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レクサスGSは車中泊に不向きな理由6つ!フルフラット化は不可能?人数は1人~2人まで!

レクサスGSはレクサスの大型セダンで、高級スポーツセダンとして非常に乗り心地のよい車です。

今回はそんなレクサスGSでの車中泊について見ていきます。

レクサスGSの車中泊に向かない点

レクサスGS参考:lexus.jp

レクサスGSはレクサスの高級セダンの中では上級車種となっており、国産車の中では特に高級感のある車の1つです。

レクサスはトヨタの高級ブランドとして海外をメインターゲットとしていますが、国内でもトップのラグジュアリーグランドとして非常に存在感のあるメーカーです。

その中でレクサスGSは上から2番目に位置する高級セダンですが、2020年までラインナップされており現在ではレクサスESが後継車となっています。

ですがレクサスGSもまだまだ現役車種であり、その走行性能の高さは海外のスポーツセダンに匹敵します。

それでいて車内の内装は非常に高級感のあるラグジュアリーなものとなっており、満足感の高い1台です。

そんなレクサスGSのような高級セダンではあまり想定されていませんが、近年車の使いかたの1つとして車中泊というものが流行しており、これは旅行の際に車内で宿泊する過ごし方です。

MEMO

車中泊では旅行には必要なホテルや旅館などの宿泊手段の確保が不要であり、その分の費用を浮かせることができます。

また車中泊はキャンプでの利用も人気となっており、キャンプの際のテント代わりに車中泊を利用するなど車中泊キャンプも増えてきています。

このような使いかたは元々セダン系の車種では想定されないものなのですが、最近のセダン系の車種では車内の機構を利用することで車中泊が出来る車もあります。

それに対してレクサスGSで車中泊が可能かどうかをまずは車のサイズで見てみましょう。

スペックレクサスGS
価格5,100,000円〜8,000,000円
乗車定員5名
全長4,880mm
全幅1,840mm
全高1,455mm
室内長2,025mm
室内幅1,535mm
室内高1,180mm
ラゲッジルーム高さ約500mm
約1,600mm
奥行きハイブリッドモデル:約850mm ガソリンエンジンモデル:約1,150mm
運転席寸法高さ約900mm
約500mm
奥行き約1,000mm
助手席寸法高さ約900mm
約500mm
奥行き約1,000mm
後席寸法高さ約900mm
約1,300mm
奥行き約900mm
3列目寸法高さ3列目シートなし
奥行き

レクサスGSは国内の大型セダンとしてもかなり車のサイズが大きな車で、全長は4,880mmと国内のセダンとして最大クラスです。

また全幅も1,840mmと多少広めであり、高級セダンとして堂々としたサイズを持っています。一方で全高は1,455mmと低目に設定されており、これはスポーツセダンらしい空力性能とスポーティなデザインを形作るのに使われています。

一方で車内に関しては車室とラゲッジスペースを完全に分割したオーソドックスなセダンで、室内長は2,000mm程度とセダンとしては標準的なサイズです。

室内幅に関してもこのクラスのセダンとしては標準的な幅ではありますが、高級セダンということで窮屈なことはなく、頭上空間なども十分確保されています。

ラゲッジスペースに関しては独立した十分な容量のトランクルームとなっていますが、車室とトランクルームの間にはハイブリッドモデルの部品が配置されるため、ガソリンエンジンモデルとは奥行きに多少差があります。

このように高級大型セダンとしては標準的なサイズ感のレクサスGSですが、次のような点から車中泊については不便な部分の多い車になっています。

トランクスルー機構が車中泊向けではない

レクサスGS シート参考:lexus.jp

まずレクサスGSでの車中泊で決定的に不便な点は車内にフラットな寝台を作れないことにあり、これにはトランクスルー機構の構造が関係しています。

車中泊では快適に車内で寝るためにいくつか条件があるのですが、そのうちの1つとして車内にフラットな寝台が作れるかどうかという点があります。

車の車内というのはさまざまな車体構造やシート形状、内装デザインなどでフラットなスペースがほとんど無く、そのままでは自宅のようなフラットな空間で寝ることができません。

ですが最近の車種ではシートアレンジによってフラットな空間を作れる車種もあり、セダン系でもトランクスルー機構を使うことでフルフラット化ができる車はあります。

ポイント

トランクスルー機構とはトランクの奥行きを広げるための機能で、通常のトランクの奥行きでは収まらないような長い荷物などを、後部座席を折りたたむことで車室内とトランクルームを繋げる形で載せることができるようになります。

レクサスGSにも実はトランクスルー機構自体はあるのですが、レクサスGSの場合には後部座席のセンター部分のみが収納できる機構であり、トランクルームのセンター部分にのみ前後に広いスペースが出来ます。

ですがこのスペースは横幅があまり広くないのでとてもここに身体を押し込むのは難しく、寝台としてはとても使えません。

セダンでトランクスルー機構で車中泊をする車は後部座席すべてが収納できたりするので、レクサスGSの機構では車中泊に対しては不足しています。

しかし最終モデルのレクサスGSといっても、その基本設計は2012年ごろであり最近のトレンドのシートアレンジが織り込まれていないのは仕方ない点でしょう。

車内だけで寝台を作ってもフラットにならない

レクサスGSで車中泊をしようとするとどうしても車室内だけで寝台を作ることになりますが、その際にもフラットにはなかなかなりません。

レクサスGSで車中泊は必ずしも不可能では無いのですが、それでもトランクスルー機構が使えないので車内でなんとか寝台を作らなくてはなりません。

その場合前席シートと後席シートを繋げる形で車内をフル活用する必要があるのですが、レクサスGSのシートアレンジだけではフルフラットにすることは不可能です。

レクサスGSでは前席シートを後ろにリクライニングすることは可能ですが、後席シートの前にうまく収納できるわけではないので、前席シートの背もたれが後席シートの座面に一部乗り上げるような形となります。

そうなると前席シートの背もたれがちょうど寝台の真ん中あたりで段差を作ってしまい、車室内で寝ようとしても寝られる体勢にはなりません。

また前席シートだけであればリクライニングだけで寝ることは可能ですが、仮眠程度ならともかく一晩寝るとなるとかなり窮屈でしょう。

そのためなんとかレクサスGSの車内にフラットな寝台を作ろうとするとこの背もたれ部分の段差を解消しなくてはならず、シートの前後をなにかで底上げをしして段差を吸収する必要があるでしょう。

そこまでしても快適な寝台を作るのはなかなか難しく、セダンという車種での車中泊はどうしても大変になりがちです。

車内の寝台ではサイズも窮屈

レクサスGSの車内ではなんとか寝台を確保したとしても、そのサイズも少し不足しており窮屈感があります。

車中泊では快適に寝るために寝台の形状が重要ですがそのサイズも重要で、自宅の寝台と同じように足をしっかり伸ばして寝られるかどうかがポイントです。

車の車内というのは前後のサイズもそんなに広くはないことが多く、そういった車で車中泊をすると足を曲げなくては寝られないこともあります。

そのためしっかり足を伸ばしながら寝るためには最低でも身長以上のサイズが必要ですが、身長170cmぐらいの人を想定すると最低でも1,700mmの寝台の全長が必要です。しかし身長ギリギリでもまだ窮屈なので、1,800mm〜1,900mmぐらいは欲しいところです。

こういった状況に対してレクサスGSの車内では寝台の前後サイズもあまり大きくは確保できないのですが、前席シートと後席シートで寝台を作った場合その前後サイズは1,500mm〜1,600mmぐらいがギリギリ確保できます。

レクサスGSの室内長は2,000mmはあるのですがそこには寝台に使えない後部座席の背もたれ部分も含まれており、それを除外するとしっかり足を伸ばして寝られるサイズが確保できません。

寝る方の身長によってはなんとか寝られるかもしれませんが、大半の方は足を少し曲げなくてはならず窮屈さを感じるでしょう。

室内高は低く車中泊時は窮屈

レクサスGSの室内は前後方向だけでなく上下方向でも窮屈さがあり、特に車内に寝台を作ったあとが狭くなります。

車中泊では車内の寝台の前後サイズが何より重要であり、十分に寝るためには窮屈さを感じないようなサイズが必要です。

これに対して車の室内高はあまり車中泊では注目されないのですが、車高の低い車であってももともと車内で座るぐらいの高さは確保されており、その中で仰向けに寝るぐらいはそんなに問題なくできるものです。

これはセダン系の車種でも高さは確保できていることが多く、トランクスルー機構を使った寝台であれば仰向けに十分寝ることができます。

ポイント

しかしレクサスGSの車内で寝台を作る時にはトランクルームが使えず車室内だけで構成しなければなりません。

またその寝台は真ん中部分の段差を吸収するために底上げをしなくてはならず、結果的に寝台の高さが高い位置になってしまいます。

そもそもレクサスGSの室内高は広々としているわけではないのでこういった使いかたをするとかなり窮屈さがあり、仰向けでなんとか寝るだけのスペースがとれるだけで横向きに寝たり寝返りを打ったりするには不便でしょう。

ハイブリッドモデルでも1,500Wコンセントが使えない

レクサスGSにはガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルがあるのですが、ハイブリッドモデルに1,500Wコンセントの装備がなく残念な点です。

レクサスはトヨタブランドということでトヨタが得意とするハイブリッド車が多くあるのですが、レクサスGSにも上級グレードとして設定があります。

ハイブリッドモデルには燃費を向上させるための電動システムが搭載されており、強力なモーターを駆動させるための大型の駆動用バッテリーも搭載されます。

このバッテリーは走行だけでなく最近では車内のコンセントポートの電源としても活用されており、容量の非常に多いAC100V 1,500Wコンセントが多くのレクサス車でも設定できるようになっています。

しかしレクサスGSではAC100Vコンセントの設定自体はできるものの、ハイブリッドモデルでも100Wまでの低容量で1,500Wコンセントは設定がありません。

AC100Vのコンセントは車中泊時には家電製品を使えるということで便利なのですが、1,500Wまであると消費電力の多い製品も使えるのが特徴です。

ですがレクサスGSではこういった使いかたができず、ほかのレクサス車で可能な大容量コンセントが使えないのが不便であり残念な点です。

車中泊用の車としては高額

レクサスGSは国内の高級セダンとしてかなりの上級車種となりますが、車中泊用の車として考えるにはかなり高額でありほかの選択肢もたくさんあります。

レクサスGSの価格帯は5,000,000円代〜8,000,000円代と幅が広いですが、この価格帯はレクサスとしては中堅どころであるものの国産車の価格帯としてはかなり高額です。

レクサスというブランドからするとこの価格帯でも適正ではあるのですが、そういった高級車であるレクサスGSで車中泊をするというのはかなりイレギュラーな使いかたなのです。

もちろん価格で車の使い方が縛られるわけではないのですが、車中泊はレクサスGSで推奨される使用法では無いのは確かでしょう。

レクサスGSの価格帯であればほかにも車種としての選択肢がかなり多く、例えばトヨタブランドでは最上級の高級大型ミニバンなども手に入ります。

ほかにもSUVであったりトールワゴン系の車種もありますし、同じレクサスであっても大型SUVなどのほうがより車中泊には便利な車内スペースが確保できるでしょう。

またレクサスGSを手に入れられる方であれば2台持ちなども十分考えられますので、車中泊はもっと車内を有効に使える他の車に任せるのも手でしょう。

レクサスGSで車中泊をする方法

レクサスGSは車中泊には不向きな車種ですが、次のような方法で車中泊は可能です。

車内に寝台を作る方法

 

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レクサスGSではトランクスルー機構が車中泊には使えないということで、車室内でなんとか寝台を作る必要があります。

しかしレクサスGSの車内レイアウトは前述した通り完全なフルフラットになることはなく、前席シートを倒したとしても凹凸がかなり残ります。

それでもまずは最大限車内レイアウトでフラットに近い形にするために、最初は前席シートのヘッドレストを取り外して邪魔にならないところに置いておきます。

ポイント

そして前席シートの背もたれをリクライニング機能で最大前後ろに倒し、後席の座面に乗り上げるような形にしておきます。

この状態では前席の背もたれ分の凹凸がしっかり残っているため、次にその段差をなくすために底上げをするような形になります。

段差の吸収には前席シートの座面と後席シートの座面に底上げのためのクッションなどを敷き詰める必要がありますが、その他に車中泊用の段差吸収ボードなども利用できます。

凹凸の大きさはそこそこ大きなものなので底上げのために結構な厚みが必要ですが、レクサスGSのトランクルームの広さなら積み込むことはできるでしょう。

ここまでやっても決して快適な寝台にはなりにくいですが、レクサスGSでの車中泊をしっかり行うためには最低限こういった方法が必要です。

車中泊アイテムの準備

 

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次に車中泊用のアイテムの準備が必要ですが、これには必須なものが2つあります。

1つめは車中泊の寝台の上に敷き詰める車中泊マットですが、これは車中泊時の布団代わりとなるものです。

車中泊時の寝台はその上面が固めの素材であることが多く、その上で寝るとなると寝心地は よくありません。

そこで更に寝台のその上に車中泊マットを敷き詰めるのが一般的で、レクサスGSの車中泊でも車中泊マットは必須です。

車中泊マットはさまざまな製品が社外品として販売されていますので、その中からレクサスGSの車内にマッチするものを探しましょう。

もう1つ必要なものは車内の遮光アイテムで、これは車内のウインドウを遮光するためのものです。

ウインドウがそのまま開いていると外から街灯の光や他の車のヘッドライトの光が入ってきてしまい、車中泊時の安眠を妨げてしまうものです。

これを防ぐために車中泊のときにはウインドウを可能な限り完全に塞ぐ必要があり、さまざまな遮光カーテンや遮光ボードなどを装着して対応しましょう。

遮光ボードなどは汎用品の大きなサイズのものがありますので、これを自分で加工してレクサスGSのウインドウにピッタリフィットするものを作ると便利ですし、コストパフォーマンスも優秀です。

車中泊の注意点

車中泊には準備やアイテムなどいろいろなものが必要ですが、その他に注意点もあります。

注意

それは車内の換気をしっかり行うことなので数が、もし車中泊のときに窓を閉め切った状態で一晩を過ごすと、朝起きた時に息苦しさを感じたり汗をかいていたりします。

これは密閉度の高い車内空間で寝ることで車内の空気を呼吸で消費しており、二酸化炭素濃度が増加したことで起こる車中泊特有の問題です。

一晩ぐらいなら健康に問題がある程度ではありませんが、快適に寝るためには車内の換気をしっかり行ったほうがよいのです。

換気を簡単に行う方法は窓を少しだけでも空けておくことなのですが、そのときには外から虫が入ってきたり外の音が聞こえやすくなったりしてあまり快適でもありません。

そういった問題を解消するには車のエアコンを外気循環モードで動かすとよく、換気をしながらエアコンで温度管理も出来てとても便利です。

MEMO

エアコンを動かしている間はエンジンはアイドリングのほうが良いのですが、レクサスGSのハイブリッドモデルでは電動エアコンである程度はそのまま稼働させることも出来ます。

なおアイドリング時に急な積雪などが起こって排気管が雪で詰まったりすると、排気ガス逆流の問題が考えられます。

そのようなシーンが想定される時には安全のためにマドを少しだけ空けておくほうが良いでしょう。

レクサスGSの車中泊に向いている点

レクサスGSはここまでご説明したように車中泊には不向きな点が多いのですが、車中泊時の荷室だけは使い勝手が悪くありません。

車中泊の時には車内のスペースを寝台の確保を最優先で使うのですが、その際にハッチバック式の車やミニバンなどでは後部座席とラゲッジスペースを使って寝台を形作ることが非常に多いです。

そのため車中泊をする時にはラゲッジスペースに積み込んである荷物は別の場所に載せ替えなくてはいけませんが、車中泊は旅行の際に使うことがメインでありその際は荷物の量が普段より多くなります。

大きな車であれば車中泊時でも荷物の載せ場所が別に確保できるのですが、車内が小さめな車だと荷物の載せ替え場所に不便なこともあります。

ですがレクサスGSの場合には車中泊の寝台にはトランクルームを活用することが出来ず、車内の寝台スペースについては確保するのが大変な車です。

しかしその分トランクルームは車中泊を過ごしている時にも完全に独立しており、車中泊旅行の荷物はそのまま積み込んでおいたままで良いので便利です。

レクサスGSでの車中泊には寝台の底上げ用などに沢山の荷物を持っていく必要があるのですが、車中泊時はこれは車内ですでに使っているのでトランクルームはむしろ広がっているほどでしょう。

寝台の確保が難しいという点に比べればトランクルームの使い勝手はそんなに大きなメリットではありませんが、荷物の量を車中泊のために制限しなくてよいのは便利ではあります。

レクサスGSの車中泊の口コミ・評判

レクサスGSでの車中泊についてはtwitterにもいくつか実際に過ごした方がいらっしゃいますが、次のようなツイートの通り厳しい場合が多かったようです。

こちらの方はレクサスGSの購入を考えておられ、燃費性能の高いハイブリッドモデルがお好みのようです。

ですがレクサスGSは車中泊には難しいという点が購入時でもわかるので、車中泊も考えるならほかの車種も検討したほうが良いでしょう。

こちらの方は実際にレクサスGSで車中泊を過ごされたそうなのですが、やはり厳しかったようです。

レクサスGSで車中泊を初めて行うときなど意外と横にはなれたりするのですが、朝起きると身体が痛かったり窮屈だったりしてその厳しさがよくわかってきます。

総評

レクサスGSはレクサスの大型セダンとして高級感と走行性能の高さを持っており、かなり満足度の高い高級車となっています。

ですがレクサスGSは車中泊にはかなり不便な車種であり、急な仮眠ぐらいならともかく本格的な車中泊には素直に別の車を充てるほうがよいですね。