸法が長い車や専用設計の車では背もたれがうまく収まるようになっているのですが、ムーブキャンバスのシートレイアウトでは難しい部分です。

このためフラット化したとしても車内の段差は残ってしまうので、少しでも快適に寝るためには次のように対策しなくてはなりません。

段差の解消と車中泊アイテムの準備

 

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ムーブキャンバスの車内でなんとか車中泊を快適に過ごすためには段差を解消しなければならず、これにはさまざまなアイテムを駆使する必要があります。

ムーブキャンバスの車内の段差は前席の座面からと後席の座面からの2箇所があり、前席の背もたれ部分がちょうど寝台の真ん中で盛り上がる形になります。

そのためその前後の段差をなにかで埋めなければフラットにはならず、それには車中泊用の段差解消アイテムを活用すると良いでしょう。

弾力のある車中泊マットを敷けば小さな凹凸なども吸収できてかなり快適な車中泊空間にはなるでしょう。

またその他にはウインドウをしっかり遮光するためのアイテムも必要で、ウインドウから外の光が入ってきて安眠を妨げるのを防ぐ効果があります。

これも車中泊アイテムとしてさまざまなものが販売されているので、ムーブキャンバスのサイズに合うものを探しましょう。

こういった対策をしてもまだ車中泊スペースの前後のサイズが小さめなのですが、身長によっては足を伸ばして寝ることはできます。

車中泊の注意点

ムーブキャンバスでの車中泊はいろいろな問題を解消しなければならないのですが、その他に注意点もあります。

車内の換気には一番簡単なのは窓を少し空けておくことなのですが、その状態では外から虫が入ってきたり音も入ってきたりしてあまり快適ではありません。

そのため一番便利なのは車のエアコンを外気循環モードで一晩中動かしておくことで、エアコンなので車内の温度管理も出来ます。

このときにはエンジンはアイドリング状態にしなければなりませんので、燃料の残量にも気をつけましょう。

なおエンジンがアイドリング時に積雪があって排気管が詰まると、排気ガスの逆流の可能性があります。こういった危険が考えられるシチュエーションでは窓を少しだけ空けておくと安全になります。

ムーブキャンバスの車中泊に向いている理由

ムーブキャンバスは車中泊にあまり向いていない点が多いのですが、次のような点は車中泊向けといえる特徴です。

キャンプ場にマッチするポップなデザイン

参考：www.daihatsu.co.jp

まずこれは車中泊の性能に対するものではないのですが、車中泊はキャンプでも活用できるものでありムーブキャンバスはそのデザインが非常にキャンプ向きという点は面白い点です。

車中泊はキャンプのテント代わりに活用することも多いもので、近年は車中泊専用のオートキャンプ場も登場しているほどです。

もちろんオートキャンプ場には持ち込む車の制限などはありませんが、ムーブキャンバスならば外観デザインはとても満足のあるものとなるでしょう。

また車中泊アイテムやキャンプアイテムを組み合わせることで、車中泊以外の部分では車も便利に活用してキャンプができるでしょう。

室内高がそこそこ高くてゆとりがある

ムーブキャンバスは軽自動車なので室内長や室内幅は少し狭めな車なのですが、室内高については少し高めとなっていてゆとりがあります。

ムーブキャンバスはトールワゴン系の車なので室内高を高く設定してあり、車内のシートに座ったときの図上空間が広々としているのが開放感を与えています。

室内の前後や幅は平均的なサイズでも室内高がゆとりがあるとかなり広く感じるもので、軽自動車の中で人気があるのもこの特徴があるからです。

寝返りなども問題なくできるので、この点についてはトールワゴンというムーブキャンバスの特徴が活きてきます。

車内でAC電源が使える

参考：www.daihatsu.co.jp

ムーブキャンバスの車内で一晩を過ごす際に便利な点としては車内でコンセントが使える点です。

車中泊では車の車内ならではとして電気製品が使えるほうが面白いのですが、ちょっとした調理器具や娯楽の電化製品ぐらいならムーブキャンバスの容量でも使えるものはあり、うまく組み合わせることで車内での快適性を上げることができます。

またムーブキャンバスではコンセントの代わりにUSBポートを設置することもできるので、USB給電の機器を使うのであればこちらでも良いでしょう。

このコンセントは普通車のコンパクトカーなどでも設定がない車がありますので、装着できるという点に関してはムーブキャンバスのメリットです。

ムーブキャンバスの車中泊の口コミ・評判

ムーブキャンバスの車中泊についてはtwitterにもいろいろな評判がありますが、その中からいくつかご紹介します。

車中泊に向けてスポーツショップで寝袋見てきたけど、種類ありすぎて分からんからやっぱりカズさんのレビュー動画見て勉強するしかないわね😨
車の中のもの減らして座席倒してみたら、やっぱり軽自動車とはいえ うちのキャンバスちゃんは広い🤔
足の短い私なら余裕でゴロゴロ寝転がって足伸ばせる🤔

— もそ (@tnmn816) January 10, 2020

こちらの方は車中泊用の寝袋をいろいろ検討されているようですが、ムーブキャンバスでの車中泊を考えていらっしゃるようです。

この方ならムーブキャンバスの車内でも足を伸ばせるそうで、そこまで窮屈さを感じることはないでしょう。

車中泊のこと考えないんだったらラパンとかキャンバスとかあのへんが全部候補に入ってくるぞ私の場合。
昔はムーブラテに憧れてた……高いグレードだと後ろのライトが肉球みたいになってんの
もっと前のだとミラジーノとかヴィヴィオビストロとかにっこり可愛いオプティクラシック……

— はにわ🍎かくして画面に現れたるP (@820y) November 25, 2020

こちらの方は車中泊を考慮に入れて軽自動車を検討されていたようですが、その際にムーブキャンバスは対象外となったようです。

車中泊に適しているシートレイアウトの軽自動車はムーブキャンバス以外にもいくつか候補があるので、車中泊を考えた際のシートレイアウトが不便というのはムーブキャンバスのデメリットになっています。

総評

ムーブキャンバスは軽自動車としてはかなり特徴的で満足感の高い車にはなっていますが、車中泊という実用面では少し不便な部分が多い車です。

それでもしっかり事前準備をしておけば車中泊が不可能というわけではありませんので、普段はムーブキャンバスでおでかけをしてたまに車中泊をするぐらいであれば十分選択肢に入ってくるでしょう。

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