日産 デイズルークスは車高の高いトールワゴンの軽自動車で、日産を代表する軽自動車でもあります。
今回はそんなデイズルークスの価格についてご説明します。
デイズルークスのデザイン
デイズルークスは2013年に登場したスーパーハイトワゴンと呼ばれるタイプの軽自動車で、前型モデルにあたる日産ルークスの名前を受け継いだ車種となっています。
デイズルークスは日産と三菱自動車の合弁会社であるNMKVによって開発された車で、同一コンポーネントを使いながらデザインの違いで日産ではデイズルークス、三菱ではekスペースとして販売されています。
このような共同開発の軽自動車は何車種かあるのですが、デイズルークスはその中でも最も車高が高くてトレンドであるタイプの車で、全高が1,775mmもあるのでかなり上下に長いフォルムとなっています。
これはサイズの限られた軽自動車という枠の中で車内スペースを最大限確保するためのデザインであり、高い車高で車内は頭上空間が広々とした解放感をもたせてあります。
デイズルークスは軽自動車としては走行性能や燃費性能は標準的な車ですが、日産車の普通車に採用されるような安全装備を軽自動車ながら装備することができ、安心感のある車です。
またスーパーハイトワゴンなので実用性は非常に高く、日産の軽自動車としては高い人気を持っています。
室内高も非常に上下のスペースが広いので大きな荷物も載せられ、軽自動車ながら自転車をそのまま載せられる広々としたサイズも人気のもとです。
なおデイズルークスは2020年には6年のモデル期間を経て販売終了となっており、現在は直接的な後継者であるルークスにフルモデルチェンジされています。
今回はそんなデイズルークスのデザインについてご説明します。
デイズルークスのエクステリアデザイン
デイズルークスは日産自動車が開発した軽自動車としては2世代目にあたり、デイズシリーズとして共通のデザインコンセプトを持っています。
デイズルークスには大きく分けて2種類のモデルがあり、標準モデルのSおよびXと、上級モデルのハイウェイスターがあります。
上記の写真ではパープルのカラーのほうがハイウェイスター、ホワイトとイエローのモデルがS、Xになります。
デイズルークスの2つのモデルは基本的なボディのラインやエクステリアデザインは同一で、シャープなイメージのヘッドライトやメッキパーツをあしらった高級感のあるグリルなどはデイズルークスの特徴です。
またスーパーハイトワゴンということで車高が高く、その分フロントウインドウやサイドウインドウが非常に広々としています。
ボディ全体はスクエアデザインとなっていますが各所に曲面を設けることで柔らかなデザインを持っています。
なおデイズのS、Xとハイウェイスターのデザインは先ずフロントマスクにあり、それぞれヘッドライトとグリル、フロントバンパーのデザインが違います。
S、Xでは日産の特徴であるVモーショングリルがハッキリとグリルに配されており、アクセントの効いたグリルとシャープなヘッドライトが特徴的ですが、フロントバンパーはおとなしめのデザインなので落ち着いたデザインの好きな方向けです。
一方でハイウェイスターでは力強いデザインが特徴でS、X同様のVモーションデザインはありますが、グリルが大型化されてよりダイナミックで派手なデザインとなっています。
ヘッドライトの形状もVモーションのメッキパーツにつながるデザインとなっており、高級感を感じる質感の高いものとなっています。
またフロントバンパーもS、Xとは違って左右に多少張り出したデザインとなり、力強いデザインになるとともにフォグランプなどもデザインのアクセントになっています。
デイズルークスのリアのデザインはスーパーハイトワゴンとして機能性を突き詰めたスクエアデザインとなっており、ラゲッジスペースの開口部を広げるために軽自動車規格いっぱいに左右の広さを確保してあります。
ですがデザイン的にはいろいろと工夫が見られ、リアウインドウを左右に広く確保するためにピラーがわからないようなサイドとリアウインドウのつながるデザインとなります。
更にリアコンビランプまで斜めにつながるパネル形状でアクセントもあり、軽自動車といってもカッコイイフォルムです。
なおS、Xとハイウェイスターは基本的なフォルムやデザインは同一ですが、ルーフ部分の張り出しがあるかないかは大きな違いです。
またリアコンビランプはハイウェイスターではクリアデザインとなっている他、左右につながるブラックの部分にもメッキパーツが配されるなど高級感もあります。
リアバンパーなどは同一デザインですが、全体的にハイウェイスターのほうが存在感のあるデザインとなっていますね。
デイズルークスのインテリアデザイン
次にデイズルークスのインテリアデザインですが、こちらもS、Xとハイウェイスターでデザインが違います。
S、Xのインパネデザインは全体的にシンプルにまとまっており、センターにある大型のカーナビとシフトレバーが特徴的です。
またインパネは凹凸の張り出し感でアクセントを与えてくれるデザインとなっており、軽自動車というコストパフォーマンスが厳しい車ながらしっかりとスタイリッシュなデザインとなります。
メッキパーツなどは少ないのですが、デイズルークスの価格帯では十分なデザインでしょう。
またインテリアのデザインについてもシンプルかつあたたかみのあるデザインで、ファブリックなシート生地はデイズルークスのS、Xのデザインにマッチしています。
インテリアは高級感よりも馴染みやすさを優先されており、ファミリーカーとしては十分なデザインです。
またシートはシンプルな形状ながら前席も後席もヘッドレストが備えられており、安心感も高いです。
これに対してハイウェイスターでは基本的なデザインや装備などは同一なものの、エアコンパネルやドアトリム、カーナビ周り、ハンドル周りなどにメッキパーツが装着され、高級感のあるデザインとなります。
全体的なパネルの質感も高くなっており、上級仕様のハイウェイスターとしてのデザインに仕上がっています。
またインテリアカラーもブラックの他に「プレミアムグラデーションインテリア」と呼ばれる特別なカラーも用意されており、ベージュのインパネやブラウンのハンドル、グレーのインテリアカラーなどを組み合わせた高級車のような質感の高いデザインです。
このプレミアムグラデーションインテリアのようなデザインはデイズルークスのような軽自動車ではあまり見られないものなので、日産の力の入れようがわかります。
ハイウェイスターのインテリアはSやXとは違って特徴的なシート生地が用意されており、網目模様のパターンやツートンカラーなど質感の高いものになります。
左右のピラー部分にもインテリアとは別カラーのパネルが付いていたり特徴的なデザインで、満足感は十分でしょう。
またインテリアカラーにもシックなブラックとプレミアムグラデーションインテリアが用意されており、プレミアムグラデーションインテリアではシートやドアパネルがベージュ、ブラック、ブラウンなどを組み合わせることで高級感のあるインテリアに仕上がっています。
デイズルークスのインテリアはシンプルでコストパフォーマンスに優れるS、Xと、高級感のある上級仕様であるハイウェイスターで分けられており、様々なニーズに対応した構成になっています。
デイズルークスのボディカラー
デイズルークスのボディカラーは次のようなものが用意されており、S、Xとハイウェイスターでは多少内容も違います。
デイズルークス S、X ボディカラー 単色系 | ピンクゴールド |
クールシルバー | |
アゼリアピンク | |
ブラック | |
プレミアムパープル | |
シルキーローズ | |
ホワイトパール | |
モカブラウン | |
デイズルークス S、X ボディカラー ツートンカラー | モカブラウン+ホワイトパール |
シルキーローズ+ホワイトパール |
まずS、Xですがこちらには単色系のカラーが8色とツートンカラーが2色用意されています。
単色系のカラーにはホワイトパールやブラック、クールシルバーなどの定番カラーはしっかり揃っていますが、その他にはピンクゴールドやアゼリアピンク、シルキーローズなど女性向けのピンク系のカラーが多いのも特徴です。
全体的に淡いボディカラーが多く用意されており、ツートンカラーもブラウンやシルキーローズとホワイトパールのツートンカラーであり温かみを感じる印象です。
デイズルークス ハイウェイスター ボディカラー 単色系 | チタニウムグレー |
ピンクゴールド | |
クールシルバー | |
ブラック | |
スパークリングレッド | |
プレミアムパープル | |
ホワイトパール | |
モカブラウン | |
デイズルークス ハイウェイスター ボディカラー ツートンカラー | スパークリングレッド+ブラック |
ホワイトパール+ブラック |
一方でハイウェイスターのボディカラーの構成は一部S、Xと同じ部分もありますが、ハイウェイスターのみのカラーとしてチタニウムグレーやスパークリングレッドがあります。
これらのカラーはシックでシャープな印象をあたえるものや鮮やかなレッドで存在感のあるものとなっており、ハイウェイスターとしての力強いデザインにマッチしたものとなります。
またツートンカラーの組み合わせも変わっており、ハイウェイスターではスパークリングレッドやホワイトパールとブラックのツートンカラーなので、S、Xとは全く違った印象のシャープなツートンカラーに仕上がっています。
ツートンカラーなどは近年の車に設定されることが多くなってきましたが、デイズルークスでは一足早くこういったカラーの構成があり、軽自動車ながらスタイリッシュです。
デイズルークスは人気か?
デイズルークスは6年間のモデル期間中にコンスタントな販売台数を記録しており、トップクラスの人気車種ではありませんが一定の人気をキープしてきたといえます。
現在国内の軽自動車市場ではトップ層の販売台数は年間100,000台〜150,000台規模もあり、1車種の販売台数としてはかなり大きいボリュームです。
日産車ではデイズやデイズルークスがある程度上位にはありますが、デイズルークスはおおよそ年間販売台数が70,000台〜80,000台程度はありました。
一般的にはモデル期間中に少しずつ販売台数は減っていくものなのですが、デイズルークスの場合はモデル末期でも70,000台をわずかに割り込む程度であり、モデル期間を通じて人気が持続してきたことがわかります。
一時的に2016年には燃費不正問題などで販売停止したことで販売台数が大きく落ち込む時期もありましたが、それを乗り越えてその後は十分な販売台数を維持してきた車種です。
こういった人気が持続してきたことで次期型であるルークスでも乗り換え需要などがしっかりあり、まだまだ人気は続いている車種です。
デイズルークスの評判
デイズルークスの評判はTwitterでもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。
真四角の軽の中で選ぶのなら……
デザイン重視でいくなら日産 デイズルークス。
一般論関係なく、私はこのデザイン好きです! pic.twitter.com/bfmrFWh6Zq— てぃーえす (@hrts_23) January 24, 2019
こちらの方は軽自動車のハイトワゴンの中でデイズルークスのデザインを好まれており、大声で好きとおっしゃっていますね。
デイズルークスのデザインにもいろいろ賛否両論はあるのですが、こういった意見は比較的多いです。
スーパーハイトなら日産 デイズルークス 欲しいw なんだかんだでデザイン一番好きw 三菱好きだからeKスペースもいいけどeKスペースは前期のD:5っぽいデザインが良かったなぁ。 pic.twitter.com/5M2k9wgLdJ
— みっくん (@mi1_2bztak1783) January 3, 2018
こちらの方もハイトワゴンではデイズルークスが好きとおっしゃっており、やはりデザインが1番だそうです。
デイズルークスは兄弟車が三菱ekスポーツなのですが、そちらよりもデイズルークスのほうが好きだそうです。
そしてインテリアです! シックな内装は質感高いです! デイズルークス を実際に運転してみてとても気に入りました! また機会があれば運転してみたいです(*≧∀≦*) pic.twitter.com/j5e00tJK6v
— みっくん (@mi1_2bztak1783) December 17, 2017
こちらの方はデイズルークスのインテリアを好まれており、シックで質感の高いインテリアはデイズルークスならではです。
軽自動車は以前はあまりインテリアの質感が高くはなかったのですが、近年は普通車レベルのクオリティとなってきています。
デイズルークスの欠点
デイズルークスはエクステリアやインテリアのデザインに特徴があり満足感の高い車なのですが、車内の使い勝手についてはいまいちな部分もあります。
デイズルークスの室内空間はスーパーハイトワゴンということで非常に広々としており、ラゲッジスペースは上下の高さが高いので自転車などの大型の荷物もしっかり載せられます。
しかし一方で車内の細かな収納が少し不足気味で、普段使いで不便と感じる方も少なくないようです。
もちろん小物入れなどがゼロというわけではないのですが、大きな荷物のスペース以外のダッシュボード内の容量は小さめです。
デイズルークスは車内のデザインも質感や高級感を確保した軽自動車とは思えない完成度の高さなのですが、一方でデザイン重視のために収納ボックスや収納スペースがそんなに多くはありません。
このあたりはどちらを優先するかに寄るのですが、普段使っていてもう少し大きければ便利と感じる方もいらっしゃいます。
デイズルークスの値段
デイズルークスは既に販売終了しており次期型のルークスに切り替わっているのですが、今回はデイズルークス販売当時の新車価格と現在の中古車価格をご紹介しましょう。
なお中古車価格については大手中古車情報サイトであるカーセンサーとgoo-netからご紹介します。
デイズルークス 価格 | 新車価格 | 中古車本体価格相場 | |
デイズルークス | 1,275,480円〜2,097,700円 | カーセンサー | 245,000円〜1,768,000円 |
goo-net | 275,000円〜1,750,000円 |
デイズルークスの新車価格はトールワゴン系の軽自動車の標準的な価格帯に入っており、その中で1,270,000円からのスタートはかなり安めの価格設定です。
上級仕様でも2,100,000円程度であり、もっと価格の高い軽自動車も増えてきている状況ではコストパフォーマンスは十分にあるといえるでしょう。
中古車価格についてはデイズルークスは前型車であり中古車価格は下がり気味であり、最低価格は200,000円台とかなり手に入れやすい価格になっています。
もちろん車のクオリティについてはそれぞれなのですが、まだ安価でも状態の良い中古車も残っており、年式と価格で調べてみればいろいろ見つかるでしょう。
最高価格も新車価格よりは下がってきており、最終形やハイウェイスターなどの上級モデルも手に入れやすくなっています。