その美しいボディとドライビング性能が魅力のロードスター。
その人気の高さからメーカー自身が初代モデルのレストアのために、部品供給を再開するほどです。
現行モデルはその原点に回帰し、扱いやすいボディサイズと回して楽しい排気量サイズ、そして美しいボディデザインまでマツダのロードスターへのこだわりを感じさせる一台に仕上がっています。
スポーツ好きのためにハードトップモデルのRFがラインナップされているのも見逃せません。
そんなこだわりの強さが感じられるロードスターですが、最近の車らしく高額です。
購入するとなればできるだけ安く購入したいものですね。
ここではロードスターの平均値引き額や最大値引き額、そして価格交渉のポイントまで解説していきます。
ロードスターの値引き額の平均相場
ロードスターは国内では非常に希少な存在となったスポーツタイプの車です。
さらにルーフが開閉するコンバーチブル仕様は、このサイズにはロードスターだけです。そのためライバルもほぼおらず、独占状態の販売を行っています。
そんな存在感の強いロードスター。現在の値引き額は、一体どのくらいが平均となっているのでしょうか。ここではロードスターの平均値引き額を見ていきます。
本体値引きは13万円前後
ロードスターは1.5Lのソフトトップモデルと2.0LのハードトップモデルであるRFの2種類の車体があります。
その他にもAT・MTなど変速機も選べるなどいろいろと仕様がありますが、値引き額はほぼ変わらない金額となっており、平均的に13万円前後となっています。車両価格の割合から言うと5%程度の金額です。
つまり車両価格の5%割ほどの金額が値引きされていれば、十分な値引き額であると言えます。
オプション値引きは1割引きから2割引き
ロードスターを見にディーラーへ行って見積もりの作成をお願いしました。そして交渉の末、やっと13万円の値引きを提案されました。値引率は5%と先程の基準からすると十分値引きされています。
営業マンからも”普段ならこんなに引きませんをのでこの機会にいかがですか”と言われていますので場合によってはこのまま決めるのも良いです。しかしその前に一度冷静に見積書を確認しましょう。
そこにはディーラーオプションのフロアマットやバイザー、さらにはエアロパーツなどがあると思います。もちろん値引きはそこからもできますので、こちらの高額なディーラーオプションからも値引きをしてもらいましょう。
このディーラーオプションからの値引きは、金額の1割から2割ほどが相場となっています。このオプションからの値引きも、車両と同じく販売している地域やディーラーの販売力によっても違います。
ネットでは2割引きと書いてあったのにと言われても、そんなことを言われても困ると言った顔でディーラーからすればいい迷惑です。
値引き交渉に慣れていない人にこのオプション値引きで注意してほしいのは、車の値引きとオプションの値引きをまとめて提示されることです。
総額表示であれば値引きが大きく見えるので、お客さんも良い値段だと判断してくれれば、車両からの値引きを減らして契約できるため都合がいいことばかりです。
なので大幅値引きを狙って交渉するからには、冷静に車両値引きとオプション値引きを計算して、後々値引きが思ったより少なかったなどと後悔することのないように注意が必要です。
値引きの平均金額
車両本体、オプションそれぞれの平均相場が出ました。では見積書からどれくらい値引きがでていれば平均的なのでしょうか。グレードやオプションを使って一例を上げて紹介します。
価格 | 値引き額 | |
ロードスターS | 255万円 | 13万円 |
オプション | 30万円 | 3~6万円 |
値引き計 | 16~19万円 |
この条件であれば、合計16万円から19万円ほどの値引きが出れば平均的な値引きと言えるでしょう。
値引き額の月変動
ここでロードスターの値引き額の変動を見ていきます。2015年5月に登場したロードスターは、その後どのような値引き額になっていったのでしょうか。
販売時期 | 値引き額 |
2015年5月から | 0万円 |
2016年1月から | 5~10万円 |
2017年4月から | 10~15万円 |
2018年7月から | 12~15万円 |
ロードスターの値引き額は緩やかに伸びる様になっています。
2015年に発売する前の予約注文の段階から1年以上は値引きなしで販売されており、その後もしばらくは10万円で抑え込まれています。マツダの戦略の強さとロードスターの人気っぷりが伺えますね。
2018年に行われた年次改良の際に15万円まで広がっていた値引きも一旦抑えられますが、現在までの間で仕様向上前までの水準に戻っています。
現在ではその流れのまま来ており、車両値引きは13万円前後となっています。
値引き額が16万円から19万円になる理由
現在ロードスターの平均値引き額は16万円から19万円です。発売からすでに4年が経過しており多少新車効果も薄れてきていますが、値引き額はそれほど大きくありません。
さてロードスターの値引き額が平均的にこの額になるのは、どういった要因があるのでしょうか。値引き額の要因を解説していきます。
発売から時間が経ってきた
魅力的なロードスターといってもライバルはいないわけではありません。発売から4年経過していることもあり、ある程度の値引きが提示されているのはライバルの存在が大きいです。
ロードスターの競合車には同じくスポーティな86やBRZ、そして軽スポーツのS660という比較対象がいます。
そんななかでロードスターの魅力だけで勝負していくのも厳しく、ディーラーの企業努力も確実に加味されます。
そういった条件もあることから、多少は値引きが緩んできている要因となっています。
唯一無二の存在
先程の通りでロードスターは発売から4年と、通常の車であれば値引きはもっと大きくなっていてもおかしくありません。しかしこれほどまでに値引きが渋いのは、ロードスターのキャラクター性が肝です。
軽量でコンパクトなボディにスポーティなFR構造、さらにはコンバーチブル仕様です。さらにデザインも国産車とは思えない非常にスタイリッシュなデザインで、ここまで趣味性の高い仕様の車は国産車にはいませんし、世界的に見てもこの価格帯ではいません。
そのため人気も高ければこの車にしかない魅力があり、非常に売れているのでそれほど値引きしてまで売る必要がないため値引きは渋くなっています。
マツダの戦略
嗜好性の強いロードスターは販売側としてもいくらでも値引きして売るという大衆車とは、違うアプローチで展開されています。
この車がほしいという人にしか売らないというスタンスで、値引きの交渉も入る余地が無い場合もあります。
ロードスターのリセールバリューもありますが、車としての価値を落とさないために大幅値引きをしてまで売らないというブランド力保持を目的とした販売戦略がなされているので、値引きは広がりにくくなっているのです。
ですのでしっかり知識を入れて交渉しなければ、営業マンのもっている値引きだけで、うまく言いくるめられてしまいます。平均額以上を引き出すためにもしっかりと交渉材料をそろえて交渉する必要があるのです。
ロードスターの値引き額の最大・限界額
ロードスターの現在の平均値引き額と値引き額があまり大きくならない理由を解説しました。それでも交渉によって大幅値引きを獲得している人はいます。
ここではロードスターの固いガードを破り、見事に最大の値引きを得た人の金額をご紹介していきます。一体どれくらいの値引きが見られるのでしょうか。
ロードスターの最大値引きは30万円
現在ロードスターから出ている最大値引きは、30万円という額でした。
オプションの装着内容などもありますので一概には言えませんが、平均額を10万円オーバーしている大幅値引きです。良い条件がうまく重なった、奇跡的な値引き額といえるでしょう。
最大とまではいきませんが、比較的値引きの大きな人は25万円の値引きを獲得している人が多くいます。
ちなみにロードスターにはいろいろと仕様が多いですが最大値引きの額も、どの仕様であっても同じような金額となっています。
最大値引きが出た理由
ロードスターから30万円もの値引き額を出すからには、それなりの要因があります。ではどういった要因があるのでしょうか。解説していきます。
ライバル車としっかり競合させた
ガードの厳しいロードスターから、値引きを引き出すのに重要な要素がこの他社競合です。
しかしロードスターの場合は車格が違うライバルしかいません。なのでスポーツハッチバックやFRタイプの車など、しっかり条件を合わせて競合させて厳しい値引きを崩しましょう。
ここをしっかり交渉できたかどうか、これが値引き額を大きくする要因です。
ロードスター同士で競合
値引きが渋いロードスターから大幅値引きを獲得するには、ロードスター同士で競合させることも有効です。
もともと値引きの渋いロードスターから値引きをしてもらうには、ある程度ゆるいディーラーを選ぶことも必要です。
ただしロードスターを販売しているマツダディーラーは県内にいくつもある地域は少ないでしょう。そのため県外遠征や、サブディーラーとも競合も視野に入れていきます。
値引きにガードの固いロードスターで大幅値引きを獲得するには、足で稼ぐことも必要です。
年次改良のタイミング
現在マツダ車で大幅値引きを狙うタイミングは、この年次改良のタイミングというのが外せません。
年次改良で仕様が変わった場合、旧モデルのロードスターと新型のロードスターの2つがあればディーラーとしては古い方の在庫を出したいという思いがあります。
少し古くても問題ないという人であれば、こういった情報を常に収集して年次改良のタイミングを狙って、値引きを獲得するというのがかなり有効な手立てです。
最大の値引きが出やすいタイミング
ロードスターで最大値引きをだすのにもう一つ重視したいのは、大幅値引きが出やすい時期に購入するということです。特に決算期などは、ディーラーも車を多く売るためにも普段より値引きに対して抵抗が弱くなります。
もちろん時期によってはメーカーからの販売施策や販売台数達成に対する施策もありますので、多少利益が減っても目標を達成して施策を獲得した方が得だったりもします。
そのため決算期には通常では出せないような、車両値引きやオプション値引きといった条件が提示される場合もあるのです。
まとめますと、ロードスターの値引き額が最大となった要因は、他メーカーの車や同じロードスター同士の競合で値引きを広げたこと、そして年次改良や決算期のタイミングが上手くハマったことが、最大の値引きとなった理由だといえます。
ロードスターの値引きのレポート・体験・口コミ
ロードスターは値引きへのガードが非常に固いので、交渉だけでなくタイミングなどもしっかり見図らないと値引きは得られないことが、おわかりいただけたかと思います。
では実際にロードスターを購入したユーザーは、どうやって交渉していくら値引きを獲得したのでしょうか。ここではツイッター上からその実態を紹介していきます。
ロードスター本契約した(印鑑提出) 結局値引きと下取り合わせて23万引いていただけた
— ことのは (@kotonoha0123) 2019年3月2日
こちらの方は下取り含めて最終的に23万円の値引きを獲得して購入しました。下取り価格がどれだけかははっきりわかりませんが、ロードスターの値引きの渋さが伝わってくる値引き額です。
ロードスター、全く値引きなし。営業のお姉さん、値引きする気もないみたい。ホンダの営業マンは、できるだけの事はしますって言ってくれたんだけど。
— よしお か (@sh_yoshi) 2018年8月3日
こちらの方が交渉したディーラーでは全く値引きをしてくれなかったそうです。逆にホンダの方はできるだけのことはやりますというスタンスだとのことで、販売に対する熱意の違いがわかります。
しかしこれでもロードスターは売れているので、値引きは大きくならないのです。ロードスターの魅力はすごいですね。
ここ数年のマツダはもう『冷やかし』は相手にしないし『買ってやる』みたいな高圧的な客には値引きしないし完全に客の見た目や乗ってる車を見てセールスしてるから。特にロードスターのような車は積極的に売る事しないから自分から『買いたい』アピールしないとセールスしてくれないよ(・_・)
— 🌈☁🔥 (@NAMAZUrx) 2019年4月20日
以前は大幅値引きで自らの首を絞めて”マツダ地獄”という言葉を作り出していましたが、現在は変な相手には売らないという厳しい態度で対応しているそうです。
一般車でもそのような状況なので、ロードスターのような嗜好性の強い車はなおのことです。そのあたりを踏まえて作戦を立てて、交渉する必要があります。
ロードスターの値引き目標金額
ロードスターは値引きが渋く、そう簡単に大幅値引きを狙えない車種です。ツイッター上からも値引きに関しては渋さが伝わってきます。
やはり交渉の仕方で値引き額は大きく違ってきますので、しっかり値引きを頂いて購入するには、絶対必要なのが目標値引き額です。
目標がなければ営業マンが値引きを提示してきても、それが好条件なのかどうか判断できませんね。ロードスターはいくらを目標に値引き金額に設定すればよいのでしょうか。
値引き目標額は本体で15万円、オプションで2割
ロードスターの目標値引きは、現在の相場では本体価格から15万円です。そしてマットやエアロパーツなどといったディーラーオプションからの値引きは1割引きは当然で、2割引きまで引き出せれば完璧でしょう。
ロードスターは値引き額は確かに緩んできてはいますが、ガードは非常に固いので簡単には車両本体の値引きは出ません。
なので車両値引きも重要ですが、オプションからの値引きを含めた総額値引きをねらうか、ディーラーオプションをサービスしてもらうという戦略も必要に応じてつかいましょう。
ここでは目標値引きを上げましたが、実際にできる値引き額は地域差やディーラーの販売力によって差があります。
一概には言えませんが、この金額を目標としておけば購入時の値引きが多いか少ないかは判断できるでしょう。
交渉の際にはしっかり目標値引きを把握して、営業マンの説得をうまく覆して最大の値引きを引き出しましょう。あとは購入の時期をしっかり配慮することで、プラスαの値引きを追加したいところです。
ロードスターの目標値引き額まとめ
今までの情報をまとめると、ロードスターの値引き目標金額はこのようになります。
本体値引き | 15万円 |
オプション値引き | オプションから2割 |
時期的なもの | 最大5万円 |
合計額 | 21~26万円 |
ロードスターからは上記の条件が今現在の値引き額のほぼ上限です。これを目標として交渉しましょう。
ここにある時期的なものとは、決算など時期によってメーカーが販売促進として打ち出す施策で変わってきますので、これぐらいの場合もあればもう少し低い場合もあります。
ロードスターの値引き交渉のポイント
ロードスターの値引きのポイントや目標金額が見えてきましたので、あとは目標の値引きを手にするだけです。
しかし目標が見えたからと言っていきなり競合車を持って、頭ごなしに値引きしろと値引きばかりを要求していては、値引きはできないと思ってください。
現在のマツダは無理難題を言う人には値引きをださないという事例もありますので、営業マンに”この人には売ってあげたい”と思わせる作戦が必要です。
ではどのように交渉すればよいのでしょうか。ロードスターの値引き目標金額を獲得する方法を考察していきます。
車が安くなる時期を狙う
最大値引きの要因でもお話しましたが、ディーラーが値引きしやすい時期というのはあります。値引きが出にくいロードスターであれば絶対このタイミングは外したくはありません。
まず年次改良のタイミングです。マツダの車は年次改良のタイミングで、古いモデルを出すために値引きが大きくなることが多いです。
中でもロードスターは特に値引きは緩みにくいので、こういったチャンスは絶対物にしたいですね。特に在庫モデルとの比較は魅力的な数字が出やすいです。
次に重要なのが値引きが出やすい時期です。値引きを引き出すのにベストなのは1から3月の決算時期や8から9月の半期決算です。7月のボーナス商戦の時期もメーカー施策が出やすいのでよいでしょう。
ディーラーは特に決算期には契約台数もありますので、3月や半期決算の9月の登録にナンバーを間に合わせたいのです。そこでロードスターであっても売れるのであれば多少値引きを大きくします。
自分好みのロードスターを購入するためには、納期からすると遅くとも登録タイミングの1月から2月前までに、ディーラーで商談・契約をしましょう。
値引きの大きなディーラーを選ぶ
ロードスターがほしいとなれば値引きのガードは硬く、交渉は難しいです。
そのためあまりうまく値引きを引き出せず、平均値引きにも程遠い結果にしかならなかったという場合もあります。値引きを獲得するためにもまずは、いくつかのマツダディーラーへ行ってみましょう。
ロードスターはよほどの首都圏でなければ、同県内に別経営のマツダディーラーはないでしょう。ちょっと大変ですが県外遠征も視野に入れてください。ディーラーによって値引きに対して消極的なところや、寛容なところがありますので見極めや比較は重要です。
ここでロードスターの見積もりを出してもらって地元ディーラーと比較しても良いですし、車で行ける距離で、条件も良ければそのまま購入してしまっても良いでしょう。こちらもしっかり比較していきたいところです。
ロードスターにはこの車で競合をしよう
次にロードスターで値引きを獲得するためにも必要なのが、有効的な他社との競合です。ロードスターの厳しい値引きのガードを崩すためにも、しっかりやりましょう。
ロードスターと競合させる車はベースグレードであれば軽自動車のS660が、上位モデルであれば86やBRZというライバルがいます。
維持費価格面で言えばS660が優位ですし、絶対的なパワーは排気量の大きな86に部があります。ただ強気な販売は競合さえも抑えてくる場合があります。
なので自分はロードスターが良いんだけど奥さんに軽自動車の方にしなさいと言われていて、決められない。
説得のためにももうひと押しがほしいなどという相談であれば、営業マンも味方になって頑張ってくれることでしょう。
営業マンをしっかり味方につけることがロードスターの値引きを引き出すポイントです。
サブディーラーを使う
どうしても値引き交渉が苦手で値引きが出せないという場合は、サブディーラーを利用するというのも一つの手です。
サブディーラーは整備で儲けているところが多いので、新車販売にはそれほど気合を入れていないところが多いです。なので卸値にちょっと利益をつけただけで売ってくれることもあります。
正規ディーラーにとって車を仕入れてくれるサブディーラーはお客さんです。なので販売でもサブディーラーを優先するので、客売の見積もりでサブディーラーに卸す値段より大きな値引きが出ていれば、それを口実に正規ディーラーから卸値を下げさせることが可能になります。
ただ正規ディーラーはそんなことばかりではサブディーラーとの信頼関係や今後の販売で困りますので、交渉する際にサブディーラーの話を出すとその時点で交渉から離れてしまいます。
さらにこの方法を使うと、その後正規ディーラーには気持ち的に通いにくくなったりもしますので、サブディーラーを活用するという場合以外では、あまりお薦めはできません。
大幅値引きを狙うには3月
ロードスターの在庫がうまくあったとするならば、3月ギリギリの契約はかなりの効果があります。3月は1年を締めくくる決算最終月で、メーカー契約を合わせる重要な月です。しかしこの頃になると売れ筋の車種の新規受注はまず納期が合わないので登録が間に合いません。
そこでディーラーによっては足りない台数を、在庫の車を未使用車として登録して数を合わせますが、これは負債になりますしメーカーからもあまり良く思われません。
そんなときにたまたま3月登録ができるロードスターがあって、それを買いに来たお客さんがいたとなれば、営業マンも会社も一丸となって値引きを頑張ってくれるでしょう。
こういった偶然をしっかり掴み取ってでも、ロードスターの値引きを積み上げるしか方法はありません。