プリウスPHVはトヨタの最新の環境対応車で、特に燃費性能が高いのが特徴です。
今回はそんなプリウスPHVのボディカラーで黒色についてご説明します。
黒色のプリウスPHVのデザイン
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トヨタ プリウスPHVはプラグインハイブリッドカー呼ばれる最新のハイブリッドカーで、従来のハイブリッドカーに充電機能を追加した車です。
ハイブリッドカーはガソリンエンジンと電動モーターを併用するシステムの車で、エンジンの苦手な部分をモーターで補うことで燃料消費量を削減する車です。
プリウスPHVは同社のハイブリッドカーであるプリウスをベースにしてさらに駆動用バッテリーの充電機能が追加されており、プラグインハイブリッドカーはこの充電機能で長距離の電動走行をすることで従来より大幅に燃料消費量が削減できます。
またプラグインハイブリッドカーは充電のみで走行すれば電気自動車として走行でき、燃料を使わずに走行することもできます。
先進的なシステムを持つプリウスPHVですが、ハイブリッド部分以外の車の仕様としては通常の車と同じであり、ボディカラーも何種類も用意されています。
今回はその中から黒色系のボディカラーのプリウスPHVをご紹介します。
プリウスPHVのアティチュードブラックマイカ
プリウスPHVは現行モデルで2代目となるのですが、2代目プリウスの黒色系ボディカラーには「アティチュードブラックマイカ」が設定されています。
プリウスPHVのボディカラーは基本的にはベースモデルであるプリウスと同じカラーが多いのですが、その中で黒色系のボディカラーは定番カラーの一つです。
前型の初代プリウスPHVでは黒色は「ブラック」というボディカラーの設定でしたが、2代目プリウスPHVからは新色である「アティチュードブラックマイカ」に変更されています。
アティチュードブラックマイカはトヨタのブラック系カラーの新色であり、それまでのシックで落ち着いたブラックとは違って光沢感のあるメタリックなブラックがカッコイイボディカラーです。
プリウスPHVは2代目モデルになって外観デザインが非常にスポーティに進化しており、そのデザインにアティチュードブラックマイカのきらびやかなブラックはよく似合っています。
写真でも分かるとおりアティチュードブラックマイカは結構光沢感の分かる黒色であり、決してシックなだけでなく存在感がよりますようなボディカラーです。
なおこのアティチュードブラックマイカはベースであるプリウスと同じボディカラーではありますが、プリウスとプリウスPHVはフロントマスクやリアのデザインが一部変更されており、アティチュードブラックマイカに関してはプリウスPHVのデザインのほうがよりスポーティに見えますね。
参考:toyota.jp
参考:toyota.jp
またプリウスPHVの現在のモデルでは内装色はブラックに統一されており、アティチュードブラックマイカであれば車の内外にしっかりした統一感をもたせることができます。
内装デザインは落ち着きのある高級感のあるデザインに仕上げてありますので、コックピット感のある形は黒色のボディカラーの車にはよく似合うものです。
参考:toyota.jp
参考:toyota.jp
参考:toyota.jp
なお車内のシートの表皮デザインについてもいくつか設定があるのですが、内装色のブラックに合わせて黒色系の表皮に統一されているため浮いて見えるようなことはないでしょう。
黒色のプリウスPHVは人気か?
現行モデルのプリウスPHVにはアティチュードブラックマイカの他にも何色かのボディカラーが設定されていますが、その中でアティチュードブラックマイカがどのぐらい人気なのかをご紹介します。
まずプリウスPHVに設定されているボディカラーをご紹介しますが、現行のプリウスPHVは初期とマイナーチェンジ後、現在までいろいろボディカラーの変遷があります。
初期型 | マイナーチェンジ後 | |
2代目プリウスPHV | ・エモーショナルレッド ・スティールブロンドメタリック ・サーモテクトライトグリーン ・ホワイトパールクリスタルシャイン ・スピテッドアクアメタリック ・アティチュードブラックマイカ ・スーパーホワイトⅡ ・グレーメタリック ・シルバーメタリック | ・エモーショナルレッドⅡ ・スティールブロンドメタリック ・ホワイトパールクリスタルシャイン ・スピテッドアクアメタリック ・アティチュードブラックマイカ ・スーパーホワイトⅡ ・グレーメタリック ・シルバーメタリック→2020MC:ホワイトパールクリスタルシャイン廃止、プラチナホワイトパールマイカ追加→2021MC:全5色に統合 ・エモーショナルレッドⅡ ・プラチナホワイトパールマイカ ・スピテッドアクアメタリック ・アティチュードブラックマイカ ・シルバーメタリック |
初期のプリウスPHVには全部で9色のボディカラーが設定されていましたが、マイナーチェンジで1色が廃止、その後のマイナーチェンジでもホワイトパールクリスタルシャインが廃止されてプラチナホワイトパールマイカが追加されています。
また2021年のマイナーチェンジでボディカラーは一気に5色まで統合されているのですが、その間アティチュードブラックマイカはずっとラインナップされています。
ホワイトやシルバーと同じくブラック系のボディカラーは定番カラーの一つで人気が高いものであり、鮮やかなカラーやシックなカラーが整理される中でもずっとキープされています。
これらボディカラーは新車購入時に選ばれる率がカラーごとに結構違うものであり、プリウスPHVについては人気ごとに次のようなランキングとなっています。
初期型 | マイナーチェンジ後 | |
1 | ホワイトパールクリスタルシャイン | プラチナホワイトパールマイカ |
2 | アティチュードブラックマイカ | アティチュードブラックマイカ |
3 | シルバーメタリック | シルバーメタリック |
4 | スティールブロンドメタリック | エモーショナルレッドⅡ |
5 | エモーショナルレッド | スピテッドアクアメタリック |
プリウスPHVのボディカラーの中で一番人気なのは定番カラーの中でも選ぶ人の多いホワイト系で、輝き感のあるいわゆるホワイトパールを選ぶ人が多いです。
しかしアティチュードブラックマイカはその次の人気カラーとなっており、プリウスPHVのボディカラーの中でも2番人気のカラーとなります。
初期は9色のうちから選ばれる中で2位だったので割合的には多少低めでしたが、現在はプリウスPHVのボディカラーは5色からの選択となるのでよりアティチュードブラックマイカなどの定番カラーの割合は増えているでしょう。
黒色のプリウスPHVの評判
黒色のプリウスPHVについてはtwitteにもいくつか評判が上がっていますのでご紹介します。
プリウスPHV GRスポーツはアティチュードブラックマイカを見ると、いかついなー!という印象でした#プリウス https://t.co/hwRwTzsggR pic.twitter.com/VPQza2ZQL0
— オリバ (@oriba080) March 25, 2019
こちらの方はプリウスPHVのスポーツモデルであるGRスポーツを見ていらっしゃいますが、アティチュードブラックマイカのボディカラーによってかなり存在感のある車になっていますね。
プリウスPHVの現行モデルはデザインがかなりスポーティでシャープなので、ブラック系のボディカラーはよく似合います。
ブラックエンブレムにした!いい感じ👍#prius #phv #zvw52 #ブラックエンブレム #モデリスタ #フォローお願いします pic.twitter.com/0m9s59OXMR
— Kaisei (@kaisei_phv1017) February 15, 2021
こちらの方はプリウスPHVにモデリスタと呼ばれるトヨタ純正のエアロパーツを装着されていますが、このデザインでもアティチュードブラックマイカのボディカラーは非常によく似合います。
モデリスタのエアロパーツには各所にメッキパーツが配されていますので、その効果もあってメタリックなカラーが際立っています。
黒色のプリウスPHVの欠点
黒色のプリウスPHVはデザインとも合っていてスタイリッシュなのですが、一方で次のような欠点もあります。
黒色のボディカラーは経年劣化で色あせする
プリウスPHVの最新の黒色であるアティチュードブラックマイカは輝きがあって素晴らしいカラーなのですが、どうしても経年劣化による色あせは将来的に起こってくるでしょう。
車のボディというのは非常に厳しい環境に常におかれているもので、太陽光線に含まれる紫外線や赤外線の影響、温度の上下、風雨による悪影響などを長期に渡って受けます。
その影響が真っ先に来るのがまさにボディカラーの塗装面で、特に紫外線はさまざまな色素に悪影響を与えるものです。
そのため車の年式が古くなっていくに従ってボディカラーは少しずつ色が変化していくのですが、黒色はその中でも影響の多いボディカラーであり色あせと呼ばれる色が薄くなって艶がなくなるような状態になります。
この黒のボディカラーの色あせはある程度仕方ないもので防ぐにはガレージなどでできるだけ太陽光線に当たらないように保管しなければならないのですが、外を走る車なので影響を完全になくすことはできません。
ホワイト系のカラーであれば多少色あせしたところでほとんど目立たないのですが、これがホワイト系のカラーが一番人気である理由の一つでもあります。
とはいえ実際に黒色の色あせが気になるレベルになってくるのは年式が10年前後に達した頃であり、その間も色あせ自体は少しずつ進行していますが大きくは目立たないでしょう。
プリウスPHVに限って言えば初代のモデルは10年以上経過している車があるので黒色は色あせを気にする時期に来ていますが、一方で現行モデルのプリウスPHVについては初期型でもまだ5年程度しか経過していないこともあり、アティチュードブラックマイカが実際に色あせが目立つのはもう少し先でしょう。
車内の温度上昇が他の色より大きい
黒色のボディカラーには他のカラーにはない欠点があり、車内の温度上昇がどうしても大きくなります。
これは色による光の吸収率が関係しているのですが、白色は光を反射する性質があるのに対して黒色は最も光の吸収率が良い色となっています。
これが車のボディに塗装されていると太陽光線を積極的に吸収するような形となるのですが、その結果ボディが他のボディカラーよりも早く温まることになります。
そしてボディが温まると車内の温度上昇も比例してあがりますので、黒色のボディカラーは車内がもっとも熱くなる可能性が高くなっています。
車内の温度上昇が大きいと夏場などは運転前に非常に車内が熱くなってしまうのですが、この点についてはプリウスPHVには便利な機能があり、車を充電用に電源につなげた状態でエアコンを使えるので予め車内を冷やしておくことができます。
しかし結果的にはエアコンを強く使うので電力消費や走行中の燃料消費は多少他のボディカラーよりも多くなるため、結果的に車の燃費性能が微妙に下がることになるでしょう。
実際にはエアコンが効いていれば体感できるほどの車内の熱さは感じないでしょうが、他のボディカラーに比べれば黒色のデメリットの一つです。
夜間の視認性が悪化する
黒色のボディカラーは夜間には歩行者や自転車、他の車のドライバーからの視認性が低下しており、こちらも他のボディカラーに比べると不利な点です。
車は夜間に走行する際に他の車などからの視認性が良いほうが発見が早くなり、結果的に事故などの危険性が減ります。
しかし黒色のボディカラーでは夕方や夜間の暗さに溶け込むような色になってしまっており、どうしても視認性が下がって他のボディカラーよりも危険性が多少上がります。
他の車や自転車であればライトを使うことで黒色であっても発見率が上がるのですが、歩行者に関してはともすると発見が遅れてしまうことにつながるでしょう。
特にプリウスPHVの場合は他のエンジン車よりも危険になる可能性が高く、プリウスPHVの特徴であるモーターでの電動走行時にはエンジン音がなくなるのでとっても静かになってしまい、 ボディカラーと併せて発見が遅くなるでしょう。
もちろんプリウスPHV自体からもヘッドライトの光でアピールはできるものの、完全とは言い切れないので黒色のボディカラーの不利な点と言えるでしょう。
細かいキズが目だちやすい
黒色のボディカラーでは不利な点としてキズの目だちやすさもあり、これも黒色ならではの不利な点です。
車のボディの塗装はほかの工業製品と比べると非常に高い耐久力をもっているもので、昔より最新の塗装面は多少のことではキズつかないほどの硬さを持っています。
しかしそれでも完全にキズがつかないかというとそうでもなく、ふとした時にボディのキズを発見して悲しくなることもあります。
車のボディのキズがつくのはいろいろなシーンがありますが、ドライバーや同乗者がボディに擦れたり、硬いものを間違って当ててしまったり、縁石や路肩の塀、立木の枝などににこすったりと気づかないうちにキズは増えていくものです。
ボディにキズがついてしまったときにはその箇所が白っぽくなってしまうのですが、もしボディカラーが黒色になっているとそのキズの部分がとても目立ってしまいます。
こちらもホワイト系のボディカラーであれば同系統の色ということであまり目立たないのがメリットになるのですが、黒色系では逆に際立ってしまうのです。
キズは細かい擦れ傷から大きな傷までいろいろあるのですが、黒色のボディカラーでは結構細かいものまで目だちやすくなるのでデメリットの一つと言えるでしょう。
汚れや洗車でのキズ吹き残しなどが目だちやすい
黒色のボディカラーではボディについた汚れやキズが付きやすいという特徴が不利になるのですが、加えて洗車時の吹き残しなども目だちます。
車のボディは走行中や駐車中にホコリなどで汚れていくので定期的に洗車して綺麗にしなくてはならないのですが、黒色のボディカラーはこういった汚れが目だちやすく洗車は重要です。
ホワイト系のカラーは汚れも目立ちにくいという利点があるのですが、黒色では真逆となりますので最も汚れが気になるボディカラーといえます。
しかし洗車を頻繁に行うということは洗車でこすられるボディにキズも増えていってしまうので、前述したように黒色のボディカラーの不利な点となります。
それに加えて洗車時には完璧に綺麗にするには洗車後の拭き上げが欠かせないのですが、もし拭き上げが不十分で水滴が残ったりしてしまうとその部分が白く残ってしまいます。
この拭き残りは洗車直後であれば比較的すぐに取れるのですが、放置してしまうとそのうちボディに染み付いてしまうように取れなくなってしまいます。
そのためボディカラーが白色ならば目立ちにくいこういった点も黒色のボディカラーでは目立ってしまうため、洗車の際にかなり気をつけて拭き上げを行う必要があるでしょう。
黒色のプリウスPHVの値段
最後に現行のプリウスPHVにおいて、新車価格と中古車価格がどのぐらいになるかを見ていきましょう。
まず新車価格についてですが、現在プリウスPHVには基本グレードとして「A」と「S」の2グレードがあり、それぞれに装備の充実した上級グレードがあります。
ですが今回はAおよびSグレードの通常仕様で新車価格を調べ、ボディカラーとして一番人気であるプラチナホワイトパールマイカの仕様と比較しました。
グレード | A | S |
アティチュードブラックマイカ(基本色) | 3,758,000円 | 3,383,000円 |
プラチナホワイトパールマイカ(+33,000円) | 3,791,000円 | 3,416,000円 |
車のボディカラーというのは基本色であればどのボディカラーを選んでも値段は同じで、アティチュードブラックマイカもその基本色に含まれています。
ですがプリウスPHVで一番人気であるプラチナホワイトパールマイカはオプション設定扱いのボディカラーであり、このボディカラーの設定には追加で33,000円の費用が発生します。
そのためプラチナホワイトパールマイカのほうが人気が高いにもかかわらず新車価格が多少高くなるのですが、プリウスPHVの新車価格が4,000,000円前後であることを考えればそこまで大きな影響ではないでしょう。
これに対してプリウスPHVの中古車価格については現状以下のようになっており、人気の中古車検索サイトであるカーセンサーとgoo-netそれぞれで価格を調べました。
プリウスPHVボディカラー | 中古車本体価格相場 | |
アティチュードブラックマイカ(基本色) | カーセンサー | 1,780,000円〜3,998,000円 |
goo-net | 1,650,000円〜3,950,000円 | |
プラチナホワイトパールマイカ(新車時+33,000円) | カーセンサー | 1,960,000円〜4,400,000円 |
goo-net | 1,690,000円〜4,250,000円 |
中古車はその買い取り時にボディカラーは重要な要素となっており、人気のボディカラーから順に買取価格が高くなります。
それは中古車がボディカラーを自由に選ぶことができないからで、中古車でもボディカラーの人気順は変わらないのでプラチナホワイトパールマイカが最も人気で、アティチュードブラックマイカはその次点となります。
その影響は現在の中古車価格にも反映されており、カーセンサー、goo-netどちらでもアティチュードブラックマイカの中古車よりプラチナホワイトパールマイカの中古車のほうが中古車価格が高くなっています。
しかし逆として考えればアティチュードブラックマイカのプリウスPHVのほうが中古車として安価に購入できるということであり、初期型であってもまだ年式が比較的新しい車なので耐久性が十分残っていて黒色の色あせなども気になるほどではないので、ホワイト系よりも同クオリティでリーズナブルと考えられます。