日産 NISSAN GT-Rは日産の最高峰の車で、世界的な性能を持つスポーツカーです。
今回はそんなGT-Rのデザインについてご説明しましょう。
GT-Rのデザイン
日産 NISSAN GT-Rは「NISSAN GT-R」が正式な車名になっている車で、日本随一のスポーツカーとして世界的に高い評価を受けている車です。
GT-Rはかつてはスカイライン GT-Rと呼ばれていたスカイラインシリーズのスポーツモデルからきているのですが、2007年に登場したNISSAN GT-Rではそれまでとは違ってスカイラインから独立した専用設計のスポーツカーになりました。
スカイラインはもともとセダンがメインの車種であり、スカイラインGT-Rはその派生モデルのスポーツカーでした。
ですがセダンとしての設計を元としたスポーツカーなのでさまざまな制約があったのですが、そこからGT-Rを独立させることで純粋なスポーツカーとして設計開発することができ、完成したGT-Rはまさしく日産の技術の粋を集めたスーパースポーツカーになりました。
スカイラインGT-Rの時代からその走行性能は高かったのですが、GT-Rでは以前と比べて異次元の進化を遂げており、ピュアスポーツカーとして世界中のスポーツカーに匹敵する性能を持っています。
サーキットなどで300km/hで走行しても安定していたり、非常に高い安定性とコーナリング性能、そして4WDシステムによるトラクションの高さなどを併せ持ち、スポーツカーとして必要な要素がかなり高いレベルで成立しています。
GT-Rの性能には日本のみならず世界中で絶賛されるほどであり、それまで世界のスポーツカーが速くても不安定な車があたりまえだったところに表れたGT-Rの性能には非常に高い評価が集まっています。
GT-Rは2007年の登場以来毎年いろいろなアップデートを重ねており、登場から15年めとなる2022年にも2022モデルが登場するなどまだまだ進化は続いています。
今回はそんな最新モデルのGT-Rのデザインをご紹介しましょう。
GT-Rのフロントデザイン
GT-Rは2007年に初めて登場して以来車の走行性能や安全性能などをアップデートしてきましたが、エクステリアデザインに関しては基本的なラインは維持しつつも変化してきています。
GT-RのデザインはそれまでのスカイラインGT-Rとは大きく変わって専用デザインとなったことで、非常にワイドなボディとセダンでは見られない低いフォルムを獲得しました。
フロントマスクのデザインは日本的なシャープなスポーツカーデザインをしており、切れ長のヘッドライトと特徴的な直線的なラインを持っています。
またフロントグリルには日産独自のVモーショングリルが表現されており、日産の車名を冠する車として存在感に満ちています。
またスポーツカーとしてのフォルムも各所に織り込まれており、左右にワイド位広がっているタイヤハウスや地面にスレスレのスカート部分など、デザインだけでなく性能面を突き詰めたフォルムになっています。
また写真では見えませんがGT-Rは車の下部もまるでレーシングカーのようになっており、可能な限り床下がフラットになるようにカバーなどで覆われています。
GT-Rはリアのデザインに非常に特徴的な4灯式のリアコンビランプを採用しているのですが、この丸目の4灯式は昔のスカイラインGT-Rが伝統的に採用してきたアイコンでもあります。
セダンであるスカイラインからはこのアイコンはなくなったのですが、GT-Rにはしっかり受け継がれているのが昔からGT-Rを愛好してきた人にはたまらない魅力になっています。
またリアの全体的なデザインは非常にボリュームのあるものとなっており、ワイドで存在感のあるリアデザインは迫力があります。
さらに走行安定性を高める大型のウイングやリアディフューザーなどもスポーツカーらしいデザインですが、GT-Rの場合にはこれらの装備はデザインだけなくしっかり性能的に突き詰められたものとなっています。
GT-Rが登場するより前の国産スポーツカーは他の車種をベースとした車がほとんどだったのですが、GT-Rの登場によって非常に完成度の高いスポーツカーが日本に登場したのは現在でもかなり大きいことです。
GT-Rのインテリアデザイン
GT-Rのインテリアのデザインもセダンのスカイラインから独立したことで専用のデザインにすることができ、スポーツ走行に適したものとなっています。
GT-Rの運転席や助手席周りはまさに戦闘機のコクピットのようなフォルムとなっており、スパルタンでクールなブラックが基本となります。
センターには大型のディスプレイを設けるとともにマニュアル式のシフトや大型のメーター類、スポーツハンドルなど目を引く装備が目白押しです。
あまりメッキパーツなどの飾り気は抑えてありますが、シンプルな直線的なラインで構成されているのは走りに集中できるデザインになっています。
またGT-Rにはインテリアのカラーやシートカラーにもいくつかのバリエーションがあり、その中にはこのようにシートやハンドル、インパネ周りなどに高級感のあるレッドカラーを設定できるような仕様もあります。
シート自体も本格的なスポーツカーらしくホールド感の高いセミバケットシートの形状になっていますが、シート表皮などは本革シートで高級感のあるものになっています。
インテリアカラーにはこの他にもグレー、パールスエード、オレンジ、ツートンカラーなどがあり、その他によりレーシングカーに近いレカロシートなどに変更することも可能です。
更にGT-Rはスポーツカーですが後席シートも設けられており、後席シートは左右1名ずつの2人掛けとなっています。
後席のセンター部分には上下2連式のオーディオのウーハーなどを設置する箇所になっており、シートのホールド性もある程度確保されているので前席ほどではないですがスポーツ走行でも安心して座れます。
GT-Rのインテリアはまさにドライバーのためのスポーツ感を優先したデザインですが、シートなどはまさに高級車としてのクオリティも持っています。
GT-Rのボディカラー
GT-Rは2007年の登場から毎年アップデートされている車ですが、ボディカラーについても一部追加や廃止がされています。
これまでのGT-Rではつぎのようなボディカラーが設定されており、スポーツカーらしいカラーもしっかりあります。
GT-R ボディカラー | バイブラントレッド |
アルティメイトシャイニーオレンジ | |
メテオフレークブラックパール | |
アルティメイトメタルシルバー | |
タイタニウムグレー | |
ダークメタルグレーメタリック | |
ダークマットグレー | |
スーパーブラック | |
ゴールドフレークレッドパール | |
ブリリアントホワイトパール | |
オーロラフレアブルーパール | |
ワンガンブルー |
GT-Rには定番カラーと呼ばれるホワイトパールやスーパーブラック、アルティメイトメタルシルバーがあり、これらはスポーツカーといっても高い人気を持っているボディカラーです。
またグレー系のカラーも人気があるのでこれまで質感の違うグレーがいくつか設定されてきています。
GT-Rはスポーツカーの中でもスパルタンなイメージの強い車なので、グレーのようなシックなカラーでもイメージを引き立てるものとなります。
またその他にカラフルな原色系のボディカラーも用意されており、レッドやブルー、オレンジなど目立つボディカラーもスポーツカーでは派手すぎるということもありません。
これらのカラーバリエーションはGT-Rのグレードによっても一部選択できるカラーが違いますが、上級グレードには原色系のカラーの設定は少なくあくまでスパルタンな印象を引き立てるのがGT-Rのスタイルとなっています。
GT-Rは人気か?
NISSAN GT-Rは登場から既に15年が経過していて、普通の車であればとっくの昔にモデル末期で人気がかなり下火になる時期です。
ですがGT-Rという車はその特殊性からそういった事情とは無縁であり、現在でも予約受付をした途端に売り切れるなどその人気は以前続いています。
とはいえGT-Rは普通の乗用車のようにたくさん販売するような車種ではなく、非常に高い価格も合わさって販売台数的にはかなり少ない車です。
発売からこれまでの世界を合わせた総販売台数を見ても30,000台〜40,000台規模とかなり少ないのですが、GT-Rという車の特殊性からすれば当然でしょう。
国内でもこれまでの15年で10,000台ほどの販売台数なので、販売台数から見れば人気車には見えません。
しかし毎年のアップデートの度に数百台程度が予約受付されるのですが、それらはほぼすぐに受付終了となっています。
GT-Rのアップデート走行性能を高めたりエアロパーツのデザインなどを変更したりと確実に進化しているのが伝わるもので、15年という長い期間販売されているにもかかわらず熱狂的なユーザーがいるのは素晴らしいことです。
非常に価格の高いスーパースポーツカーというカテゴリーでありながら売れているというのは確実な人気を持っているといってよいでしょう。
GT-Rの評判
NISSAN GT-RのデザインについてはTwitterでも様々な意見があり、その中からいくつかご紹介します。
GT-R R35乗ってきた!!
加速性能エグい、一言で言うならジェットコースター笑
シートはがっちりだし長時間乗ったけど、思ってたより疲れなかった🤔
デザインは後ろが特にかっこよかった✨ pic.twitter.com/6ZqQtBURiB— ロイド-K (@K46915466) August 8, 2021
こちらの方はGT-Rに試乗という形で乗られたそうなのですが、その性能にびっくりされています。
またデザインもリアのデザインがカッコイイとおっしゃっており、ボリューム感のあるリアデザインはGT-Rの特徴の一つですね。
GT-R(R35)って2007年からほとんどデザイン変わってないけど全然古さ感じない
— SHIMADON《しまどん》 (@Shimadoon1015) April 14, 2021
GT-Rは既に登場から15年も経過しているのに未だに存在感があるのはデザインの素晴らしさからなのでしょう。
15年前の車、などというとかなり古い車を想像しますがこの方のおっしゃるようにGT-Rにはそういった物を感じませんね。
GT-R R35のデザイン好みなんだよなー
実際に手にすると考えたら
夢のまた夢なんですが
乗りこなせないから無理だよね🥺— ゆ (@Sweet_Star_39) April 3, 2021
こちらの方もGT-Rのデザインを気に入っていらっしゃいますが、実際に手に入れられるかと言うと値段の高さが障害になります。
NISSAN GT-Rはスーパースポーツカーとして見ると破格の価格帯なのですが、普通の車としてみるとかなり高いので一部の方しか手に入れられない車です。
GT-Rの欠点
GT-Rのデザインは現在でも十分通用するようなデザインではありますが、そのデザインについて登場時からさまざまな賛否両論もありました。
GT-Rはその走行性能が特に高い評価を受けている車で、世界に名だたるスーパーカーなどと比べてもまったくひけをとらないどころか、登場時にはあまり並ぶもののないほどの完成度をみせました。
これはGT-Rがただ速いだけの車ではなく、誰が運転しても安定感と安心感を感じるほど信頼性も操縦安定性もあるスポーツカーになっていたからです。
しかしGT-Rのデザインについてはあまりに堅苦しいという意見もあり、世界のスーパーカーが派手で存在感のあるデザインの車が多いことに対してGT-Rは比較的シンプルになっているのです。
このあたりは走行性能をメインに開発した日産のスタンスによるものではあるのですが、いかにも日本車のスーパーカーといったいでたちはあります。
これは欠点とはそこまで言い難いものではありますが、デザイン面で残念に思う方がいらっしゃったのも事実です。
ですが比較的シンプルなデザインだからこそ15年もの間存在感を維持し続けているのかもしれませんね。
GT-Rの値段
NISSAN GT-Rの価格は国産車ではほぼトップクラスであり、現在の日産車の中でも最高額の車です。
NISSAN GT-Rは2007年から登場した車ですが、2020年現在の新車価格が次となります。
また中古車価格として大手中古車情報サイトでその値段を調べましたので、ご紹介しましょう。
NISSAN GT-R | 新車価格 | 中古車本体価格相場 | |
GT-R | 10,828,400円〜24,640,000円 | カーセンサー | 5,590,000円〜26,890,000円 |
goo-net | 5,590,000円〜29,800,000円 |
まず新車価格ですが、GT-Rの新車価格は現在最低でも10,000,000円規模であり、国産車はもとより海外の高級車と同じレベルの価格帯にあります。
2007年登場時にはそれでも最低額が8,000,000円台だったのですが、アップデートを繰り返したり15年という時間の経過によって様々な箇所でコストアップがあり、その結果現在はこの値段です。また最高額もかなりの高さとなっており、プレミアムなスポーツカーとなります。
一方で中古車では新車価格に比べれば多少安価にはなっているものの、初期型の最低額でも5,500,000円程度と国産車や輸入車の高級車を新車で手にれられるほどの価格です。
最高額などは新車価格より高くなっていたりもするのですが、これは特別仕様車やカスタム済みの1台だったりしてよりコストがかかっています。
GT-Rはこのように非常に高い車で手に入れるのは大変な車ですが、そのデザインや走行性能は素晴らしいものがあるのでそれだけの価値は十分にあります。