ホンダ インサイトはホンダのハイブリッド専用車種で、ホンダ車随一の燃費性能が特徴です。
今回はそんなインサイトのデザインについてご説明します。
インサイトのデザイン
ホンダ インサイトはハイブリッドカーの黎明期から現在までラインナップされているハイブリッド車で、現在まで3代に渡ってモデルチェンジを行っています。
インサイトは初代モデルが1999年に登場したのですが、この当時はまだハイブリッドカーという車種が世界的にも珍しく、エンジンとモーターの2種類の動力源を持つというある種珍しい車種でした。
ハイブリッドカーというとトヨタのプリウスが有名ですが、インサイトは長い間プリウスとライバル車の関係にあり、初代の頃は量産型ハイブリッドカーといえばプリウスかインサイトかという感じでした。
ハイブリッドカーはいまでこそエンジンとモーターで燃費がとても良いというイメージは一般に浸透しましたが、初代インサイトなどはまだまだ未知数の車でした。
そんなインサイトはこれまで3代目までモデルチェンジを行ってきたのですが、そのデザインについては非常に大きな変遷があり、今回は初代、2代目、3代目それぞれのデザインをご紹介していきます。
インサイトのライバルであるプリウスは2代目〜現行の4代目がある程度キープコンセプトになっているのですが、インサイトはそれと対象的に3代ある世代が全く違うデザインコンセプトとなっています。
この3代のインサイトを並べてみるとこれが同じ車名の車とは思えないほどですし、実際モデルチェンジといっても各世代の間に数年間空白期間があるので販売終了から数年後に新型発表を行った形になっています。
初代インサイトのデザイン
初代インサイトは1999年〜2006年まで販売されていたモデルで、初代ではありますが歴代で一番攻めたデザインをしたモデルでもあります。
初代インサイトは車のタイプとしては2ドア+テールゲートの3ドアハッチバッククーペとなっており、おとなしめの車ではなくむしろスポーツカー風のデザインになっています。
全体的なボディラインが空力性能をかなり重視した流線型のものとなっており、実際に空力値がスポーツカー並みの高い性能を持っています。
空力性能はスピードだけでなく燃費を重視する車にも重要な指標で、空気抵抗を少なくしてハイブリッドシステムだけでなくボディでも燃費を高めています。
また初代インサイトは運転席と助手席しかない2シータークーペになっており、まさにプリウスとは対象的なハイブリッドカーのスポーツカーです。
更には初代インサイト最大のデザイン的な特徴としてリアタイヤのハーフカバーがあり、ボディでリアタイヤを半分隠すことでより空力性能を高めています。
タイヤカバーは空力性は高いもののメンテナンス性などの面で大きなデメリットがあるため量産車種にはほとんど採用例がないのですが、初代インサイトでは何より燃費性能を高めるためあえて採用されています。
インサイトのインテリアに関してはこの当時では比較的標準的なデザインで、全体的に押し出し感が少ないシンプルなインテリアとなっています。
ですがインパネの特徴としてハンドルの左右にエアコンダクトとスイッチ類が集中するようなレイアウトをとっており、ドライバーが運転しながら操作しやすいレイアウトとなっています。
初代インサイトはハイブリッドカーではありますがメーターや装備類は通常のガソリン車とほとんど変わらず、今は標準的な装備であるハイブリッドシステムの情報を表示するようなディスプレイはありません。
なお初代インサイトはプリウスと違う価値観として走りを重視したハイブリッドシステムを搭載していましたが、燃費性能の面やなにより2シーターという実用性の悪さででプリウスに水をあけられてしまい、2代目プリウスが登場した数年後の2006年に販売終了となっています。
2代目インサイトのデザイン
2代目インサイトは初代インサイトの販売終了から3年後に登場したモデルで、2009年〜2014年まで販売されたモデルとなります。
2代目インサイトのデザインコンセプトは初代と大きく変わってライバル車のプリウスと同じものとなっており、5ドアタイプのファストバック式ハッチバックカーになりました。
フロントマスクはホンダが得意とするシャープでスタイリッシュなものとなっており、またボディのフォルムも空力性能を重視した流線型のデザインです。
5ドアタイプなので前席だけでなく後席にもドアを設ける形となり、車への乗降性や実用性が大幅に高まっています。
また2代目インサイトからは前席と後席で5人乗り出来るシートレイアウトになっており、初代の2シーター式より実用性の面では天と地の差です。
またリア側はリアコンビランプのデザインが初代インサイトをイメージしたものとなっていますが、全体的にはおとなしめのフォルムに仕上がっており、テールゲートなども大型化したので積載性も良好です。
初代インサイトで最大のデザインの特徴であったタイヤカバーは2代目では採用されず、ある意味でオーソドックスなスタイルに戻りました。
それでも新型のハイブリッドシステムの搭載などにより燃費性能は初代インサイトを超える性能に仕上がっており、ボディの空力性能も十分です。
2代目インサイトではインテリアデザインもかなり進化しており、インパネ中央に大型のディスプレイを配置するとともにメーター上にもわかりやすく燃費性能などを表示するディスプレイが設定されています。
インパネやダッシュボードのデザインも格段に質感が増しており、ハンドルやシフトレバー、サイドのドアトリムなどにメッキパーツを配することで高級感も出てきています。
また2代目インサイトには途中で追加された上級グレードである「エクスクルーシブ」があるのですが、こちらはインテリアも上質になっており木目調パネルやシルバー加飾のパネルなどより質感の高いインサイトも選べます。
2代目インサイトは初代より実用性や燃費性能の面でかなり改善がされておりなにより5人乗り出来るインサイトではありましたが、やはりライバル車であるプリウスより見劣りする部分も多くあり2015年に販売終了となりました。
3代目インサイトのデザイン
3代目インサイトは現行モデルとなりますが、車のデザインがまた2代目からは大きく変わりハイブリッド高級セダンになりました。
インサイトは2代目ではおもにファミリー層向けのハッチバックカーでしたが、3代目では全くコンセプトの違う高級セダンとなり、車の全体のサイズ感も大きくなっています。
フロントマスクは以前のホンダのスポーティなものではなく、シャープながらゆとりも感じられる質感の高いものとなっています。
フロントグリルやライト周りには実にスタイルの良いメッキパーツが配されており、あまりガチャガチャせずに高級感が感じられます。
初代、2代目まではフロントマスクなどのデザインにまだ共通点もありましたが、3代目インサイトではもはや全く別の車に仕上がっています。
3代目インサイトでは車のボディタイプも変わっており、一見ハッチバックみたいですが独立したトランクルームを持つファストバックタイプのセダンとなっています。
フロントからリアにかけてなだらかにラインを描くサイドのラインは伸びやかで、大きなボディサイズを思いっきり活かした高級車ならではのスタイルとなります。
またリアのデザインも初代、2代目とのつながりはまったくなく、高級セダンとしてはある種オーソドックスなスタイルにまとまっています。
なお乗車定員は2列シートで5名と初代のような使い勝手の悪さはなく、インサイトは3代目にしてプリウスとは全く違う方向性になったわけです。
またインテリアに関しても非常に上質なデザインのものとなっており、ダッシュボードやセンターコンソールのサイドなどにはレザー調のパネルがおごられています。
エアコンダクトやメーター類は先進性よりはむしろ上質感の高さをもたせたシンプルなものになっており、高級セダンとして落ち着きがありますね。
シートや車内も本革シートなどでかなり快適性の高い車内レイアウトになっていますが、シートには各種ステッチやアクセントなどが仕様によっては選べるようになっており、ホンダらしい高級車といえます。
そんな中でも3代目インサイトのインテリアで非常にに特別なのはシフトレバーがないことで、ハイブリッドカーということで先進的なボタン式になっているのはかなり攻めた設計といえるでしょう。
3代目インサイトのボディカラー
次にインサイトのボディカラーについてご紹介しますが、ボディカラーに関しては現行の3代目のみご紹介します。
3代目インサイトボディカラー | クリスタルブラックパール |
コスミックブルーメタリック | |
スーパープラチナグレーメタリック | |
プラチナホワイトパール | |
シルバーミストグリーンメタリック | |
プレミアムクリスタルブルーメタリック | |
プレミアムクリスタルレッドメタリック | |
ルーセブラックメタリック |
3代目インサイトではボディカラーは上記の8色がSえっ呈されていますが、全体的には高級セダンということで落ち着いたカラーが多いです。
定番カラーであるホワイト、ブラック、シルバー系はすべてメタリックカラーで光沢があり、高級セダンとして近年のトレンドに乗る形のカラーとなっています。
またセダンにはあまり設定されないブルーやレッド系のカラーも設定されており、このあたりはスポーティさを得意とするホンダならではのものといえるでしょう。
またインサイトで特徴的なカラーとしてはシルバーミストグリーンメタリックとルーセブラックメタリックがありますが、前者は淡いグリーン系のカラーで欧州車のような佇まいです。
またルーセブラックメタリックについてはブラックというより暗いパープルに近い質感のカラーで、非常に高級感を感じることの出来る3代目インサイトならではのボディカラーとなっています。
インサイトは人気か?
次にインサイトの人気についてご紹介しますが、初代、2代目、3代目それぞれで販売台数で見ていきます。
ハイブリッドカーはトヨタのプリウスに始まってインサイトはほぼ同世代になるのですが、インサイトもプリウスも初代モデルはどちらも販売台数ではそこまで高くありませんでした。
しかし2004年プリウスが2代目になると一気に人気が高まり販売台数でも上位になりましたが、インサイトは同じ時期にまだ初代モデルのままであり販売台数はかなり低調でした。
結局初代インサイトは7年間のモデル期間でわずか20,000台程度の販売台数に留まっており、2004年のプリウスの年間販売台数が50,000台超えなことを考えてもかなりの差がついたといってよいでしょう。
しかし2009年に登場した2代目インサイトは状況が大きく変わり、発売直後の初年度には年間販売台数で5位、100,000台近い販売台数を叩き出しました。
これはプリウスと同じスタイルのハッチバックスタイルにしたとともに価格はプリウスよりも安価に設定されていたため、初動はかなり好調だったといえるでしょう。
ですがその後ライバルであるプリウスが年間販売台数でトップ3を維持しているのに対してインサイトは2010年に23位、それ以降は30位以下に後退していて、人気の減速も早かったことがわかります。
そして3代目インサイトが登場した2018年にはプリウスのみならずハイブリッドカーは非常に競争が激しい市場になっており、年間販売台数の上位はハイブリッドカーで占められているほどです。
そんな中で登場したインサイトですが、販売台数としては年間1,000台を計画していたことに対して初動こそ2,000台程度の受注を受けましたがその後は減速しています。
現在では年間で2,000台〜3,000台で推移しているため決して人気車種というわけではなく、むしろ不人気車といえる販売台数に落ち着いています。
インサイトの評判
インサイトのデザインについての評判はTwitterにはさまざまなものがありますが、次のようにカッコいいという評判が多くみられます。
今日久々にお越しになった取引先の方が、クルマ乗り換えて初代インサイトで来社されてビックリしました♪
Gr.Cカーのごとく空力追求の為リアスパッツでタイヤが覆われていて、昔想像してた未来のクルマチックでカッコいいです♪(^^) pic.twitter.com/ELIZLqnas5— ぺ エ ス け (@ponta_clio2RS) October 6, 2021
こちらの方は最近初代インサイトを見かけられたそうなのですが、今でも未来的なデザインに見えるのはかなり先進的なスタイルだったからでしょう。
特にこの車の特徴であるリアのタイヤカバー(タイヤスパッツ)はここ何十年の間でもインサイトぐらいしかなく、今でもかなり目立つデザインです。
中古車屋の撮影場所がインサイトに似合い過ぎて19.9万円のクルマに見えない(笑)
インサイト カッコいいなぁ~ pic.twitter.com/Q2ZmCtMopg
— たなか (@C35LAURELtanaka) September 16, 2019
こちらの方は中古車市場で2代目インサイトを見ていらっしゃいますが、デザインはカッコいいと言われていますね。
2代目インサイトは歴代で最も売れた世代ではあるので中古車市場に多くあって見かけることは多いですが、今でもデザインは目に止まるようですね。
新型インサイト
テールが非常にカッコいい。サイドのプレスラインが少なくて最近のホンダ車にしてはすっきりした印象。
内装はシビックからの使い回しが多いせいか、シビック乗ってる身からすると新鮮味は感じません… pic.twitter.com/HGT3lkXWtt— えくすぱ〜@FK7 (@Exper_FK7) December 9, 2018
こちらの方は現行のインサイトのデザインについてエクステリアは高い評価をされており、特にテールが気に入られています。一方でインテリアはほかの車種と似ており新鮮さはなかったようですね。
インサイトの欠点
インサイトは各世代でそれぞれ特徴的なデザインや先進的な箇所を持つ車種ですが、前述したように車種全体として見ると人気だった時期はごくわずかです。
それにはインサイトの各世代にそれぞれ欠点も多くあり、特にライバル車であるプリウスとの差がそのまま人気の差につながったといえるでしょう。
初代インサイトの欠点
初代インサイトは歴代のインサイトの中でもっとも特徴的なフォルムとデザインを持つ車ですが、その点がそのまま大きな欠点にもなっています。
初代インサイトはホンダ初のハイブリッドカーとしてホンダの精神を受け継いだような車で、スポーツ走行に適したハイブリッドシステムと2シータークーペスタイル、空力性能に優れたボディとタイヤカバーなど非常に面白い車に仕上がっています。
現在でもこの特徴から初代インサイトは一部の方に人気なのですが、一方で実用的なハイブリッドカーとして見たときにはデメリットも非常に多い車になってしまっています。
なにより実用面で微妙なのが2シータースタイルということで、セカンドカーならともかくファミリーカーとして運用するには2人乗りは小さく、狭すぎます。
リクライニングもしづらくラゲッジスペースも小さいということで、ライバル車であるプリウスが実用性がかなり高いことを考えれば人気で大きく差が生まれるのは当然です。
またインサイトの特徴的なスタイルであるクーペスタイルはカッコいいのは確かなのですが、どうしても若者向けで一部の層にしか受け入れられないスタイルでもあります。
タイヤカバーなどはあまりにも未来的すぎて目立つデザインですので落ち着いた大人の車ではなく、中高年層には微妙な車になってしまっています。
とはいえそういった特徴的なデザインなのでプリウスとの差別化はしっかりできており、セールス面はともかく現在でもそのスタイルについて高い評価をする人がいるのは間違いないです。
2代目インサイトの欠点
2代目インサイトでは初代インサイトのデザイン的な欠点がかなり解消されてそれが販売台数につながったのですが、一方で詰めの甘い部分も多く人気が持続しなかった欠点があります。
2代目インサイトはまさにプリウスに真っ向から勝負をしかけたデザインになっており、5ドアスタイルのハッチバックカーで5人乗りになったので実用性は初代に比べて大きく向上しました。
またボディサイズも大型化してゆとりがあり、そこにホンダらしいスポーティなデザインを盛り込んであるのでエクステリアデザインの面ではプリウスに大きく見劣りする要素はないように見えます。
ですが細かくデザインを見ていくと実用面で不便な点が多くあり、フロントウインドウやリアウインドウが小さいことでの視認性の悪さはかなり気になる点でした。
またその他にも車内のスペースとして後席が狭めであり、なおかつシートの質感や乗り心地もいまいちだったため、そのあたりにそつがないプリウスに水をあけられたような形となりました。
インサイトは価格面でプリウスより安価に仕上げられていたのですが、その結果インテリアの質感やデザインが各所で質素な感じだったことも人気の陰りに拍車をかけており、初期の人気が継続しなかったのです。
その結果ライバル車であるプリウスと似たスタイルであるだけで目立った特徴もなかったことが、フルモデルチェンジされずに2014年に生産終了となった理由でしょう。
3代目インサイトの欠点
3代目インサイトに関しては2018年に登場したことでまだまだ新しい車ではあるのですが、いくつか欠点も出てきています。
3代目インサイトではプリウスとの大きな差別化やワンランク上の車種にシフトアップするために高級セダン路線になりましたが、そのエクステリアデザインは発売当初から高い評価を得ています。
発売初年にさまざまな海外の自動車関係の賞を獲得したりカーオブザイヤーにノミネートされたりと注目された車であり、少なくとも高級感を感じるエクステリアデザインには欠点らしい欠点はありません。
ですがそのフォルムを形作るためにボディはかなり大型化しており、北米メインの車種ということもあって日本の道ではそのロングワイドなボディは取り回しが悪いのです。
また3代目インサイトは価格帯も高級セダンの範囲にあるのですが、それにしてはインテリアの質感がいまいちという評価も多いです。
パット見のデザインは良いのですが、実際に乗ってみると騒音や振動が大きかったり後席の居住性が悪かったりと、高級セダンに求められる要素が微妙なのです。
加えて3代目インサイトのようなセダンスタイルは現在かなり人気が下火であり、プリウスがトレンドで実用性に優れるハッチバックスタイルを貫いてきたのとは対象的に、実用面で劣るセダンスタイルというのが3代目インサイトの弱点ともなっています。
なお今回はデザイン的な面でおもにプリウスと比較して欠点を見てきましたが、その他にハイブリッドカーとして大きな要素である燃費性能がインサイトはどの世代でもプリウスに及ばないのも人気が低迷した主要な理由の一つでもあるでしょう。
インサイトの値段
では最後にインサイトの各世代での新車価格と、現在の中古車価格がどのぐらいになっているのかを見ていきましょう。
中古車価格についてはそれぞれ大手中古車情報サイトであるカーセンサーとgoo-netで調べています。
インサイト | 新車価格 | 中古車本体価格相場 | |
インサイト(初代) | 2,310,000円〜2,398,000円 | カーセンサー | 540,000円〜730,000円 |
goo-net | 590,000円〜730,000円 | ||
インサイト(2代目) | 1,890,000円〜2,620,000円 | カーセンサー | 80,000円〜836,000円 |
goo-net | 96,000円〜820,000円 | ||
インサイト(3代目 現行モデル) | 3,355,000円〜3,729,000円 | カーセンサー | 2,099,000円〜3,590,000円 |
goo-net | 2,099,000円〜3,590,000円 |
インサイトはそれぞれの世代で車のデザインコンセプトやフォルム、サイズなどが大きく変わってきた車ですが、それに応じて新車価格もかなり上下しています。
普通一つの車種がモデルチェンジしていくと価格は少しずつ上昇傾向にあるものなのですが、インサイトではそれぞれの世代間で格差が大きいため、初代インサイトよりも2代目インサイトのほうが安価な価格帯にあるのです。
これは初代は挑戦的なコンセプトとデザインであったのに対し、2代目ではライバルのプリウスより安価にするため、当時のハイブリッドカーとしては破格の2,000,000円以下となっています。
その結果2代目プリウスは初動こそ良かったのですが、そのコストカットによるクオリティの低下で人気が継続しませんでした。
その反省もあってか3代目インサイトでは高級セダン路線となったため価格帯が一気に上昇し、3,500,000円前後という紳士車価格になっています。
中古車価格についてはそれぞれの世代での特徴が表れていますが、初代インサイトについては販売終了から数えても既に15年近くが経過しておりそもそも中古車自体が少ないです。
そのためむしろプレミア価格のような感じで中古車価格はある程度のところで留まっており、現在でも500,000円〜700,000円ほどで取引されています。
これに対して2代目インサイトでは販売台数が比較的多かったことや新車価格が安価だったことで中古車価格は大きく下落しており、数万円台から購入でき高くても800,000円ほどとお買い得です。
スタイルは今でも悪くないカッコよさなので、インサイトの中古車としてはこの世代がコストパフォーマンスはすばらしいでしょう。
一方で現行の3代目インサイトの中古車はまだ発売から数年程度であるため高止まりしており、最低価格でも2,000,000円台からです。
一番高いものでは新車価格とほぼ変わらない価格帯ですので、そのスタイルは良いもののまだまだ手に入れるには新車の中型車並みの費用が必要となっています。