日産 ノートはコンパクトカーのハッチバックカーで、スタイリッシュなデザインが特徴です。
今回は日産 ノートのラゲッジスペースについてご紹介します。
ノートの荷室・トランクの容量・寸法
日産ノートはコンパクトカーのハッチバックカーで、同社の主力車種のひとつです。
日産ノートは現行モデルで3代目となるのですが、e-powerと呼ばれるハイブリッドモデルが主力となり環境性能の高い車となっています。
またデザインがスポーティでスタイリッシュなデザインとなっており、そのデザインから人気車種にもなっています。
ノートは標準的なレイアウトのハッチバックカーながら走りも優秀で、その軽快さも人気のもとです。
ではノートの大まかなサイズ感とラゲッジスペースのサイズや容量についてご紹介しましょう。
スペック | 日産 ノート | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 4,045mm | |
全幅 | 1,695mm | |
全高 | 1,505mm〜1,520mm | |
室内長 | 2,030mm | |
室内幅 | 1,445mm | |
室内高 | 1,240mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 2WD:850mm 4WD:約600mm |
幅 | 1,025mm(タイヤハウス間)〜1,250mm(ラゲッジスペース後部サイドトリム間) | |
奥行き | セカンドシート展開時:630mm セカンドシート収納時:1,485mm | |
ラゲッジ容量 | セカンドシート展開時 2WD:340L 4WD:260L | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,300mm | |
奥行き | 約1,000mm |
ノートの車のサイズはコンパクトカーの標準的なサイズであり、全長4,000mm程度と5ナンバー車サイズにおさまる全幅で、扱いやすいサイズの車になっています。
全高はコンパクトカーにしては控え目なサイズであり、全体的に扱いやすい車に仕上がっています。
車内スペースについては足下空間が広めで居住性の高い車内スペースに仕上がっており、快適性も高いコンパクトカーです。
ラゲッジスペースについてはセカンドシートからテールゲートまでの間の空間になっており、ラゲッジスペースの奥行きは控え目なサイズ感です。
ラゲッジスペースの横幅は広めなサイズ感があるので積み方が大事ですが、奥行きが630mmはあるので使い勝手は悪くありません。
容量については2WD仕様が340L、4WD仕様が260Lと結構差があるのですが、これはラゲッジスペースの床面のデッキボード位置の差によるものです。
4WD仕様では4WD用のコンポーネントがラゲッジスペースの下に収められているため、2WD仕様よりもラゲッジスペースは狭くなっています。
ではノートのラゲッジスペースについて詳しくご紹介します。
ノートの荷室・トランク・荷物収納スペースの良い点
ノートのラゲッジスペースは使い勝手の良い点が多く、次のような点をメリットに挙げられます。
普段使いには十分なスペースのラゲッジスペース
ノートのラゲッジスペースは標準ラゲッジスペースでも使い勝手は良く、普段使いには十分です。
ノートのラゲッジスペースはコンパクトカーとしては全体的にスペース効率に富んでいるサイズ感で、奥行きがそこそこの広さがありますので普段の買物の荷物ぐらいであればしっかり積み込めます。
横幅が広いのでちょっと長い荷物でも十分に積み込めますし、2WD仕様であれば高さが割と広いことがわかります。
容量については2WDであればコンパクトカーとしては標準的な容量なので、普段乗っている分には不便さを感じることはないでしょう。
4WDについては高さ方向が多少狭くはなるもののの、買物の荷物ぐらいならば十分に積み込めます。
また趣味の車としても結構便利に使えるものとなっており、例えば中型のゴルフバッグであればなんとか1つ〜2つぐらいは積み込めるでしょう。
後述するシートアレンジを駆使すればもう少しは積めますが、セカンドシートを展開した状態ではそこそこの広さです。
スーツケースなどは中型のスーツケースを横積みにすれば複数個は積み込め、旅行などにも活用できます。
車いすやベビーカーなど背の高いものは積み込みづらいですが、折りたたみ式や横倒しすることで積める場合もあるでしょう。
シートアレンジで広くなるラゲッジスペース
ノートのラゲッジスペースにはシートアレンジがそなわっており、ラゲッジスペースの拡大がしっかり出来ます。
ノートのセカンドシートはシート自体の前後スライドこそ出来ないもののシートの背もたれを前側に倒すことができ、シートアレンジでセカンドシート部分をラゲッジスペースに出来ます。
セカンドシートの奥行きを利用できるのでラゲッジスペースの奥行きが1,500mm弱はあり、長い荷物をしっかりと積み込めるようになります。
大きな荷物や重量物もしっかり積み込める広さはありますので、乗車人数を減らした状態であればさまざまな用途に活用できます。
シート部分では上下方向の高さが少し低くなるものの、実用上は底まで気になる部分ではないでしょう。
またゴルフバッグを積み込むときにもセカンドシートが収納されてあれば4つまでは積み込むスペースを確保でき、かなり広々としたサイズが確保できています。
ですが乗車人数が減るので実質的には4つまで積み込むことは少ないのですが、その際にはセカンドシートの左右6:4分割式機能を使って左右どちらかの座席だけを倒すことも出来ます。
こうすれば乗車人数を3名〜4名まで確保しつつ、ゴルフバッグを3つ積み込んだりが出来るので、同乗出来る人数と荷物の量や大きさを調整することが出来るでしょう。
ノートは全体的にコンパクトな車になっていますが、シーンによってシートアレンジを駆使すれば便利に使えます。
タイヤハウスが小さめで横方向には入れやすい形状
ノートのラゲッジスペースは奥行き方向は標準的なサイズなものの、横幅はデザイン的に使いやすいものとなっています。
ノートのラゲッジスペースでは横幅のサイズ的にはコンパクトカーの標準的なサイズで、ラゲッジスペースの脇にはタイヤハウスがありますのでこの部分の横幅が最も狭くなります。
広い箇所はラゲッジスペースの後部部分であり、ここは1,250mmの広々とした横幅があるので長いものをしっかり積み込めます。
一方でタイヤハウス間は狭い場所で1,025mmなので多少サイズは狭めであり、積み込む場所には多少工夫が必要です。
ですがノートのタイヤハウスはデザイン的にかなり最小限の張り出しになるようになっており、邪魔になる部分が少ないです。
シンプルな車のタイヤハウスはタイヤにあわせた丸い形状が多いのですが、ノートでは上側を斜めにしてあることでかなりスペース効率に富んだデザインとなっています。
この形状はセカンドシートが展開されていた状態でもサイズ感が良いのですが、シートアレンジ後についても上側のスペースがしっかり広がっていますので、うまく荷物の積み方を工夫すると1,300mm近い横幅を活用できるようになるでしょう。
ラゲッジ周りの装備の充実さ
ノートのラゲッジスペース周りにはいろいろな装備を設定でき、意外と便利なものが多いです。
まずノートのオプション装備として「ラゲッジアンダーボックス 」という装備があり、こちらは標準ラゲッジスペースの上に載せるデッキボードの装備です。
こちらは2WDモデルのための装備ですが、標準ラゲッジスペースを多少底上げする形でアンダーラゲッジ上のボックスを装備でき、ラゲッジスペースを上下2段に分けて使うことが出来ます。
底上げなので容量自体は多少減るのですが、このラゲッジアンダーボックスの上面がシートアレンジ後のシート上面とほぼ同じ高さになるようになっているので、フルフラットに近いスペースが作り出せます。
4WD仕様のラゲッジ高さとほぼ同じになるものの、アンダーラゲッジが使えるので小物ぐらいならば十分積み込めるでしょう。
また「ラゲッジソフトトレー」という装備も2WD仕様のオプションになりますが、こちらはゴム製のトレーを追加で装備する機能となっており、防水性を確保できるのがメリットとなります。
水で濡れたものや泥汚れのあるものを積み込むことに向いており、ラゲッジソフトトレーを取り外して掃除も出来るので使い勝手の良い装備です。
さらにラゲッジスペースの上側には「トノカバー」というボードも装備でき、こちらはラゲッジスペースの目隠しになるボードです。
トノカバーの上には軽いものであれば載せられるので、上下2段に分けた使い方も出来る便利な装備となっています。
また大きなものを積み込むときにはトノカバーを取り外すことが出来るので、使い勝手が良いです。
加えてラゲッジスペースには照明が左側の側面に装備されていますので、夜間に手元を照らしてくれて積み込みやすくて便利です。
ノートの荷室・トランク・荷物収納スペースの悪い点
ノートのラゲッジスペースにはいくつか不便な点もあり、つぎのような点が挙げられます。
4WDモデルの標準ラゲッジスペースが狭め
ノートのラゲッジスペースは2WDモデルと4WDモデルで違いがあり、4WD仕様は基本的に狭いサイズ感です。
ノートの4WDモデルはラゲッジスペース下にいろいろなコンポーネントが収まっているので、ラゲッジスペースの床面が底上げされており2WDモデルより狭くなっています。
その差はおおよそ250mmぐらいはあり、容量も2WDの340Lに対して4WDは260Lなので結構狭いサイズとなっています。
260Lというとコンパクトカーの標準的なラゲッジスペース容量から比べると2割ぐらいは狭めになっているサイズであり、積載性が見た目にも狭くなります。
またラゲッジスペースの高さが低くなっていますので、背の高いものや家具類などを積み込むときにも4WDモデルは不利な点が多いです。
一方で床面が底上げされていることでシートアレンジ時には良い点もあり、セカンドシートを収納したあとの上面とラゲッジスペースの上面がほぼフラットにはなるので荷物の積み込みには有利ではあります。
しかし基本的な上下の高さが低くなるのでどうしても容量的には不便であり、フルフラットになっていても通常時にはあまりメリットを感じられないでしょう。
重量物や大型の荷物を積み込んで前後にスライドさせるときなどには使えるのですが、2WDモデルでも前述したラゲッジアンダーボックスを装備すれば同様の状態になるので、4WDだけのメリットというわけではありません。
2WDモデルのシートアレンジでは段差が邪魔になる
2WDモデルでは上記の逆の状況があり、標準的な仕様ではシートアレンジ時の段差が気になる部分があります。
2WDモデルでは基本的な仕様ではラゲッジスペースの床面が低くなっており、この状態であれば最大限のスペースを活用できます。
容量的にもコンパクトカーの中ではそこそこ広いので積載容量は良いのですが、シートアレンジ時にはシート側とラゲッジスペース側の間に段差が生まれてしまい不便な点があります。
この段差は折りたたんだシートの背もたれなどの厚みが出てきているのですが、重量物や大きな荷物を積み込むときにこの段差に引っかかってしまうとかなり不便な状態になってしまいます。
また2WDのラゲッジスペースの床面が低くなっている点は少し不便な部分もあり、リアバンパーの上面から少し低い位置にありますので荷物の上げ下ろしのときに手間が増えます。
前述したラゲッジアンダーボックスを装備すれば底上げが出来て段差が解消し、上面がリアバンパー上部とほぼフラットになるのでこういった問題は解消します。
ですが上下分割式になっているとは言え全体的な容量は少なくなっていますし、デッキボードの取り外しもそんなに簡単に出来ないので、ノートの限られたラゲッジスペースのサイズでは不便な面も見えてくるでしょう。
汚れや水濡れには弱いカーペット生地
ノートのラゲッジスペースでは汚れなどに対しては基本的に弱くなっており、積み込むものについては少し注意が必要です。
ノートのラゲッジスペースではその上面は基本的にカーペット生地になっており、乗用車のラゲッジスペースとしては標準的な仕様です。
カーペット生地は荷物を積み込んだときに傷が付きづらくて便利ですし、荷物の前後移動をするときに車体側も傷つかないので基本的にはカーペット生地で十分な仕様と言えます。
ですがカーペット生地は一度泥汚れが付いてしまったり、水で濡れたものを載せたりすると染み込みやすく、場合によってはシミになって残ってしまったりもします。
そのためカーペット生地はどうしてもハードな使い方には向いておらず、キャンプやアウトドアで使うときに汚れたものを積み込みづらいです。
一応オプションとしてラゲッジソフトトレーを装備すれば防水性を与えられますが、標準ラゲッジスペースのみなのでシートアレンジ後のシート上面まではカバーできていません。
もしそこまで積み込むような大きなもので泥汚れや水で濡れたものがある場合には、あらかじめ防水シートなどを敷いて対策しておいたほうが良いでしょう。
ノートの荷室・トランク・荷物収納スペースの口コミ・評判
ノートのラゲッジスペースについてはtwitterでもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。
キックスとノート迷ってノートにしました。
後席と荷室をフラットにできるという点で圧勝です。
これでベースを気兼ねなく積める。 pic.twitter.com/ofkSnGCBW3
— 禁固刑5年 (@jail_at_5years) January 20, 2022
この方はいくつかの車種か選ばれた結果ノートにされたそうなのですが、その選ぶポイントはラゲッジスペースだったようです。
この方はどうやらラゲッジアンダーボックスを装備するなどしてシートアレンジ後にフルフラットに出来るのですが、この点が使いやすい点で魅力的に見えたようです。
ノートの荷室、奥行きは十分ありそうだが内部の出っ張りがえらいデカいなw pic.twitter.com/gXBVmnsvVM
— オタ麻呂 (@airmoto235) November 24, 2020
こちらの方はノートのラゲッジスペースについて段差部分がきになっていらっしゃっており、残念に感じられています。
こちらは2WDでラゲッジアンダーボックスがないのでスペースが広いのですが、どうしてもシート部分の段差が大きすぎて不便さがあります。
総評
日産 ノートはコンパクトカーの標準的なサイズ感を持つ車で、動力性能や環境性能もあわせて性能の高い車になっています。
ラゲッジスペースのサイズについてもコンパクトカーの標準的なサイズ感があるので使い勝手の良いものとなっていますが、2WDと4WDでサイズに差があったり段差があったりと不便な部分もある程度あります。
とはいえコンパクトカーとしては十分なラゲッジスペースにはなっていますので、コストパフォーマンスもある便利な車です。