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フィアット アバルト595は故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

フィアット アバルト595は同社のコンパクトカーである500をベースとしたハイパフォーマンスカーです。

今回はそんなフィアット アバルト595の故障に関してご説明します。

フィアット アバルト595の故障率

フィアット アバルト595参考:www.abarth.jp

フィアットはイタリア最大の自動車メーカーで大衆車をメインにラインナップしています。

そんなフィアットで現在もっとも有名な車種に「500(チンクチェント)」というコンパクトカーあるのですが、その500をベースに専用のチューニングを施したのが「アバルト595」となります。

アバルトは車名ではなく同じイタリアのチューニングメーカーで、フィアットの子会社として同社のカスタムカーやレーシングカーを手がけています。

アバルト595は2007年に登場した現行500をベースとしてさまざまなスポーツチューニングが施された専用車で、以前はアバルト500と呼ばれていました。

2017年のマイナーチェンジ時に仕様の整理とともにアバルト595という名称となり、日本にも正規輸入されています。

アバルト595には専用設計、専用チューニングを施した1.4L直列4気筒ターボエンジンが搭載されており、コンパクトカーとは思えないほどのパワーと加速を持っています。

またエクステリアやインテリアもアバルト595専用のデザインが施されると共に、専用のインタークーラーやブレーキ、サスペンションなども装備され、500を大きく上回るスポーティな走行性能を得ています。

そんな特別仕様車のひとつであるアバルト595ですが、故障に関しては次のような点から見ていきます。

フィアットの自動車耐久品質調査

自動車の故障率や不具合率は各メーカーが独自に調査しており、フィアットも自社でデータを収集しています。

ですがそのデータは社外秘の機密データなので決して一般に公開されることはなく、私達は車の正式な故障率はわかりません。

MEMO

ですがメーカーとは別に民間の調査会社が調査したデータがあり、米国J.D.パワー社の公開している「自動車耐久品質調査」がその中でも信頼できるデータの1つです。

この調査は各国市場で新車を購入したユーザーから3年〜5年の間に起こった不具合件数を聞き取り調査し、それをメーカーごとのランキングとして公開しています。

フィアットは国内では販売台数が少なくてこの調査に反映されていないのですが、米国市場ではランキングになっていますのでそちらをご紹介します。

2018年 米国自動車耐久品質調査
ランキングメーカースコア
1レクサス99
2ポルシェ100
3ビュイック116
4インフィニティ120
5キア122
6シボレー124
6ヒュンダイ124
8BMW127
8トヨタ127
10リンカーン133
10日産133
業界平均142
29フィアット192
参考 2018 U.S. Vehicle Dependability StudyJ.D. Power

フィアットはこの調査でワースト3の29位となっており、メーカーとしての信頼性は結構低いことがわかります。

一方で日本メーカーはトップクラスに入っており、レクサス、インフィニティ(日産ブランド)が上位、トヨタや日産も業界平均以上の評価を得ています。

この調査ではアバルトというメーカーやアバルト595の故障率が出ているわけではありませんが、基本設計はフィアットですしメーカー全体の評価が反映されますので、日本メーカーと比べると故障は多いといえるでしょう。

フィアット500の信頼性評価

J.D.パワー社では米国市場の車種に対する信頼性評価を公開していますが、アバルト595は対象になっていないもののベースとなった500が公開されています。

アバルト595はエンジンや走行性能に関する部分が500から変更されていますが、基本設計的な部分は500と共通の部分が多いので、参考としてご紹介します。

この評価では星3点を平均点、星5点を最高点として信頼性を評価していますが、フィアット500は星3点であり平均的な評価です。

フィアット500の評価は決して悪いものではありませんが、一方で同クラスの日本車は星4点前後が一般的であり、その信頼性評価には差があります。

これはアバルト595の直接的な評価ではありませんが、日本車のほうが信頼性評価でも全体的に高いことは間違いないでしょう。

中古のアバルト595の故障しやすさ

アバルト595は以前からアバルト500としても販売されており、台数は多くないですが中古車としても購入することが出来ます。

新車の状態でもアバルト595やフィアット500は日本車よりも信頼性の面で劣るので故障も多いのですが、中古車としても同様の状態です。

中古車の場合は年式や走行距離が重要となりますが、年式は5年程度、走行距離50,000kmぐらいが故障の増加する1つの目安となります。

またアバルト595はその高い走行性能から走行距離の多い中古車も多く、故障を考えるならこういった車は避けたほうが良いでしょう。

フィアット アバルト595オーナーの評判

フィアット アバルト595の故障に関してはTwitterにも色々な情報が投稿されていますが、台数が少ないこともありあまり故障のツイートは見かけません。

その代わりに購入を検討する際に故障を心配するようなものは多かったです。

こちらの方はアバルト595を新車で購入されたそうですが、購入から1年後ではまだ故障はなかったそうです。

初期不良などはあったそうですが、初期不良なら保証の範囲内で対応できるのでそこまで大きな問題にはなりません。

こちらの方はアバルト595の購入を検討していらっしゃいますが、やはり故障は気になっていて悩まれています。

デュアロジックはフィアットでも故障する可能性の高い箇所であり、非常に高額修理となるので注意したい箇所です。

こちらの方もアバルト595の購入を検討していらっしゃいますが、故障は気になっているものの車の魅力は高いので惹かれていますね。

アバルト595はコンパクトカーとは思えないほど高い走行性能とその楽しさが特徴なので、車好きにとっては故障が多少あっても乗りたい車でもあります。

フィアット アバルト595の故障事例

フィアット アバルト595の故障事例はフィアット500と同様のものが多く、代表的なものをご紹介します。

デュアロジックの故障

アバルト595 エンジン参考:www.abarth.jp

まず近年のフィアット全体で起こりやすいトラブルの1つが「デュアロジック」というオートマチックトランスミッションのトラブルで、アバルト595でも起こりやすいトラブルです。

アバルト595にはマニュアルとオートマチックの2仕様がありますが、そのうちオートマチックトランスミッションのほうがデュアロジックです。

注意

デュアロジックはマニュアルトランスミッションをベースに変速機構を油圧による自動化をしたシステムですが、この変速部分が故障しやすいです。

日本の道路状況が欧州と違ってストップアンドゴーの多いもので変速機構に負荷が高いことが大きな原因の1つです。

アバルト595でデュアロジックのトラブルが起こると特定のギアに変速できなくなるギア抜けが起こったり、最悪自走が不可能になる場合もあり、トラブルが起こったらすぐに修理が必要です。

ですが修理には大半の場合はトランスミッション交換が必要となり、その費用は数十万円クラスの高額修理となります。

また修理期間も部品の輸入などで長くなる傾向にあり、一度故障するとディーラーに長く預けることにもなります。

また一度交換して修理したとしても、同様の道路状況に置かれれば再発する可能性は高いので、長く乗り続けるのであれば気をつけるべきトラブルです。

しかしアバルト595にはマニュアルトランスミッション仕様もありますので、トラブルが気になる場合はこちらを選択すると良いでしょう。

バッテリーの急激な劣化

アバルト595のトラブルで度々いわれているのがバッテリー上がりなのですが、どうやらバッテリーが急に劣化することがあって前触れもなく上がるようです。

ポイント

通常バッテリーが弱ってくるとエンジンがかかりにくくなったり、電装品が安定しなかったりするのでわかるのですが、そういった前兆がなくバッテリー上がりが起こるようです。

原因ははっきりしませんが、フィアット500とは違うエンジンなどが関係しているのかもしれません。

バッテリーが一度上がってしまうと当然ながらエンジンがかかりませんので、自走が出来ず別の車の助けが必要になります。

対策としてはバッテリーが弱る前に定期的に交換すること以外にはなく、およそ1年半〜2年ごとに交換すると良いでしょう。

費用的にはフィアット純正のバッテリーでは高額ですが、その他の一般的なバッテリーも使えるので数千円〜1万円程度で交換できるでしょう。

パワーウインドウの窓落ち

車両側での故障が起こりやすい箇所の一つとしてパワーウインドウがありますが、パワーウインドウで窓ガラスが上がったままもしくは下がったまま動かない「窓落ち」というトラブルがあります。

パワーウインドウは重たい窓ガラスを電動で上下できる便利な装備ですが、その作動を行なう部品であるパワーウインドウレギュレーターには常に高い負荷がかかっています。

パワーウインドウレギュレーターに使われている電動モーターや樹脂部品などは経年劣化によって破損することがあり、新車から数年経過するとトラブルが増加傾向にあります

そうなるとパワーウインドウレギュレーターは作動不良となるので窓落ちトラブルになります。

修理にはパワーウインドウレギュレーターの交換が必要ですが、部品代と修理費用を合わせると200,000円〜300,000円近い修理費用が必要でかなりの高額修理となります。

また一箇所故障するとその他のパワーウインドウにも同様のトラブルが起こる確立は高く、長く乗り続けていると遭遇することの多いトラブルとなります。

フィアット アバルト595は買っても大丈夫か?

フィアット アバルト595はコンパクトカーでありながら非常に楽しいスポーツカーに仕上がっており、日本では珍しくなったタイプの魅力的な車に仕上がっています。

ですが故障に関しては国産車と比べると発生確率は高く、フィアットと別会社のアバルトとはいっても基本的な信頼性のレベルは同様です。

とはいえ故障しながらでも乗り続けたいと思うほどの車となっているのは確かであり、一度は乗ってみたい車ですね。