ダイハツ タントはダイハツのトールワゴンタイプの軽自動車で、小型の車ながら車内の広さが特徴です。
今回はそんなタントの給油口についてご説明します。
タントの給油口の位置
ダイハツ タントは車高が高くて車内のスペースが広い軽自動車で、現在の軽自動車のトレンドの一つです。
そんなタントはガソリンエンジンを搭載しているので定期的な燃料補給が必要なのですが、その給油口は次の位置にあります。
タントの給油口はこの画像にあるように車の後部の左側に位置しており、スライドドアのレールの上にある丸いフタの部分です。
車の全体的なデザインからはほとんど目立たない位置にあるのですが、軽自動車はその規格の制限からスクエアデザインとなることが多く給油口も非常にシンプルなデザインとなっています。
またボディのライン構成からも目立たない位置にあり、リアウインドウの曲線とリアコンビランプの曲線が合わさる位置にあるので比較的目だちません。
またタントにはおとなしめのデザインの『タント』と力強いデザインのある『タントカスタム』がラインナップされており、車のフロントマスクが違うので印象が大きく違います。
ですが実は車の全体的なフォルムやコンポーネントは共通であり、給油口の位置についてもタントとタントカスタムで場所も構造も変わりません。
タントカスタムのほうが全体的なデザインがギラギラとしているので、その分給油口も目立たないでしょう。
タントの給油口の開け方
では次にタントの給油口の開け方をご紹介しますが、最近の車種の一般的な方法とは少し違うものです。
タントの給油口の開き方
今回ご紹介するのは現行モデルの給油口の開き方で、過去の車種についてはそれぞれ取扱説明書を参照しましょう。
給油口のフタの開閉方法は昔から少しずつ変わってきたのですが、最初期は給油口のフタに鍵穴が付いておりそこに車のキーを差し込んで回すことで給油口を開くことができました。
その後給油口のフタをもっと楽に開く方法として車内からレバーで操作するタイプが増えてきて、運転席近くにあるレバーを引くと給油口のロックが外れるタイプもあります。
一時期は鍵穴とレバーでの解除方法が一緒に付いていることもあり機構の信頼性の問題からキーで解錠できることがフェールセーフにもなっていましたが、信頼性の向上によって鍵穴はなくなってきており前述のタントのように単純なフタが付いているだけといったデザインになっています。
しかしタントの給油口のフタの開け方はレバー方式ではなく、最近増えてきているプッシュ式となっています。
このプッシュ式は車の外から給油口のフタをグッと押すとロックが解除される構造のことで、レバー式よりもさらに簡単に開くことの出来る構造になっています。
給油をしたいときには車外に出て給油口のフタを押すだけで開くのでシンプルかつ操作しやすいものとなっています。
一見使いやすいようにも見えますが意外と慣れてない人には開け方が少しわからない場合もあり、レンタカーなどでタントを運転するときなどに不便という声もあります。
なお押すだけで簡単に開くとなると防犯的には不安に感じるのですが、プッシュ式の給油口のフタはそのロックが車のロックと連動しており、車のドアロックを閉めてしまえば給油口のフタも開かないようになっています。
タントの給油の方法
タントの給油口のプッシュ式の構造は簡単に開閉できるものなので、慣れればスムーズに給油できます。
タントで給油する際には事前に車を停車させてキーをオフにし、車のウインドウもすべて閉めて車内を密閉しておきます。
ここでこれまでよくある車の構造では運転席の周りにあるレバーを引っ張ってから車外に出るのですが、タントの場合はそういった操作は必要なくそのまま給油口の近くに行けば大丈夫です。
そして給油口のフタの車の後側あたりをを手で押し込んでやればロックが外れてフタが開きます。
このときに車のロックは解除されていなければならないので、ドアのロックは閉めないようにしましょう。
給油口のフタが開けば次はその中にある燃料口キャップを外すのですが、これはネジ式なので比較的簡単に回して取ることができます。
取り外した燃料口キャップは給油口の蓋の裏に燃料口キャップからつながってる紐の部分を引っ掛けるところがあるので、そこに引っ掛けておけば暴れることや紛失もなくて安心です。
その後は開いた燃料口にガソリンスタンドのノズルを差し込んでから給油を開始し、給油完了後にはまた燃料口キャップを閉めます。
燃料口キャップを閉めていくとある程度のところで「カチッカチッ」という音がしますので、この音が鳴ればしっかり閉まっている合図です。
その後はまた給油口のフタを閉じて押し込んでやればロックがかかって完全に閉めることができます。
このときに燃料口キャップを締め忘れていると紐の部分が引っかかってちゃんと閉まらなくなりますので、この構造で燃料口キャップの閉め忘れ防止にもなっています。
また注意点としては先に運転席のドアのロックを閉めているときに給油口のフタを閉めたとしても給油口のフタはロックされないようになっており、あまり気づかない点ではありますがその状態では給油口は開くことができます。
タントの給油口が開かない場合の対処法
タントでもし給油口が開かなくなった場合には次のような状況があり、それぞれある程度対処ができます。
給油口のフタのロックがかかっている
タントのプッシュ式の給油口はロックが車のロックと連動しており、間違って閉めてしまうと給油口も開きません。
プッシュ式の給油口には内部に電子式のロック機構が入っており、車の各所のドアロックと連動して動くようになっています。
最近の車はタントであってもほとんどキーレスエントリー式で車に乗り降りするので、リモコンの開閉スイッチを誤って押してしまうと車のロックが作動し給油口のフタもロックされてしまうことがあります。
タントのこの構造に慣れている人であればすぐに気づいてロックを解除すれば良いだけなのですが、初めて運転する方では気づかずに原因がわからないこともあるでしょう。
なおもう一つ給油口関連の問題としてあるのが電動スライドドアで、こちらは給油口が開かないということではなくスライドドアの開閉が途中で止まることがあります。
タントの給油口は前述の写真のように車の後部にあるのですが、その位置関係は後部のスライドドアの可動範囲に重なっています。
そのため給油口のフタが開いているとスライドドアとぶつかってしまうことになるのですが、タントでは給油口のフタのロックが解除されているとスライドドアが完全には開かずに途中で止まるようになっています。
安全のための構造ではありますが、何故か左のスライドドアが完全に開かないことがあれば給油口のフタが開いていないかどうかを確認しましょう。
給油口のロックの故障
車のロックが解除されていても給油口のフタが開かないときには故障した可能性があり、こうなると簡単に開くことができません。
タントの給油口はプッシュ式ということでロック機構はすべて給油口のフタのあたりに集中しており、そのロック解除は電気的な信号でアクチュエータを動かして行われます。
この機構は車のドアのロックと同じようなものではあるのですが、全く故障する可能性がないわけではなく経年劣化で動かなくなることはあります。
もし給油口のロック機構が故障してしまうと給油口のフタを押し込んで開こうとしても開くことができず、車にガソリンを給油するのは不可能となります。
給油口のロックが故障する確率は現在の国産車では信頼性が高いのであまりないのですが、一方でもし故障してしまうと結構対処が難しいものです。
給油口のフタを操作するときというのは車の燃料が少なくてガソリンスタンドに寄ったときなのですが、そのときに何故か給油口のフタが開かないとかなり困ったことになります。
まずは車のロックが本当に解除されているかを再度確認した後にやはり開かないということであれば故障の可能性が大となるので、そういったときにはディーラーや自動車修理工場での修理が必要となります。
タントの給油口が壊れた場合の対処法
タントの給油口が故障してしまった場合にはその修理は簡単に出来るものではなく、ディーラーや自動車修理工場でなければなかなか修理することができません。
タントの給油口の電子式ロックはアクチュエータなどが組み合わされた複雑な部品となっていますが、この部品が故障した場合には部品交換を行わなければ対処できません。
ですが部品交換はガソリンスタンドなどでは部品がなくて不可能なのでディーラーなどでの修理が必要となるのですが、問題となるのはディーラーや自動車修理工場まで車を自走させられるかということでしょう。
燃料の残量が十分にあれば給油ができなくても自走してたどり着けますが、距離が遠かったり旅行先で問題が出たときには陸送なども行わなければならないので、ディーラーや自動車修理工場に電話などで相談したほうが良いでしょう。
それでも即時に修理するということも難しいので修理にはそれなりの期間がかかってしまいます。
その間はガソリンが給油できない限り車を安易に走らせることができないのですが、タントには緊急時の対応として給油口のフタを別の方法で開く方法もあります。
それは車の車内からアクセスして裏側からロックを解除する方法なのですが、この作業を行うにはタントの車内のデッキボードやラゲッジルーム横のパネル部品などを取り外さなければならず、初心者ではちょっと難しい作業となります。
パネル等を取り外すとタントの左側の車の内部部品が見えるようになり、そこにある給油口のロックのレバー部分を操作することで手動でロックを解除することができます。
この作業手順や外す部品の場所はタントに備えつけられている取扱説明書に記載されていますので、もしどうしても故障した給油口のフタを開けなければならないときにはこういった方法があることも覚えておきましょう。
ただし車の部品の故障や怪我の可能性もある作業ですので、難しいと思ったら素直にディーラーなどに連絡しましょう。
タントの給油口カバー・ステッカーおすすめ
では最後にタントの給油口をドレスアップするアフターパーツをご紹介します。
車の給油口は比較的シンプルなデザインでタントも単純な丸いフタとなっていますが、これをドレスアップすることで車のボディにアクセントを与えてくれます。
そういったパーツにはステッカー系のものが多く、こちらのパーツは給油口のフタにシール状で貼り付けるドレスアップパーツとなっています。
ステッカーといっても薄いアルミパネルなので質感はよく、カーボン調のデザインでスタイリッシュです。
またこちらはレトロな開閉方式の給油口のようにデザインを加えてくれるもので、実際の開閉機構は関係ないもののデザイン的にレトロさが加わって面白いデザインになっています。
こちらもアルミステッカーなので質感はよく、またタントの丸形の給油口にマッチするデザインなので素敵なデザインです。
タントの場合には給油口の開閉はフタを押すという操作なのでステッカーのデザインのような開閉方式に近いので結構面白いのではないでしょうか。