マツダ MAZDA2はエントリーモデルとなるコンパクトカーで、小さいながらもスポーティなデザインが特徴です。
今回はそんなMAZDA2の給油口についてご紹介します。
MAZDA2の給油口の位置
MAZDA2は以前はマツダ デミオと呼ばれていたコンパクトハッチバックカーで、現行モデルである4代目デミオがモデルの途中からMAZDA2という欧州の車名に統一されました。
MAZDA2はOEMの軽自動車を除くとマツダ車の中で最も小型の車種となっており、同社の普通車のエントリーモデルになります。
MAZDA2は扱いやすいコンパクトなボディサイズと利便性の高いハッチバックタイプでありながら、そのデザインがシャープでスポーティという点で高い評価を受けており、欧州での賞も獲得している素晴らしい車に仕上がっています。
またMAZDA2の大きな特徴として搭載エンジンがあるのですが、一般的な国産のコンパクトカーがガソリンエンジンとハイブリッドエンジンを備えているのに対して、MAZDA2ではガソリンエンジンのほかにクリーンディーゼルエンジンが搭載されており、コンパクトカーでディーゼルエンジンの搭載は非常時珍しいです。
ですがこのクリーンディーゼルエンジンがトルクフルな特徴のある走りを実現しており、他社のコンパクトカーに対するMAZDA2のメリットにもなっています。
そんなMAZDA2の給油口ですが、位置的には車の左側側面部に位置しており、車のリアタイヤの上にある丸いフタが給油口となっています。
この部分はリアタイヤのオーバーフェンダー気味の膨らんだデザインの一部であり、丸形とはいっても単純な丸ではなくボディに合わせた結構複雑なものです。
MAZDA2の給油口はデザイン的にもこの車の丸みを帯びた形状にあっており、四角い給油口よりも柔らかなイメージを与えています。
なおMAZDA2では2種類のエンジンが搭載されているのですが、ガソリンエンジンモデルでもクリーンディーゼルエンジンモデルでも給油口は同じ位置で同形状となっています。
MAZDA2の給油口の開け方
次にMAZDA2の給油口を開け方や給油の方法をご紹介しましょう。
尚給油の前にはMAZDA2のウインドウやドアはしっかり閉めて密閉度を高めておき、また車のパーキングブレーキをしっかりかけておいてエンジンも切っておきましょう。
MAZDA2の給油口の開き方
MAZDA2の給油口の開閉方式はレバー式のタイプとなっており、簡単に開閉できる方式です。
昔の車では給油口の開閉方式はほとんどが鍵穴式となっており、この方式では給油口の近くに設けた鍵穴に車のキーを差し込んで回すことで直接給油口のロックを解除して開くことが出来る方式です。
この方式はシンプルではあるのですがキーを差し込んで回すという点が少し面倒でもあり、そのうちもっと簡単な方法としてレバー式が登場しました。
レバー式では車内に設けたレバーやボタンを操作することで給油口のロックを解除する方式となっており、運転席に座った状態でも操作できたりするのでとても楽で便利な方式です。
一方で初期には信頼性の問題からフェールセーフとして鍵穴式とレバー式が同時に採用されていたりもしたのですが、そのうち信頼性の向上から鍵穴式は廃止されて現在ではレバー式のみが一般的となっています。
MAZDA2の給油口もこのレバー式となっており、車の外側には鍵穴などもなく平面のフタになっています。
そしてこの給油口を開くためのレバーであるフューエルリッドオープナーは運転席の周りにあり、運転席のダッシュボードの右側下あたりにあります。
ハンドルのすぐ右脇の奥のような位置にあるので運転席に座った状態でも視線を移せば見ることはでき、またフューエルリッドオープナーにはガソリンスタンドの給油機のマークが入っているのでわかりやすいでしょう。
フューエルリッドオープナーを引くと給油口のフタが少しだけ浮き上がるような形でロックが解除されますので、このあとは車外に出て手動で給油口のフタを最大まで開きましょう。
MAZDA2の給油の方法
MAZDA2の給油口が開きましたら次は給油を実施することとなります。
MAZDA2の給油口を手動で最大まで開くと、その内側にはさらに燃料タンクまでつながる燃料口が位置しています。
燃料口にはフタとなる燃料口キャップが閉まっているので、これを左に回して行くと取り外すことができます。
取り外した燃料口キャップは車体とひもでつながっているので紛失防止になっているのですが、さらに燃料口キャップを給油口のフタの裏にひっかけられるような構造になっているので、キャップがブラブラしないように固定しておきましょう。
燃料口キャップが取り外せましたら給油口が開きますので、ガソリンスタンドの給油機のプロープを差し込んで給油を実施します。
給油が完了しましたらプロープを抜き出してから給油口を閉める作業になりますが、まず燃料口キャップを燃料口に歌舞してから右側に回して締め付けます。
締めていくと途中で「カチッカチッ」という音がしますので、この音がしたらしっかり燃料口キャップが固定された合図となっています。
燃料口が閉まりましたらあとは給油口を閉めれば給油完了となりますが、給油口のフタは手で押し込むようにして閉めていけば、車体に埋まるぐらいのところでロックが自動的にかかり、給油作業終了となります。
なお燃料口キャップを外したときに給油口のフタの裏にひっかけておくと給油口を閉めるときに引っかかって閉まらなくなるのですが、これが燃料口キャップの閉め忘れのフェールセーフになっているのでこの構造は積極的に使いましょう。
MAZDA2の給油時の注意点
MAZDA2での給油時には注意点として燃料の種類を間違えないようにしましょう。
国内の車は現在殆どがガソリンエンジンを搭載している車であり、環境性能の高いハイブリッドカーであってもエンジン自体はガソリンエンジンです。
そのため給油する燃料もガソリンを給油するのが一般的になっているのですが、MAZDA2ではガソリンエンジンの他にクリーンディーゼルエンジンが搭載されており給油する燃料が違います。
クリーンディーゼルエンジンはトラックなどの商用車などでは一般的ですが、MAZDA2のような乗用車ではかなり珍しくなっておりマツダならではのエンジンなのです。
クリーンディーゼルエンジンには燃料として「軽油」が必要となっており、ガソリンスタンドではガソリンの他に軽油も販売しているのでMAZDA2のエンジンに合わせて燃料を選びましょう。
もしクリーンディーゼルエンジンにガソリンを、もしくはガソリンエンジンに軽油を給油してしまうとエンジンを破損させてしまうことがあり、絶対に燃料を間違ってはいけません。
MAZDA2では燃料口のキャップには対応した燃料の名前が書いてあるのでわかりやすくなっており、クリーンディーゼルエンジン車の燃料口キャップには「DIESEL」と記載されています。
なお燃料の違いについてはMAZDA2を所有して日常的に給油している方なら最初だけ間違えなければ大丈夫ですが、レンタルカーなどでその時だけMAZDA2に乗るという方は給油時には注意しましょう。
特に最近はセルフスタンドばかりなので給油の責任はドライバーにゆだねられており給油前にしっかり燃料の種類を確認しましょう。
MAZDA2の給油口が開かない場合の対処法
MAZDA2の給油口の開閉機構は信頼性が高くて故障する可能性は少ないものとなっているのですが、もし万が一故障してしまうと対処がかなり大変です。
MAZDA2の給油口は運転席の近くにあるフューエルリッドオープナーから車の後部にある給油口までワイヤーやリンク機構などの機械式でつながっており、フューエルリッドオープナーを引くとワイヤーなどを引いて給油口のロックが解除されるようになります。
この機構はシンプルな構造なので故障する可能性は低いのですが、車の年式が古くなってきて経年劣化が進んでしまうとワイヤーが切れてしまったり錆などにより動かなくなることはあります。
もしこういった事態になるとフューエルリッドオープナーを引いても給油口のロックが解除できない状態となり、結果的に給油ができない事態になります。
給油口が開かないことに気づくのは多くの場合はガソリンスタンドで給油をしようとしたときなのですが、そのときに故障に気づいたとしてもその場で対処して給油口をなんとか開くということは基本的にできません。
給油口の故障にはディーラーや自動車修理工場での修理対応が必要であり、そのためにはまずこれらに電話で連絡して故障の状態と対処を相談しなければなりません。
ですが修理のためには車をディーラーや自動車修理工場まで持っていかなければならないのですが、燃料が少なくなっている状態では車を入庫しようにも自走できない可能性も出てきます。
もし距離が遠くでとても自走できないようなところで故障してしまったときには、別の手段で車を陸送したりJAFなどに依頼する必要も出てくるでしょう。
MAZDA2の給油口レバーが壊れた場合の対処法
MAZDA2の給油口の機構が故障してしまったときには修理対応が必要ですが、緊急時であっても個人で対処するのはかなり難しいです。
MAZDA2のフューエルリッドオープナーから給油口までの間はワイヤーなどでつながっているのですが、このワイヤーは車内の各所を這うようにつながっており簡単にアクセスすることができません。
このワイヤーは車内のシートの下側や車内のパネルの裏側、カーペットの下側などを通っており、もし故障の可能性があってもすぐに確認したり応急修理をしたりも難しいです。
ディーラーや自動車修理工場であればシートなどの邪魔な部品を取外しての修理を行うので大丈夫ですが、ガソリンスタンドや外出先などで故障を直そうとするのは難しいでしょう。
なお一部の車種にはこういった緊急時のために別の方法で給油口のロックに直接アクセスできるアクセスホールが設けられている車もあるのですが、MAZDA2にはこういった構造は設けられていないので緊急時の対応はできません。
どうしても完全な修理をしなければ燃料補給ができない状態になりますので、その間は車は基本的に使えない状態になるでしょう。
ですがそもそも給油口の開閉構造は非常に信頼性の高い構造であり故障する可能性は低いので、こういった事態に陥ることを考えて車に乗る必要はあまりないでしょう。
MAZDA2の給油口カバー・ステッカーおすすめ
では最後にMAZDA2の給油口などをドレスアップするためのアフターパーツをご紹介します
まずこちらのドレスアップパーツは給油口のフタをドレスアップするためのもので、カーボン調のカラーステッカーを貼り付けてデザイン的なアクセントをあたえるものです。
このステッカーはさまざまなカラーが用意されているのでボディカラーに合わせて選ぶことができ、簡単にドレスアップできるので便利なパーツとなっています。
なおこのパーツはシールタイプのステッカーなので取り付けも非常に簡単であり、個人でも十分施工できるものとなります。
またこちらのドレスアップパーツは給油口ではなくその中にある燃料口キャップに貼り付けるドレスアップパーツとなりますが、これはカラーステッカーで燃料の種類がよく分かるものとなっています。
このステッカーは燃料口キャップの上に直接貼り付けられるタイプとなっており、標準よりも更にわかりやすく判別できるものとなっています。
ガソリンスタンドなどでは多くはガソリンが赤、軽油が緑などで色分けしてあるので、それと合わせることで視覚的にわかりやすくなります。
普段からMAZDA2に乗っている人ならそこまで必要はないかもしれませんが、家族の何人かでMAZDA2を共有していたり貸し出したりしたときにはこれを装着しておけば間違いがかなり減るでしょう。