トヨタ FJクルーザーはトヨタのSUVですが、その生い立ちはなかなか複雑なものを持つ車です。
今回はそんなFJクルーザーのサイズや寸法について見ていきましょう。
FJクルーザーのサイズ・寸法と広さ・大きさ
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トヨタ FJクルーザーはトヨタとしては大型のサイズを持つクロスオーバーSUVですが、FJクルーザーは元々北米市場の車です。
FJクルーザーは2006年から販売が開始された車ですが、最初は日本市場への投入はなく北米を始めとした海外専用車でした。
そのためFJクルーザーは外観サイズが海外専用の大型のものとなっており、日本向けには大きすぎるということで正式に日本には導入されていませんでした。
しかしFJクルーザーが持つ ポップで特徴的なデザインは日本でも一部の層に人気があり、正規輸入ではないですが海外車専門のディーラーなどが輸入して逆輸入車として販売していた過去があります。
そういった人気の高まりによってFJクルーザーは2010年から日本にも正式導入され、日本市場では珍しく北米サイズのSUVが正式に購入できるという車種となりました。
もともとは海外仕様ということで左ハンドルがメインの車でしたが、一部仕向地用に右ハンドル車もあり日本に導入されたのも右ハンドル車となります。
しかしそれ以外のスペックは海外仕様のFJクルーザーと全く一緒で、日本車にはないデザインとサイズが人気となりました。
現在ではFJクルーザー自体は海外および国内での生産販売は終了していますが、中古車としては未だに人気は高い車です。
今回はそんなFJクルーザーのサイズを見ていきますが、まずは外観サイズを見てみましょう。
FJクルーザーの外観
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FJクルーザーの外観サイズは国産車ではなかなか見ないサイズ感をしています。
スペック | FJクルーザー | |
全長 | 4,635mm | |
全幅 | 1,905mm | |
全高 | 1,840mm | |
ホイールベース | 2,690mm | |
トレッド(前/後) | 1,605/1,605mm | |
最低地上高 | 230mm | |
車両重量 | 1,940kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 265/70R17 245/60R20 |
リアタイヤ | 265/70R17 245/60R20 | |
ウインドウサイズ | フロントウインドウ | 約1,500mm✕400mm |
サイドウインドウ | 約1,300mm✕350mm +約500mm✕350mm | |
リアウインドウ | 約1,500mm✕400mm | |
ミラー幅 | 約2,100mm | |
エンブレム・ロゴサイズ | 約300mm✕100mm |
FJクルーザーの寸法
FJクルーザーの外観寸法は国産車のサイズ感とは多少違うものですが、一方で国産車の枠組みでは分類されています。
国産車の枠組みは大きく分けて2種類あり、5ナンバーサイズと3ナンバーサイズという2種類のものがあります。
このサイズはもともとは税金額の差などもありましたが、現在ではサイズ感の大まかな枠組みとなっています。
そのうち5ナンバーサイズは比較的小型の普通車が含まれていますが、3ナンバーサイズは5ナンバーサイズより大きな車が含まれています。
スペック | 5ナンバー | 3ナンバー |
エンジン排気量 | 2,000cc以下 | 2,001cc以上 |
全長 | 4,700mm以下 | 4,701mm以上 |
全幅 | 1,700mm以下 | 1,701mm以上 |
全高 | 2,000mm以下 | 2,001mm以上 |
FJクルーザーはその全幅が1,905mmとなっていて車としては3ナンバーサイズになっているのですが、この全幅は国内の車としては非常にワイドなものとなっています。
これに対してFJクルーザーの全長は4,635mmとなっていて5ナンバーサイズのサイズ以下となっていますが、これは偶然のサイズ感でありもともとFJクルーザーが5ナンバーサイズを意識して設計されたわけではありません。
全高に関しては1,840mmと5ナンバーサイズの枠には入っていますが、それでも国産車としては十分車高の高い車となっており大きな車という印象を与えています。
FJクルーザーは駐車場に収まるか?
次にFJクルーザーのサイズ感で駐車場に収まるかを見ていきますが、北米向けのスタイルということでもともと日本の駐車場に向けたサイズで設計されているわけではありません。
駐車場にはいくつかのタイプがありますが、もっとも一般的なサイズは平置きの駐車場となります。
平置きの駐車場は自宅の駐車場を始めとして有料駐車場、ショッピングセンター、コンビニなどさまざまなところで見られるものなのですが、その大まかなサイズ感としては幅が2.5m・奥行き5.0mとなっています。
このサイズ感であればFJクルーザーの外観サイズでもしっかり収まるものとなっており、FJクルーザーの特徴である全幅の広さも駐車場からはみ出すほどではありません。
もう一つの駐車場は立体駐車場というタイプの駐車場で、こちらはビルのような施設にエレベーターで上下に駐車していく形の駐車場となります。
立体駐車場はその特徴から土地の狭い駅前などに向いているのですが、その一方でその構造から車の全高に対して制限があります。
昔からある立体駐車場では「高さ制限1.57m」という所が多くなっており、この高さ制限に対してはFJクルーザーの全高では駐車することができないサイズ感となっています。
また一部の立体駐車場では全幅も1,900mm以下という規制があるところもあり、こちらもFJクルーザーではわずかにオーバーしてしまうサイズ感です。
しかし近年では日本でも大型SUVやミニバンなどの大型の車が増えてきたことによってこういった制限がゆるくなった立体駐車場が増えてきており、場所によってはFJクルーザーでも駐車できるのでその制限をしっかり確認するようにしましょう。
その他の外観のサイズ感
FJクルーザーの外観サイズの特徴はなんといっても日本車にはない全幅の広さですが、それ以外にもSUVらしいサイズ感を持った車となっています。
FJクルーザーはデザインこそポップなクロスオーバーSUVのようなものですが、その性能的には本格的なオフロード走行も可能な車です。
FJクルーザーは車体構造が耐久性の高いラダーフレーム構造であり、北米など日本より環境の厳しいところでも走れる車です。
またFJクルーザーは最低地上高が230mmと高めに設定されている車であり、車の底面から地上までの距離が広いので悪路走破時の障害物の乗り越えにも有利なサイズ感となっています。
またFJクルーザーのトレッドは前後とも1,605mmとなっていますが、これは国産車と比べると結構大きなスペックであり、タイヤの配置がとてもワイドになっています。
FJクルーザーはその全幅の広さをいっぱいに使って安定感のあるフォルムとなっていますが、実際のタイヤの位置などもどっしりと車を支えられるものとなっています。
こういったスペックは国産のSUVではもう少し控えめなものになりがちですが、FJクルーザーは海外と同様のスペックということで高い多目的性を持つ車となっています。
FJクルーザーの内装
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では次にFJクルーザーの内装のサイズを見ていきましょう。
スペック | FJクルーザー | |
室内長 | 1,785mm | |
室内幅 | 1,560mm | |
室内高 | 1,225mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 878mm |
幅 | 1,085mm | |
奥行き | 925mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約1,600mm | |
奥行き | 約800mm |
FJクルーザーの車内の広さ
FJクルーザーの車内のサイズについては最近の日本車のトレンドとは差があり、車内の広さが優先されているサイズ感ではありません。
FJクルーザーは前席に2人、後席に3人の5人乗り車で、後席はベンチシートとなっています。
その座席の前後のサイズである室内長は1,785mmとなっているのですが、このサイズ感は近年の車と比較すると結構短いサイズであり、軽自動車やコンパクトカーでも2,000mm前後が標準的なサイズとなってきています。
そのためFJクルーザーの座席に座ったときの前後のゆとりはそこまで大きくなく、足元空間が狭めの車となっています。
一方で座席の横方向である室内長は1,560mmと広々としており、1,905mmある全幅を活かした広いサイズ感が特徴です。
この点から左右、とくに3人掛けの後席にフル乗車したときなどの左右のスペースは比較的ゆとりがあります。
室内高についても1,225mmあれば頭上空間はそれなりにゆとりがあり、窮屈なことはないでしょう。
FJクルーザーは車体自体は大型の車ですが、車内に座って見ると最近の車より足元の窮屈さを感じるかもしれません。
しかしもともと2006年当時の基本設計の車なので仕方ない面もあるでしょう。
FJクルーザーのラゲッジルームの広さ
次にFJクルーザーのラゲッジルームの広さを見ていきましょう。
FJクルーザーは車のスタイルとしてはハッチバック式の車となっており、そのラゲッジルームは後席の後ろから車の後部までの間のスペースとなります。
そのラゲッジルームの左右の幅は1,000mm以上あるのでそれなりに大きいですが、高さは878mmと車の大きさに対しては少し狭めのサイズ感です。
FJクルーザーは最低地上高が高い車なのでその分キャビンの高さは限られており、ラゲッジルームもそれなりの広さとなります。
またラゲッジルームの奥行きは925mmとなっていますが、これもFJクルーザーの大きさに対してはそこまで大きなサイズ感ではありません。
普段の買物の荷物ぐらいなら十分載せられるのですが、大きな荷物は少し厳しいサイズです。
しかしFJクルーザーは後部座席を前側に折りたたむことができ、そうすればラゲッジルームの奥行きを広げて荷物を一気に増やすこともできます。
FJクルーザーは国産車と比べると大柄なボディをしていますが、ラゲッジルームのサイズについては思ったほど大きくはないサイズ感です。
その他の内装のサイズ感
FJクルーザーのシートのサイズは前述したように少し狭めのサイズ感ですが、前席と後席はサイズが違います。
前席は左右分割の一般的なシートですが、その前後のサイズは900mm程度となっており標準的なシートのサイズといえます。
近年の車にあるような圧倒的な広さではありませんが、運転席や助手席としては必要十分なサイズといえます。足元空間なども広々とはしていませんが窮屈すぎることもないでしょう。
それに対して後部座席の奥行きは800mm程度となっており、前席に対して足元空間がより狭めになっています。
前席に対して補助座席的の役割が強めのサイズ感となっており、ラゲッジルームをある程度確保するためにもこのサイズとなります。
またFJクルーザーの左右のドアは一見2ドア式に見えますが、実際には観音開き式の後部ドアもあってフルオープンすれば後部座席への乗り降りはある程度楽なサイズ感となっています。
FJクルーザーの運転
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次にFJクルーザーの運転性について見ていきます。
スペック | FJクルーザー |
最小回転半径 | 6.2m |
ハンドルサイズ | 370mm |
FJクルーザーの旋回性
FJクルーザーの運転性についてまず見ていくのが旋回性で、小回りの効きともいえます。
小回りについてのスペックは最小回転半径というものがあり、このスペックが小さいほど小回りがよく効きます。
最小回転半径は車のハンドルを左右どちらかに最大限切った状態で低速走行し、その後に360°旋回するのに必要な半径を指しています。
最小回転半径の一般的なスペックとしては軽自動車で4.5m、コンパクトカーで5.0m、中型車で5.5m、大型車で6.0mぐらいとなっています。
これに対してFJクルーザーの最小回転半径は6.2mとなっており、その大柄なボディからイメージできるようにあまり小回りが得意な車ではありません。
元々道の広い海外の車でしたので仕方ありませんが、日本の住宅地などの狭めの道では少し運転しづらい面もあります。
FJクルーザーはホイールベースやトレッドが大きくタイヤの配置が広がっている点も最小回転半径を大きくしている理由です。
米国メインの車ということで輸入車にありがちな小回りの効きづらさをFJクルーザーももっており、運転時には独特の運転感覚を把握しておかなければなりません。
FJクルーザーの走行感覚
小回りについてご説明したようにFJクルーザーは小回りが効きずらい面がありますが、車の走行感覚についても独特なものがあります。
FJクルーザーは車のデザイン的に直線基調のスクエアデザインとなっていますが、ボンネットは大型のエンジンを収めるためにサイズが大きくオーバーハングも大きくなっています。
そのため車の前方の車両感覚はつかみにくくなっており、バンパーの張出しなどもあるので見切りもそこまでではありません。
車の全長自体は国産の5ナンバー車と変わらないので慣れればそこまで大変ではありませんが、慣れないうちは狭い道などはゆっくり運転したほうが良いです。
またFJクルーザーは全幅が非常に広い車なので、その運転感覚が特徴的なものとなっています。
国産車の大半より幅が広いので狭い道での取り回しや対向車とのすれちがいは運転に神経を払う点となっています。
後方に関しても車のサイズとあわせて車両後部にスペアタイヤをマウントしていることで独特な車両感覚となっており、車本体のサイズ以上にゆとりを持った運転が必要となっています。
FJクルーザーの車内の運転感覚
FJクルーザーはその独特なデザインから運転感覚も独特なものとなっています。
FJクルーザーのフロントウインドウは車のサイズに対して広々としたものとなっており、前方視界自体は悪くありません。
最低地上高の高さもあってドライバーの着座位置は高くなっているので、ドライバーの目線が高く運転中は遠くまで見通せるサイズ感です。
またフロントウインドウは非常に切り立ったデザインをしており、ピラー部分があまり視界の妨げにならなくなっています。
一方で後方に関してはリアウインドウのサイズが少し狭めとなっており、後方視界はある程度までのものとなっています。
大柄なボディなので視界の死角は大きく、運転の際には周囲の状況をしっかり確認しておかなければなりません。
ただリアの側面側は特徴的なウインドウ構成をしており、ピラーではなくウインドウで後方角の視界を確保するデザインとなっています。
この点は後方の側方視界を確保するのに便利であり、死角を減らすことができています。
FJクルーザーのサイズの評判
FJクルーザーのサイズについてはtwitterにもさまざまな評判が投稿されていますが、その中から2つをご紹介します。
最近よくすれ違うミルクティー色と白のツートンのFJクルーザーがめちゃくちゃに可愛くて羨ましい そのサイズを運転する技術と財力が…
— やまこ (@ymym_co) April 8, 2020
こちらの方はFJクルーザーのボディカラーのかわいさに魅力を感じていらっしゃいますが、その車の大きさから気後れされているようです。
FJクルーザーはポップなデザインで好感が持てるのですが、いざ実際の車を見てみるとその大きさにはびっくりしてしまいます。
FJクルーザーって中狭いよなぁ。
見た目は可愛いくて好きなんやけど。
— 経年劣化進行中メガロ (@megamegaro) December 4, 2019
こちらの方もFJクルーザーの見た目はとても好まれているようなのですが、車内の狭さは気になっていらっしゃいます。
国内の車はかなり車内の広さを広く作られている車が多く、それと比較するとFJクルーザーのサイズ感は不便に感じる点もあるでしょう。
FJクルーザーを他の車と比較
では最後にFJクルーザーとそのライバル車のサイズを比較してみましょう。
スペック | FJクルーザー | トヨタ ランドクルーザープラド | 日産 エクストレイル | 三菱 アウトランダー | |
価格 | 3,140,000円〜3,492,720円 | 3,603,600円〜5,462,600円 | 2,272,600円〜3,546,400円 | 2,725,800円〜3,421,000円 | |
乗車定員 | 5名 | 5名または7名 | 5名または7名 | 7名 | |
全長 | 4,635mm | 4,825mm | 4,690mm | 4,695mm | |
全幅 | 1,905mm | 1,885mm | 1,820mm | 1,810mm | |
全高 | 1,840mm | TZ-G:1,835mm その他の仕様:1,850mm | 1,740mm | 1,710mm | |
ホイールベース | 2,690mm | 2,790mm | 2,705mm | 2,670mm | |
トレッド(前/後) | 1,605/1,605mm | 1,585/1,585mm | 1,575/1,575mm | 1,540/1,540mm | |
最低地上高 | 230mm | 220mm | 205mm | 190mm | |
車両重量 | 1,940kg | 2,050kg〜2,320kg | 1,510kg〜1,660kg | 1,500kg〜1,590kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 265/70R17 245/60R20 | 265/65R17 265/60R18 | 225/65R17(20S、20Xi HYBRID レザーエディション、20Xi HYBRID、20S HYBRID) 225/60R18(20Xi レザーエディション、20Xi) | 225/55R18 98H 215/70R16 100H |
リアタイヤ | 265/70R17 245/60R20 | 265/65R17 265/60R18 | 225/65R17(20S、20Xi HYBRID レザーエディション、20Xi HYBRID、20S HYBRID) 225/60R18(20Xi レザーエディション、20Xi) | 225/55R18 98H 215/70R16 100H | |
室内長 | 1,785mm | 7人乗り:2,520mm 5人乗り:1,825mm | 2列シート車:2,005mm 3列シート車:2,555mm | 2,580mm | |
室内幅 | 1,560mm | 1,565mm | 1,535mm | 1,495mm | |
室内高 | 1,225mm | 1,240mm | 1,270mm(サンルーフ付き車は1,220mm) | 1,265mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 878mm | 7人乗り:450mm 3列シート格納時460mm 5人乗り:860mm | 845mm | 865mm |
幅 | 1,085mm | 1,010mm | 1,050mm | 1,000mm | |
奥行き | 925mm | 7人乗り:250mm 3列シート格納時1,010mm 5人乗り:750mm | ・300mm(3列シート使用時) ・950mm(3列シート収納時) | ・410mm(3列シート使用時) ・1,015mm(3列シート収納時) | |
最小回転半径 | 6.2m | 5.8m | 5.6m | 5.3m |
FJクルーザーとトヨタ ランドクルーザープラドのサイズ感の比較
トヨタ ランドクルーザープラドはFJクルーザーと同じトヨタの大型SUVですが、FJクルーザーがそもそも特別な車であり直接的なライバル車というとこの車になるでしょう。
ランドクルーザープラドはFJクルーザーとは違ってずっと日本市場に投入されているSUVで、本格的なオフロード走行のできる走破性と7人乗りまで可能な大型のキャビンを持っています。
ですが内装は高級感のある車であり、トヨタのSUVの中では上級クラスの車となっています。
そんなランドクルーザープラドは全長が4,825mmとよりも長くなっていますが全幅はFJクルーザーのほうが広く、ランドクルーザープラドは前後に長い印象を持つサイズ感です。
全高に関してはランドクルーザープラドとFJクルーザーはほぼ同クラスですが、どちらにしても国産車の中では大柄なボディです。
車内に関しては7人乗りまで可能なランドクルーザープラドが室内長で広いのは当然ですが、FJクルーザーと同じ5人乗り仕様であってもまだランドクルーザープラドのほうが広々としています。
室内幅や室内高はほとんど変わらないものの、室内長の長さで足元空間のゆとりが多少あり、快適性は増しています。
一方でラゲッジルームに関しては同じ5人乗り仕様で比較するとFJクルーザーのほうが全体的に広く、特に奥行きがしっかりあるので荷室の使い勝手はFJクルーザーが高いでしょう。
そんな大柄なボディを持つランドクルーザープラドですが、意外に最小回転半径はFJクルーザーより小さくまとまっており、大型の車の標準的な旋回性なので取り回しはFJクルーザーほど悪くありません。
FJクルーザーと日産 エクストレイルのサイズ感の比較
日産 エクストレイルは日産の中型SUVで、都会的なデザインを持つクロスオーバーSUVです。
エクストレイルは国内車としても人気はありますが北米もメインターゲットの車であり、海外でも人気があります。
外観サイズについてはエクストレイルは全長が5ナンバーサイズに収まることが特徴の一つで、全長は4,690mmとFJクルーザーとそう変わらないサイズ感になっています。
一方で全幅は1,820mmとFJクルーザーに比べると控えめで、全高も少し低いので比較すると全体的にコンパクトなサイズ感に見えるでしょう。
車内のサイズについては近年の車らしく広々としたサイズであり、7人乗り仕様はもちろんのこと5人乗り仕様でも室内長が2,005mmと足元空間が広く取られています。
室内幅はさすがにFJクルーザーより全幅が小さいことから控えめですが、室内高はエクストレイルのほうが広くなっており頭上空間にゆとりがあります。
またラゲッジルームもそれなりに広いサイズが確保されており、車内の使い勝手は全体的にエクストレイルが広めとなるでしょう。
またエクストレイルはその価格帯が中型SUVのものとなっており、FJクルーザーより安価な価格設定なのも魅力となります。
FJクルーザーとの三菱 アウトランダーサイズ感の比較
三菱アウトランダーは三菱の中型クロスオーバーSUVで、スタイリッシュなデザインは人気があります。
アウトランダーも外観サイズについては全長が5ナンバーサイズにおさまる4,695mmになっており、全幅もFJクルーザーより短いので全体的にコンパクトな印象の車です。
また全高が1,710mmとFJクルーザーより100mm以上低くなっており、それがスポーティな印象をデザインに与えています。
さらにアウトランダーは最小回転半径が5.3mと小さく抑えられており、FJクルーザーで気になるような小回りが悪いといった問題はないでしょう。
車内のサイズはアウトランダーは7人乗り仕様となっているので、室内長が2,580mmと広々としたものとなっています。
室内幅は少し短めですが室内高はFJクルーザーよりも広く、外観サイズがFJクルーザーより小さめでありながら車内の使い勝手は良い車です。
ラゲッジルームは3列シート使用時には奥行きが410mmと少し控えめですが、シートアレンジを駆使すれば一気に広げることができるので、FJクルーザーと同じ5人乗りとして使うのであれば大差はないでしょう。
アウトランダーは価格帯もFJクルーザーより全体的に安価であり、日本の狭い道でも運転しやすいサイズ感とスペックが魅力のSUVです。
総評
トヨタ FJクルーザーは海外から導入された異色のSUVで、その国産車にはない大柄なボディやポップなデザインで大きな魅力を持つ車です。
一方で日本の状況にマッチしない部分もあるのは確かですが、それを差し引いても非常に満足感は高い車でした。
現在は新車販売は終了しており中古車のみとなりますが、いまだ中古車市場では高い人気をキープしています。