1分で車を60万円値引きする裏技

フィアット パンダは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

フィアット パンダはイタリア生まれの大衆車で、日本でもたまに走っているのを見かけます。

今回はそんなフィアット パンダの故障に関してご説明します。

フィアット パンダの故障率

フィアット パンダ参考:www.fiat-auto.co.jp

フィアットはイタリア最大の大衆車メーカーでその傘下に沢山のイタリア車メーカーを抱えている大メーカーでもあります。

パンダはそんなフィアットのコンパクトハッチバックカーで、現行車で3代目となります。

パンダはフィアットの中で最もオーソドックスな車種であると共に、荷室の広いハッチバックカーということで商用車としてのニーズも多いです。

パンダのエンジンやプラットフォームなどの基本設計はフィアット 500などと共通設計となっており、フィアットの最新の設計が取り込まれています。

また最新モデルでは基本モデルをベースにSUV仕様も設定されており、大径タイヤの設定や4WDの設定などで悪路走破性を高めた仕様もあります。

エンジンは0.9L直列2気筒エンジンが搭載されており非常に小型のエンジンとなりますが、高い環境性能を持つエンジンであり現在のフィアットの主要ユニットとなります。

そんなフィアット パンダの故障に関しては次のような点から見ることが出来ます。

フィアットの自動車耐久品質調査結果

自動車の故障率は自動車メーカーが独自に調査をしてデータを収集しているのですが、そのデータは社外秘の機密データとなっているので一般には公開されません。

そのため車の故障に関するデータを参照するにはメーカーとは別の民間調査会社のデータを参照する必要があり、その中の1つに米国J.D.パワー社の「自動車耐久品質調査」というものがあり、この調査は世界的にも信頼性の高い調査となっています。

この調査では各国市場の新車を購入したユーザーから不具合件数を聞き取り調査し、購入3年後〜5年後の間の不具合件数も多さをメーカーごとにランキングとしてあります。

フィアットは日本市場では販売台数が少なくランキングに入っていないのですが、米国市場の調査には入っていますのでそちらを参照します。

2018年 米国自動車耐久品質調査
ランキングメーカースコア
1レクサス99
2ポルシェ100
3ビュイック116
4インフィニティ120
5キア122
6シボレー124
6ヒュンダイ124
8BMW127
8トヨタ127
10リンカーン133
10日産133
業界平均142
29フィアット192
参考 2018 U.S. Vehicle Dependability StudyJ.D. Power

フィアットはこの調査で29位となっていますが、この順位はワースト3となっており結果的にはかなり下となります。

不具合件数を表すスコアも192と業界平均から大きく離れており、フィアットの不具合は多いということがわかります。

一方でレクサス、インフィニティ、トヨタ、日産などの日本メーカーは業界平均を上回るスコアであり、その分フィアットより日本メーカーのほうが不具合は少ないといえます。

この結果はあくまでメーカーごとの比較でフィアット パンダ単体の結果ではありませんが、全体的な比較としてパンダが国産車より故障の可能性が高いことは分かるでしょう。

中古のフィアット パンダの故障しやすさ

フィアット パンダは昔から結構日本に正規輸入されている車で、中古車市場にも結構な台数が存在しています。

一般的に輸入車の中古車は国産車よりも故障が多いと言われており、国産車の場合が年式10年以上もしくは走行距離100,000km以上で寿命と言われますが、輸入車ではその半分ぐらいから故障は増加傾向にあります。

とくにフィアットのようなイタリア車は故障が多いことで有名で、新車から数年ぐらいで故障がかなり増えてきます。

また故障して修理部品を調達する際にもイタリアからの輸送が必要な場合が多く、コスト面や修理期間でも国産車の中古車より大変な場合が多いです。

フィアット パンダ オーナーの評判

フィアット パンダの故障に関してはTwitter上にも次のような故障に関するツイートがあります。

この方は妹さんがフィアット パンダに乗っていらっしゃったそうですが、故障の話題には事欠かないほど沢山あったようですね。

しかも修理部品の供給などでも大変なことは多かったみたいです。

この方は昔にフィアット パンダに乗っていらっしゃったようですが、故障する度修理工場に入ることが多かったそうです。

乗ってる当時は大変なのですが、手のかかる子ほどかわいいというように、思い出には残るものです。

こちらの方のフィアット パンダはトランスミッションのトラブルで修理となったそうですが、修理費用は実に200,000円もかかる大修理でした。

トランスミッションのトラブルはフィアットでは多いのですが、自走できなくなることもあるので重大なものです。

フィアット パンダの故障事例

フィアット パンダの故障事例にはさまざまなものがありますが、その中から代表的なものをご紹介しましょう。

デュアロジックのトラブル

パンダ シフトレバー参考:www.fiat-auto.co.jp

デュアロジックはフィアット独自の機構を持つオートマチックトランスミッションですが、フィアット パンダのみならずトラブルが多いことで有名です。

デュアロジックはマニュアルトランスミッションをベースに自動変速化を行った機構で、変速時には油圧による自動変速の制御を行っています。

注意

効率の高いマニュアルトランスミッションでありながら自動変速できるということで便利なのですが、特にこの変速機構が故障しやすく、いわゆるギア抜けというトラブルが起こります。

ギア抜けは特定のギアに入らないトラブルのことで、前述のツイートにもあったように例えば1速に切り替えができないなどの症状が出てきます。

それだけでも重大なトラブルなのですが、その状態が続くと症状が悪化して自走できなくなる場合もあるので、すぐ修理が必要です。

原因の多くは欧州と違う日本の道路事情が関係している場合が多く、ストップアンドゴーの多い状況では油圧システムにかかる負荷が多くギア抜けが起こります。

修理には油圧システムの洗浄などで治る場合もありますが、基本的にはトランスミッション全体の交換となることがほとんどで、修理費用は200,000円〜300,000円近くかかります。

また部品もイタリアからの輸送となるため期間も必要で、自走できないので修理工場に長くとどまる場合も少なくありません。

また一度修理したとしても道路状況が変わらない限りは同様なトラブルが再発する可能性は高く、根本的な解決にはならないことが多いです。

冷却水漏れのトラブル

エンジン関係で多いトラブルの一つとしては冷却水漏れがあり、特にウォーターポンプなどから漏れることがあります。

ポイント

冷却水はエンジンの冷却に必要不可欠なもので、エンジン各部を循環して熱をラジエーターに運ぶ役割をしています。

そのためエンジン内部には水漏れが起こらないように各部にガスケットやゴムシールなどが数多くあるのですが、これらのシール部分のゴムは経年劣化によって性能が低下し、そこから水漏れが起こります。

また他の要因としては、フィアット パンダに搭載されている直列2気筒エンジンが振動が多いこともあり、エンジン各部へかかる負荷が高いことも考えられます。

修理には各部のガスケットや水密シールの交換が基本となり、部品代だけであれば数万円なのですが、エンジンの分解修理が必要となると100,000円近い費用となります。

またウォーターポンプなどはシールとポンプが一体化している場合もあり、この場合はウォーターポンプ全体の交換で100,000円以上の修理費用となります。

冷却水漏れは輸入車には多いトラブルではありますが、唯一直列2気筒エンジンを使用しているフィアットはこのトラブルが多いようです。

パワーウインドウの窓落ち

車両側のトラブルで多いものの1つにパワーウインドウの窓落ちがありますが、これはパワーウインドウで窓ガラスが下がったまま、もしくは上がったまま動かなくなるトラブルです。

原因はパワーウインドウの可動部分であるパワーウインドウレギュレーターの故障で、使われている電動モーターの電気系トラブルや、樹脂部品の経年劣化による故障が多いです。

特に樹脂部品は日本の環境では劣化が早く、数年乗っていると窓落ちトラブルが起こる可能性は高くなります。

一度窓落ちして窓が開いたままになると防犯上大きな問題となるので、早めの修理が必要です。

修理にはパワーウインドウレギュレーターの交換が必要ですが、この部品は100,000円近い高額修理部品であり、分解などの作業台も入れると200,000円近い修理費用となります。

なお窓落ちのトラブルも修理には一緒の部品を使うので、一度修理しても再発する可能性はあります。

フィアット パンダは買っても大丈夫か?

フィアット パンダのコンパクトなサイズ感は日本の道路事情にマッチしており、またハッチバックカーとしての利便性も高いため、イタリア車の輸入車としては人気のある車となります。

ですが故障に関しては結構問題が多いことでも有名で、そのことを知らずに乗り始めると維持費が予想以上にかかることもあります。

車自体はなかなか魅力的なので購入を考える人は少なくありませんが、故障が多いことを先に考えておいたほうが良いでしょう。