アウトドアで大活躍のSUVといえばエクストレイル。
日産お得意の4WDシステムALLMODE4×4iによる優れた悪路走破性やプロパイロットによる自動運転システムなど、新世代SUVと銘打つ快適な乗り心地を再現します。
パワートレインには2.0Lガソリンエンジンの他、2.5Lクラスのパワーを持つハイブリッドシステムなど魅力的なものばかりです。
そして現行モデルはそれまでのクロカンスタイルの無骨なデザインから、近代的なスタイリッシュなボディへと大きく変更され、新たなユーザーを惹きつけています。
スタイリッシュなデザインとアウトドア性能が魅力のエクストレイルですが、実際の評判はどうなのでしょうか。
ここではエクストレイルの良い評判や良くない話をまとめて検証していき、買うべきかどうかを検証していきます。
エクストレイルの2ch(5ch)での良い評価
現行モデルでは待望のハイブリッドモデルやプロパイロットの採用で賑わったエクストレイル。
掲示板などではどういった意見がかわされているのでしょうか。まずは良い点を見ていきましょう。
外観
実車は写真よりかなりデカく感じる。少し大きさに驚いた。
エクストレイルは先代までのスクエアなスタイルから、クロスオーバーSUVらしいスタイリッシュなボディになりました。
デザインの変更は、発売当初は賛否両論がありましたが、6年もたった今ではすっかり定着してしまっています。
現行モデルはこの丸みを帯びたデザインということもあり、写真などでは小さく見えます、ただ実物はかなり大きめで、先代よりもタイヤサイズも含めワンサイズはアップしているのです。
ルーフレールは趣味の問題。積雪地帯には不向き。
サンルーフほしければルーフレール必須。
エクストレイルにオプションとなっているルーフレールが装着されると、ワイルドで非常にかっこよく見えます。ただ現行エクストレイルは全高が高いボディな上、ボンネットは雪が溜まりやすい形状です。
ただルーフレールがあると横に雪を下ろすことができませんから、雪国では非常に不便になります。
前期では全く気にならなかったモードプレミアカッコイイね!
モードプレミアのマフラー、スクエアデザインになって良くなったな
現在はAUTECHグレードとなったエクストレイルの高級グレードが、モードプレミアです。
前期から引き続きラインナップされているグレードですが、後期になるとデザインやマフラーカッターの形状など多くの場面で洗練されています。
AUTECHは日産の高級SUVムラーノユーザーの受け皿となっており、ハリアーなどの高級SUVとも十分に競合できるほどの良いグレードです。
内装
内装の収納が減ったけど、質感は明らかに良くなったね。フォレスターを意識したのかスイープ動作付きメーターがスバル車みたいだけど
ラゲッジを上下段に分けれるのもイイ。
先代までのガンガン使って汚れたら洗うと言ったユーティリティ重視の内装から、現行モデルではスタイリッシュで質感高い内装へとなっています。フォレスターなどしっかりと流行りのSUVを研究して作られているようです。
ラゲッジスペースは先代まであった引き出しはなくなっていますが、その代わりに二段ラゲッジにできるなどアレンジができるようになっており、しっかりと工夫がなされています。
内装はオーソドックスで落ち着くし、デザイン的に横への広がりがあって開放感がある
ドアの肘掛位置にソフトレザ―が使われていたり上級感もある
撥水シートはソフトレザーで思っていたよりずっと感触が良かった
メーター内のカラー液晶も細密なグラフィックが楽しい
後席は十分な広さで満足、家族がいる人でも心配ない
そして本革や木目調パネルと言った派手な装飾はありませんが、広がりを感じさせる優雅な造形やソフトパッドを多用したインテリアとなっています。十分な広さを感じさせつつも適度な質感の高さとオーソドックスな魅力で飽きにくい印象です。
いかにも高級感を演出しましたと言ったいやらしさがなく、実用性を損なわないのが良いですね。
後席は前に比べると劣るけど悪くはない。
内装は高級車ではなく実用車としてはかなりいい線。
外観と合間って日本車というよりはVWっぽいイメージ。
ビニールシートもカサカサかと思ってたら革っぽいしっとりした感じ。
エクストレイルに歴代使われているアウトドアにピッタリの防水シート。
こちらも素材は更に進化しており、現行モデルでは手触りは革のようにしっとりしています。通気性も良くなっており蒸れにくく扱いやすいシートなのです。
内装ちゃちかった。
ダッシュボードなぜ、皮風で縫い目があるのだけど
それが硬化プラスチックなんだ。逆に惨めに感じて
安っぽい。写真だといい感じだったんだけどなぁ
本社で見てきた。インパネのなんちゃって縫い目が
モードプレミアはちゃんとソフトパッドだった。質感は
革風で良かった。部品で取り寄せたらいくらぐらいなんだろう。
質感の良くなったエクストレイルですが、後期型はフロントパネルに革風の縫い目があります。
ただこれはカタログなどでは一見わかりませんが、実物はプラスチックに型押されたなんちゃってデザインで、非常に安っぽく惨めです。
しかし上級グレードであるAUTECHやモードプレミアはこの部分がソフトパッドで本物の縫い目となっています。
この安っぽさが嫌な人はディーラーで部品としてこのパネルだけ取り寄せて交換してもらうのも良いでしょう。
俺もミニバンが嫌で雪国なのでエクストレイルにしました。
3列目は子供用。
子供は狭い3列目を何故か喜ぶんだよなぁ。
使い方次第だと思う。
デブな外人は乗せる予定なし。
エクストレイルはガソリンモデルに7人乗りの3列モデルがあります。といっても完全な非常用で、体型の小さなお子様でも狭さを感じるでしょうし、乗り降りも不便です。
しかしミニバンが好きではない乗用車のりの方々には非常に評判がよく、意外とお子様にも喜ばれているようです。
走行性能
HVのいいとこは発進時に力強い事。
ガソリンと比べると147hpから188hp、21.1から27.5kgf・mになってますよ。
静寂性が全然違う。
2wdのハイブリッド
なかなか静かで軽く加速してた
何気に電動パーキングは便利
ただ、スイッチの位置がちと遠いかな
現行エクストレイルには2.0Lガソリンエンジンと従来のクリーンディーゼルエンジンに変わって新たに追加された、日産のFF用ハイブリッドシステムが搭載されています。
2クラッチ1モーターのハイブリッドシステムは燃費重視のハイブリッドシステムとは異なり、低速からトルク感のあふれる力強い走りと余裕のパワーで優れた静粛性です。2.0Lエンジンとは違ってワンランク上の走りの質を見せてくれます。
むしろ軽快な動きで好印象だし、静かな部類だろう。
エンジン音も思いっきり踏んだけどいい感じだったよ。
従来からあるガソリンエンジンは車重が重くなったこともありパワーが足りないという評判が多いです。しかししっかり踏み込めば吹け上がりもよく、十分な加速をしてくれます。
もしパワーが足りないという人は、ecoモードや踏み込みなどをもう一度見てみると良いでしょう。
走り自体はもっさり感もなくキビキビ動いてくれた印象。
車高は高いが段差で脳ミソ揺れるような感じもなかった。
出来れば高速でも試してみたかったな。
そして足回りのセッティングもしっかりしており、背の高いRV車の割には突き上げやロールも抑えられており、頭が振られるようなことも少ないようです。
このあたりは走行の安定性を重視する日産らしい味付けですね。
安全性能
アラウンドビューは素直に便利。
自動駐車は取説見る限りでは少し特殊な状況になると難しいかも。
縦列の時、背の低い車止め柱が並んでるようなところは苦手っぽい。
変なところに柱とか露出設備配管とかあるとどうなんだろ、って思った。
まず自分で確実に運転する技術を持ってて、たまに使う程度で考えるのが吉。
うちの親はアラウンドビューで駐車が嫌いじゃなくなったし、良いとおもうよ。
D行ってきたけど新型いいね!
3列仕様にすると2列目がリクライニングできるなんて!
カメラ使った色んな最新機能てんこもりだし!
日産の先進安全装備の一つであるアラウンドビューモニター。車高が高く車幅の大きなボディは死角も多いですが、これがあれば360°カメラで確認することができますので安心です。
ただサイドミラー下にあるカメラでサイドを監視していることもあり、周囲の状況によっては画像の再現が低く使いにくい場面もあります。
自身でしっかり周囲の安全を気にしながらの運転を心がけつつ、アラウンドビューモニターも有効に使うというのが良さそうですね。
さらにエクストレイルにはカメラを使ったパーキングアシストによる自動のハンドル操作や走行中の後側方から来る車を確認するシステムなどもあります。
カメラによって運転の補助や多くの危険からドライバーをカバーしてくれるので、とても便利です。
プロパイロットもだいぶこなれてきたというのか、セレナよりエクストレイルのほうが適応させやすいというのかとにかく追従はかなりうまくなった
前が思いっきり車線逸脱しそうになるとこっちもつられてってるのは面白かった
いや、追従クルコンではどう頑張っても起こることだからそれ自体はネガにはならないんだけど
むしろちゃんと追従できてるってことだから感心するとこでもある まぁ車線維持と追従クルコンは別々に起動させたいとは思わなくもないが
パワステもいい制御だと思う 低速域では軽すぎてビビったが
後期型エクストレイルの目玉といえばプロパイロットです。現行セレナで登場したプロパイロットは、エクストレイルに採用されたときには登場から1年が経過しており、制御がかなり進化しています。
特に前の車にしっかり追従するあまり、車線の逸脱までついていきそうになるというのはきになりますが、車線の維持や車間距離のとり方など、不満のあまりない動作でよくできています。
乗り心地
前方の見切りはあまり良くなさそうに見えたが、車体の前に立ってもらうと
意外に前方見切り性も良かった。後方視界も全然心配ない。
ただ、バックのとき窓から身を乗り出すタイプの人には少し扱いにくいかも。
ショールームで観ると結構でかいし旧モデルと比べると丸くなってAピラー傾斜がきつくなったけど、ボンネット見切りがよくスーッと曲がれて運転しやすくてよかったわ。
運転のしやすさはしっかり継承されてたのはうれしかった。こういうところは日産らしかったわ
エクストレイルは屋内では車体の大きさがさらに際立ちます。そのためピラーの傾斜やボンネットの見切りなど、先代までとは感覚が違って見えますが、実際には見切りもよく運転のしやすさはよいようです。
ボディの印象は大きく変わっていますが、見切りの良さなど大事なところはしっかり継承されていますね。
エクストレイルの2ch(5ch)での悪い評価
コンピューター制御で車体の安定を図ったり、安全装備によるドライバーの補助など最新のシステムで使いやすいエクストレイル。
良いことばかりのようですが、悪い評判もあるのでしょうか。次に良くない評判を見ていきます。
外観
かなり良くなったけどフロントグリルのV字型のメッキと
日産の糞ダサいエンブレムのどちらかが邪魔だね
日産といえば切っても来れないのがこのVモーショングリルです。すべての車で採用されているとはいえ、あまりにも不自然に強調されているデザインは違和感があります。
日産エンブレムも他メーカーのようなスタイリッシュなものとは違い、なんだか間抜けな印象です。デザイナーやメーカートップの意見ばかりではなく、乗り手の意見をもっと反映してほしいですね。
あれ?シャークフィンアンテナって標準になった?
>>428
そうだよ。
俺は嫌いだから前期のショートアンテナ買ってて良かった
後期モデルからはロッドアンテナからシャークフィンアンテナが標準となりました。スタイリッシュなボディにはよく似合いますが賛否両論があります。
これはオプション程度に抑えてあったほうが良かったかもしれません。
内装
内装も見え透いた豪華さはいらないんで必要十分なんだけど、問題はラゲッジの改悪とつまらんパワートレイン
荷室もデザイン優先でテールに行くに連れて、絞られてるのが惜しいね。そしてあの電動リアゲートのダンパーの太さでまた損してる。
使い勝手の良さが売りのエクストレイルですが、ラゲッジスペースはホイールハウスの突き出しやデザインの関係上絞られてしまい、狭くなってしまっています。
スタイル以上に実用性をエクストレイルに見出していたユーザーにとっては、なかなかの困りものです。
ここではバックドアのダンパーの太さも指摘されていますが、実はダンパー自体が電動ゲートの動作を左右する装置となっています。従来の電動ゲートに比べて余計な部品点数を省くことに成功しており、スマートになっているのです。
狭くなっているとはいえど、これだけのラゲッジスペースの広さを確保するために多くの技術が使われているのです。
見てきたけど、3列シート、狭すぎ。
何とか乗っておくには、2列目のスライド位置を前にしないといけない。
で、2列目のスライドの固定が、前と後ろの2段階しかなく、
2列目を前に固定した時は、1列目を自分(180cm)がポジションをとる位置にすると、
2列目は子供でも膝が入らない。
2列目のリクライニングがメリットっつっても、リクライニングの角度がショボすぎ。
2列目のスライド位置の中間を作って、スライドが前の時はその分の余裕をリクライニング角度に
してくれれば良いのに。
3列シートがあることが意外と好評なエクストレイルですが、実際に使うとなるとかなりの狭さです。
利用するのであればセカンドシートやフロントシートもそれなりに融通しなければなりませんから、使い勝手はよくありません。
前期型ではセカンドシートがリクライニングできるというメリットもありましたが、後期ではガソリンモデルの5人乗りの後席もリクライニングできますから、それほど魅力じゃなくなりました。
走行性能
ただMR20DDってスゲェ加速悪くね?3500とかまで回しても全然加速していかなかった
HR12DDRのほうがまだ痛快な感じある(あっちはあっちでアクセルもう糞のようにフニャフニャだけど) CVTの制御側の原因?
あとはやっぱり電動パーキングの位置だな 本音を言えばやっぱりシフトレバー直後に欲しい
エクストレイルのガソリンエンジンは車両重量に対して非力です。しっかり踏み込んであげればCVTの調整もあり十分な加速はできますが、高速や坂道ではやはり物足りない場面もあります。
しかしこういった不満を解消するためにハイブリッドモデルがあるのです。ガソリンモデルで動力性能に不満のある方は、思い切ってワンランク上げてハイブリッドモデルを選ぶのが良いでしょう。
あとHVはやっぱり(擬似)クリープが弱いよ。HVって大概どの会社のやつもそうらしいけど、
発進→ブレーキリリース→クリープ弱い→進まない→アクセル踏み込む→突然エンジン掛かる→いきなりどっと進む→うわっ!!
って軽くなるパターンが結構多い。発進がいつも挙動の調子みながらだからスッと出られないんだよね。まぁ走り出したら関係ないんだけどさ。慣れるまでかかりそう。
ただハイブリッドモデルもモーターの制御がなかなか難しいようで、走行には慣れが必要です。低速からトルクフルなのがモーターですから、適切なアクセル開度を見つけましょう。
4wdでも発進だけじゃんこの車あとはFF車と同じ
他社のFFのAWD車はモードで後輪に動力回して走りを演出してるけど
この車はオートだとスタンバイ式と同じ発進低速だけ
ロックモードはすぐ解除
エクストレイルの4WDはALLMODE4×4iといって、スタンバイ式4WDをコンピューター制御で本格的な悪路にも対応できるようにしたものです。そのためある一定の速度になると後輪への駆動は強制解除されてしまいます。
ただラリーカーでもない限りは4WD走行が必要な場面はたいてい低速ですから、これはほとんど問題にならないでしょう。
安全性能
今日試乗してきた。エマージェンシーブレーキとパーキングアシストも体験したが、エマージェンシーブレーキはかなり直前にならないと効かないので、ビビってブレーキ踏みそうになった。パーキングアシストはスーパーの駐車場で使ったら怒られそうなくらい手順が面倒だった。
エマージェンシーブレーキを体感してきた方もいます。エマージェンシーブレーキは緊急時に作動するものですから、普通の感覚では怖くてブレーキを踏んでしまいそうになる状況でなければ作動しません。
パーキングアシストも非常に便利ですが、設定画面や速度はとてもゆっくりです。周りの迷惑も考えると、縦列駐車のような難しい場面以外では使用することはなさそうですね。
不満点はナビの位置が低く画面も小さいため見づらい点(操作性は純正だからよかったのだが
最新の車なのだからトレンドにしたがったナビ画面は視線移動の少ない上部に設置してほしかった
シフトレバーはストレートでシンプルな分操作感が安っぽく感じた
足踏み式パーキングブレーキは電子式になればさらに質感が高まっただけに残念
現行エクストレイルは最近の車に比べ、ナビの位置や角度が低めにできています。
こちらは慣れもありますが、多くの車が視線移動の少ない配置などを意識している中で、もうちょっと考慮してほしかったですね。気になる人は試乗車などで一度確認してみましょう。
プロパイロットの加減速はスムースで良いと思ったが、停止からの追っかけがワンテンポ遅れる感じで惜しい。前走車と車間が空いてしまうので渋滞時は前に割り込まれる気がする。
どんどん制御が進化していくプロパイロットですが、まだ人によっては加速のスムーズさなどに違和感を感じるようです。
特に渋滞時などの低速の追従は反応が悪く、隣の車が車線変更などで割り込まれそうなほどになります。
乗り心地
あと回生ブレーキのせいだと思うが、停止直前で制動力がふっと抜ける瞬間があって試乗中に何度かヒヤッとした。
このブレーキがスカスカな感じがハイブリッド車特有のものなのかどうかは不明だけど、慣れるまでちょっと怖いかも。
ハイブリッドモデルのブレーキの挙動はちょっと不安になります。停止直前には、回生ブレーキからパッドに変更されるタイミングなのか、ふっと抜ける瞬間があるとのこと。
このあたりはアップデートなどで改善されている場合もありますが、ハイブリッドモデルは走行にも停車にもいろいろと慣れが必要なようです。
ただ街乗りでも細かなギャップとか拾い過ぎ
ロードノイズも結構入る。
ハンドリングは良い意味でダルで日産らしかった。
エンジンは2リッターなり・・・
エクストレイルは後輪にフェルトで防音対策などがされている割に、意外とロードノイズが大きいです。
コツコツとした突き上げも地味に入ってきますから、乗り心地に過剰な期待はしないほうが良いでしょう。
価格
前期乗ってて るから、欲しくなったらどうしようかと思ったが、あんまり変わらんかったw
乗って思ったのは、新車の匂いいいなーとか、新車の時と比べて大分シート柔らかくなったとか、テールはかっこいい、リクライニングが最高、プロパイロット羨ましい、ホイールが純正ぽくない(20x)等
進化はしているが、やはり値段がねぇ…って感じ
前期モデルユーザーから見た後期モデルは、こういったところがよく感じるようです。やはり後席リクライニングとプロパイロットは気になりますよね。
ただ乗り換えとなると価格の上昇が大きく、前期モデルと同じ予算で乗り換えは難しいのが難点です。
エクストレイルは買いなのか?
総評
デザイン
エクストレイルは堂々としたサイズ感のある、スタイリッシュなボディをしています。
ウィンドウモールにはメッキ装飾をうまく使うなど、適度に所有欲を満たしてくれる車です。ただVモーショングリルや日産エンブレムはダサいという評判も多く、評価が分かれるでしょう。
内装も豪華さを狙ったようなものではなく、オーソドックスで飽きが来にくいデザインです。さらにソフトパッドや加飾パネルなどで、適度な質感と十分な広さがありますから満足度は高いでしょう。
現行モデルには3列シートモデルがありますが、サードシートは完全に緊急用程度の広さで、使い勝手はよくありません。ミニバンのように常用することを目的として購入してはいけません。
走行性能
エンジン性能はNAエンジンでも十分こなせます。ただ人によってはパワー不足が感じられますから、試乗して納得行かない場合はハイブリッドモデルを選ぶほうが良いでしょう。
ハイブリッドの方は2.5Lクラスのパワーがあります。もちろん丁寧に走れば燃費も改善されますから、さまざまな乗り方が期待できます。
安全装備は単眼カメラによって緊急ブレーキやプロパイロットは作動してます。その他にも全方位のアラウンドビューモニターや踏み間違い防止アシストなどもありますから、安全性で選ぶにもドライバーアシストのバリエーションで選ぶにももってこいですね。
乗り心地はロードノイズや地面からのショックが意外と入ってきます。見切りの良さや取り回しなど走行安定性は優れていますが、コンフォートな乗り心地を望む人にはちょっと合わないかもしれません。
そしてハイブリッドシステムの挙動は若干ガソリン車と違うところがありますから慣れが必要です。試乗車でできるだけ試して、妥協できる範囲かどうかは確認しておいたほうが良いでしょう。
買いかどうか
ここまで総評をしてきましたが、新型エクストレイルは買いなのでしょうか。
価格面では非常にお買い得ですし安全装備も優れていますから、コストパフォーマンスは最高の車です。
エクストレイルは現行で3代目とブランドがしっかり確立されているモデルですから、市場の評価は安定しておりリセールも見込めます。
それでいてモデル末期ということもあり、装備や車格の割には価格も安く、値引きも大きいですから購入しやすいです。
それでいて安全装備は他社に比べてそれほど劣っているということもありませんから、コストパフォーマンスは最高のSUVです。
逆におすすめできないのは本格的な走破性を望んでいたり、コンフォートな乗り心地を狙っているユーザーです。
エクストレイルの4WDシステムは前述の通りスタンバイ式4WDをコンピューター制御で作動域を広げただけのものです。
他社にあるような前後を直結する本格的な4WDの仕組みやトラクションに有利な4WDではありませんから、そういった用途には向きません。
そして乗り心地もそれほど良くありません。走行安定性は優れていますが、硬めの足回りはアウトドアようの無骨な感じがあり、乗用車らしさでは他社に一歩譲ります。