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キャラバンがトランポに最適な理由3つ!使い心地まで解説!

日産の代表的な商用車といえば、そう「キャラバン」です。

2012年にフルモデルチェンジを迎え、「NV350キャラバン」と名前が変わったことでも話題になりましたよね。

「貨物車」を意味する「Carvan」がそのまま名前になった車だけあって、非常に優秀な性能をもっています。

バイクを趣味にしている方なら、キャラバンをトランポをして利用している人も多いことでしょう。

そこで今回は、キャラバンの実用性を「トランポ性能」という観点から分析してみたいと思います。

キャラバンの購入を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

キャラバンがトランポに最適な理由

キャラバン トランスポーター

キャラバンの登場は1973年ということで、実は販売開始から40年以上も経つ車なんです。

商用バンとして、トヨタ「ハイエース」とライバル車種にあたり、クラスNo.2の人気を誇ります。

2012年にフルモデルチェンジを迎え、現行モデルで5代目を数え、ネームを「NV350キャラバン」へと変更したことで話題となりました。

キャラバンは車内空間がとにかく広くトランポに最適な車といえるのです。この記事ではその理由を解説していきます。

トランポに求められるもの

トランポとは「トランスポーター」を略した呼び方で、ようするに「輸送車」という意味合いを持ちます。

目的によって輸送する物は多岐にわたりますが、一般的には、バイクの輸送として使われる言葉です。

トランポには、以下の3項目が重要とされています。

  • 積載性(荷室空間の広さ)
  • 走行性能(フル積載でも走れる動力性能)
  • 耐久性(ハードな使用にも耐えるタフさ)

バイクを荷室に積み込むわけですから、トランポとして使用する車には、第一に「積載性」が求められますね。

そして積んでもなお、公道を走れるだけの「走行性能」も必須条件といえます。トランポは車の使用方法としてかなりハードな部類に入りますから、「耐久性」もある程度確保されていなくはなりません。

理由1.キャラバンの積載性は圧倒的

NV350キャラバンの荷室空間は、2017年調べによると「国産小型貨物車No.1」だというのです。これはトラックや大型バンなどを除けば、実質市販車で一番積載量が多いことを意味します。

具体的な寸法を参考にして、「荷室の広さ」「リアゲートの面積」を見ていきましょう。

荷室の広さ

寸法項目数値(2列目使用時)数値(フルフラット時)
荷室長1,920mm3,050mm
荷室幅1,490mm1,520mm
荷室高1,325mm1,325mm
荷室面積2,860㎡4,636㎡
荷室体積3,790L6,143L

こちらが、メーカーによるキャラバンの荷室寸法です。

数値だけじゃイメージできない方は、「A3段ボールが約100個」または「スーツケースが約50個」が収納できると思い浮かべてください。乗用車では考えられない容量ですよね?

モデルにもよりますが、最大積載量は1tにも達するので、バイクならラクラク2台積み込めます。トランポとして活躍しないわけがありません。

ゲートの広さ

寸法項目数値
ゲート高1,275mm
ゲート幅1,370mm
フロア地上高640mm

こちらはリアゲートの開口寸法です。小学生くらいのお子さんなら、立ったままリアゲートを移動できます。

リアゲートの開口面積って、実は重要だったりします。乗用車でも、「荷室は広いけど、ハッチが狭いせいで、あまり積めない…」なんてこと、よくありますよね?

キャラバンは、縦横に1m以上のスペースが確保されているので、ゆとりをもって積み下ろしができるんです。もちろん、バイクの積み下ろしだって難なくこなせますよ。

さらに大きなボディとは裏腹に、フロア地上高が640mmと低めなのもうれしいです。荷室までの地上高が低いので、荷物を持ち上げる負担が軽減できます。

ラダーを組んだときの角度が緩やかなので、大型バイクの積み下ろしも慣れれば一人でできます。

ほとんどのバイクが積める

KAWASAKI Z1000

  • KAWASAKI Z1000ABS
  • HONDA CB1300SF
  • YAMAHA YZF-R1
  • SUZUKI GSX-S1000 ABS

ここにあるような国産のリッターモデルも、後部座席を潰せば2台積み込むことが可能。国産車なら、積めないモデルを探す方が難しいでしょう。

全長2mを超えるモデルはあまりトランポの例を聞きませんが、モデルによってはハーレーも積めるようです。

理由2.キャラバンの走行性能はどのモデルも優秀

キャラバンには、「2.0Lガソリン」「2.5Lガソリン」「2.5Lディーゼルターボ」の3種類がラインナップされていますが、どのモデルも積載走行が前提とされているので、走っていてストレスがありません。

性能項目2.0Lガソリン2.5Lガソリン2.5Lディーゼル
ターボ
排気量1,998cc2,488cc2,488cc
最高出力130PS/5,600rpm147ps/5,600rpm129ps/3,200rpm
最大トルク18.1kgf・m/
4,400rpm
21.7kgf・m/
4,400rpm
36.3kgf・m/
1,400-2,000rpm
トランスミッション5速MT/5速AT5速AT5速MT/5速AT
駆動方式FRFR/4WDFR/4WD
使用燃料レギュラーレギュラー軽油

※ディーゼルターボの詳細は以下の記事をご参照ください。

マツダ ディーゼルエンジンディーゼルターボとは?速いのがメリットで寿命がデメリット?搭載車種も紹介

こちらは、NV350キャラバンのエンジン性能の公称値です。フル積載時には3tにも迫る重さになるため、低速域でパワーを発揮できるのが特徴。

ガソリンモデルは登坂でのパワー不足感は否めませんが、信号発信や車線変更など、公道の走行には十分対応しています。

ディーゼルモデルは走行性能の評価が高く、とくに中・高回転域でのトルク感が好評されています。なんと、その数値は4ナンバークラスNo.1。

国産車のディーゼルモデルでも「最大トルク:35kgf・m」というのは珍しくありませんが、ほとんどは回転数が上がると、トルクが物足りなくなるといいます。キャラバンにはそれがないんですね。

さらに、従来のモデルは燃費性能に課題がありましたが、5代目のフルモデルチェンジにともない改善されました。これによって「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」に認定されています。

ベンツCクラス ディーゼルエンジンクリーンディーゼル車は燃費が悪い?低燃費車を比較してランキングで紹介!

周りと比較すると、悪燃費と評されますが、以前のモデルから見れば大健闘です。

ガソリンモデルは「実燃費:7.5~9km/L」、ディーゼルモデルは「実燃費:8.0~10km/L」で走れるので、トランポとしては及第点は超えてます。

なおガソリンエンジンとディーゼルエンジンについては、以下の記事で詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

車のエンジンガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い3つ!比較すると熱効率や寿命が全然違う?!

理由3.キャラバンは耐久性も優秀

耐久性に関しても、まったく問題はありません。

ビジネスで使用すると、毎日100km以上走行することなんてザラですよね? それも、なんらかの荷物を積んだままの走行となるので、一般の乗用車とは比にならないほど消耗します。

そういった環境での使用を前提として40年以上作られてきた車なので、プラットフォームをはじめ、あらゆる箇所がタフなつくりをしています。

さすがにメンテナンスは欠かせませんが、トランポとしてヘビーユースしても長く愛用できるでしょう。

MEMO

もしキャラバンを買おうと考えているなら、あわせて正しい値引き交渉のやり方も覚えておくといいですよ。

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キャラバンのトランポとしての使い心地

これまで解説した内容を踏まえて、実際にトランポとして利用しているオーナーさんの感想をみていきましょう。

Twitterで画像付きの投稿を探してみたところ、いくつか気になるものがあったので紹介したいと思います。

こちらは荷室をフルフラットにした状態の画像投稿です。運転席から撮影されたのでしょうか? とても広いですよね。

この広さなら間違いなくトランポとして大活躍しますね。

最近ではトランポ用に「軽キャブバン」を使用するのも流行していますが、やはりトランポとしてベストな選択は大型車です。

キャラバンの荷室空間なら、バイクを積み込むのに2列目を倒す必要がありません。4人乗れる状態でトランポにできるのです。

さらに大抵のバイクなら「2台載せ」が可能なので、友人と2人でシェアするという使い方も。

この広さなら積み込みも簡単なので、まったくストレスを感じません。

こちらは実際にバイクを2台積んでいる画像ですね。こちらのオーナーさんはキャラバンのファンのようで、普及の意味で投稿しているようです。

「SUZUKI TL1000R」は2,105mm×1,125mm×740m、「SUZUKI GSF1200」は2,105mm×1,210mm×785mmというボディサイズ。

どちらもスポーツ仕様のモデルということで、バイクとしては大きい部類です。

ところがキャラバンにかかれば、このとおりすっぽり収まってしまいます。普及したくなるファンの気持ちもわかりますね。

リアゲート側から見るとこんな感じ。バイク一台だけなら、かなりゆとりがあります。

こちらのオーナーさんは、荷室右側にバイクを積んで、右半分にはベッドを設置しているようですね。これなら遠方のサーキットへ出かけても、難なく車中泊が可能。

まさに、「男のロマン」を実現した使い方ですよね。この使い方はキャラバンならでは。

キャラバン以外のトランポの選択肢

キャラバンの性能についてはだいたいこんな感じです。それでは、同クラスには他にどんな車種があるのか検討してみましょう。

トヨタ「ハイエース」

トヨタ ハイエース

小型貨物車として、もっともシェアが高い「ハイエース」は、キャラバンの最大のライバルといえます。ポジション的にはキャラバンの格上ともいえる存在。

最大の特徴は「耐久性」「使い勝手」にあります。その他の性能も弱点という弱点がないので、まさに「最強の商用車」なのです。トランポとしても一番人気の車で、中古でも需要があります。

一方、「荷室の広さ」や「走行中の安定性」「トルク感」はキャラバンの方が優れているので、購入の際は「どこを重視するか」が重要となりそうです。

なおハイエースについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

ハイエース バックドアハイエースがトランポに最適な理由4つ!使い心地まで解説!ハイエースのフロントハイエースの試乗レビュー・感想!乗り心地はいかに?!

マツダ「ボンゴ バン」

マツダ ボンゴ バン

キャラバンよりも一回り小さいワンボックスカーです。シェアとしてはキャラバンの方が勝っていますね。

この車は、貨物車としてはボディがコンパクトなことが特徴なので、場面によってはキャラバンやハイエースよりも使えることもあります。

トランポとしても使えますが、「荷室の狭さ」「走行性能」といった点から、キャラバンの方が使い勝手はいいでしょう。

キャラバンはハイエースには負けるがトランポとして優秀

というわけで、キャラバンのトランポ性能について解説してまいりました。

弱点となる部分もありますが、キャラバンは「トランポとして優秀な車」といえるでしょう。

ハイエースが強過ぎて埋もれている印象ですが、かなり使える車なのは間違いありません。余暇にバイクを楽しみたい方には、ぜひおすすめしたいところですね。

なおキャラバンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。

日産キャラバンの荷室日産キャラバンがキャンプに最適な理由4つ