気に入った中古車が見つかって買いたいと思ったときに、中古車屋でどんな手続をすればいいのかよくわかりませんよね。
今回は中古車を購入する時のさまざまな手続きについて解説します。
中古車購入時の手続きでやること
今回は中古車を見つけて、購入する意思を固めた後の手順を解説していきます。
手順1:現車を確認する
買いたい車を見つけたら、まずは販売している中古車屋に行って現車を確認しましょう。
車の状態や故障の有無、事故歴、修理歴などを確認し、購入しても大丈夫な車かどうかを見極めます。
事前に中古車情報誌や中古車情報サイトなどである程度は状態が分かりますが、細かいところは現車を見なければわかりません。
私も中古車の現車を確認しに行って、事前情報になかったフロントガラスのヒビ割れを見つけたことがあります。
そのときにはフロントガラスの交換費用分を代金から引いてもらって決着しました。
この時点では基本的には代金のの支払いは行いませんが、手付金という形で50,000円程度の支払いがあることがあります。
手順2:見積もりを取る
現車の確認ができたら、その場で中古車屋に見積もりを作成してもらいましょう。
見積もりには次のような内容が含まれており、内訳の詳細が分からない時にはきちんと聞いておきましょう。
- 車両本体価格
- 諸経費(税金、手続き費用など)
- 納車費用
手順3:駐車場探し
車が決まったら次は駐車場を探して、いつでも駐車場が使える状態にしましょう。
持ち家に駐車場がある場合は大丈夫ですが、賃貸の場合には不動産屋や駐車場のオーナーと契約を済ませましょう。
手順4:購入契約を結ぶ
見積もり内容に問題ないことが確認できたら、いよいよ中古車の購入契約を結びます。契約を結ぶと中古車屋側では登録手続きや整備などを始めます。
後でキャンセルする場合には違約金が発生する可能性があるので、注意が必要です。
なお、正しいやり方で値引き交渉をすればもう少し安い価格で購入できます。
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手順5:代金の支払いを行う
契約が完了したら、購入代金の支払いを行います。一括払いも可能ですが、たいていはローンを組むと思いますので、ローンの頭金を支払いましょう。
支払は現金、もしくは指定期日までに銀行振り込みを行います。クレジットカード支払いも中古車店によっては可能ですが、あまり一般的ではありません。
手順6:必要書類を作成する
車の登録や名義変更に必要な書類を準備します。普通車と軽自動車では準備するものが違いますので、注意してください。
普通車の必要書類は次の通りです。車庫証明を取るのに結構時間がかかるので、それを考慮して納車日は設定しましょう。
必要書類 | 購入者が準備 | 販売店が準備 | 取得日数 |
印鑑証明 | 〇 | - | 1日 |
自動車検査証 (車検証) | - | 〇 | 即日 |
自賠責保険証 | - | 〇 | 即日 |
車庫証明 | 〇 | - | 1週間~2週間 |
委任状 | 〇 | - | 即日 |
軽自動車の必要書類は次の通りです。印鑑証明は必要なく、実印が必要となります。軽自動車の場合には車庫証明が必要ないので、結構早く書類が揃います。
必要書類 | 購入者が準備 | 販売店が準備 | 取得日数 |
実印 | 〇 | - | 即日 |
住民票 | 〇 | - | 1日 |
自動車検査証 (車検証) | - | 〇 | 即日 |
自賠責保険証 | - | 〇 | 即日 |
委任状 | 〇 | - | 即日 |
印鑑証明や車庫証明などは中古車屋に取得を依頼することもできます。
仕事が忙しくてなかなか手続きに行けないという人は、10,000円~15,000円の代行費用を払ってお願いするのもよいでしょう。
手順7:任意保険を契約する
次に民間の自動車保険である任意保険の契約を行います。任意保険はその名の通り強制ではありませんが、自賠責保険だけでは補償内容が不十分ですので、任意保険の契約は必須と言えるでしょう。
任意保険は多数の保険会社の中から選ばないといけませんが、最近はネットで一括見積ができますので、うまく活用しましょう。
補償内容は対人対物無制限が基本で、必要に応じて車両保険などを追加します。契約時に保険の発効日を車の納車日にしておくのを忘れずに。
納車の次の日に発効予定にしていて、納車日にぶつけられて補償が受けられなかったという例もありましたので。
手順8:納車
中古車屋さんでの整備と手続が完了したら、いよいよ待ちに待った納車です。
納車は中古車屋さんに自ら出向いて乗って帰ってもよいですし、中古車屋さんに自宅まで陸送してもらうこともできます。
その場合には納車費用が別途10,000円~15,000円程度かかります。これで中古車の購入手続きは完了です。
購入手続きの注意点
これまで説明してきた購入手続きを進めるにあたって、何点か注意点を説明します。
手付金は規約を確認してから支払いましょう
「手順1」で発生する手付金は、購入しないのであれば基本的には戻ってきますが、悪徳業者の場合キャンセル料と称して返金してこないこともあります。
そうならないように、手付金の支払い前に規約などをしっかり確認しておきましょう。
何も規約がなく手付け金を支払ってしまうと、後から「購入の意思があるものと思って、整備を進めてしまった。その分をキャンセル料として支払え」などと要求されることもあります。
ちゃんとした中古車屋さんでは手付け金の規約書や領収書を発行してくれるはずですので、怪しい業者には手付金を払うことはせず商談をキャンセルしましょう。
遠方からの納車は費用がかかる
「手順7」の納車は基本的に数10km程度の範囲で行われるので、それを超える遠方への納車は別途納車費用がかかることがあります。
近年は遠くの中古車屋さんからも購入できるようになりましたが、陸送費用、納車費用が余分にかかる点には注意しましょう。