日産 セレナは日産の中型ミニバンで扱いやすいサイズと圧倒的な車内の広さが特徴の車です。
今回はこのセレナの後部座席についてご紹介します。
セレナの後部座席の2列目・セカンドシート
日産 セレナは日産車の中でも特に高い人気を誇る車であり、現行モデルとなる5代目セレナは既に8年も販売されている長寿車種となっています。
今回はセレナの後部座席について見ていきますが、 まずは車の大まかなサイズ感からご紹介します。
スペック | セレナ | |
乗車定員 | 7人〜8人 | |
全長 | 4,685mm〜4,770mm | |
全幅 | 1,695mm〜1,740mm | |
全高 | 1,865mm | |
室内長 | 3,170mm〜3,240mm | |
室内幅 | 1,545mm | |
室内高 | 1,400mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 1,220mm |
幅 | 940mm | |
奥行き | ・360mm(3列シート使用時) ・1,080mm(3列シート収納時) | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,300mm |
幅 | 530mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,300mm |
幅 | 520mm | |
奥行き | 約900mm | |
2列目寸法 | 高さ | 約1,300mm |
幅 | 8人乗りモデル:1,320mm 7人乗りモデル:約500mm×2席 | |
奥行き | 約1,000mm | |
3列目寸法 | 高さ | 約1,200mm |
幅 | 1,270mm | |
奥行き | 約800mm |
セレナは車のサイズとしては中型車クラスに位置する車になっており、車の外観サイズは全長や全幅は扱いやすいサイズ感になっています。
特に全幅は1,700mm前後と狭い道でも取り回しのしやすい5ナンバーサイズに近いものとなっていますが、一方で全高が1,865mmと非常に高くなっており、上下に長い大柄なスクエアボディを持っています。
このボディのサイズによってセレナの最大の魅力である車内スペースの広さが確保されており、室内長が3,000mm以上とかなり広々とした車内です。
また室内高も高いので圧倒的な解放感を持つトールサイズミニバンであり、車内に座ったときの快適さはさすがセレナといったところです。
セレナには標準仕様で3列シート装備の車となっており、今回は2列目シートと3列目シートそれぞれについて詳しく見ていくことにします。
セレナの後部座席2列目の広さ・居住性
セレナの2列目シートは7人乗りモデルと8人乗りモデルを分ける場所となっており、8人乗りモデルでは3人掛けのシートですが7人乗りは2席のシートになっていてこの部分で人数の差が生まれています。
まずセレナの8人乗りモデルについて見ていきますが、8人乗りモデルでは2列目シートは3人掛けのベンチシート式となっていて左右に繋がったシートとなります。
2列目シートへの乗り込みは左右に設けられた大型のスライドドアから行えるので乗降性はかなり良好で、ベンチシートならば左右の移乗もかなり楽です。
8人乗りモデルのベンチシートは左右の幅が1,300mm近くあるので2名乗車であれば窮屈感を感じることなく横に並んで座れ、3名乗車ならば横の人と多少肩が触れるぐらいで座れるので十分快適なベンチシートになっています。
なお後述するようにこの3人掛けのベンチシートはシートアレンジによって変幻自在にそのレイアウトを変えることができ、セレナ以外ではあまり見られないほどの変化が可能です。
一方で7人乗りモデルでは2列目シートが左右に完全に分割されたセパレート式のシートになっており、より快適性を高めたキャプテンシートという仕様です。
シート1席あたりのサイズは運転席や助手席とほぼ同サイズの座席となっており、1人掛けの座席としてどっしりと快適に座ることができます。
8人乗りモデルのベンチシートに比べると乗車人数が減った分でよりゆとりをもたせた快適性を感じられ、セレナの質感の高い高級モデルといった位置づけです。
キャプテンシートはベンチシートよりもさらに座り心地の良い座席に仕上がっており、満足感がより高い座席となっています。
またセレナは2列目シートの前後スペースや上下スペースも非常に広々とした車で、前席シートのシートバックとの間のスペースは標準的なシート位置でも拳3個分以上が余裕で確保できています。
そのため2列目シートでは7人乗りモデルでも8人乗りモデルでも窮屈さを感じることなくどっしりと座ることができ、さらに2列目シートの前後スライド機能によって足を伸ばせるほどスペースを確保することも可能となっています。
天井の高さも高いので座席に座ったときの頭上空間は圧倒的な広さがあり、大人でも背を少しかがめれば立って移動できるほどです。
この広さを活かして2列目シートには3列目シートへ移動するためのウォークスルー機能も備わっており、セパレートシートである7人乗りモデルだけでなく8人乗りモデルでもこの機能があります。
なおセレナにはガソリンエンジンモデル、S-HYBRIDモデル、e-powerモデルと主に3つのモデルがあるのですが、このうちガソリンエンジンモデルとS-HYBRIDモデルは8人乗りモデルのみの展開です。
そしてe-powerモデルでは7人乗りのキャプテンシートが標準装備となっており、全体的にe-powerが最上級グレードという位置づけとなります。
セレナの後部座席2列目のチャイルドシート対応
セレナはその積載性の高さや乗車人数の多さでファミリーカーとしての需要が高い車ですが、子育て世代のファミリーカーとしてチャイルドシートへの対応は気になる部分です。
チャイルドシートは子供専用の小型のシートのことで車の座席の上に乗せて使うシートなのですが、子供の小さな体では車の通常のシートが大きすぎて安全に保護できないためチャイルドシートはある程度の年齢までは仕様が義務付けられています。
チャイルドシートには乳幼児用や幼児用、学童用などさまざまな年齢や体の大きさに合わせた製品があるのですが、その搭載位置は多くは後部座席や2列目シートとなっており、万が一の事故の際に助手席などより安全性がある場所に搭載されます。
またチャイルドシートの固定にはシートに備え付けのシートベルトを使うのが一般的ですが、近年の車には「ISOFIX」と呼ばれるチャイルドシート専用の固定機構が設定されており、これが利用できるとより確実な固定ができます。
セレナの2列目シートにはこのISOFIXに対応した固定金具が左右にそれぞれ1組ずつ設定されており、2列目シートへのチャイルドシートの搭載は確実な固定が期待できます。
2列目シートの背面にはチャイルドシートのための「トップテザーアンカー」も設けられており、これらを利用することで安定で安全なチャイルドシートとなります。
7人乗りモデルでも8人乗りモデルでも両方にこれらの固定構造が設けられていて、スペースも十分に広いので2列目シートには2つまでならチャイルドシートを搭載できます。
チャイルドシートにはサイズにもさまざまな製品がありますが、前後のスライド機構のある2列目シートであればほとんど心配することなく搭載できるでしょう。
なお8人乗りモデルはもともとは2列目シートが3人掛けとなっているのでチャイルドシートを2つ積み込んだりするとセンター席が使えなくなります。
その際には後述するセレナ独自のシートアレンジを活用してセンター席を移動させ、2列目シートのセンター席部分は通路として使えるようにするのが良いでしょう。
セレナの後部座席2列目の座り心地
セレナの2列目シートの座り心地については中型ミニバンとしては十分なクオリティがあり、大型の高級ミニバンには及びませんが快適性は高いです。
まず8人乗りモデルのベンチシート式座席の座り心地ですが、セレナのベンチシートは左右席とセンター席が明確に役目が分かれるようなデザインとなっており、左右席のシートは全体的にホールド性があって座りやすいシートです。
シートの座面や背もたれの厚みも十分であり、周辺の居住スペースの広さもあってどっしり座ってくつろげる2列目シートとなります。
一方でセンター席は後述するシートアレンジのための構造を取るために座面や背もたれの横幅がかなりタイトになっており、クッションの厚みはあるものの補助シート的な役割の強い座席になります。
それでもシートアレンジの調整によって位置をしっかり定めればセンター席でも快適に座れるので、8人フル乗車するときなどに最後に使うシートという位置づけでよいでしょう。
一方で7人乗りモデルのキャプテンシートはシートの座面や背もたれの厚み、基本的なシートのデザインなどは8人乗りモデルの左右席とほぼ同等ですが、キャプテンシートということで座席の左右にアームレストがそれぞれ装備されておりより快適さを重視した座席になります。
キャプテンシートということで横の人を気にせずに座れるのが魅力であり、普段使いでも長時間の走行時でもくつろいで座っていられる座席です。
なお8人乗りモデルでシートアレンジによってセンター席を動かすことができるのですが、その状態だと7人乗りモデルのキャプテンシートとほぼ同じ状態になり、単純に左右のアームレストがない座席と考えればよいでしょう。
他の中型ミニバンでは8人乗りと7人乗りでシートのデザインや装備の内容、シート自体の形状も違うことが多いのですが、セレナでは8人乗りモデルの状態でもある程度7人乗りのような使い方が想定されているため座席自体はほぼ同一のものとなっています。
なお8人乗りモデルでも7人乗りモデルでも後部座席のすべての座席にはヘッドレストが設けられており、万が一の際の安全性が確保されているのもうれしい点です。
ヘッドレストは普段は乗員が頭を載せるクッションとして利用しますが、万が一の事故の際に乗員の頭を前後に支えてむち打ちを防ぐための重要な安全装備です。
8人乗りの左右席や7人乗りのキャプテンシートには大型で保護性能の高いヘッドレストが装備されますが、8人乗りモデルのセンター席ではシートアレンジの関係から小型のヘッドレストとなっており、このあたりも補助的な座席といった感じです。
またヘッドレストはすべて上下への調整機能は備わっており、適切な頭の位置に調整することができます。
セレナの後部座席2列目の後部座席の装備
セレナの2列目シートでは中型ミニバンらしくさまざまな便利な装備が目白押しとなっており、非常に使い勝手の良いインテリアになります。
基本的には8人乗りモデルと7人乗りモデルで周辺装備に差はなく、オプション設定の有無などで別れています。
まずセレナの2列目シートのシートベルトについて見ていきますが、シートベルトは8人乗りモデルでも7人乗りモデルでも全席に3点式シートベルトが装備されており、安全性の面では十分な装備です。
3点式シートベルトは事故の際には腰だけでなく体も支えてくれるので安全性が高く、また走行時にも体をホールドしてシートポジションを保ち疲れを軽減してくれます。
8人乗りモデルのセンター席はシートアレンジによって前後に移動する構造ではありますが、シートベルトは向かって右席の脇から出る構造となっているためセンター席のシートベルトも使い勝手は変わらず便利です。
また2列目シート周辺にはさまざまな装備が設けられており、セレナでは左右席の天井付近に2列目シート、3列目シートそれぞれのエアコン用ダクトがあります。
エアコンの仕様はグレードによって「前席オートエアコン+リアクーラー」もしくは「デュアルオートエアコン(前席後席独立式)」と変わりますが、どちらも後席での空調があり快適であるとともにデュアルエアコンならば後席独自の温度設定などを天井のコントロールパネルで調整できます。
さらに左右のスライドドアのウインドウ部分には引き出し式のロールサンシェードも設定されており、エアコンとサンシェードで温度や日差しの管理をすることで快適性を向上できます。
さらに2列目シートでは収納やその他の便利な小物装備も多く、収納では前席シートバックポケット、左右ドアポケット、ドアポケット部のドリンクホルダー(大、小)、前席シートバックにある荷物フックなどがあります。
シートバックには左右にそれぞれUSB式の充電ポートもあり、シートバックポケットにスマホを収めるなどしてすぐに充電が可能です。
またシートバックの上側には左右席それぞれに展開式のシートバックテーブルがあり、ここにもドリンクホルダーがあるので飲食の際に非常に便利な装備となります。
左右のスライドドア部分には大型のリアスピーカーも設置してあり、オーディオ関係も充実しています。
そして8人乗りモデルでは2列目シートのセンター席が最大の目玉装備となっており、センター席を前側に折りたたむとアームレストとして利用ができる「スマートマルチセンターシート」になっています。
アームレストにすると開閉式のティッシュボックスがあったり上面に小物入れなども用意されていて、8人乗りモデルでセンター席を使わない場合は折りたたんで置いたままでも良いでしょう。
またスマートマルチセンターシートは折りたたんだ状態で前後へスライドさせることができ、前席シートのセンターコンソールとしても活用できるなどフレキシブルな使い勝手の良さが魅力です。
なお7人乗りモデルのe-powerにはキャプテンシート用のオットマンもオプションで用意されているのですが、中型ミニバンでよく見られる展開式のオットマンではなく別置き式の装備となっており、乗り心地はともかく使い勝手がいまいちなのが残念な点です。
セレナの後部座席2列目のリクライニング・シートアレンジ
セレナの2列目シートはリクライニングやスライド機構、シートアレンジ機構などさまざまな機構が備わっており、うまく使い分けることでさまざまなシーンに対応できます。
まずセレナの2列目シートのスライド機構はユニークなものとなっており、前後への大きなスライドによる足下空間の拡大だけでなく、左右席を左右にスライドさせてくっつけることが出来ます。
7人乗りのキャプテンシートではそのまま、8人乗りのベンチシートではスマートマルチセンターシートを前に移動させた場合に左右スライドが使えますが、座席をくっつけて子供の面倒を見やすくしたり、左右どちらかの乗降口をひろげて2列目、3列目シートへ乗り込みやすくしたりと細かな配慮ができる機構です。
また2列目シートは左右席とセンター席それぞれ独立して前後への大きなリクライニングができるようになっており、一番後ろへ倒せばシートアレンジによっては体を伸ばしてくつろげるスペースができます。
セレナのシートアレンジでは2列目シートと3列目シートを組み合わせて基本的にラゲッジスペースの拡大をするもので、2列目シートは前後のスライドやリクライニングを駆使します。
3列目シートは左右へ跳ね上げることで最後尾のラゲッジスペースを大幅に拡大しますが、さらに2列目シートを前にスライドさせれば最大限長い荷物や大きな荷物が乗せられます。
また2列目シートと3列目シートをどちらも展開した状態で後ろに倒せば前後にシートがつながったフラットモードになり、ラゲッジスペースとして使ったり車中泊のスペースとしても活用できます。
2列目シートは8人乗りでも7人乗りでもそれぞれの座席が独立してスライドしたりリクライニングするので、乗車人数や荷物の量に合わせてかなりこまかな調整ができます。
なおシートアレンジとは若干違いますが、2列目シートのスマートマルチセンターシートを前側に移動しておくと、2列目シートの左右の間を通路として利用できるので3列目シートへのアクセスが楽になります。
7人乗りモデルではもともと通路があるレイアウトなので気になりませんが、8人乗りモデルで2列目のセンター席が不要であれば通路として空けておくほうが便利でしょう。
セレナの後部座席の3列目・サードシート
セレナには標準装備で3列目シートが備わっており、7人乗りモデルと8人乗りモデルに限らず3列目シートは3人掛けとなっています。
セレナの後部座席3列目の広さ・居住性
セレナの3列目シートは2列目シートの後方に設けられている座席で、乗り込みには2列目シート左右の大型スライドドアから行います。
セレナの3列目シートは左右に3席がつながったベンチシート式の座席で、2列目シートとは別のデザインの座席になります。
3列目シートは若干2列目シートよりも左右の幅が狭めになっており、3人座りのフル乗車となると隣の人と肩がぶつかるぐらいになるので結構窮屈になります。
2名乗車であればそこまで窮屈さを感じずに座ることの出来る座席になっており、シートの全体的なデザインが2列目シートよりもフラットになっていますのでどの座席に座ってもあまり座り心地に差はありません。
3列目シートへの乗り込みには2列目シートの左右のスライド度から行い、2列目シートを前に倒したりスライドさせたり、シートアレンジによって2列目シートのセンターに通路を作って移乗する形になります。
3列目シートでは前後のスペースも2列目シートよりも小さくなっており、2列目シートの前後スライド位置にもよりますが標準的な位置でもニースペースは拳1個〜2個分ぐらいになります。
これでも座れないほどではないものの多少窮屈感があり、2列目シートのポジションによっては足元がかなり厳しくなりますので、乗車人数によって位置をうまく調整すると良いでしょう。
また3列目シートであってもスクエアボディのセレナでは天井までの高さはそこまで大差なく、座席としては十分な頭上空間があるので窮屈さは感じないでしょう。
3列目シートとなると一部の車種では補助シート的なものになることが少なくないのですが、セレナの3列目シートは十分実用的でありそのためのスペースもしっかり確保されています。
セレナの後部座席3列目のチャイルドシート対応
セレナの3列目シートではチャイルドシートの搭載も不可能ではありませんが、2列目シートほど利便性は高くありません。
セレナの3列目シートではシートのスペースが2列目シートよりは狭いですが、それでも十分チャイルドシートを取り付けられるスペースがありますのでチャイルドシートの搭載自体は可能です。
しかし2列目シートと違ってISOFIX対応の金具が設定されていないので、チャイルドシートの固定には3列目シートのシートベルトを使う方式となります。
それでも3列目シートの横幅が十分にある車なので3列目であっても2つぐらいはチャイルドシートの搭載が可能で、シートベルトもしっかり対応できるタイプです。
ですが3列目シートにチャイルドシートを搭載したときには不便な部分も少なくなく、まずチャイルドシートの搭載を行うときに2列目であればスライドドアからすぐに積み込めるところを3列目シートでは2列目もしくは後部から積み込むなどの手間がかかります。
またチャイルドシートを搭載してもそこに子供を連れて乗り込まないといけないのですが、そのときに2列目シートを倒したり移動したりしなければならないので乗り込むにも大変な部分があります。
一応セレナであればあらかじめシートアレンジで2列目を調整しておけば乗り込みやすくなりますが、2列目シートにチャイルドシートがあればそのまま乗り込めるので手間が増えるのは同じでしょう。
とはいえ2列目シートはさまざまなシーンで使い分けを出来る便利なシートであり、乗り心地も良いのでこのシートを残して3列目を子供用とするのも悪くはありません。
セレナの後部座席3列目の座り心地
セレナの3列目シートでは座り心地の面では2列目シートよりも多少固めの感触ですが、それでも中型車としては十分なシートです。
セレナの3列目シートは後述するシートアレンジの関係もあり座面や背もたれが少し薄めとなっており、座った感触としては2列目シートほどではありません。
ですが3列目シートの固さは普段使いとしては十分な質感となっており、シート表皮なども2列目シートなどと同様なのでクオリティは十分高い座席になっています。
3列目シートは左右の5:5分割式になっているので座席のセンター部分には左右に分かれる隙間が微妙にありますが、センター席は盛り上がるようなデザインになっているためクッション性は十分にあり、左右席と遜色ない座席になっています。
またセレナの3列目シートにはしっかりとしたヘッドレストが装備されており、センター席などは2列目シートよりも大型のヘッドレストなので性能の良いものとなっています。
3列目シートの左右席には比較的フラットなヘッドレストになっているものの、上下への調整機能も備わっていますしサイズも大きいので十分使い勝手の良いものとなっています。
センター席には独自のデザインの上下に大きなヘッドレストが装備されていますが、5:5分割式シートなので向かって左側の座席にヘッドレストが取り付けられており上下の調整を行わなくても十分に頭を保護できるデザインになっています。
このヘッドレストの装備によって3列目シートでもしっかり安全性が確保されており安心できる座席となっています。
セレナの後部座席3列目の後部座席の装備
セレナの3列目シートにもある程度の便利な装備が周囲に設けられており、使い勝手の良好な座席に仕上がっています。
まず3列目シートのシートベルトについて見ていきますが、3列目シートでは一応全席3点式シートベルトになっていますがセンター席のみ変則的な構造です。
3列目シートの左右席は一般的な3点式シートベルトで使い心地は他の座席と同様で、シートベルト自体も3列目シートのすぐ脇から出ているので使い勝手も良好です。
一方でセンター席は5:5分割式となっていることで座席自体にシートベルトが装備されているのではなく、シートベルトは天井から引き出して使うタイプのものであり、シートの左右にそれぞれバックルを固定して3点式とするものです。
なおこのセンター席のシートベルトは一見すると見当たらないものですので、初めてセレナの3列目シートに座る方などは操作が分かりづらく、ドライバーが補助してあげると良いでしょう。
また3列目シートの周辺の装備としてはまず空調ダクトが左右の天井部分に備わっており、エアコンのタイプによって前席もしくは2列目シートでコントロールします。
その他の装備では収納は少なめですが、3列目シートの左右のボディ部分にアームレスト兼ドリンクホルダーが設けられており、1箇所に2つドリンクを置けるデザインなので小物入れとしても活用できます。
さらに2列目シートのシートバックには2列目の装備と同じくシートバックテーブルが左右に設けられており、飲食での使い勝手が良くこのテーブルにもドリンクホルダーが装備されています。
これに加えて3列目シートには座席の左右部分になんと3列目専用のUSB式の充電ポートが設けられており、3列目シートでこれが利用できるのは非常に便利です。
さらにこのポートの助手席側には上側に追加でスイッチが設けられており、これを操作すると3列目シートから2列目の左電動スライドドアを開閉することができます。
3列目シートに座っていてもワンタッチでスライドドアを開閉できるので、どの座席に座っていても乗降性が保てているのは行き届いた装備といえるでしょう。
セレナの後部座席3列目のリクライニング・シートアレンジ
セレナの3列目シートではリクライニングやスライド機能も備わっており、特にシートアレンジを頻繁に使う座席ともなっています。
3列目シートは車種によっては補助シート的な座席なのでスライドやリクライニングなどの高機能なものはオミットされることも多いのですが、セレナではその十分な車内スペースを活かしてしっかりスライド機構とリクライニング機構があります。
3列目シートのすぐ後ろにはラゲッジスペースが広がっているので後ろにスライドさせる場合は荷物との兼ね合いになりますが、2列目シートとの足下空間が狭いときなどは活用できます。
また3列目シートの背もたれを後ろに何段階かリクライニングすることが可能になっており、ヘッドレストを取り外せば完全にフラットまで倒すことも可能です。
その際は邪魔になるセンター席のヘッドレストは3列目シート右脇のボディの凹み部分に収納できるようになっており、しっかり取り外した際の対処も考えられています。
またこのスライドとリクライニング機能を活用したシートアレンジとしてフルフラットモードがあり、2列目シートを同じくフラットにするまで倒して3列目シートとつなげることで前後にしっかり寝ることの出来るようなくつろぎスペースを確保できます。
さらに居住空間ではなくラゲッジスペースとして活用したいときには3列目シートは左右への跳ね上げ式で収納することができ、3列目シートのスペースをほとんどラゲッジスペースとして利用することが可能です。
こちらも2列目シートのシートアレンジと組み合わせることでより便利な使い方が出来、この機構のために3列目シイとは5:5分割式になっています。
なおシートの跳ね上げやスライド、リクライニングとも左右席それぞれで調整ができるので、様々なシーンに合わせた調整が出来るのもとても便利です。
セレナの後部座席の評価・口コミ
セレナの後部座席の評価についてはtwitterにもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介していきます。
出発 =͟͟͞͞ ( ˙꒳˙)
久々のセレナ🥰🥰🥰
後部座席1人やから広すぎw pic.twitter.com/k7uERiSKyC— ごはん粒🍚 (@23chocomint335) November 18, 2020
こちらの方はセレナの後部座席に1人で座っていらっしゃるのですが、その広々としたスペースに満足されています。
セレナは運転していても扱いやすい車ですが、やはり後部座席の快適性は素晴らしくぜひとも後ろに乗って移動したいものです。
車検で代車。セレナ→新型セレナ。きっとフル仕様なんでしょうが、USBコネクタが各席用にあって感動。後部座席のエアコン操作パネルを中央に配置とかも良い。
もちろん車としての部分も様変わりしてますぜ。
うちの車10年オーバーしちゃったんで、消費税あがる前に買い換えねばなのね、— 薄桜(蒼真あきら) (@usuzakuraetas) November 11, 2017
こちらの方は旧型のセレナから最新型のセレナに試乗されていますが、後部座席でも前の仕様より改善された部分が多く魅力を感じていらっしゃいます。
特に後席用エアコンやUSB充電機能などが便利になっていて後部座席でも快適に使えるものとなります。
総評
日産 セレナは中型ミニバンとして以前から評価の高い車ですが、現行モデルは最も装備が充実している車に仕上がっており特に後部座席の広さや便利な装備はかなり魅力的な車となっています。
後部座席は2列目シートでも3列目シートでも広さも装備の面でも中型ミニバントップクラスのクオリティがあり、価格もある程度は抑え気味な仕様もありますので特にファミリーカーにはもってこいの車になっています。