ハイトワゴン軽自動車も良いけどやっぱり普通車が安心だよね。
という声を聞いてか突然登場したトヨタのルーミー。
ハイトワゴン軽自動車の使い勝手をそのままに排気量や乗車定員も増え、さらに便利になっています。
独特のスタイリングも伴って現在では非常に人気の車です。
そんなルーミーをお得に買いたいと思うのはみんな一緒。
ここではルーミーの値引きの相場から限界値引き、そして交渉術を紹介していきます。
ルーミーの値引き額の平均相場
参考:toyota.jp
ルーミーはトヨタの販売するコンパクトミニバンで、いわゆる大衆車という部類に入ってきます。
ですのである程度の値引き前提で売られていますが、提示される金額は人それぞれです。ここではルーミーの値引き平均相場をご紹介します。
本体値引きは10万円から15万円が相場
ルーミーはもともと利益率の低いコンパクトカーであり、実用性が高く競合車も少ないため、一見さんへの値引き金額というのは非常に少ないです。
それを踏まえた上で値引きを表示していくと値引き額は5万円から8万円あたりが提示額となっています。実際に交渉したあとの値引き額を平均して見ていくと、10万円から15万円が相場になります。
おおよそ本体価格の1割をちょっと切る価格が値引き相当額になります。本体の値引きで車両から15万円値引きがでていれば平均値引き額と言えるでしょう。
忘れてはならないオプション値引き
よし、1割引かせたぜ!と意気揚々と契約してはいけません。見積書の中にはきっと車両本体以外にも売り物があるはず。それがディーラーオプションです。
車両本体で1割り切っていてもオプションが値引きされていなければ、ディーラーとしてはオプションの利益で儲けが大きく出ます。これでは買う側としては全くおもしろみがありませんね。
オプション値引きは地域やディーラー特性によっても違いますが、オプション金額の1割から2割ほどが値引きの平均とされています。
値引きの平均金額
じゃあいったいどれくらい値引きができれば平均的なのでしょうか。グレードやオプションを使って一例を上げていきます。
価格 | 値引き額 | |
ルーミーカスタムG | 183万円 | 15万円 |
オプション | 30万円 | 3~6万円 |
値引き計 | 18~21万円 |
この条件であれば、合計18万円から21万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
ではここでルーミーの値引き額の変動を見ていきます。2016年11月に登場したルーミーは、その後どのような値引き額になっているのでしょうか。
販売時期 | 値引き額 |
2016年11月から | 7万円 |
2017年1月から | 10~15万円 |
2018年1月から | 15~18万円 |
2018年9月から | 18~23万円 |
2018年11月から | 8~10万円 |
2019年1月から | 15~18万円 |
このような数字が出ています。2016年の発売当初は、新車効果もあり値引き額は一桁と非常に渋いです。しかしその後すぐに決算月となり、値引き幅は15万円まで一気に拡大していきます。
2018年には新車効果も薄れてきたためか18万円まで広がります。そしてマイナーチェンジ直前にはなんと23万円までひろがっていました。
マイナーチェンジ直後の2018年11月には再び値引きは渋られていますが、決算期を期に値引きは再び広がっています。現在はそのまま15万円程度の値引きが平均額のようです。
値引き額が18万円から20万円になる理由
ルーミーは総額で18万円から20万円が平均的な値引き額ということを提示しました。値引きの平均額がこれだけの金額になるのはどういった理由があるのでしょうか。検証していきます。
ルーミーは値引き販売が前提
ルーミーはいわゆる大衆車という存在です。そのため値引きを前提として販売しており、販売する側も勉強させていただきますと言いながら、ある程度の利益を考えて値引き額を調整します。
とはいえもともと利益率の高い車ではないので、値引きは10万円程度が基準とされています。
ルーミーは現在発売から3年、マイナーチェンジを終えて半年程度です。本来であればもうちょっと値引きが渋い場合もありますが、3月の決算期を終えて広がってしまった値引きが収まらなくなっています。
そして月ごとの変動から見てもわかるように、ルーミーは最大で23万円まで値引きがされている車であり、そのあたりが車両粗利とのギリギリの線なのでしょう。
車両の利益と販売の兼ね合いで、車両からの値引き額が15万円というのが、適正になっていると考えられます。
ルーミーは交渉が重要
ルーミーは値引きが前提の車種ですが、現在車市場でのトレンドのであるハイトワゴン系の登録車です。
そのためお客さんから買いに来ることも多く、値引きをそこまで頑張らなくても売れる車でもあります。そして利益率もそこまで高くありませんので、営業マンは簡単には値引きに応えません。
ですので、営業マンは自身のもっている切り出し値引き10万円でなんとか説得しようとします。それでも納得いかないお客さんには、店長と相談しましたという理由をつけて、少し上をいった15万円の値引き額を提示しているのでしょう。そのため15万円が相場となっているのです。
ルーミーの値引き額の最大・限界額
ルーミーの平均値引きの金額や、これだけの金額が出る理由を先程説明しました。さて次はユーザーの最大値引きをご紹介していきます。どのような数値が出るのでしょうか。
値引きの最大価格
値引き金額はさまざまな数字がありますが、値引きの金額を調べていくとルーミーの最大値引きは30万円です。中には35万円などという人もありますが、これはかなり偶然が重なった奇跡的な数値といえるでしょう。
値引きの理由
ルーミーの値引きが30万円ほどになっていたのは、まず1つの要因としてマイナーチェンジ前であったことがあります。
マイナーチェンジ前の車体は商品価値が下がるので、在庫となってしまっては売りにくなります。そこでなんとしてでも捌けてしまいたいものです。そこでディーラー側としても無理な金額を出してでも、売ってしまおうとしたということが考えられます。
もう一つが、先ほどお話したとおり時期です。一番値引きが大きくなるのは9月の半期決算及び3月の決算月になります。この時期ディーラーはメーカーからの大きなノルマ要求もありますし、決算ということもありできるだけ車を売りたい時期です。
メーカーからも一定の施策や販売台数達成に対する施策ということもありますので、多少値引きが多くなってでもやりきりたいという考えがあります。
そこで営業マンや会社にとって、どうしてもほしい一台ということになれば、通常の条件よりさらに甘くなります。なので通常では出せないような車両値引きやオプション値引きが提示されます。
その他にも7月のボーナス時期というのもあります。この時期に車を買い替えたいと思う人も多いので、ディーラーもそのタイミングで施策を投入し、販売台数を増やそうとします。
つまり、マイナーチェンジ直前の在庫処分のタイミングと、決算期やボーナス商戦などのタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きの理由だといえます。
ルーミーの値引きのレポート・体験・口コミ
さて、ルーミーで大きな値引きを獲得して人たちはどういった方法で値引きをしたのでしょうか。実際の交渉内容をツイッターから探ってみます。
数年前のやつみてびっくりした。
初めて行った店だったけど、いきなり15万値引きしてくれとんか。
パーツの方はお任せで選んでもらった。この店にルーミーがあればこっちで買っとったかもなぁ。
でも、パーツでどのくらい値引いてくれるかが問題。
(ローン、カードの加入無しで。) pic.twitter.com/CCoTbte4N5— りょう (@sino_kattun) 2019年3月10日
こちらの方はいきなり15万円の値引きが出ているとのことです。ディーラーによっては車両値引きとオプション値引きを混合して提示してくる場合もあります。
そうすることで一見値引き額が大きくなっているように見せているのですが、納得行かない場合は整然と説明を求めましょう。
ルーミーは、値引き20万円に下取り20万円の合計40万円引き相当を提示してくれた。
一方、タンクは値引き5万円に下取り5万円の合計10万円引き相当での提示。最初からこれでは話にならない。
同じトヨタでこの差はないよなぁ。
— UFOマン (@kotarouguts) 2018年11月27日
ルーミーとタンクで値引きを競合させようにも、こういった明らかな違いが出てしまうと競合になりませんね。残念ながらこちらが本気であることを伝えても、ディーラー側が良い条件を出してこない場合もあります。
実は値引き額は一定ではなく、ディーラーの販売力によっても値引き額は違ってきますので、駄目なところははじめから見切りをつけても良いでしょう。
ルーミー、タンク、トール、ジャスティと兄弟車で競合させてるけど、値引きで結構幅あるのね。基本グレードでも標準装備がメーカーごとに微妙に違うから、簡単には比べられないようにうまくできてる。
— ひゃむ@blueONblack (@310baka_senti) 2017年11月3日
兄弟車4車種で競合させても、それぞれ結構価格差があるようです。
さらに装備差をだすことで単純な値引き比較はしづらくなるようにされているようですので、できるだけ突っ込まれないように、装備を揃えることも重要です。
ルーミーの値引き目標金額
闇雲に値引き交渉しても営業マンには通じません。そこで値引きには目標金額が必要だというお話をしました。ではルーミーはいくらを目標金額に設定すればよいのでしょうか。
値引き目標額は本体で18万円、オプションで2割
ルーミーは基本的に値引きが前提で売られています。そのため営業サイドもある程度の値引き幅を持っていますが、基本切り出し金額として5万円から8万円ほどで切り出すようにされているようです。
不思議なものでこういった切り口だと10万円値引きできれば十分な気がしてきますが、これでは営業サイドの思う壺です。
地域差は大きくありますが、これまでのデータからすると現在の目標値引きは本体価格から15万円から18万円です。
オプション金額もディーラーによって違いますので一概には言えませんが、1割はもちろんのこと2割までもっていければ上々でしょう。そして購入時期をしっかり配慮することでここにプラスαの値引きを追加してもらいましょう。
ルーミーの目標値引き額まとめ
というわけでルーミーの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 18万円 |
オプション値引き | オプションから2割 |
時期的なもの | 最大5万円 |
合計額 | 25~30万円 |
この条件を引き出すことを目標として行きましょう。この条件が2019年現在ほぼ値引きのマックスだと判断して良いです。
時期的なものプラスαというのは、決算など時期によって違うものです。この程度の場合もあれば、もう少し低い場合もあります。
ルーミーの値引き交渉のポイント
ルーミーの値引きの目標金額も見えてきましたね。あとはどうやって交渉すればよいのでしょうか。ルーミーの値引き目標金額を引っ張り出す方法を考察していきます。
ルーミーにはこの車をぶつける
もちろんルーミー単体で交渉するのもよいですが、営業サイドが店長と交渉しやすい理由を作ってあげましょう。そのためには競合車の存在が非常に重要です。
ルーミーは兄弟車のタンク、ダイハツのトール、スバルのジャスティと4兄弟の車です。デザインもほぼ変わらない車なので、値段が安いところで買うというのが一番交渉しやすいポイントとなるでしょう。その他にもスズキのソリオなどという選択肢もあります。
ここであまりにも突拍子もない車を登場させてしまうと、話がややこしくなり口のうまい営業マンであればルーミーにする理由を丸め込まれてしまう場合もあります。ですので、上に上げた4車種を交渉にぶつけることが無難です。
車が安くなる時期を狙う
突然車が必要になった場合ではない限り、絶対に外したくないのが購入時期です。
まずモデルチェンジを迎えたばかりの車は商品価値が上がるため、値引きは渋くなります。ルーミーは2018年11月にスマアシⅢの採用や、特別仕様車の追加などといったマイナーチェンジを行っており、そのためしばらくは値引きが渋くなりました。
しかしそれも仕様向上程度のマイナーチェンジであることや決算時期があったこともあり、すでに値引きは緩んでおり、現在は適正な値引き額が引き出せるでしょう。
そして次に重要なのが購入時期になります。車を購入するのにベストなのは1から3月の決算時期、8から9月の半期決算、7月のボーナス商戦です。
中でも強力はなのは3月です。営業マンの感覚を狂わせてしまうほどの威力があり、3月に入ってくると人気のある車種は大概登録が間に合わなくなります。
ノルマ達成まであと一歩というディーラーは、喉から手が出るほどほしいのが3月中にナンバーが登録できるという条件です。
そんなときにご自身の欲しい車が在庫などでたまたま3月登録ができる車であれば、営業マンも会社も一丸となって値引きを頑張ってくれるでしょう。このタイミングであれば奇跡の値引きを引き出すことができるかもしれません。