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ワゴンRは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

ワゴンRはスズキの軽自動車で、トールサイズワゴン系の車種の火付け役ともいえます。

今回はそんなワゴンRの故障についてご説明します。

ワゴンRの故障率

スズキ ワゴンR参考:www.suzuki.co.jp

ワゴンRはスズキが他社に先駆けて開発したトールサイズワゴンの軽自動車で、圧倒的な室内空間の広さで国内軽自動車市場で圧倒的な人気を誇る車です。

ワゴンRは1993年に登場した歴史の長い車種でもあり、ワゴンRを皮切りに軽自動車のメインはトールサイズワゴンとなりました。

競合他社も同様のトールワゴンを登場させて競争が激しくなる中にあってもワゴンRは進化を続けており、現在では2017年に登場した6代目ワゴンRが最新型となります。

現行モデルからは軽自動車では珍しくハイブリッドモデルが設定されており、軽自動車のメリットである燃費性能はかなり高くなっています。

そんなワゴンRの故障に関しては次のような点から見ることが出来ます。

スズキの自動車耐久品質調査

自動車の故障率は自動車メーカー各社が市場での結果を元にデータを収集していますが、それらのデータは社外秘の機密データとなっていますので一般に故障率を把握することは不可能です。

そのため車の故障がどの程度多いのか少ないのかを判断するために、メーカーとは別の民間調査会社のデータを見る必要があります。

MEMO

米国J.D.パワー社は車に限らず様々な調査結果を公表している会社で、その調査の一つに「自動車耐久品質調査」というものがあります。

この調査は各国市場の新車購入をしたユーザーから、購入後3年〜5年の間に起こった不具合を聞き取り調査し、その件数をメーカーごとにランキング化したものです。

この調査ではワゴンRのような車種単体の不具合件数は公表されませんが、メーカーを比較してどの程度故障が多いのかどうかを見ることが出来ます。以下の結果は日本市場の最新の結果です。

J.D.パワー社 2018年日本自動車耐久品質調査結果
ランキングメーカー不具合指摘件数
1レクサス51
2トヨタ61
3ダイハツ73
4スバル77
5日産78
6ホンダ79
7三菱82
8スズキ82
9BMW92
10マツダ102
11メルセデス・ベンツ103
12アウディ104
13MINI111
参考 J.D. パワー 2018年 日本自動車耐久品質調査(VDS)J.D. Power

この調査ではスズキは不具合の多さを表すポイントが82ポイントで、三菱自動車と同ポイントで中間どころに位置しています。

トップは国産メーカー最大であるトヨタおよびレクサスで、その不具合件数は50〜60ポイントとスズキの3分の2程度となっています。

それだけスズキ車は故障が多いといえ、また国産メーカーとしてはマツダに次いでポイントが高いという結果です。

この結果がワゴンRの故障率に直結するわけではありませんが、最新の全体的な傾向という形で故障が多いか少ないかがわかります。

中古のワゴンRの故障しやすさ

ワゴンRは中古車市場にも多くの車が存在しており、初代から6代目の最新型までさまざまな状態の車があります。

一般的に中古車の状態を判断する際に見るのは車の年式と走行距離で、寿命とされているのは年式10年以上、走行距離100,000km以上というものです。

車の主要部品がこの程度の保証距離や年数で設計されているからであり、これを超えると故障が大幅に増加する傾向にあります。

ポイント

ワゴンRのような軽自動車の場合はもう少し前から故障は増加し始め、走行距離80,000kmぐらいから厳しくなるでしょう。

その考えのもとではワゴンRの中古車でも2世代以上前のモデルは年式10年以上経過している車がほとんどであり、故障の可能性の高い中古車といえます。

その分価格は安くなっていますが、修理費や維持費などであとから費用がかかることも考えられます。

また走行距離に関してはそれぞれの車で状況は違いますが、年10,000kmぐらい走行しているとするとやはり年式10年近いものは結構な走行距離となっているでしょう。

この年式や走行距離を超えたからといってすべての車が故障するわけではありませんが、何かしら故障がすると考えておいたほうが良いでしょう。

ワゴンRオーナーの評判

ワゴンRの故障に関してはTwitterにもさまざまな情報が投稿されていますので、その中からいくつかご紹介しましょう。

こちらの方はなんとワゴンRを走行距離100,000kmの状態で購入されたそうですが、そこから2年ちょっとで120,000kmまで走行されたそうです。

しかしその間大きな故障はなかったそうで、100,000kmを越えても必ず故障が起こるわけではないのです。

こちらの方のワゴンRはエンジン関連の故障が多かったそうで、点火装置であるイグニッションコイルの交換を行っています。

またそれだけでなくオイル漏れもあったそうで、結構年式の古いワゴンRなようですね。

こちらの方のワゴンRは100,000kmを越えてなんとトランスミッションの故障が起こり、それが原因で車は手放されたそうです。

トランスミッションの修理には高額の費用がかかるため、ワゴンRのような軽自動車では費用をかけて修理するよりは乗り換える場合が多いです。

ワゴンRの故障事例

ワゴンRの故障事例はいくつか代表的なものがあり、その中から次の3つをご紹介します。

イグニッションコイルの故障

ワゴンR エンジン参考:www.suzuki.co.jp

これは前述のツイートにあった故障事例ですが、エンジンのイグニッションコイルという部品が動かなくなるトラブルです。

イグニッションコイルとはエンジンの点火系部品で、点火する火花を作り出すスパークプラグに高電圧を供給する部品です。

イグニッションコイルは各エンジンの気筒に1つずつ付いていますが、そのうち1つでも故障するとその気筒が点火しなくなりアイドリングが不安定になったり、エンジンの出力、トルクの低下を招きます。

そのため走行中などに変なエンジン音になったり、アクセルを踏み込んでも通常のように加速しなかったりすると、この部分の故障が考えられます。

修理にはイグニッションコイルの交換が必要となりますが、1気筒分が故障すると他の気筒も不安が残るため、基本は全てのイグニッションコイルを交換する場合が多いです。

ワゴンRの場合は近年は直列3気筒エンジンなのでイグニッションコイルは3つあり、部品代は3本分となります。

修理代としては3本分で20,000円前後+工賃なので、30,000円前後の費用が必要となります。

補機関係のトラブル

補機はエンジンの動力で作動するいくつかの機器を指しますが、そのうちオルタネータやエアコンコンプレッサーなどが故障することが多いです。

オルタネータは発電機、エアコンコンプレッサーはエアコンの冷媒圧縮用ですが、これらは定期交換が必要な部品で、走行距離80,000km〜100,000kmで交換しなければなりません。

注意

補機はエンジンの動力をベルト等で取り出していますが、それを回転させる部分のベアリングが経年劣化で摩耗してくると修理しなければなりません。

そうなった補機は異音や異常振動が起こるのでそこで気付ければ修理のみで済みます。

ですが放置していると補機自体が動作不良を起こし、オルタネータは発電不能で来る間が停止してしまいますし、エアコンコンプレッサーは当然ながらエアコンが冷えないなどのトラブルに繋がります。

そうならないように早めに交換が必要ですが、修理費用は補機ひとつで100,000円前後が必要となりますのでそれなりに高額修理です。

そのため修理するよりも車を乗り換えるという選択をする人も少なくありません。

パワーウインドウの窓落ちトラブル

車両系で経年劣化で起こってくるトラブルとしてあるのが、パワーウインドウの窓落ちトラブルです。

パワーウインドウは窓ガラスを電動で上下させるシステムですが、その窓ガラスが下がったまま上げられなくなるのが窓落ちという現象です。

パワーウインドウはパワーウインドウレギュレーターという電動モーターを使った部品で動いていますが、この部品が故障すると窓落ちが起こります。

大半は経年劣化が原因のものであり、電動モーターが動かなくなったり、樹脂製の部品が劣化して破損して正常な動作ができなくなったりします。

修理にはパワーウインドウレギュレーターの交換が必要で、ドア周辺の部品を分解する大掛かりなものとなります。

そのため費用的には50,000円〜70,000円の費用がかかるでしょう。ただ経年劣化なので年式10年以上の車に起こりやすいトラブルとなっています。

ワゴンRは買っても大丈夫か?

ワゴンRは国内の軽自動車の定番車種であり、スズキがかなり力を入れて改良をしている車でもあります。

前述の耐久品質調査結果ではそこまで良い順位ではありませんでしたが、それでも国産車ならではの高い信頼性はもっていますので、年式や走行距離の少ないものであれば故障は少ないでしょう。

やはり気にしなければならないのは中古車であり、特に軽自動車であるワゴンRは年式10年もしくは走行距離100,000kmで一気に中古車価格が低下します。

ですので価格の安い中古車を購入したとしたら後ほど上記のような故障事例が起こる確立が高く、修理費用が結局かさむばあいなどもありますので、状態の良い中古車をしっかり選ぶようにしましょう。