トヨタ プリウスは燃費性能の高いハイブリッドカーで、その環境性能の高さは世界的な評価を得ています。
今回はこのプリウスへのチャイルドシート搭載についてご紹介します。
プリウスのチャイルドシートの設置可能場所
参考:toyota.jp
トヨタ プリウスはハイブリッドカーのベストセラー車の一つで、トヨタを代表する車種です。
プリウスの現行モデルは2023年にフルモデルチェンジを行なった最新型となっており、環境性能のみならずデザインが大幅に刷新されて魅力的な車に仕上がっています。
プリウスはとにかく燃費性能がトップクラスに良い車であり、静粛性も高いことからファミリーカーとして利便性の高い車となっています。
子育て世代の車としても使い勝手の良い車であり、幼児や乳幼児がいるご家庭ではチャイルドシートが設置できるかどうかが気になるところです。
そこで今回はプリウスの大まかなサイズ感をご紹介したあとにチャイルドシートへの対応をご説明しましょう。
スペック | プリウス | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 4,600mm | |
全幅 | 1,780mm | |
全高 | 1,420mm〜1,430mm | |
室内長 | 1,840mm | |
室内幅 | 1,500mm | |
室内高 | 1,130mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,300mm | |
奥行き | 約1,000mm |
プリウスは外観サイズとしては中型のハッチバックカーとなっていますが、ハイブリッドカーは燃費向上のためのエアロボディ的なデザインとなっておりスポーティなフォルムが特徴的です。
車内のレイアウトとしては比較的オーソドックスな5ドアハッチバックカーとなっており、フロントシートとセカンドシートで全部で5人乗りとなります。
座席の奥行きについてはフロントシートとセカンドシートでほぼ同一であり、居住性は後部座席でも悪くありません。
後部座席への乗り込みは左右の後部ドアから行えるので乗降性は良いですが、全高は少し低めなので必要十分なサイズ感といえるでしょう。
ではこのプリウスにチャイルドシートが設置できる位置をご紹介します。
プリウスのチャイルドシート設置可能場所
参考:toyota.jp
プリウスの車内レイアウトにおいてチャイルドシートが設置できる場所は限られており、基本的には2箇所のみとなっています。
チャイルドシートの搭載は基本的に車内のシートの上に載せる形で搭載するのですが、プリウスは運転席を除けば車内のシートは4席となります。
セカンドシートは3席が横につながったベンチシート式の座席となっており、チャイルドシートの基本的なサイズを考えると3席全てにチャイルドシートは積み込めません。
セカンドシートの左右席に1つずつであれば搭載は可能であり、この2箇所がプリウスのチャイルドシート搭載場所の基本となります。
シートのサイズで見るとフロントシートの助手席にもチャイルドシートは搭載できますが、フロントシートはセカンドシートに比べて正面衝突時など事故の際の影響が大きいためチャイルドシートの搭載には向いていません。
またチャイルドシートに子供さんを乗せた後にご家族もプリウスに乗り込む必要があり、運転席と助手席は親御さんが乗る場所として確保する必要があるでしょう。
加えてセカンドシートに2つチャイルドシートを設置するとその間のスペースがかなり狭くなり、セカンドシートのセンター席はあまり座席として活用する場所にはならないでしょう。
体の小さい子供さんぐらいならセンター席部分にも座れるでしょうが、実用上はセンター席は利用しないものとして考えたほうが良いでしょう。
プリウスのチャイルドシートの可能台数
プリウスへのチャイルドシートの設置可能な台数はチャイルドシートの固定方式で変動があり、シートベルト固定方式とISOFIX式それぞれでの固定可能な台数をご紹介します。
シートベルト固定式のチャイルドシート設置可能台数
チャイルドシートは車のシート上に固定して活用する方式となっているのですが、その固定方法の基本はシートベルトを利用したものとなります。
チャイルドシートは車の標準的なシートとは別製品の小型シートを取り付けるのですが、基本的には車側への固定はシートベルトによる固定となります。
シートベルトは3点式シートベルトに限りますが、チャイルドシートの固定部分にベルトを通してからバックルに装着することで、事故などの際にも十分な強度で固定できるようになります。
またシートベルトは車の座席には必ずそなわっていますので、多くの車種で対応しやすい固定方式となっています。
プリウスへのチャイルドシートの固定についてもシートベルト固定式が基本であり、3点式シートベルトのある箇所であれば基本的にはチャイルドシートを取り付けできます。
前述でご説明したとおりプリウスへのチャイルドシート設置場所はセカンドシートの左右席がよく、どちらの座席にも3点式シートベルトが装備されているので固定は十分可能です。
また助手席に関してもチャイルドシートの固定自体はあまり推奨されないものの、同じく3点式シートベルトがありますのでチャイルドシートの固定自体は可能となっています。
このことからプリウスへのシートベルト固定式のチャイルドシート設置可能台数は3台となりますが、3台も取り付けると運転席とセカンドシート間の狭い席にしか大人が乗れないのでここまでフル装着するかどうかは使い勝手にもよるでしょう。
ISOFIX式のチャイルドシート設置可能台数
ISOFIXはチャイルドシート専用の固定規格であり、チャイルドシート側と車側に規格にあわせた固定器具が必要となります。
ISOFIXは最近の車種にはほぼ標準装備となっている機構であり、乗用車へのチャイルドシート固定にはISOFIXが便利です。
専用金具による固定が出来るためシートベルト式よりもさらに頑丈な固定が可能となっており、安全性の高い固定方式となります。
ISOFIX式のチャイルドシートは固定のための足のような飛び出しがあったりするのでシートベルト固定式のように使えない製品もあり、車へ取り付けられる箇所にはある程度の制限があります。
プリウスにもISOFIX式のチャイルドシートを取り付けられる箇所があり、セカンドシートの左右席にそれぞれ1組ずつ固定器具が設置されています。
シートの座面や背もたれの奥に隠れているので普段は邪魔にならない場所にあり、チャイルドシート側から足を差し込んで固定します。
そのためプリウスへのISOFIX式チャイルドシートはセカンドシート部分にしか取り付けが出来ないため、取付可能な台数は2台となります。
基本的には5人乗り車であるプリウスで2台もチャイルドシートが取り付けられれば実用上は十分ですし、ご両親が乗ることを考えれば助手席などは明けておいたほうが結果的に良いでしょう。
プリウスでのチャイルドシートの使用感
プリウスにおいてのチャイルドシートの使用感についてはX(twitter)に色々な投稿がありますのでご紹介します。
プリウスだっけ?天井低いとチャイルドシートに乗せるの無理だよね!?うちもインプレッサに乗せてた時何度も頭ぶつけて可哀想だった😭そっかぁ、りこちゃんが決めた配置ならいい…のかな?笑
— 厚切りオリビアメリケンサック修正3y+1y (@Liv11926230) February 26, 2023
こちらの方はお知り合いがプリウスにチャイルドシートを積んで運用されているようなのですが、天井の低さによる乗降性について懸念されています。
プリウスのような車高の低い車はどうしても乗り込むときに屈まなければならないのですが、チャイルドシートに子供さんを乗せるときにもこの点は不便さがあるようです。
友達からチャイルドシートをもらったのだけど、早速プリウスでの窮屈感がやばすぎて、保育料見て一旦保留にしたけど、これやっぱり車買い替え必要じゃね?となっているwこの後食材買い物に行ったけど、旦那も私もすでに苦痛感がすごかったw pic.twitter.com/4OE4z0bM8V
— たけうち (@takeko628) March 26, 2023
こちらの方はお知り合いからチャイルドシートを譲ってもらってプリウスに搭載されたようなのですが、車内での窮屈感があって結構不便さを感じていらっしゃいます。
また同乗した方や買物の際の使い勝手についても不便さがあるようで、車の買い替えまで検討されていますね。
プリウスは車内が広い車ではないので、大きなスペースを取るチャイルドシートを積み込むと他の部分で不便さがどうしても出るようです。
50プリウスにチャイルドシートつけたけどさ、チビ下ろしたりするのこれ苦行すぎん?
腰やるで pic.twitter.com/lqJGxzyQzZ
— ぱなち (@ACR50W) November 1, 2022
こちらの方はプリウスにチャイルドシートを積み込んで運用されているのですが、子供さんを乗せるときに屈まなくてはならず腰の痛みを懸念されています。
天井の低い車だとどうしても子供さんを乗せるときには無理な体勢になりがちで、プリウスでも厳しい場面が多いようですね。
プリウスのおすすめのチャイルドシート
では最後にプリウスにあわせたおすすめのチャイルドシートをご紹介しましょう。
トヨタ純正 NEO G-Child baby
トヨタにはメーカー純正のチャイルドシートが用意されており、その中でプリウスに適合する製品として「NEO G-Child baby」があります。
参考:toyota.jp
NEO G-Child babyはトヨタ車の多くに搭載できるように開発されたチャイルドシートで、トヨタ車への適合性は完璧で間違って購入することはない点が安心です。
NEO G-Child babyはシートベルト固定式とISOFIX固定式のどちらの方式も利用できるフレキシブルな製品であり、プリウスであればほとんどのシートにそのまま搭載できます。
基本的にはセカンドシートの左右部分にISOFIX式で固定することになりますが、緊急時や荷物を載せるなどで必要な際には取り外して一時的にベビーシートだけ助手席に積み込むなど利便性が高い製品です。
またNEO G-Child babyの特徴としてはチャイルドシートの座席部分を前向きにも後ろ向きにも出来る点であり、乳幼児などの場合には首などの保護のためにチャイルドシートを後ろ向きに取り付けます。
幼児期などでは普通にチャイルドシートは前向きにしますので、1台のチャイルドシートでこの使い分けが出来る点も便利です。
長年に渡って1台のチャイルドシートを使っていけますし、子供さんが何人かいらっしゃっても年齢に合わせて調整できるのが良いです。
マムズキャリー ターンレジェFIX
マムズキャリーシリーズはベビー用品店などでも取扱しているチャイルドシートで、ターンレジェFIXはその中でもプリウスにピッタリの製品です。
ターンレジェFIXは固定方式としてISOFIX式とシートベルト固定方式を両方利用できるチャイルドシートとなっており、車種やシートの位置に関わること無く取り付けられる製品です。
チャイルドシートの全体的な高さが比較的低いため車に搭載しやすく、プリウスのような車高の低い車でも使いやすい製品です。
チャイルドシート自体にサンシェードなども取り付けられているので車の窓ガラスと合わせて二重に保護することが出来る点もうれしい点です。
またターンレジェFIXはチャイルドシートの座面部分が回転できる製品になっており、左右どちらのシートに取り付けてもどちらの向きからでも乗り込みが可能です。
プリウスではドア側から子供さんを乗り込ませるときにシートを回転しておけば固定式のときよりも乗り込みがしやすく、多少なりとも無理な体勢になるのを防げるでしょう。
また回転式シートにすることでベビーシートからジュニアシートまで対応できますので使い勝手の良い製品です。