トヨタ カローラフィールダーはトヨタのステーションワゴンで、中型車のベストセラーであるカローラシリーズの1台です。
今回はカローラフィールダーのラゲッジスペースについて詳しく見ていきます。
カローラフィールダーの荷室・トランクの容量・寸法
参考:toyota.jp
トヨタ カローラフィールダーはカローラをベースとして車のサイズを拡大したステーションワゴンで、主に車の全長を延長してラゲッジスペースを大きく拡張しています。
現行モデルのカローラフィールダーは結構昔の車で2012年発売となっており、ベースとなった車両は現行の12代目カローラではなく一つ前の世代のカローラとなっています。
現行カローラベースのステーションワゴンとしてカローラツーリングも存在していますが、カローラフィールダーはそれと併売される形でラインナップされています。
ではまずはカローラフィールダーの大まかなサイズ感とラゲッジスペースの容量やサイズをご紹介しましょう。
スペック | カローラフィールダー | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 4,440mm〜4,410mm | |
全幅 | 1,695mm | |
全高 | 1,475mm〜1,535mm | |
室内長 | 1,945mm | |
室内幅 | 1,430mm | |
室内高 | 1,200mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 795mm(デッキボード〜天井) 750mm(デッキボード下段時) |
幅 | 最大幅: 1,510mm タイヤハウス間:980mm | |
奥行き | ・セカンドシート使用時 885mm〜970mm ・フロントシートのみ使用時 1,785mm〜2,025mm | |
ラゲッジ容量 | ・セカンドシート使用時 407L ・フロントシートのみ使用時 872L | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約800mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約800mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,200mm | |
奥行き | 約900mm |
カローラフィールダーは1世代前のカローラがベースということもあり、サイズが拡大した現行カローラとは違って全幅が1,700mm以下に抑えられているのが特徴です。
全長についても最新のカローラツーリングよりは短めになっていますが、室内長などの車内スペースは以外に広くなっており居住性は高い車となります。
また現行カローラが全高を低く構えたフォルムなのに対してカローラフィールダーはある程度高さがあり、スポーティなフォルムではないものの扱いやすいサイズ感の車になっています。
カローラフィールダーはステーションワゴンなのでラゲッジスペースはハッチバックタイプとなりますが、その前後サイズはセカンドシートまで展開したフル乗車状態でも1,000mm弱の広さがあるので、ステーションワゴンらしい便利なラゲッジスペースになっています。
カローラフィールダーは全幅が控えめなのでラゲッジスペースの場所によっては横幅は短めになりますが、全体的に見るとボディサイズをフルに活用しており高い積載性を発揮します。
また上下方向についてもステーションワゴンとしては標準的なサイズですが、現行のカローラツーリングなどよりは広くなっておりラゲッジスペースの使い勝手だけで言えばまだまだ魅力的な車です。
ではカローラフィールダーのラゲッジスペースについて詳しく見ていきましょう。
カローラフィールダーの荷室・トランク・荷物収納スペースの良い点
まずはカローラフィールダーのラゲッジスペースの良い点についていくつかご紹介しましょう。
普段使いで便利な奥行きのあるラゲッジスペース
カローラフィールダーのラゲッジスペースは標準状態でもかなりの積載性を発揮しており、普段使いでかなり便利な1台となっています。
参考:toyota.jp
カローラフィールダーは5人乗りの車になっておりフル乗車状態ではベンチシート式の座席が展開するのですが、ラゲッジスペースはその座席の後ろからテールゲートまでの間のスペースとなります。
この部分が標準的なラゲッジスペースになるのですが、カローラフィールダーは奥行きがとにかく長く確保されており、普段使いで買物をする程度であれば十分すぎるほどの積載性があります。
ラゲッジスペースの横幅も全体的にしっかり広く確保されているので横にも積み込みやすくなっており、大きな荷物でも横に積み込むことができます。
またこの標準サイズのラゲッジスペースでもゴルフバッグを横積みで4つ程度までは載せることが可能であり、中型車1台で友人などと満足にゴルフに行けるのはかなり便利です。
この積載性は旅行の際などにも発揮されスーツケースも大型のものがいくつも積み込めますが、上下方向はスーツケースを立てるには若干狭めなので横積みや前後に積み込むような形にすれば良いでしょう。
ベビーカーや車いすなどサイズの大きいものに関しては立てたままでは積み込みづらいですが、こちらも折りたたむなどして横積みにすれば十分搭載できるラゲッジスペースになっています。
ステーションワゴンの大きな魅力はラゲッジスペースの利便性の高さですが、カローラフィールダーはその魅力が十分ある車になっています。
シートアレンジで大幅に利便性が向上するラゲッジサイズ
カローラフィールダーは標準的なラゲッジスペースでも十分広いサイズがあるのですが、それに加えてシートアレンジによるラゲッジスペースの拡大が出来ます。
参考:toyota.jp
カローラフィールダーは車内スペースの前後サイズが中型車にしてはかなり広く確保されている車で、後部座席のスペースも快適に座れる十分なサイズがあります。
このスペースはシートアレンジによってラゲッジスペースとしても活用できる構造になっており、後部座席の背もたれを前側に倒して収納することで標準ラゲッジスペースとつなげることが出来ます。
シートアレンジによってラゲッジスペースの前後サイズは1,000mm弱から一気に2,000mm前後まで拡大することができ、ラゲッジスペース容量も407Lから872Lと2倍以上の広さが確保できます。
これだけのラゲッジスペースがあると前後に長い荷物をかなりの大きさのものまで積み込めるようになり、また大きな荷物を大量に積載するのにも使えます。
シートアレンジを行なうとその上面はほぼフルフラットになりますので、自転車など前後に長い荷物などを横倒しにすれば十分搭載できるスペースが確保できます。
872Lというラゲッジ容量はトールワゴン系の車種にも匹敵する広さがあり、車内の上下の高さが低い分前後のスペースで大幅に容量が増加しています。
またシートアレンジを行うとその部分は座席として使えないので乗車人数は2人まで減少しますが、カローラフィールダーの後部座席は左右の6:4分割式となっていることで左右の座席どちらかを残して片側を収納する使い方が出来ます。
これを活用すれば乗車人数を3人〜4人にキープしながら片側に長い荷物を載せる使い方ができ、さまざまなシーンで活用できます。
フルフラットで荷物の積み下ろしのしやすいサイズ感
カローラツーリングのラゲッジスペースは基本的に全体がフラットなデザインとなっており、標準ラゲッジスペースはフルフラットなので荷物の積み下ろしが楽です。
カローラツーリングのラゲッジスペースはセカンドシート展開状態では完全なフラットなスペースとなっており、テールゲートを開けた状態ではリアバンパーの上面とほぼ同じ位置なので荷物を最小限持ち上げれば積み込むことが出来ます。
重たい荷物であってもフラットな床面を活かして前後にスライドがしやすく、奥行きのあるラゲッジスペースでも使い勝手が良いです。
さらにテールゲートの開口部が大きいですし、ラゲッジスペースの上面が結構低めに設定されていますので、積み込みの際の手間も少なくて利便性の良いサイズ感となっています。
またシートアレンジを行なった際には多少後部座席の部分が斜めになっており、後部座席の背もたれを収納したときに完全にフラットにはなりません。
ですがラゲッジスペースの上面とはうまくつながるように設計されているのでフラットな面は確保されており、前後に荷物をスライドさせて載せる際にも余計な障害物がなくて使い勝手が良いです。
重たい荷物や長い荷物でもラゲッジスペースの端にひとまず載せられればそのあとは奥に押し込むだけで積み込むことができ、普段セカンドシートを使わない方であれば常時シートアレンジをした状態にしておいても良いでしょう。
キャンプやアウトドアでも十分な積載性
カローラフィールダーのラゲッジスペースの広さはキャンプやアウトドアでも実力を発揮でき、中型車1台で旅行に行けるのは便利です。
カローラフィールダーの奥行きのあるラゲッジスペースは大型の荷物の多いキャンプでも便利なスペースで、テントやバーベキューセット、食材などの重量もサイズも大きな荷物であってもかなりの量まで搭載できます。
カローラフィールダーのラゲッジスペースは横幅があるのでテントのサイズによっては横積みも可能であり、うまくキャンプ用品を組み合わせればフル乗車状態でも十分積載性を発揮できるでしょう。
またもっと大量の荷物を積み込む際にはシートアレンジがその威力を発揮し、乗車人数をある程度抑えることで中型車1台でしっかりファミリーキャンプなどにも活用できるでしょう。
またアウトドアの際にはキャンプ用品なども積み込みますが、その他にサーフボードやマウンテンバイクなどの大型の道具も一緒に積み込めます。
シートアレンジで後部座席を倒せば長い荷物を前後や斜めに積み込めるので、乗車人数が少ない状態であれば道具を満足に積み込みながらキャンプ用品も載せられるでしょう。
マウンテンバイクなどはタイヤを分解できるものであれば立てた形でもなんとか載せることも可能なので、カローラフィールダーの使い方はユーザー次第といえるでしょう。
分割式で使い勝手の良いアンダーラゲッジ
カローラフィールダーにはラゲッジスペースの床下にアンダーラゲッジがあり、使い勝手の良い装備になっています。
アンダーラゲッジはラゲッジスペースの床下に設けられた荷物入れのことで、カローラフィールダーでは後部座席より後ろのラゲッジスペースにこれが設けられています。
通常時にはデッキボードによってラゲッジスペースの床面が構成されていますが、デッキボードの一部を持ち上げることでその下にあるアンダーラゲッジにアクセスできます。
カローラフィールダーはアンダーラゲッジにアクセスするフタになるところが2箇所設けられており、後部座席に近い位置にある小さめのフタと、それより後部にあるデッキボード全体を持ち上げるフタで使い分けが出来ます。
またアンダーラゲッジも内側で何分割かに仕切りがされており、細かな使い方が出来るのもユニークな点です。
アンダーラゲッジの容量自体はそこまで大きくはないものの左右幅や前後長が標準のラゲッジスペースに近いサイズが確保されているので、横に長く積み込めるのはかなり使い勝手の良いアンダーラゲッジとなっています。
加えてアンダーラゲッジは全体的に防水性のある樹脂トレイとなっていますので、濡れたものや汚れたものなどを載せるのにも便利な部分となっています。
アンダーラゲッジを利用するにはデッキボードをめくらないといけないので多少面倒はありますが、頻繁に使わない道具類などを収めておくのも使いやすいです。
ラゲッジスペース周りの便利な標準装備
カローラフィールダーのラゲッジスペース周りにはいくつか使い勝手の良い装備が揃っています。
まずカローラフィールダーのラゲッジスペースには向かって左側に照明がそなわっており、夜間でもある程度手元を照らしてくれるので便利です。
この照明はドアの開閉に連動して自動で点灯できますので、手がふさがっているときにもすぐに明るくしてくれて使い勝手が良いです。
またラゲッジスペースの上側にはラゲッジスペースの目隠しが出来るトノボードが全車標準装備されており、軽量のものならばトノボードの上にも載せられます。
さらにトノボードは取り外しが可能なのですが、取り外したトノボードは前述のアンダーラゲッジに収まるようになっており、邪魔にならずに車内に置いておけるのも便利です。
またラゲッジスペースの左右の脇にはそれぞれ1つずつドアレバーのようなレバーがあるのですが、こちらは後部座席のシートアレンジをラゲッジスペース側からも操作できるレバーとなります。
左右のレバーでそれぞれ後部座席の左右分割部の背もたれを前に倒すことができ、わざわざ座席側に回らなくてもすぐにラゲッジスペースを拡大できます。
操作レバー自体が目の付きやすい位置にありますし、力のいらない楽な操作で座席を倒せますので誰にでも使えて便利な装備となっています。
カローラフィールダーの荷室・トランク・荷物収納スペースの悪い点
カローラフィールダーはラゲッジスペースの使い勝手が良好なステーションワゴンですが、次のような点では若干不便な部分もあります。
高さ方向で大きな荷物は積み込みづらい
カローラフィールダーのラゲッジスペースは前後方向の奥行は広いのですが、高さ方向ではそこまで大きくないので背の高い荷物は積み込みにくい点が不便です。
カローラフィールダーのようなステーションワゴンはセダン系車種のラゲッジスペース拡大がコンセプトであり、車の全高が低めでスタイリッシュな点も魅力です。
ラゲッジスペースは前後に長いのでセダンでは対応できなかった積載性を発揮できるのも魅力であり、カローラフィールダーも十分な容量のラゲッジスペースを前後に長く確保できているので使い勝手は悪くありません。
また同じステーションワゴンであるカローラツーリングよりも全高が高めなことで室内高も高く、ステーションワゴンとしては最大限ラゲッジスペースを撮った車と言えるでしょう。
しかし近年ではより車高が高く室内高もあるトールワゴン系やミニバン系の車種が増えてきていることから、背の高い荷物を積み込みやすい車種が人気になっています。
家具や植木などの高さのあるものをそのまま載せられたり自転車なども立てた状態で載せられるので便利なのですが、ステーションワゴンであるカローラフィールダーではどうしても横倒ししなければ載せられません。
ステーションワゴンにも重量の軽さや走りの軽快さなど別の魅力もあるのですが、どうしてもラゲッジスペースの便利さとしては現在トレンドの車種に及ばない部分はあります。
汚れには弱いラゲッジ上面
カローラフィールダーのラゲッジスペースはフルフラットで積み込みには便利なのですが、上面がカーペット生地なので汚れには弱いです。
カローラフィールダーのラゲッジルームは標準のラゲッジスペースやシートアレンジを行なったあとの後部座席の上面が車内の床面と同じカーペット生地になっており、キズがつきにくく、また荷物を前後に移動するときにもスライドしやすくて便利です。
カーペット生地のラゲッジスペースはステーションワゴンとしては標準的な仕様であり、質感も良いので普段から不便なことはあまりないでしょう。
ですがキャンプやアウトドアで使うときには泥汚れや濡れたものを積込むことがありますが、これに対しては弱い生地になります。
カーペット生地でもわずかな汚れや濡れたものであれば後で掃除すれば良いのですが、泥汚れやたくさん水に濡れたものを積み込むとその汚れがなかなか取れずに不便です。
標準ラゲッジスペースの床面であればアンダーラゲッジのためのデッキボードを取り外せばある程度掃除はしやすいですが、後部座席の背面が掃除しづらく泥汚れなどは取りにくいでしょう。
もし汚れたものや濡れたものを積みたいのであれば防水性のあるアンダーラゲッジを使うのが良いのですが、前後に長いサーフボードやマウンテンバイクなどはそういうわけにも行かないので、特にアウトドアでは防水シートを敷いておくなどあらかじめ対策がいるでしょう。
カローラフィールダーの荷室・トランク・荷物収納スペースの口コミ・評判
カローラフィールダーについてはtwitterでもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。
欲しかった候補1
トヨタ カローラフィールダー見た目も良く、サイズも探してた物にマッチ。扱いやすく普及台数からみてハズレ無しだと思いました
何より荷室の広さが素晴らしい!
ただ残念な事に中古車不足から値段が高く
トヨタ店には在庫が無いし、他店でも13万キロで170万円とかで買えなかった pic.twitter.com/osGl3QP5oD— ためたこたん (@ebidango_tame) January 11, 2023
こちらの方はカローラフィールダーのさまざまな点に魅力を感じておられ、扱いやすさもありますがなによりラゲッジスペースの広さに感銘を受けられています。
ですがカローラフィールダーがある程度の人気を維持し続けていることから中古車市場などには少ないようで、安価に手に入れるにはまだまだ時間がかかるようですね。
代車のカローラフィールダーに荷物積んでキャンプ場来たんですけど、途中の峠道で楽しいことしてたら荷室がサラダ油まみれになってキャンプ場到着してすぐトノカバー洗った
— め.そ.ん.こ. (@cmsm_5381) March 4, 2021
こちらの方はカローラフィールダーを代車にしてキャンプに来られたようなのですが、不幸なことに移動中にサラダ油がラゲッジスペースに漏れてしまったようでトノカバーかデッキボードあたりが汚れてしまったようです。
どちらも取り外して清掃できるので被害は最小限となったようですが、防水性がないという点がこういうキャンプのトラブルでは不便な点ではあります。
総評
トヨタ カローラフィールダーは素性の良いカローラシリーズのステーションワゴンで、扱いやすいサイズのボディに前後に長いひろびろとしたラゲッジスペースを持っていることで実用性の高い車に仕上がっています。
ステーションワゴンなので背の高い荷物の積み込みには少し不便な面もありますが、その分軽快な走りを見せてくれますのでステーションワゴンとして十分な積載性を発揮できる車にはなっています。
普段使いやある程度大きな荷物の載せられる積載性が欲しい方で、なおかつ取り回しのしやすいサイズの車が欲しい方にはおすすめの1台です。