レクサスUXはレクサスのコンパクトSUVで、高級車ブランドながらエントリーモデルのひとつとなっています。
今回はそんなレクサスUXでの車中泊について見ていきます。
レクサスUXの車中泊が快適な理由
参考:lexus.jp
レクサスUXはレクサスのコンパクトクロスオーバーSUVで、レクサスの車種の中ではSUVのエントリーモデルとなります。
レクサスは日本が世界に誇る高級車ブランドの1つで、トヨタ自動車の別ブランドとなっています。
レクサスには高級大型セダンや高級SUVが多数ラインナップされておりその価格帯も5,000,000円〜10,000,000円と非常に高額の車種がたくさんあります。
ですがレクサスには価格帯が比較的安価なエントリーモデルもあり、クロスオーバーSUVの中でのエントリーモデルがこのレクサスUXとなります。
しかしエントリーモデルとはいってもレクサスUXは質感の高い外観デザインと高級感のある内装があり、レクサスとしての満足感は高い車です。
最近の車での利用法の1つとして車中泊というものがあるのですが、これは旅行の際に車内で一晩を過ごす方法です。
車中泊では車の車内を宿代わりにできるので旅行に必要なホテルや旅館の予約が必要なく、その分の費用を抑えることが大きなメリットです。
また車中泊ではキャンプ時のテントの代わりもすることが可能で、車中泊専用のオートキャンプ場なども増えてきています。
今回はコンパクトSUVであるレクサスUXで車中泊が可能かどうかを見ていきますが、車のサイズからそれを見ていきましょう。
スペック | レクサスUX | |
価格 | 3,972,222円〜5,449,074円 | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 4,495mm | |
全幅 | 1,840mm | |
全高 | 1,540mm | |
室内長 | 1,830mm | |
室内幅 | 1,520mm | |
室内高 | 1,170mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 550mm |
幅 | 920mm | |
奥行き | 790mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
後席寸法 | 高さ | 約900mm |
幅 | 約1,300mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
3列目寸法 | 高さ | 3列目シートなし |
幅 | ||
奥行き |
レクサスUXはコンパクトクロスオーバーSUVとはいうものの、車のサイズ的には中型車クラスで全長は4,500mm弱と扱いやすいサイズです。
また全幅が1,840mmとかなりワイドな車となっており、SUVらしい安定感のあるフォルムとなっています。
また全高が1,540mmとSUVにしてはかなり低いフォルムとなっており、SUVにしては車高が低いので最低地上高などの低さもあってオフロードよりは一般道路向きの車となります。
車内のサイズ感については室内長が1,830mmと控えめなサイズ感になっていますが、室内幅は全幅の広さもあって1,520mmと広めに確保されています。
また室内高は1,170mmとSUVにしてはかなり低めとなっており、車内スペースとしては圧倒的な広さはないものの乗用車としてちょうどよいサイズ感です。
一方でラゲッジスペースのサイズは広めに確保されており、ラグジュアリーカーとしてさまざまな使い勝手の良さでバランスがとられています。
このようなサイズ感を持つレクサスUXですが、車内は決して広くはないものの車中泊は一応可能です。
そんなレクサスUXが車中泊できる点をご説明します。
車内にフルフラットな寝台を作り出すことができる
参考:lexus.jp
レクサスUXでは車内でフルフラットな新台を作ることができ、車中泊をするときのスペースとしては悪くありません。
車中泊には車内で快適に寝るためにいくつかの条件があるのですが、その中の1つとして車内の寝台の形状があります。
車の車内というのは車体構造やシートの存在、車内のデザインなどによって非常に複雑な形状となっており、決して寝台に出来るような平らな部分がありません。
ですが最近の車ではシートアレンジによってフルフラットモードができる車が増えてきており、これを活用することで車内でもしっかり寝ることの出来るスペースが確保できます。
レクサスUXの車内でもシートアレンジがいくつか使えるのですが、その中でフルフラットモードがあります。
このフルフラットモードでは後席シートの背もたれを前に倒すことでラゲッジスペースと繋げることができ、 この箇所を寝台として使うことで車中泊に向いたスペースとなります。
コンパクトカーではフルフラットとはいっても形状が必ずしもフラットでないこともあるのですが、レクサスUXではほぼ完全なフルフラットなので形状的にも問題はありません。
寝台の前後サイズは車中泊にはギリギリのサイズ
レクサスUXのフルフラットモードは車中泊にもってこいのモードですが、そのサイズも車中泊がギリギリ行えるものとなります。
車中泊に必要なスペックとしてはシートアレンジの形状は重要ですが、その他にもそのサイズが重要です。
車中泊では 車内でもしっかり足を伸ばして寝ることの出来るサイズが重要で、寝る方が狭い車内で足を曲げたり身体を曲げたりしないで寝ることができるかを見たほうが良いです。
特にコンパクトカークラスでは車内のサイズがあまり広くないこともあって、必ずしもしっかり寝台のスペースを確保できるわけではありません。
これに対してレクサスUXの車内では後部座席とラゲッジスペースを寝台として使うのですが、その前後のサイズは約1,600mm〜1,700mmとなっています。
このサイズ感では身長160cm〜170cmぐらいの人ならギリギリ足が伸ばせるかどうかというところですが、身長の高い人ではちょっと足を曲げなくては寝ることができません。
しかしこのサイズ感があれば結構の割合の方はしっかり寝ることの出来るサイズではありますので、ギリギリながら車中泊には適しているといえるでしょう。
横幅的に2名は寝ることができる
レクサスUXの車内では左右に2名で寝ることの出来るサイズ感があり、複数人での車中泊もできます。
レクサスUXの車内はシートアレンジで後部座席とラゲッジスペースを使う形になりますが、このモードでは室内の横幅もほぼフルで活用できます。
レクサスUXは全幅が大きいことから室内幅も広くなっており、車内の横方向にはゆとりが大きいです。
シートアレンジをおこなってもこのメリットはしっかり活かせており、後席シート部分で1,300mm程度、ラゲッジスペース部分でも1,000mm程度の横幅を活用できます。
これだけのサイズがあれば横方向に2名で並んで寝ることも出来るようになっており、複数人での旅行でも車中泊をすることが出来ます。
またこのサイズは決して並んで寝ても窮屈にはならないサイズ感であり、横の人と身体がぶつかったり手がぶつかったりすることもあまりないでしょう。
さらに窮屈にはなるものの間に子供さんぐらいであれば3人で横並びで寝ることも出来るので、子供さんのいる家族であれば3人で川の字で寝ることも不可能ではありません。
この使いかたは決して快適に寝られるわけではありませんが、車中泊という特別なシーンでの思い出にもなるでしょう。
純正アクセサリーが車中泊に便利
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レクサスUXにはさまざまなアクセサリーが設定されているのですが、その中で車中泊のために装着しておくと便利なものがあります。
レクサスUXでは車内のスペースを活用してそこそこしっかりした寝台のスペースが確保できるのですが、その際に後ほどご説明するように荷物の載せ場所が少なくなる問題があります。
レクサスUXの旅行時にはラゲッジスペースにもちろん荷物を置くのですが、そのスペースは車中泊のときには寝台となってしまうので使えないのです。
しかしレクサスUXの純正アクセサリーにあるルーフキャリア等を使うとこの問題が解決でき、沢山の荷物を持っていけるようになります。
レクサスUXはクロスオーバーSUVということで都会的な車種ではありますが、SUVらしいアクセサリーとしてルーフの上に装着できるルーフレールがあります。
このルーフレールを活用することでルーフの上に荷台を装着することができ、一番基本的なものは金属製のルーフキャリアです。
またその他にも荷物を載せやすいアルミラックであったり、しっかりしたボックスタイプのルーフボックスなどもあり、これらを活用することで車内に納まりきらない荷物をルーフに載せ替えて車内をしっかり車中泊のために使えるのです。
なおルーフキャリアやアルミラックなどでは開放式の荷台になるので突然の雨などでは荷物が濡れてしまいます。
そういった雨の対策をしなくて良いルーフボックスはとても便利ですがその分価格や重量増などもあるので、どちらが良いかは使い方次第です。
車内で1,500Wコンセントを使用できる
レクサスUXでは車内でコンセントポートが使用できるのですが、この装備は車中泊でも便利に活用できます。
最近の車では以前の車のシガーソケットの代わりとしてAC100Vのコンセントポートが装着できるのですが、タバコの需要が減った現在ではシガーソケットよりもかなり利便性の高い人気装備となっています。
このコンセントポートがあると車内で家庭用電源が使えるのでさまざまな電気製品を使うことができるのですが、普段使いはもちろんのこと車中泊でも電化製品を活用した便利な使いかたができます。
さらにレクサスUXはハイブリッドカーがメインとなっていて強力な駆動用バッテリーが搭載されているのですが、これを使って1,500Wまでの大容量コンセントが活用できます。
これだけの容量があるとほぼすべての家電製品を車内で使うことができ、消費電力の少ない照明器具や娯楽の製品だけに限らず、ドライヤーや調理器具などのしっかりした性能の電化製品も使えます。
こういったものを活用すれば車中泊であっても自宅と同じような過ごし方をすることができ、キャンプなどではできない快適性の高さを確保することができます。
なおレクサスUXの室内スペースはそこまで広くないのでテント内のような過ごし方はちょっと窮屈ですが、それでも電化製品をいろいろ使えるのは大きなメリットです。
レクサスのラインナップでは安価で満足感も高い
レクサスUXはレクサスのラインナップの中では比較的価格帯が低く、レクサスで車中泊をしようと考える時のよい選択肢となります。
レクサスは高級車ブランドということで国産メーカーの中ではひときわ高い価格帯の車が多く、その価格に比例するクオリティや性能をしっかり織り込んであります。
そのためレクサスを手に入れるということはステータス的にも満足感の高いものなのですが、車中泊のような車の便利な使いかたという点とは少し離れた価値観の車となっています。
しかしそれでもレクサスは人気の高さから夢の車の1つであり、そのレクサスで車中泊ができればかなり満足感は高いでしょう。
レクサスUXは価格帯が4,000,000円〜5,000,000円ということで国産車としては結構高めの価格帯ですが、レクサスの中では廉価モデルの一つです。
この価格帯でほかのメーカーを見ると車中泊をもっと便利に出来るような大型ミニバンなども手が届くのですが、それでもレクサスが良いという方にはある程度の不便さを考慮してもレクサスUXは良い選択肢となるでしょう。
また同じぐらいの価格帯に同じレクサスのレクサスCTがあるのですが、こちらは車内スペース的に車中泊が不便な車なので、車中泊を考慮したレクサス車としてみるとレクサスUXのメリットは大きいでしょう。
レクサスUXで車中泊をする方法
レクサスUXの車中泊は次のような方法で行うのですが、シートアレンジの操作などは比較的楽です。
車内のフルフラット化
まず最初にレクサスUXで行うのは車内のフルフラット化で、これには車内のシートアレンジを使います。
レクサスUXの車中泊の寝台は後部座席とラゲッジスペースの間でつくるのですが、そのフルフラット化は後部座席の背もたれを倒す形になります。
他の車ではシートアレンジの際にヘッドレストを取り外す車も多いのですが、レクサスUXの場合には収納式のヘッドレストのため一番低い位置まで収納できていれば大丈夫です。
その状態で後部座席の背もたれにあるレバーを操作すると背もたれが前に倒れるので、一番前に倒すまで行えばフルフラット化ができます。
レクサスUXの車中泊ではこのままのモードでも車中泊はできますが、前後のサイズが少し不安なところはあります。
そういったときには前席シートを前にスライドして多少スペースを広げることはでき、そこまですれば身長がそこそこあっても足を伸ばして寝ることができるでしょう。
その際には前席と後席の間に隙間が空きますので、そこにはクッションや荷物などを詰めて埋めてあげると快適な寝台として使えるでしょう。
車中泊アイテムの準備
次に車中泊用のアイテムの準備をしますが、その車中泊アイテムには2つ必須のものがあります。
まず1つめは車中泊用のマットですが、これは車中泊の寝台の上に敷き詰めて布団代わりとするものです。
車中泊の寝台はレクサスUXもそうですが上面が樹脂製であることが多く、その感触は寝台として使うには固いものです。
そのため快適にその上で寝るためにはクッション性のあるマットが必要で、これに使えるのが市販されている車中泊マットです。
車中泊マットにはさまざまな素材やサイズがありますが、柔らかくクッション性の高いものでレクサスUXの寝台のサイズにマッチするものを探しましょう。
もう1つ必要なものは車内のウインドウを遮光するためのもので、車の外から入ってくる光を防いでくれます。
ウインドウが開いたままだと外の街灯の光や他の車のヘッドライトの光が入ってきてしまい、意外と寝るときの邪魔となるのです。
そこで車中泊アイテムとして販売されている遮光カーテンや遮光ボードを装着することで光の侵入を防ぐことが、快適な車中泊を過ごすためには必要となります。
なお遮光ボードには大きなサイズの汎用品もありますので、これを自分で加工したりする方法もあります。
車中泊の注意点
次に車中泊の注意点をご説明しますが、初めて車中泊をするときなどは意外と見落としがちです。
注意点とは車中泊の時に車内の換気をすることなのですが、もし防犯などを考えて窓を閉め切った状態で寝たりすると朝起きたときに息苦しさを感じたり汗をかいていたりします。
これは寝ている間に車内の空気を呼吸で消費して二酸化炭素が増えたためで、健康に害があるほどではないものの快適に寝ることの妨げにはなります。
そのため車中泊のときには車内をしっかり換気をすることが必要なのですが、一番簡単な方法はウインドウを少しだけでも空けておくことです。
しかしウインドウが空いたままだと外から虫が入ってきたり他の車のエンジン音などが聞こえてきてしまうので、これでも快適性が下がってしまいます。
そこで車のエアコンを活用して換気するのが便利な方法であり、エアコンを外気循環モードにして空気の入れ替えを行いながら温度管理も出来て一石二鳥です。
レクサスUXはハイブリッドカーで電動エアコン搭載車ですが、エアコンを動かしている間にはエンジンはアイドリング状態にする必要があり、その際には燃料残量なども気をつけましょう。
なおアイドリング時に急な積雪などで排気管が詰まったりすると排気ガスの逆流の問題があるので、そういったシーンが想定されるときには安全を考えてウインドウは少し空けておいたほうが良いです。
レクサスUXの車中泊に向かない点
レクサスUXは車中泊にはそこそこ向いている車となっていますが、次のような点は車中泊には不向きです。
室内高的にはちょっと窮屈感がある
レクサスUXは車の車内スペースがそんなに大きくなく、特に上下方向には少し窮屈さが出ます。
レクサスUXでの車中泊では車内に寝台を作った状態で、寝台の前後サイズや左右サイズはそこそこ快適なサイズが確保できます。
しかし上下サイズは結構小さくなっており、もともとの室内高が1,170mmと広々としたサイズではありません。
これに加えて車中泊の際には寝台の上面がラゲッジスペース上面となってしまい、実際に使える上下のスペースは600mm以下です。
しかもこの寝台の上には車中泊マットを敷き詰めるので更にスペースは減ってしまい、仰向けで寝るのがやっとのサイズ感でしょう。
もちろんこの寝台の上で体を起こすようなことはできませんが、寝ている間であっても仰向けで寝るだけならともかく横向きで寝ることは厳しいでしょう。
また寝ている時に寝返りを打つにもサイズがちょっと窮屈ですので、車中泊が出来ると入ってもあまり上下にゆとりが確保できなくなっています。
またこのサイズだと寝台の上でキャンプのように身体を起こすような使いかたも厳しいので、あくまで寝るだけのスペースとして割り切るほうが良いでしょう。
車内の荷室が少なめで使いづらい
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レクサスUXでは車中泊の時に車内のスペースの殆どを寝台として使ってしまうため、荷室として使えるスペースが少ないのです。
前述でも少し触れましたがレクサスUXの車内では車中泊の寝台として確保したフルフラットモードのサイズがちょっと小さめであり、前後サイズを広げるためには前席シートも前にスライドしたほうが使い勝手が良くなります。
ですが車中泊のときというのは旅行のシーンが多いので、車の車内に積み込んである荷物の量は普段より多くなります。
しかし車中泊のときには車内のスペースは寝台として使っており、その荷物が載っているラゲッジスペースも寝台に使っているので載っていた荷物は別の場所に積み替えなくてはなりません。
とはいえレクサスUXの車内でほかに荷物を乗せておけるのは前席シートのスペースぐらいで、そのスペースも前にスライドさせていることから小さくなっています。
そのため車中泊の荷物の量はあまりたくさん持っていけないので、事前に荷物の量がどのぐらいにしなければならないかを見ておいたほうが良いでしょう。
なお前述でご紹介したルーフキャリアなどを活用すればこういった問題が解消しますので、車中泊を想定しているのであればあらかじめ装着しておいても良いでしょう。
レクサスUXの車中泊の口コミ・評判
レクサスUXの車中泊に関しては実際に行っている人が少ないこともあって、twitterには次のような書き込みしか見つかりませんでした。
でも大丈夫❗️
UXは後部座席を倒すと…..
フラットになって車中泊出来ちゃいます🤩— forest(IS300 F SPORT 納車待ち) (@vr_forest) February 11, 2021
こちらの方は実際にレクサスUXの車内で車中泊を過ごしたことがあるようで、知り合いの方におすすめされていますね。
レクサスという高級車メーカーの車でそもそも車中泊をする人が少ないので不可能と考えている人も少なくないでしょうが、レクサスUXに関しては意外とうまく車内のスペースが使えるのは大きなメリットでしょう。
総評
レクサスUXはコンパクトクロスオーバーSUVとしては高級感のあるデザインと内装で、車のサイズに対してかなり満足感の高い車です。
車中泊に関しては室内サイズなどを見るとあまり適しているようには見えないのですが、実際に過ごしてみると意外とちゃんと寝ることが出来るスペースは確保できます。
室内高の低さで窮屈さはあるものの、コンパクトクロスオーバーSUVで車内で2名でも寝られるのはかなり便利な車といえるでしょう。