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プリウスPHVのソーラーパネルの評価!発電量・価格は?後付けはできる?

プリウスPHVはトヨタのプラグインハイブリッドカーでその燃費性能の高さが特徴ですが、そんなプリウスPHVにはソーラーパネルという装備があります。

今回はそんなプリウスPHVのソーラーパネルについてご説明します。

プリウスPHVのソーラーパネルとは?

トヨタ プリウスPHV参考:toyota.jp

プリウスPHVはトヨタのハイブリッドカー プリウスをベースに開発したプラグインハイブリッドカーで、ハイブリッドカーの中でも特に高い環境性能を持っています。

ハイブリッドカーは内燃機関のエンジンとデンドウモーターの2種類の動力源を持つ車で、エンジンの非効率な部分をモーターで補うことで全体的に燃費を向上させるシステムです。

従来のハイブリッドカーでは電動モーターを駆動させる電力は車の走行中に充電されるものとなっていたのですが、これに対してプラグインハイブリッドカーではモーター駆動用のバッテリーを外部から充電することが出来るのが最大の違いです。

これによりプリウスPHVは大型の駆動用バッテリーを搭載することで電動モーターだけでかなりの距離を走行でき、まるで電気自動車のような使い方をすれば燃料消費量を大幅に削減することができます。

プリウスPHVにおいては何より外部から充電できる電力が重要で、通常では家庭用の100V、200V電源や、専用の機材を要する急速充電器などから充電を行います。

また電動走行中にバッテリーの充電量が減ってきた際にはハイブリッドカーのエンジンがかかり、エンジン走行をするとともに減速時などにモーターで発電を行ってモーター走行の電力をあるていど賄っています。

プリウスPHVでは電力によってガソリンなどの化石燃料の消費量を削減できるため、究極的に環境に優しいエコな車を作ろうとするならば充電する電力は風力や太陽光などの自然エネルギー由来のものがベストとなります。

そこでプリウスPHVにはオプション装備としてソーラーパネルの設置が可能となっており、現行モデルである2代目プリウスPHVで設定があります。

プリウスPHVのソーラーパネル設置場所

 

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ソーラーパネルは光によって発電を行うことのできるモジュールで、その設置場所にはある程度広い面積が必要です。

ソーラーパネルのみで電力を賄うソーラーカーなどでは車のボディの上部全体がほぼソーラーパネルで埋め尽くされるような形になるのですが、プリウスPHVのような乗用車ではさまざまな成約からそこまでは不可能です。

そのためプリウスPHVではソーラーパネルの設置場所は車のルーフの上になっており、その最初はプリウスPHVではなくベースであるプリウスの3代目でした。

3代目プリウスではサンルーフの装着とともにソーラーパネルがセットの「ソーラーパネル付きムーンルーフ216,000円(消費税抜き200,000円)」になっており、サンルーフの後側のルーフ部分に小さめのソーラーパネルが装着されます。

しかし3代目プリウスがベースの初代プリウスPHVではサンルーフおよびソーラーパネルのオプションは設定されておらず、初代プリウスPHVではソーラーパネルは利用できません。

ソーラーパネルが装着できるようになったのは2代目の現行プリウスPHVからで、サンルーフなどは関係なくソーラーパネルのみでオプション装備として装着できます。

プリウスPHVのソーラーパネルはルーフの中央寄りに大きめのサイズのソーラーパネルが装着でき、30プリウスに採用されたソーラーパネルよりも性能の良いものとなっています。

なお現行プリウスPHVのベースとなった現行50プリウスにはソーラーパネルの設定はなく、現在ではプリウスPHVの専用装備になっています。

プリウスPHVのソーラーパネルのシステム

プリウスPHVのソーラーパネルは性能的にメインの駆動用バッテリーの補助として使えるシステムになっています。

30プリウス時点でのソーラーパネルは性能が限定的なものであり、バッテリーの充電に使うものではなく主にファンの駆動に使われます。

このファンはプリウスの車内の空気を循環させるためのもので、夏場など暑い日に駐車場に停めているときに車内の温度をすこしでも下げることができます。

そのためこのオプション装備は「ソーラーベンチレーションシステム」という名前になっており、車のメインのバッテリーを消費しなくても車内の外気循環を行えます。

ポイント

これに対して現行プリウスPHVのソーラーパネルは更に機能が上昇しており、ソーラーパネルでプリウスPHVの駆動用バッテリーを充電できるようになっています。

プリウスPHVの駆動用バッテリー自体はイグニッションオンの状態でなければ充電できないため、車が停車している間はソーラーパネル専用のバッテリーに充電を行い、イグニッションオンのときに駆動用バッテリーに一気に電力を流します。

またプリウスPHVの走行中にも夜間でなければソーラーパネルで発電を行えますが、その電力は主に電動エアコンやその他の電装品へ給電するシステムとなっており、メインの駆動用バッテリーの負担を減らす形になっています。

このソーラーパネルの働きは車のディスプレイに表示され、充電や電気の流れなども分かるでしょう。

プリウスPHVのソーラーパネルの充電量

プリウスPHVのソーラーパネルの発電量は車のメインバッテリーの容量に対してはそこまで大きくはないものの、それなりに役割があります。

ソーラーパネルはその性能やサイズで発電量が決まるのですが、プリウスPHVに登載されているソーラーパネルはパナソニック製の住宅用ソーラーパネルを改良したもので、性能は最新式です。

多少の日陰になっても完全に暗くなければ発電が可能で、その発電量は最大に良い条件が揃えば1日あたり1kWh程度となっています。

この発電量はもちろん太陽のあたり方や天気によって左右されますが、プリウスPHVではあくまで補助的な使い方なのでそこまで発電量で神経質になることはないでしょう。

この発電量でプリウスPHVの電動走行の距離に換算するとおおよそ5km〜6km程度となっており、当然ながらソーラーパネルの発電のみで十分な走行距離が稼げるわけではありません。

ですが年間で考えてみれば以外とバカにできるものではなく、年間200日が晴天であるとするとソーラーパネルだけで1,000kmの走行距離が稼げることになります。

実際にはソーラーパネルの電力は走行以外にも回されるので走行以外でも消費はされますが、屋外に置いてあるだけで1,000km分のガソリンを節約できていると考えればエコカーとしては悪くない装備です。

なおプリウスPHVのディスプレイにはソーラーパネルによる現在の発電量、累計発電量、EV走行換算距離などの情報が表示されるようになっており、ソーラーパネルがどのぐらい役に立っているのかが目に見えるのは嬉しい点です。

プリウスPHVのソーラーパネルの評価

プリウスPHVの評価についてはtwitterでもさまざまな投稿があり、今回は肯定的な意見と否定的な意見をそれぞれ3つずつご紹介します。

ソーラーパネルの肯定的な意見

こちらの方はソーラーパネルを常に使えるような状況にあるようで、晴天の日にはそのメリットを最大限享受できます。

なにより車が駐車してあるだけでエコな発電をしてくれているというのは嬉しいものですよね。

こちらの方は納車から半年間のソーラーパネルでの充電状況を表示されていますが、10月納車で日照時間の少ない冬を超えた状況でも結構な発電ができていますね。

冬を含んだ半年で440km分の電動走行可能な分を充電できていると考えると、夏場になればもっとソーラーパネルだけで走行可能な距離が伸びそうです。

こちらの方はプリウスPHVを普段の買い物などに使われているそうですが、ソーラーパネルの充電量だけでも週末の買い物には十分使えるそうです。

単純計算で平日に5〜6日ぐらいソーラーパネルで発電できているとすれば電動走行可能距離が30km前後は稼げますので、近距離であればこれだけで往復の移動が十分できますね。

ソーラーパネルの否定的な意見

こちらの方はプリウスPHVの登場時に購入を検討されたそうですが、その際にソーラーパネルも検討されています。

しかし数値上では走行距離が決して大きくはないのでソーラーパネルは微妙という結論になったようです。

プリウスPHVのソーラーパネルを活用しようとすれば晴天の屋外駐車場に駐車するのが最も良いのですが、プリウスPHVの価格帯ではガレージ駐車する方も少なくないでしょう。

そうなるとプリウスPHVのソーラーパネルの使い勝手は半減してしまうので、車の駐車場所がガレージや立体駐車場などの際には微妙な装備となってしまいます。

こちらの方はなんとプリウスPHVでのソーラーパネルの発電量が100,000wh、つまり10,000kwhを超えたそうなのですが、これだけの発電量があってもソーラーパネルの設置費用と考えると元を取るのは10年でも足りないそうです。

ソーラーパネルは以前から住宅用でもコストパフォーマンスの悪さは指摘されており、エコに発電できるというメリットの反面価格は高いものとなっています。

ソーラーパネルの購入方法

 

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プリウスPHVのソーラーパネルの購入方法については、基本的には新車購入の際にオプション設定として選ぶことになります。

プリウスPHVのソーラーパネルはルーフの中央部に張り付くように設置されているのですが、これは後付で貼り付けられているわけではなくルーフに一体化されています。

そのためソーラーパネルはトヨタの生産工場で取り付けられる部品となっており、新車購入時にオプション設定で選択しなければそもそもルーフの形状がソーラーパネル仕様になっていません。

ポイント

ソーラーパネルはオプション価格で286,000 円(消費税抜き 260,000 円)となっており、オプション装備として高額な部品となっています。

ですのでプリウスPHVのソーラーパネルは新車購入後の後付のような装着方法は不可能で、新車購入時に決めなくてはなりません。

当然中古車でもあとからソーラーパネルを装着はできないのですが、プリウスPHVの中古車にはソーラーパネル装着済みの車も市場にありますので、中古車を探すときにソーラーパネルを条件に入れると良いでしょう。

なお新車購入時にはソーラーパネルは高額なオプションですが、中古車となるとそこまでソーラーパネルによる価格差は大きくありません。

ソーラーパネル付きのプリウスPHVの価格

最後にプリウスPHVにソーラーパネルを設定した場合の価格面をご説明します。

ソーラーパネル付きプリウスPHVの新車および中古車価格

プリウスPHVのソーラーパネル付きの価格については現時点で次のような価格となっています。

プリウスPHV新車価格ソーラー充電システム付き中古車本体価格相場
プリウスPHV3,383,000円〜4,010,000円 +ソーラー充電システム:286,000 円(消費税抜き 260,000 円)カーセンサー2,090,000円〜3,050,000円
goo-net2,256,000円〜3,050,000円

プリウスPHVはベースであるプリウスよりも新車価格が500,000円〜1,000,000円ぐらいの価格差があるのですが、そこにソーラー充電システムを搭載するとさらに286,000円の追加費用がかかります。

プリウスPHVの価格帯で新車を購入する方ならばオプション費用の一部として許容できるかもしれませんが、間違いなくオプション装備としては高いものです。

一方で中古車としてはソーラーパネル付きのプリウスPHVは台数こそそこまで多くははありませんが、2,000,000円台前半から手に入れることができるのでかなり手に入れやすいといえます。

現行モデルのプリウスPHV自体がフルモデルチェンジからまだ5年も経過していないので、中古車とはいっても状態の良い車がしっかり残っており、低価格の中古車でも十分なクオリティがあります。

そのため手軽にソーラーパネル付きのプリウスPHVを手に入れるのであれば中古車のほうがおすすめです。

ソーラーパネルの元はとれるのか?

ソーラーパネルはプリウスPHVのオプション装備の中では高いものなのですが、駐車しているだけで充電できるので燃料代や電気代の節約にもなります。

ではソーラーパネルの値段でそれらの節約で元が取れるのはどのぐらい期間が必要なのかを簡単に計算してみましょう。

MEMO

まずソーラーパネルはその能力として5km走行分の1kwhを充電するのに1日ぐらいかかるのですが、それを年間200日充電できるとしておおよそ年間1,000kmをソーラーパネルの充電でまかなえると仮定します。

現在国内の電気代金で1kwhあたりの電気代の平均が27円/kWhぐらいなので、プリウスPHVの電動走行のために1,000km分を充電するとすると200kwが必要で、その場合の電気代が5,400円となります。

そのためソーラーパネルで年間のプリウスPHVの走行にかかる電気代としては5,000円前後を節約できる計算になりますが、この値段でソーラーパネルのオプション装備の費用を賄うには10年でも全然足りないでしょう。

またソーラーパネルでの走行でエンジンの燃料であるガソリンが節約できると考えると違った計算になるのですが、この際にはプリウスPHVのカタログ燃費ではなく実燃費で計算したほうが実際に近いでしょう。

プリウスPHVの実燃費は27.46 km/Lとなっているので、1,000kmの距離を走行するにはガソリンが34.6L必要となります。

現在ガソリンはレギュラーガソリンでおおよそ1L 150円前後で推移していますので、1,000km分のガソリン代としては5,462円となるでしょう。

ということは結果的に電気代とそこまで費用面では差がないという結果になっており、ソーラーパネルの費用の元を取るのは車の買い替え期限とされる10年でも厳し目です。

ですがそれでもソーラーパネルで充電することでガソリンの消費を削減したり、電気を起こすために発電所で消費される燃料などを削減することは確実にできていますので、プリウスPHVのソーラーパネルはエコな装備であることは間違いありません。