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ルノー キャプチャーは故障が多い?壊れやすいのか故障率をもとに解説!

ルノー キャプチャーはフランスのルノーが開発したコンパクトクロスオーバーSUVで、SUV系のエントリーモデルとして日本でも販売されています。

今回はそんなルノー キャプチャーの故障についてご説明します。

ルノー キャプチャーの故障率

ルノー キャプチャー参考:www.renault.jp

現在世界ではクロスオーバーSUVが非常に人気であり世界中のメーカーが競うように新型モデルを投入していますが、その中で2013年にルノーが投入したクロスオーバーSUVがキャプチャーです。

ルノーはフランス最大の自動車メーカーで大衆車を得意としていますが、日本の日産自動車との提携によって日本国内でも積極的に販売しているメーカーです。

キャプチャーは日産のクロスオーバーSUV「ジューク」をベースとした車で、エンジンやトランスミッション、その他のコンポーネントの多くを日産との共通設計となっています。

もちろんデザインや内装、装備などはキャプチャ専用のものとなっており、アクの強いジュークとは違ってフランス車らしい落ちついたスタイルとなっています。

そんなキャプチャーは日本では2014年から販売が開始され、エンジン仕様は1.2L直噴ターボエンジンのみに限られていますが、特別仕様車などを含めていくつかの仕様が発売されています。

現在でも販売は継続されており、コンパクトSUVということで貴重なルノーのエントリーモデルのひとつです。

そんなルノー キャプチャーの故障に関しては次のような点から見ていきます。

ルノーの自動車耐久品質調査

自動車の故障率は各メーカーが調査して独自にデータを集めていますが、そのデータは社外秘の機密データのため私達が見ることはできません。

MEMO

そのため故障や不具合のデータを見るためには民間調査会社のデータを参照する必要があり、その一つが米国J.D.パワー社の公開する「自動車耐久品質調査」です。

この調査では各国市場の新車を買ったユーザーから、3年〜5年経過時の不具合件数を聞きとリ調査し、それをメーカーごとのランキングとしたものです。

この調査によって不具合の少ないメーカー、多いメーカーが分かるので、信頼性を見る際の1つの判断基準となります。

ルノーは国内市場では販売台数が少ないのでランキングには乗っておらず、その代わりに欧州のドイツでの結果を参照します。

2019年 ドイツ自動車耐久品質調査
ランキングメーカー名スコア
1三菱85
2シュコダ88
3ヒュンダイ89
4スマート90
5キア95
6フォード98
7セアト99
8トヨタ101
9ダチア102
10オペル108
業界平均115
14日産118
16ルノー120
参考 2019 Germany Vehicle Dependability StudyJ.D. Power

ルノーはこの調査で16位に位置していますが、全体で見ると業界平均より多少下の順位です。

ドイツ市場では日本の三菱自動車が圧倒的に信頼を獲得していますが、その他は韓国メーカーや欧州メーカーが上位に入っています。他にはトヨタが8位となっていますが、これらに比べるとルノーは少し低い順位です。

ですが日産自動車とはほぼ同レベルの評価となっており、トヨタと比べると少し差はあるもののそこまで国産メーカーより信頼性が低いというわけではないでしょう。

ルノーと日産の関係性

ルノー キャプチャーは日産 ジュークをベースにしていますが、その裏にはルノーと日産の提携関係が非常に強く関係しています。

日産自動車は日本を代表する歴史の長いメーカーですが、1990年代に非常に厳しい経営危機に見舞われており、その際に提携したのがルノーです。

その後両者の提携関係は深まっていき、部品の共用化や設計基準の統一などを行っています。そのため日産の持つ日本車特有の信頼性の高さや耐久性の高さがルノーにも導入され、輸入車の中ではもっとも日本車に近いメーカーと言えるでしょう。

キャプチャーにもその関係性が色濃く反映されており、特にエンジンやトランスミッションは完全に日産製のエンジンとなっています。

またその他の部品にも日産のノウハウが反映され、以前のルノーよりはるかに信頼性は上がっています。

このことから世界でも状況の厳しい日本において、ルノーは比較的良好な信頼性性能を持っています。

中古のルノー キャプチャーの故障しやすさ

ルノー キャプチャーは2014年から日本で発売されているため、中古車市場にもそれなりの台数が供給されています。

一般的に日本車は年式10年以上、もしくは走行距離100,000km以上が寿命といわれ、その7割ぐらいから故障は増加していきます。

MEMO

輸入車の場合はそれより半分ぐらいの耐久性といわれているのですが、ルノーの場合は前述したとおり日産との共通部品は耐久性が高く、全体的に日本車と近い耐久性があります。

特にルノー キャプチャーの場合はエンジンやトランスミッションなどの複雑な部品が日産製なので、中古車といえど信頼性は高いといえるでしょう。

またキャプチャーは年式的には初期型でも5年程度しか経過しておらず、全体的に部品の経年劣化は進んでおらず良い状態です。

走行距離に関しては中古車によって状態はそれぞれ違いますが、そこまで走行距離の多い中古車はあまりありません。

ルノー キャプチャーオーナーの評判

ルノー キャプチャーの故障に関してはTwitterにも多少情報が投稿されており、その中からいくつかご紹介します。

こちらの方のキャプチャーはエンジンからのオイル漏れが起こったそうですが、修理には2週間とそれなりにかかったようです。

ですが原因は組付けの問題であり、修理自体は各部の調整で済んでいます。

こちらの方はキャプチャーの修理費用に関してご説明されていますが、外装の板金修理ので130,000円ほどとなっています。

国産車の同等の修理に関して多少は高めになっているものの、輸入車にしては比較的国産車に近い修理費用でしょう。

こちらの方はキャプチャーの購入に興味があるようですが、故障に関しては気になる部分が多いのは輸入車ならしかたないです。

昔のルノーは故障が多かったのですが、近年は信頼性が上がっており輸入車の中ではかなり優秀です。

ルノー キャプチャーの故障事例

ルノー キャプチャーは比較的状態の良い来る間が多く故障事例もそこまで重大なものはありませんが、次のようなトラブルはあります。

エアコンコンプレッサーの故障

エアコンコンプレッサーは補機の一つでエンジンの動力を使って作動する機器の一つです。

ポイント

エアコンコンプレッサーはエンジンとベルトで繋がっており、常にそのプーリーが高速回転しています。その結果プーリーを保持しているベアリング部に負荷がかかり、ガタが生まれることで異音や異常振動の原因となります。

こうなるには走行距離が80,000km〜100,000kmぐらいで経年劣化が進んだことで起こるので、走行距離の少ない車ならあまり起こりません。

修理にはエアコンコンプレッサーの部品交換が必要で、ルノーの純正部品の交換なら200,000円前後がかかります。

ですがもし日産の部品が流用できるのであればもう少し費用は抑えられるでしょう。このあたりは修理時にディーラーで確認することができ、ルノーのディーラーだけでなく日産ディーラーでもしっかりした修理が可能です。

オルタネーターの故障

オルタネーターはエアコンコンプレッサーと同じく補機の1つですが、こちらは発電を行なう発電機となっており、こちらも同様の経年劣化による故障が起こります。

オルタネーターの場合もベアリングのガタによる異音や異常振動が問題となりますが、それが進むとオルタネーターの発電効率が低下したり、最終的には発電ができなくなる事態になります。

オルタネーターが作動しないと車で使われる電装品が動かなくなり、とくにエンジンは発火などが出来なくなって稼動自体ができません。

そのため異音や異常振動が起こったら交換する必要があり、こちらも走行距離の多さによって経年劣化が進みます。

修理にはこちらも200,000円前後の修理費用が必要で、やはり交換部品に日産の部品が使えれば費用が抑えられます。

エンジンオイル漏れの修理

キャプチャー エンジン参考:www.renault.jp

これは前述のツイートにもありましたが、エンジンからのエンジンオイル漏れが起こります。

エンジン内部には潤滑や冷却、油圧装置の作動のためにエンジンオイルが循環しており、その循環するオイルはエンジンの各所でシールして漏れないようになっています。

注意

シール部にはガスケットやゴム製のオイルシールなどが使われていますが、これらは経年劣化によって少しずつ性能が劣化し、少しずつオイルが滲んでいきます。

最終的にはオイルが漏れて垂れるほどになるのですが、それまでのところで修理したほうが良いでしょう。修理にはガスケットやオイルシールの交換が必要で、エンジンの分解が必要なためそれなりに費用がかかります。

一方でツイートにあったようにエンジンの組付け不良からオイル漏れが起こることもあり、ディーラーで長期間の修理がひつような場合があります。

ルノー キャプチャーは買っても大丈夫か?

キャプチャーはルノーと日産の提携から生まれた車の一つで、その信頼性や耐久性は日産車と同クラスのものとなってきています。

そのため新車はもとより中古車でも輸入車としては比較的故障が少なく、維持しやすい輸入車といえるでしょう。