トヨタ プリウスPHVは次世代の環境対応車であるプラグインハイブリッドカー仕様のプリウスで、高い燃費性能を誇ります。
そんなプリウスPHVには何色かのボディカラーが設定されていますが、今回はその中で赤色のプリウスPHVについてご説明します。
赤色のプリウスPHVのデザイン
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プリウスPHVはプラグインハイブリッドカーという充電機能を持ったハイブリッドカーですが、ボディカラーなどには従来のプリウスと同じように何色も設定があります。
ハイブリッドカーはエンジンと電動モーターを両方搭載した環境対応車ですが、ハイブリッドカーはモーターでの充電で燃料消費を減らして車のトータルの燃費を向上させています。
これに対してプラグインハイブリッドカーではさらにハイブリッドカーに充電機能が追加され、外部の電源から車のバッテリーに充電することでその電力で長い距離をモーターのみで走行ができます。
これを活用すれば燃料の消費を大幅に削減することができ、より高い環境性能を持っています。
そんなプリウスPHVのイメージカラーは環境に優しいイメージのあるブルー系のカラーなのですが、その他にさまざまなボディカラーが設定されており普通の車と同じくカラーの選択肢は広いです。
その中から今回は赤色系のボディカラーである「エモーショナルレッド」および「エモーショナルレッドⅡ」がどういう感じなのかをご説明します。
プリウスPHVのエモーショナルレッド
プリウスPHVは現行モデルで2代目となるモデルで、2017年にフルモデルチェンジされました。
現行のプリウスPHVはベース車両が現行モデルの50プリウスで、プリウスの基本コンポーネントは流用しながらハイブリッドシステムや駆動用バッテリーの強化、充電機能の追加などがされています。
それに加えてプリウスPHVではフロントマスクやリアのデザインがプリウスから変更されており、よりシャープなデザインが与えられています。
ボディカラーについてはほとんどのカラーがプリウスと同じですが、一部のカラーはプリウスPHV専用となります。
その中でレッド系はエモーショナルレッドという50プリウスからの新色が設定されており、次のような目の覚めるような明るい赤色です。
参考:toyota.jp
なおエモーショナルレッドはベース車であるプリウスが2018年のモデルチェンジで「エモーショナルレッドⅡ」に進化し、プリウスPHVでも同様に途中でエモーショナルレッドⅡに差し替えとなっています。
またプリウスPHVの内装についてはシックなブラックでまとまっており、外観ボディが輝くようなレッドに対して引き締まるブラックなのでかなりスポーティな印象を与えてくれます。
なお内装デザインについてもベースであるプリウスとほぼ同じとなっていますが、インパネ周りはプリウスPHV専用装備などもあります。
参考:toyota.jp
参考:toyota.jp
プリウスPHVのエモーショナルレッドは他のトヨタ車などでも採用されているトヨタの新色であり、輝くようなメタリックカラーが人気のカラーです。
赤色のプリウスPHVは人気か?
プリウスPHVでは初期は9色のボディカラーが設定されていたプリウスPHVですが、その後のマイナーチェンジなどで一部廃止やボディカラーの入れ替えが入っており、現在では5色設定になっています。
初期型 | マイナーチェンジ後 | |
2代目プリウスPHV | ・エモーショナルレッド ・スティールブロンドメタリック ・サーモテクトライトグリーン ・ホワイトパールクリスタルシャイン ・スピテッドアクアメタリック ・アティチュードブラックマイカ ・スーパーホワイトⅡ ・グレーメタリック ・シルバーメタリック | ・エモーショナルレッドⅡ ・スティールブロンドメタリック ・ホワイトパールクリスタルシャイン ・スピテッドアクアメタリック ・アティチュードブラックマイカ ・スーパーホワイトⅡ ・グレーメタリック ・シルバーメタリック→2020MC:ホワイトパールクリスタルシャイン廃止、プラチナホワイトパールマイカ追加→2021MC:全5色に統合 ・エモーショナルレッドⅡ ・プラチナホワイトパールマイカ ・スピテッドアクアメタリック ・アティチュードブラックマイカ ・シルバーメタリック |
これらのボディカラーではそれぞれ販売比率に違いがあるのですが、人気なのはいわゆる定番色と言われるホワイト、ブラック、シルバー系などです。
これに対して今回ご紹介しているエモーショナルレッドは定番色からは外れた赤色ですが、その人気としてはおおよそ次のような順位となります。
またボディカラーとしてはパール系やメタリック系の輝きのあるカラーも人気で、同じホワイト系でもパール系のほうが人気が高いです。
初期型 | マイナーチェンジ後 | |
1 | ホワイトパールクリスタルシャイン | プラチナホワイトパールマイカ |
2 | アティチュードブラックマイカ | アティチュードブラックマイカ |
3 | シルバーメタリック | シルバーメタリック |
4 | スティールブロンドメタリック | エモーショナルレッドⅡ |
5 | エモーショナルレッド | スピテッドアクアメタリック |
エモーショナルレッドは初期ではおおよそ5番人気のボディカラーとなっており、上にはまさに定番カラーであるホワイト、ブラック、シルバー系が占めています。
それでも他の原色系のカラーであるスピテッドアクアメタリックやサーモテクトライトグリーンなどと比べるとエモーショナルレッドはかなり人気が高く、シンプルなスーパーホワイトⅡなどよりは人気です。
現在ではボディカラーが全部で5色となっているので自動的にエモーショナルレッドⅡが4位となっています。
なおエモーショナルレッドおよびエモーショナルレッドⅡはボディカラーの中ではオプション設定のカラーとなっており、追加費用として55,000円かかるのも多少選ばれにくい理由にはなります。
しかし同様なオプション設定カラーであるホワイトパールクリスタルシャインやプラチナホワイトパールマイカも追加費用はかかりますが、33,000円と多少安めの設定なので1番人気なことは納得できます。
それでもエモーショナルレッドの持つスポーティで存在感のあるボディカラーは実際カッコイイデザインとなっており、特に若者には好まれるボディカラーとなっています。
赤色のプリウスPHVの評判
プリウスPHVのエモーショナルレッドはtwitterなどでも評判があがっており、その中からいくつかご紹介します。
1万ツイート記念して先行公開ですが。
この度、プリウスPHV GRに乗り換えることになりました!
しかも今回は振り切って、GRだと皆白を選んでほとんど出回っていないOPカラーのエモーショナルレッドです!
早く乗りたい!! pic.twitter.com/TEvMDJ4CGn
— ⛐ (@INFI16064) March 15, 2018
こちらの方はプリウスPHVのスポーツバージョンであるGRに乗り換えをされたそうですが、ボディカラーにはエモーショナルレッドを選んでおられます。
ツイートを見てもテンションがあがっておられるように、かっこよくボディカラーにあるエモーショナルなカラーが眩しいですね。
エモーショナルレッドのGRスポーツ プリウスPHVがカッコよすぎる! pic.twitter.com/9pVEBJuak6
— こばち (@kobachicorsa_69) September 19, 2017
こちらの方もプリウスPHVのGRスポーツを見ていらっしゃるようですが、やはりエモーショナルレッドがかっこよいとおっしゃっています。
乗用車はどうしても定番カラーであるホワイト系が人気となりますが、その中でエモーショナルレッドはかなり目立つカラーとなっています。
赤色のプリウスPHVの欠点
赤色のプリウスPHVについてはスタイルがかっこよくデザインは良いのですが、その反面次のような欠点があります。
オプション設定のためが多少高めの設定になる
まずプリウスPHVの赤色のボディカラーはオプション設定となっているため、通常カラーより多少価格が高くなります。
プリウスPHVに設定されているボディカラーのうちほとんどのカラーは標準カラーであり、新車購入時には標準色であれば追加費用無しで設定できます。
ですが一部のカラーは特別な塗装であったりするオプションのボディカラーというものがあり、プリウスPHVではプラチナホワイトパールマイカと今回ご紹介しているエモーショナルレッドⅡがオプションカラーに当たります。
プラチナホワイトパールマイカでは追加費用は33,000円となっているのですが、これに対してプラチナホワイトパールマイカⅡについてはより高い55,000円なので高くなっています。
そのためエモーショナルレッドⅡを選択した場合がボディーカラーとしては一番高くなっており、費用面では何色かある中でもっともデメリットがあります。
特に現行の仕様ではボディカラーが5色のみの設定となっているため限られた選択肢の中で値段が高いのがエモーショナルレッドⅡということになります。
とはいえ55,000円という価格はプリウスPHVの新車価格からすればそこまで大きな費用負担にはならないので、よほどのことがない限り好みで選べる程度です。
赤色は色あせが起こりやすい
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赤色のボディカラーは以前から色あせの問題があるのですが、プリウスPHVのエモーショナルレッドⅡでも色あせの可能性があります。
車のボディというのは非常に厳しい環境におかれるもので、走行中や駐車中に太陽光線の紫外線や赤外線にさらされます。
また気温の温度差や風雨などにもさらされるので、その表面にあるボディカラーの層は常に経年劣化が進んでいます。
中でも紫外線は車のみならず様々なもので色あせが起こる原因となるのですが、それでも車用の塗料というのは年々進化を続けており、非常に長期間に渡って色あせがあまり起こりにくい性能の高いものとなっています。
ですがそれでも何年も経過していれば少しずつ色あせは起こるもので、色が薄くなったり黄色みを帯びてきます。
それでも定番色であるホワイト、シルバー系は色あせがあまり目立たないのが大きなメリットですし、ブラックも色あせしてもそこまで派手には目だちません。
しかしエモーショナルレッドⅡのような鮮やかな色は色あせが起こると鮮やかさを失って目立ってくるので、年式が古くなってくるとルーフの上やボンネットの上など紫外線が直接当たるところから色あせを起こして目立ってくるようになるのです。
とはいえそういった色あせが目立ってくるのは年式10年に近いような車であり、それぐらい長期に渡って耐久力を持っている塗装にはなっています。
プリウスPHVの現行モデルについてはまだまだ5年程度しか経過していないので、まだまだ色あせが目立つほどではないでしょう。
リセールバリューが安くなる
赤色のような鮮やかな目立つ色は中古車の買取価格であるリセールバリューにも影響するもので、定番カラーよりは多少リセールバリューが悪くなる可能性があります。
車のボディカラーは新車購入時であればほぼなんの問題もなく自由に選択できるのですが、中古車を購入する際にはボディカラーはそれぞれの中古車に設定されたものから選ぶことになります。
ですが新車購入時の人気でも分かるとおりホワイトやシルバー、ブラックなどの定番カラーは選択する人が多いカラーであり、中古車市場においてもこれらのボディカラーは選ばれやすいものです。
そのため定番カラーの中古車はリセールバリューと呼ばれる中古車買取価格の指標で割高に設定されることが多く、リセールバリューを保つために新車購入時から定番カラーにする人は少なくありません。
それに対してエモーショナルレッドⅡのような赤色系のカラーは人気カラーではないので、リセールバリューとして考えると定番カラーよりも低くなる傾向にあります。
エモーショナルレッドⅡは確かに鮮やかで存在感があって素敵なボディカラーではありますが、将来的に車を下取りに出すときに多少不利になるというデメリットも抱えることになります。
価格差についてはそこまで大きくはないものの、少しでも高く買い取りしてほしいときには定番カラーのほうが良いでしょう。
家族共用の車にしては目立つ
プリウスPHVのエモーショナルレッドⅡはドライブする車としてはなかなか素敵なボディカラーなのですが、家族で共用する車として乗る場合にはいささか派手すぎるということがあります。
車のボディカラーはその車を一人で使うときにはある程度好みで決めればよいのですが、家族で何人かで共用するときにはそれぞれのドライバーの意見を併せなくてはなりません。
その際にエモーショナルレッドⅡのような派手なボディカラーはどうしても目だちすぎるということで苦手とする人も少なくなく、そういったときに定番カラーであるホワイトやシルバーの方が幅広く受け入れやすいものとなります。
またエモーショナルレッドⅡのようなボディカラーは運転するドライバーだけでなく同乗する家族などからも否定的な意見が出ることがあり、目だちすぎる車で送迎されたりするのを苦手とする人もいらっしゃいます。
このあたりの意見については車の購入前にあらかじめ家族で離しておくほうがよいのですが、その際にエモーショナルレッドⅡを提案すればスタイリッシュなカラーを受け入れてくれるかもしれませんね。
赤色のプリウスPHVの値段
プリウスPHVのエモーショナルレッドⅡについては次のような価格となっているのですが、一番人気のボディカラーであるプラチナホワイトパールマイカと比較してみましょう。
なおプリウスPHVには2種類のグレードとそれぞれに上級モデルがありますが、今回は基本グレードで比較しています。
グレード | A | S |
エモーショナルレッドⅡ(+55,000円) | 3,813,000円 | 3,438,000円 |
プラチナホワイトパールマイカ(+33,000円) | 3,791,000円 | 3,416,000円 |
プリウスPHVは元々の価格帯が4,000,000円前後という高額車種ですが、1番人気のボディカラーとエモーショナルレッドⅡではそこまで大きな価格差は生まれません。
元々の価格帯が高いのでエモーショナルレッドⅡのオプション設定の価格はほとんど気にならないレベルです。
次にこの2色のボディカラーでの中古車がどのぐらいの価格帯にあるかを、大手の中古車情報サイトであるカーセンサーとgoo-netで調べてみましょう。
なお車種は現行モデルの2代目プリウスPHVとし、グレードについては絞り込まずにボディカラーのみの比較となります。
プリウスPHVボディカラー | 中古車本体価格相場 | |
エモーショナルレッドおよびエモーショナルレッドⅡ(新車時+55,000円) | カーセンサー | 1,680,000円〜2,998,000円 |
goo-net | 1,680,000円〜3,590,000円 | |
プラチナホワイトパールマイカ(新車時+33,000円) | カーセンサー | 1,960,000円〜4,400,000円 |
goo-net | 1,690,000円〜4,250,000円 |
中古車価格は一概にボディカラーの差だけで価格が決まるものではないのですが、それでもこの2色で比較すると全体的にエモーショナルレッドよりもプラチナホワイトパールマイカの中古車のほうが中古車価格が高くなっています。
また中古車市場にある台数についてもエモーショナルレッド系は現在20台〜30台ぐらいが検索に引っかかるのですが、ホワイト系はその約10倍である200台近くが引っかかります。
この差はそのまま新車購入時のボディカラーの人気に比例していますので、エモーショナルレッド中古車市場では結構珍しいボディカラーとなっています。
とはいえ逆に考えればエモーショナルレッドのプリウスPHVは中古車としては多少安価に購入できることになっており、リーズナブルということはいえるでしょう。