トヨタ エスティマは車内の広いミニバン系の車種で、ファミリーカーとして便利な1台です。
今回はエスティマへのチャイルドシート設置についてご紹介します。
エスティマのチャイルドシートの設置可能場所
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トヨタ エスティマは大型ミニバンの有名な車種で、ミニバン人気の先駆けともなった車種です。
エスティマはスタイリッシュなボディデザインを持っているミニバンで、初代エスティマはそれまでなかったデザインコンセプトで一世を風靡しました。
その後エスティマは2代目、3代目とフルモデルチェンジを行っており、近年のトールワゴン系のミニバンと違う車高が比較的低いスポーティなミニバンと知って独自の人気があります。
最終モデルとなった3代目は2006年〜2019年までと非常に長い期間生産された車で、一定の根強い人気があったことがわかります。
現在では中古車のみで購入可能な車ですが、ファミリーカーとしても十分な利便性があるため街中でまだ多く見かける車でもあります。
ではこのエスティマへチャイルドシートを設置したときの状況についてご紹介しましょう。
スペック | エスティマ | |
乗車定員 | 7名〜8名 | |
全長 | 4,820mm | |
全幅 | 1,810mm | |
全高 | 1,730mm〜1,760mm | |
室内長 | 3,010mm | |
室内幅 | 1,580mm | |
室内高 | 1,255mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 1,075mm |
幅 | 1,265mm | |
奥行き | 3列目使用:565mm 3列目格納時:820mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
2列目寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 7人乗り:約500mm✕2 8人乗り:約1,400mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
3列目寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,300mm | |
奥行き | 約800mm |
エスティマは大柄のボディに車内に3列シートをもつミニバンとなっており、大人数乗りが出来るファミリーカーになっています。
全長や全幅は結構大きな車で堂々としたサイズがあるのですが、全高は比較的抑えめになっていることでスタイリッシュなフォルムを形作っています。
車内スペースは室内長が長くて伸び伸びと座れる車になっており利便性が高いですが、3列シートはシートアレンジによって収納することも出来るのでシーンによってラゲッジスペースの拡大なども可能となっています。
なおエスティマには8人乗りモデルと7人乗りモデルがありますが、この違いはセカンドシートが3席繋がったベンチシートであるか、左右分割式の2席のセパレートシートかで変わっています。
ではこのエスティマへチャイルドシートを設置できる場所についてご紹介しますが、8人乗りモデルと7人乗りモデルそれぞれでご紹介します。
エスティマの8人乗りモデルのチャイルドシート設置場所
エスティマの8人乗りモデルはその乗車人数でファミリーカー向きの車となっており、チャイルドシートの設置場所もあります。
チャイルドシートは子供専用の小型のシートのことで、車の通常のシートは子供を安全に座らせるには大きすぎるためある程度の年齢までチャイルドシートが必須となります。
チャイルドシートは車のシートの上に乗せて使う製品になっており、シートに何かしら固定をすることで安定性や安全性を確保します。
チャイルドシートの固定にはシートに備え付けのシートベルトを利用するのが一般的で、簡易的な2点式シートベルトではなく3点式シートベルトが必要となります。
エスティマの8人乗りモデルでは車内の8席すべてが3点式シートベルトになっていますが、運転席はもちろんのこと助手席へのチャイルドシート設置も推奨されません。
助手席は車の前にあるので正面衝突などの事故の際に影響が強い場所であり、子供を安全に保護するためのチャイルドシート設置場所には向いていないのです。
そのためエスティマの8人乗りモデルではセカンドシートの3席とサードシートの3席がチャイルドシート設置可能場所となっており、かなり多くのチャイルドシートを設置できます。
ただし実用上セカンドシートからサードシートへのアクセスを考えるとセカンドシートをチャイルドシートで埋めるわけにはいかず、実際にはある程度座席を残しながらチャイルドシートを設置することになるでしょう。
またエスティマのサードシートは床下収納のシートアレンジが出来るのですが、チャイルドシートが設置されていると収納できなくなりますのでラゲッジスペースの拡大なども考慮してチャイルドシート設置場所は考えると良いでしょう。
エスティマの7人乗りモデルのチャイルドシート設置場所
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エスティマの7人乗りモデルではセカンドシートが左右分割式のセパレートシートになっており、8人乗りモデルより高級感のあるモデルになっています。
エスティマの7人乗りモデルはセカンドシートがセパレートシートのキャプテンシートになっており、8人乗りモデルより乗車人数は少ないです。
ですがキャプテンシートは豪華な座り心地の良いシートに仕上がっており、ゆったり座るための装備もそなわっていますので質感の高いシートになっています。
サードシートについては8人乗りと仕様は変わらないのですが、セカンドシートがセパレートシートになっていることでその間の通路からサードシートへ乗り込み出来るためアクセス性がよいものとなっています。
チャイルドシートに関しては8人乗りモデル同様全席に3点式シートベルトがそなわっており、同じく助手席へはチャイルドシートが設置できません。
そのためセカンドシートの2席とサードシートの3席がチャイルドシートの設置場所になりますが、設置できる数は少なくなったものの8人乗りモデル違ってサードシートへのアクセスが楽なので、セカンドシートへのチャイルドシート設置は場所にそこまで気にすることはないでしょう。
サードシートに関しては8人乗り同様シートアレンジなどを考慮してチャイルドシート設置場所を考えましょう。
エスティマのチャイルドシートの可能台数
エスティマへのチャイルドシート設置可能台数はチャイルドシートの固定構造で決まる部分があり、シートベルト固定式とISOFIX式の2種類があります。
この2種類についてそれぞれチャイルドシートの設置可能な台数をご紹介します。
シートベルト固定式のチャイルドシート設置可能台数
シートベルト固定式のチャイルドシートは標準的な構造の方式であり、汎用性も高いものとなっています。
シートベルト固定式のチャイルドシートは3点式シートベルトによって固定する方式で、基本的な方式の一つです。
シートベルトによってチャイルドシートを縛り付けるようにして固定するので装着が簡単であり、作業性も良好です。
またシートベルト固定しこのチャイルドシートは多くの車種に取り付けが出来ますので、他の車からの移設や車内での移動が行いやすい方式と言えるでしょう。
このシートベルト固定式のチャイルドシートはエスティマのセカンドシートとサードシートに装着が可能であり、座席の数で見れば8人乗りモデルでは6つ、7人乗りモデルでは5つまで装着できることになります。
ただし前述したようにセカンドシートからサードシートへのアクセスやシートアレンジなど実用面でチャイルドシートが置けない場所があるので、おおよそ最大で3つ〜4つぐらいの設置個数になるでしょう。
なおシートベルト固定式であればセカンドシートとサードシート間でチャイルドシートを移動させる場合にも楽であり、特にシートアレンジに合わせた調整がすぐに出来るのはこの方式のメリットと言えるでしょう。
ISOFIX式のチャイルドシート設置可能台数
ISOFIX式はチャイルドシート専用の固定規格であり、頑丈な固定が可能となります。
ISOFIX式はチャイルドシートの固定に特化した規格として制定されており、金属製の固定器具による固定を行う方式となっています。
ISOFIX式のチャイルドシートからは固定用の足が出ており、これをシート側の差込口に差し込むことで固定が可能となります。
ISOFIX式であればシートベルト固定式のチャイルドシートよりも強固な固定ができますので、安全性や走行中の安定性がシートベルト固定式よりも高いものとなっています。
一方で装着にはある程度シートの前後にスペースが必要ですし、取り外しには少し手間がかかるのでシートベルト固定式のように頻繁に移動させたりする使い方には向きません。
エスティマは基本設計が結構古い車なのですがISOFIX式の固定構造には対応しており、セカンドシートの左右席にISOFIX式の固定器具がそなわっています。
8人乗りモデルではセカンドシートの3席あるうちの左右席に、7人乗りモデルではそのままセパレートシートそれぞれに1つずつISOFIX式の固定器具がそなわっています。
そのためどちらのモデルでもISOFIX式のチャイルドシートの取り付け個数は2つとなり、基本的に一度固定したらそのまま運用する形となります。
またシートベルト固定式との併用も可能ですのでサードシートなどに追加していけば大人数の子供さんにも対応できるでしょう。
エスティマでのチャイルドシートの使用感
エスティマへのチャイルドシート装着についてはX(twitter)にもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。
長女(第三子)が産まれると分かって
『2列シートじゃ、チャイルドシート置けないじゃん』
ってなって、中古で買ったエスティマ。
手放す前に掃除しました。その後産まれた長女も今年で8歳。
お世話になりました! pic.twitter.com/J08DWWRA7x— ひろ松 هيروماتسو 🏋️🍶🔤 (@sakura5516c) July 20, 2019
こちらの方は長年エスティマに乗っていらっしゃったようで、子育て期間を無事過ごして乗り換えとなったようです。
エスティマの車内の広さはファミリーカーにはピッタリの広さをもっており、子供が生まれたのを機に買い替えてチャイルドシートを装着した方も多いでしょう。
いい天気。ママ友とお子さん4人が、一緒にお出かけするような車を見かけた。
微笑ましいけど、後部座席に立ってる子供達を見て、チャイルドシート無くてよい?と、ふと思った。
難しいとこだよね…。
昔、エスティマにチャイルドシート4つ付け、4人家族二組で旅行に行ったのが、懐かしい。— とく (@JpMut68) April 2, 2014
こちらの方はかなりの大人数で旅行をされたことがあるようで、なんと2家族8人でエスティマ1台で移動されたようです。
その際にはチャイルドシートを4台も装着されたそうでエスティマの実用性の高さがしっかり証明されたエピソードでしょう。
エスティマのおすすめのチャイルドシート
では最後にエスティマに装着可能なチャイルドシートをいくつかご紹介しましょう。
アップリカ フラディアグロウ
アップリカ製のチャイルドシートであるフラディアグロウは安全性の高い方式であり、乳幼児から使えるチャイルドシートです。
フラディアグロウは上記の製品についてはISOFIX固定式のチャイルドシートになっており、安定性の高い方式になります。
固定器具のあるベース部分からは床面まで伸ばせるサポートレッグがそなわっており、ISOFIXに加えてより安定感のある固定となっています。
エスティマへの装着はセカンドシートへの2つとなりますが、使い勝手は良好な製品となっています。
なおフラディアグロウにはシートベルト固定式の製品も用意されており、もしエスティマのサードシートにも装着したいのであればこちらがおすすめです。
またフラディアグロウの大きな特徴としてはチャイルドシートの座席部分が回転方式となっていることで、360度好きな角度に向けることができます。
この方式によって乳幼児の間の前向きの取り付けとその後の後ろ向きの取り付けを調整でき、長年活用できる製品となっています。
加えて回転させて横向きにするとフラットなベッドに近いポジションにすることも出来ますので、安定した体勢を確保したりお世話をするときなどに活用できます。
エスティマであれば車内が広いのでそういった作業スペースも十分に確保でき、いろいろなシーンで便利な1台と言えるでしょう。
日本育児 トラベルベストEC FIX
日本育児製のチャイルドシートは何種類ものシートがあるのですが、そのうちエスティマで特に便利に活用できるのがトラベルベストEC FIXです。
トラベルベストEC FIXはシートベルト固定式のチャイルドシートで、汎用性の高い方式となっています。
日本育児製のチャイルドシートでシートベルト固定式の製品はいくつかあるのですが、エスティマへの適応性などが公表されており、その中でトラベルベストEC FIXはセカンドシートおよびサードシートのすべての席で装着可能となっています。
一部の製品ではセカンドシートだけにしか装着できなかったりサードシートのセンター席が非対応だったりするのですが、トラベルベストEC FIXであればそういった問題がなく使いやすいチャイルドシートといえます。
トラベルベストEC FIXは1歳頃から使用できるチャイルドシートで、その後長年に渡って成長に合わせた調整ができます。
またチャイルドシート自体のサイズ、特に横幅が控え目なチャイルドシートになっており、この特徴からエスティマに複数装着が可能となっています。
ホールド性も高いクッションを備えたチャイルドシートであり、2人目、3人目などにも対応しやすいので使いやすいチャイルドシートといえるでしょう。