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ノートは車中泊に不向きな理由5つ!フルフラット化は不可能?人数は2人まで!?

日産ノートは日産のコンパクトハッチバックカーで、その燃費の良さから非常に高い人気を誇る車です。

今回はそんなノートで車中泊が可能かどうかについて見ていきます。

ノートの車中泊に向かない点

日産 ノート参考:www3.nissan.co.jp

日産ノートは日産のコンパクトカーの中では最も高い売れ行きのある車で、国内の販売台数でトップクラスを記録しています。

ノートはコンパクトなボディにスポーティなデザインと燃費と走行性能の高いエンジンが組み合わされ、初期からその素性の良さが人気となりました。

しかし一気に人気が爆発したのはその後に追加されたハイブリッドモデルである「e-power」で、ハイブリッドカーとして良好な燃費を持ちながらモーターメインで走行する独特のトルクフルな走行感覚を持つことが大きな魅力となりました。

現在でもノートe-powerの人気は高く、日産を代表する車の一つになっています。

さて近年車の利用法の一つとして車中泊というものに注目が集まっており、これは旅行の際に車の車内で一晩を過ごす方法のことです。

ホテルや旅館で宿泊したりキャンプを行うのではなく、車内にマットなどを敷いて寝台として寝る方法で、特に費用を抑えられる点が人気のもととなっています。

また車の中で一晩を過ごすという非日常感も魅力の一つで、キャンプのような面白さを車の中で比較的手軽に行える方法でもあります。

そんな車中泊ですがコンパクトカーであるノートではどうなるかをご説明するために、まずはノートの大まかなサイズをご紹介していきます。

スペック日産ノート/e-power
価格1,937,100円〜3,087,700円
乗車定員5名
全長4,100mm
全幅1,695mm
全高1,520mm〜1,535mm
室内長2,065mm
室内幅1,390mm
室内高1,255mm
ラゲッジルーム高さ700mm
950mm
奥行き620mm
運転席寸法高さ約1,100mm
495mm
奥行き約1,000mm
助手席寸法高さ約1,100mm
495mm
奥行き約1,000mm
後席寸法高さ約1,000mm
1,215mm
奥行き約1,000mm
3列目寸法高さ3列目シートなし
奥行き

車中泊に必要なのは車の車室内の広さですが、ノートは外観サイズがコンパクトカーサイズの小さな車なので全長が小さめです。

ですが全幅は5ナンバーサイズギリギリの1,695mmまで拡大されており、横幅が広いので車内にゆとりが持たせてあります。

なおノートのガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルであるe-powerでは外観サイズや車内のサイズは同一なので、車中泊に対する対応度も一緒です。

ポイント

ノートの車内は5人乗りの2列シート車ですが、その室内長はコンパクトカーとしては標準クラスの2,000mm前後となります。

室内幅もそこそこの広さを持つ1,390mmですが、室内高はノートの車高が低いことからそこまで広くはありません。

またラゲッジスペースに関しても狭くはないものの、その奥行きはそこそこのサイズ感にとどまっておりコンパクトカーとして特別広いということはありません。

そんなサイズ感を持つノートですが、車内の広さが必要な車中泊に対しては多少厳しい面も多く、次のような点が問題となってきます。

車内のサイズが車中泊には不足している

ノート ラゲッジ参考:www3.nissan.co.jp

まずノートが車中泊にあまりむいていない点として車内のサイズがあまり広くないという点があります。

ノートで車中泊をする場合には主に後席を収納した状態のラゲッジスペース拡大モードが良いのですが、そのサイズはそんなに広々としているわけではなくのびのびと寝られるサイズではありません。

ノートは後席シートの背もたれを前側に収納するとラゲッジスペースと一続きになるのですが、これは大きな荷物を載せるときに通常のラゲッジスペースで不足する場合に使う機能です。

これにより長い荷物でもノートのサイズで積み込むことができ、このスペースが一番ノートの車内で広いものとなります。

ですがその前後スペースのサイズはおおよそ1,600mmぐらいであり、このサイズでは背の小さな人はともかく大人の男性などでは足を伸ばして寝ることはできません。

さらに前席シートを前にスライドさせれば1,700mmぐらいまでならスペースを広げることはできますが、それでも身長170cmぐらいの人ではギリギリ過ぎて快適ではないでしょう。

ノートは全長の小さなコンパクトカーなので車内のサイズも限定的であり、車中泊ができるかどうかは寝る方の身長で決まってくるようになります。

フルフラットモードでも段差が大きい

ノートの車中泊スペースは後部座席とラゲッジスペースを利用して寝台とすることになりますが、そのスペースは寝台にするには凹凸がかなり大きいものとなります。

ノートは後部座席を前側に収納することでラゲッジスペースとつながるのですが、そのスペースはフラットではあるものの後部座席とラゲッジスペースの間には大きな段差があります。

その段差は後部座席の背もたれを前に倒した状態の上面とラゲッジスペースの上面の間が段差になっており、もしそこに寝ようとするとあまり快適では無いものになるでしょう。

元々このスペースはラゲッジスペースの拡大として使われるので多少の段差はあまり気にならないのですが、車中泊となるとどうしてもこの段差は解消しなければならないものです。

その対策については後ほどご紹介しますが、段差を解消するためのオプション装備やボード、クッションなどが必要であり車中泊用の荷物は多くなります。

そういったものを駆使すればフルフラットな空間とはなりますが、近年のシートアレンジがしっかりフルフラットになる車種と比べると不便です。

室内高が低くゆとりが少ない

ノートは車内のサイズ感が広くはない車なので、車中泊をしようとすると上下のゆとりも少ないです。

ポイント

ノートは全高が低めのコンパクトカーで近年のトレンドである車高の高いトールワゴン系の車ではないので、車内の室内高は控えめなサイズ感です。

その室内高はコンパクトカーとしては必要十分なサイズ感があって狭くはないのですが、車中泊となると寝台の上に車中泊マットなどを敷く関係でより天井との高さが低くなります。

そのサイズでも天井にぶつかったり寝られないということはありませんが、窮屈なことには変わりません。

ノートでフルフラットモードにしてその上で寝るとなると寝台から天井までの空間が500mm程度となりますので、仰向けであれば寝ることはできます。

しかし横向きや寝返りを打とうとすると場合によってはかなり窮屈になってしまい、寝方によっては快眠ができなくなってしまいます。

ノートのサイズではどうしても仕方ない点ではありますが、このサイズでは寝台の上で身体を起こしたりもできないのでキャンプのような過ごし方は難しいでしょう。

車中泊をしようとすると荷室が非常に小さい

 

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ノートは車内のスペースをフル活用することでなんとか車中泊ができるスペースがありますが、そうすると荷物の置き場所が非常に小さくなります。

ノートはもともとのラゲッジスペースはそれなりの広さがあって普段使いの荷物ぐらいなら十分載せるスペースがありますが、車中泊の際にはこのスペースはすべて車中泊用の空間として使われてしまいます。

また後部座席も収納してしまうので荷物を載せる場しょがほとんど残っておらず、旅行の際の宿泊場所として考えると少し不便です。

寝台の各所各所に小さなスペースが残ったり後ほどご説明するアンダーラゲッジなどはありますが、全体的には狭いでしょう。

あの後席とラゲッジスペースは占有されるものの、前席シートに関しては車中泊の際には使われません。

ですが前席シートは寝台の前後スペースを最大限に確保するために前側にスライドさせたり背もたれも前に倒したりするので、前席シートを荷物置きとして使うのはなかなか難しい場合が多いです。

それより前のダッシュボードの上などであれば荷物は載せられますが、あまり大きなものとなると難しくなります。

そのためノートで車中泊を考えている際には荷物の大きさと積み場所を考えておく必要があり、事前に自宅などで一度お試しをしてみると良いでしょう。

ハイブリッド仕様でもコンセントポートがない

ノートは途中に追加されたe-powerというハイブリッドモデルが絶大な人気を持っており、ノートの販売台数でもかなりの割合を占めています。

ですがノートe-powerには車内で使えるコンセントのアクセサリー設定がなく、車中泊の際に便利なコンセントを利用できない点も不便です。

MEMO

ハイブリッドカーは最近車中泊に向いている点が注目されていますが、その一つに車内でコンセントポートが使えることがあります。

以前は車内ではシガーソケットを使った電源しかありませんでしたが、次第に家庭用の100Vコンセントが装着できるようになりさまざまな家電製品が使えるようになりました。

中でもハイブリッドカーでは大型のバッテリーを活かして大容量コンセントが使える点が大きなメリットで、車中泊で電化製品を使えるという非常に便利な点があったのです。

ですがノートにはノートe-powerであっても100Vコンセントは設定されておらず、従来どおりのシガーソケットタイプしかありません。

これは結構残念な点であり、普段使いでも多少不便を感じてしまうので近年のハイブリッドカーとしては不足している点です。

車中泊用としてもコンセントは非常に便利なのでノートe-powerを車中泊で使おうと考えるときにはデメリットとなるでしょう。

ノートで車中泊をする方法

ノートは車中泊には少し不向きな車ですが、次のようにすれば何とか車中泊を過ごすことはできるでしょう。

車内をフルフラットに構成する

ノート シート参考:www3.nissan.co.jp

ノートは車内の広さがあまり広くない車ですが、後席とラゲッジスペースを使って車中泊スペースとすることができます。

ポイント

まずは後席を収納する必要がありますが、これには後席にあるレバーを操作することで簡単に収納できます。

後席の背もたれが前側に倒れることでラゲッジスペースと繋がりますが、この操作はワンタッチでできるので一度試してみれば難しいことはないでしょう。

一応これで後席とラゲッジスペースをあわせた車中泊のスペースが完成しますが、前述したように後席シートとラゲッジスペースの間には段差があるのでこれを解消しなければなりません。

後述するノートのオプション装備を使用してもよいのですが、家庭にあるもので段差を吸収できれば専用のものを使う必要はありません。また底上げするボードなどを自作すれば費用を抑えて準備をすることも出来ます。

底上げには旅行用の荷物を入れるボックスなどを利用すると荷物の量が減らせて良いこともあります。

なお寝る方の身長にもよりますが、寝台の前後のスペースが足りずに足があたったりするときは 前席を前にスライドさせたり背もたれを前に倒したりしてスペースを広げましょう。

また一人であれば斜めに寝ることで最大限スペースが使えるので身長の高い方はそのほうがよいでしょう。

車中泊アイテムを揃える

 

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ノートで車中泊をするためにはいくつかの車中泊用アイテムが必要で、必須といえるのは車中泊用のマットと遮光用のカーテンやボードです。

車中泊用のマットは寝台の布団となるもので、弾力のあるクッションなどを使います。ノートの後席の背面やラゲッジスペースはあまり柔らかくありませんので、寝心地を良くするためには車中泊マットは必ず必要になります。

車中泊はノート専用のものはメーカー純正ではありませんが、車中泊の人気の高まりとともに社外品の車中泊用マットがいくつも販売されているのでこれを利用すると良いでしょう。

もう一つは遮光用のアイテムで、これは車の全周にあるウインドウを塞ぐためのものです。車中泊の際にウインドウがそのままだと外から光が入ってきて安眠できないので、車中泊にはウインドウを遮光する必要があります。

これもノートには純正品はありませんが、こちらも社外品の遮光カーテンや遮光ボードを利用します。サイズが合わない場合はカットするなど自作すると便利です。

車中泊にはこれ以外にもいろいろなアイテムを揃えると楽しいですが、上記のものは寝る上でまず最初に揃えましょう。

車中泊の注意点

ノートは車中泊をするにはいろいろ大変な部分がありますが、その他に車中泊をする上での注意点として換気の問題があります。

注意

車中泊のときには防犯上の問題から窓を閉めておきたくなるのですが、窓を閉めた状態で一晩を過ごすと息苦しさを感じたり汗をかいていたりします。

これは車内の空気が呼吸で二酸化炭素が増えたためで、密閉度の高い車内空間だからこそ起こることです。

一晩程度なら健康問題にはなりませんが、快適に寝るためには車内の換気が非常に重要となります。

換気のために一番簡単なのは窓を少しだけでも開けておくことなのですが、そうすると虫が入ってきたり外の音が入ってきたりして問題があります。

そのため一番便利なのはエアコンを外気循環モードで稼働させておくことで、車内の温度管理も同時にできるのでとても便利です。

ただエアコンでバッテリーが上がるのを防ぐためにエンジンはアイドリング状態にしておく必要があり、燃料の残量も確かめておきましょう。

ただしエンジンがかかっているときに排気管が塞がったりすると排気ガスの逆流の問題がありますので、積雪などでそういった可能性がある場合には窓も開けておいたほうが良いでしょう。

ノートの車中泊に向いている点

ノートは車中泊に不向きな点が多いのですが、次のような点に関しては車中泊にも活用できる点です。

座席の段差を解消するためのオプションが用意されている

ノート ラゲッジボード参考:www.nissan.co.jp

まず前述で触れている後席とラゲッジスペースの段差ですが、これを解消するためのオプション装備として「マルチラゲッジボード」というものがノートには用意されています。

ポイント

このマルチラゲッジボードはラゲッジスペースの上面に置くオプションなのですが、これを装着すると後席との段差を完全な水平状態にしてくれるものです。

マルチラゲッジボードはその他にも用途があってテーブルのような使い方もできるのですが、車中泊に関してはこの段差解消に使用するのが良いでしょう。また車中泊だけでなく普段でもさまざま便利に使えるので購入しておいて損はありません。

とはいえメーカー純正品は価格面では少し高めになっていますので、車中泊用に段差解消をするためだけであれば汎用品を利用するほうが経済的です。

多少の加工を伴うこともありますが、実際やってみればそんな難しいことはないでしょう。また近年は車中泊専用の段差解消マットなども販売されていますので、必ずしもマルチラゲッジボードを使用する必要はありません。

アンダーラゲッジが用意されている

ノートには床下収納としてアンダーラゲッジが設定されており、車中泊の際にも荷物入れとして活用することができます。

アンダーラゲッジはラゲッジスペースの下側に仕切りで分けられた小さな荷室なのですが、車中泊の際には寝台の下になって取り出しやすいわけではありません。

ですがノートで車中泊をするときには車内での荷室が少ないことが問題ですので、旅行用の荷物など車中泊に関係ないものであれば事前にアンダーラゲッジに収納しておくことでスペースの有効活用ができます。

なおこのアンダーラゲッジは前述したマルチラゲッジボードを使ったときに生まれるものなので、車中泊用としてはマルチラゲッジボードを用意しておくほうがメリットが大きくなります。

ちょっとしたスペースではありますが意外と利便性が高いのでおすすめです。

ノートの車中泊の口コミ・評判

ノートでの車中泊についてはtwitterにもいろいろな評判が投稿されており、その中からいくつかご紹介します。

こちらの方はノートの車内にマットを敷いて車中泊をされていますが、この方はノートのサイズでもしっかり寝られているようです。

これには前述でご説明したマルチラゲッジボードが使用されており、段差は無いように見えますね。

こちらの方もノートで車中泊をされたことがあるそうなのですが、狭さから身体が痛くなった経験をされたそうです。

ノートのようなコンパクトカーで車中泊をするときの問題はやはり狭さであり、ゆとりのない空間で寝ようとするとどうしても身体を痛めてしまうのが大変です。

総評

ノートは燃費が良好で走行性能もよく、コンパクトカーとしての使い勝手は非常に高いものとなっています。

ですが車中泊をする車として考えると車内の狭さがちょっと問題であり、何とか車中泊ができたとしても身体を痛めたりすることがあります。

寝る人の身長との兼ね合いではあるのですが、旅行で車中泊をする前に一度自宅などで寝心地を確かめてみると良いでしょう。