スバル レヴォーグは中型のステーションワゴンで、スポーティなデザインが人気の車種です。
今回はレヴォーグのラゲッジスペースについて詳しくご紹介します。
レヴォーグの荷室・トランクの容量・寸法
スバル レヴォーグはスバルが得意とするステーションワゴンの人気車種で、比較的最近登場した車種でもあります。
スバルは以前からステーションワゴンに力を入れているメーカーで、レガシィやSUVなどさまざまなシリーズで何十年前から継続的にラインナップしています。
しかし海外展開などもあって車種が大型化する中で日本の道にあわせた車として新たにデザインされた車種となり、初代レヴォーグは2014年に登場して大人気となりました。
現行レヴォーグはフルモデルチェンジを行なった2代目となりますが、キープコンセプトの扱いやすいサイズ感とシャープなデザインは健在です。
ではレヴォーグの大まかなサイズ感とラゲッジスペースのサイズや容量について詳しくご紹介します。
スペック | レヴォーグ | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 4,755mm | |
全幅 | 1,795mm | |
全高 | 1,500mm | |
室内長 | 1,900mm | |
室内幅 | 1,515mm | |
室内高 | 1,205mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 771mm |
幅 | 1,100mm(タイヤハウス間)〜1,880mm(ラゲッジスペース後部サイドトリム間) | |
奥行き | セカンドシート展開時:1,070mm セカンドシート収納時:1,639mm | |
ラゲッジ容量 | セカンドシート展開時:561L カーゴフロアボード上部492L+サブトランク(アンダーラゲッジ)69L | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,300mm | |
奥行き | 約1,000mm |
レヴォーグは中型ステーションワゴンのスタンダードなサイズ感を持つ車で、4,750mm程度のそこそこの大きさのある全長と1,800mmにギリギリ達しない全幅で、レヴォーグのコンセプトである扱いやすいサイズ感が実現されています。
全高も1,500mmとハッチバックカーとしては標準的なサイズなので走行性能も良好です。レヴォーグは5人乗りなのでセカンドシートまで展開されていますが、室内長はある程度の広さが確保されていますので窮屈すぎない足下空間はあります。
そのレヴォーグのラゲッジスペースはセカンドシートの背面からテールゲートまでの間の空間となるのですが、全長に対してラゲッジスペースの奥行きがかなり広く確保されています。
標準ラゲッジスペースの奥行きだけでも1,070mmもの広さがあって広々としたスペースがありますので、標準ラゲッジスペースだけでも500Lもの容量があるのは中型車としてはトップクラスの広さでしょう。
ラゲッジスペースの横幅も広く確保できるように車内デザインがシンプルな仕様となっていますので、ステーションワゴンの魅力であるラゲッジスペースの実用性はかなり高いものがあります。
ではレヴォーグのラゲッジスペースについて詳しくご紹介しましょう。
レヴォーグの荷室・トランク・荷物収納スペースの良い点
レヴォーグはラゲッジスペースの使い勝手がかなり良い車になっており、次のような点が魅力となります。
奥行きがあり非常に使い勝手の良い標準ラゲッジスペース
レヴォーグの魅力はなんと言っても標準ラゲッジスペースの広さにあり、さまざまな用途に活用できます。
レヴォーグの標準ラゲッジスペースは全体的な広さがあるものとなっており、まずその奥行きが1,000mm以上ものスペースがあるのは素晴らしいです。
シートの足下空間が控え目に抑えられていることもラゲッジスペースの広さに繋がっており、ステーションワゴンの魅力を最大限確保した車となっています。
ラゲッジスペースの高さは背の低い車なので控え目ですが、横幅に関してはタイヤハウス間でも1,100mmと結構広く確保されていて、加えてラゲッジスペースの後側は1,600mmもの横幅があるのは驚異的です。
この広さがあれば普段の買物などには十分活用できますし、家具類なども前後方向だけでなく横積みするような使い方でも結構なサイズのものが積み込めます。
またレヴォーグの標準ラゲッジスペースの広さはレジャーや旅行にもしっかり活用でき、例えば週末のゴルフの際にゴルフバッグをしっかり積み込めます。
セカンドシートを展開した状態でも中型のゴルフバッグを横積みで4つも積込むことが可能であり、大型のものでも数を減らして斜めに積み込めば対応も出来るでしょう。
スーツケースなども大型のものを前後に積み込んで横並びにすれば3つか4つぐらいは積み込めますので、レヴォーグ1台でフル乗車した状態でもかなりの荷物を積み込んでいけるでしょう。
車いすやベビーカーなど背の高いものは立てたままでは積み込みづらいのですが、折り畳んだ状態で横積みなどにすればしっかり積載できますのでファミリーカーとしてさまざまなシーンに対応できます。
圧倒的な広さを持つシートアレンジ後スペース
レヴォーグは標準ラゲッジスペースも十分な広さがあるのですが、さらにシートアレンジを活用することでより広いサイズを活用できます。
レヴォーグはセカンドシートにシートアレンジ機能がそなわっており、セカンドシートの背もたれを後ろに倒すことで収納してラゲッジスペースをつなげることが出来ます。
こうするとセカンドシートのスペースまでラゲッジスペースになりますので、その奥行きは一気に1,880mm程度まで拡大させることができ、かなりの長尺物を積み込めます。
スバル公式HPでは奥行きは1,600mm程度となっっているのですが、実際にはシートの前側の空間まで活用すればより広いスペースが利用できるでしょう。
横幅などはそこまで変わらないのですがもともと広いサイズがありますので、さまざまな用途に活用できるでしょう。
またレヴォーグのセカンドシートは4:2:4分割式という3席が独立して収納できる構造となっており、3席それぞれの背もたれを選んで折りたたむことも出来ます。
まず3席の間のセンター部分のみを折りたためば左右の快適なシートを残したまま真ん中部分に長い荷物を積み込めるスペースが確保でき、普段使いでも使い勝手の良いレイアウトとなります。
さらに左右席をそれぞれ折りたためば座席をある程度残したままでラゲッジスペースの拡大ができ、乗車人数と積み込める荷物の量やサイズをうまく調整できるでしょう。
さらに全席をフルに倒した状態のスペースであれば大きなものを横倒しにして積込むことも可能で、マウンテンバイクなどもこのスペースにしっかり収まりますのでレジャーの活用の幅が大幅に拡大できるでしょう。
フルフラットでキャンプなどにも便利なデザイン
レヴォーグのラゲッジスペースは全体的にフラットなデザインとなっているので使い勝手が良いスペースとなっています。
まずレヴォーグは標準ラゲッジスペースの上面がデッキボードで覆われているのですが、そのデザインから標準ラゲッジスペースは床面が完全なフルフラットになっています。
さらにレヴォーグでシートアレンジを行なった後でもほぼ完全なフルフラットになっており、シートの背もたれを収納しても段差がほぼ生まれないような利便性の高い設計となっています。
このフラットなラゲッジスペースでは大きな荷物や重量物を積み込むときに便利であり、荷物の前後移動や段差による障害がありませんのでスムーズに積み込むことが出来ます。
このフラットなスペースを活用すればレヴォーグでのキャンプやアウトドアの際にも非常に便利な車となっており、前後や横幅の広いラゲッジスペースにはテントを始めとした大型のキャンプ用品もしっかり積み込めます。
またレジャー用品のサーフボードやマウンテンバイクなどもシートアレンジ後の奥行きがあれば満足に積み込めますので、レヴォーグ1台で週末の趣味の車として満足に活躍できます。
さらにはフルフラットなラゲッジスペースを活かすとキャンプの際に車内で宿泊する車中泊にも活用でき、フラットな床面がしっかりした寝台になりますのでマットなどを敷けば快適に就寝できるでしょう。
なおキャンプやアウトドアの際には車内に泥汚れの付いたものや濡れたものを積み込むことがあり、その際にはラゲッジスペースの防水性が重要となります。
レヴォーグのラゲッジスペースの床面は柔らかいカーペット生地が基本装備で防水性はないのですが、レヴォーグにはオプション装備として「カーゴトレーマット」という装備があり、こちらを装着すると防水性をあたえることが出来ます。
カーゴトレーマットは標準ラゲッジスペースやシートアレンジ後のラゲッジ上面をすべて樹脂パネルで覆うことができ、しっかりした防水性が確保できるので必要な方にはかなり便利な機能となっています。
容量の大きなアンダーラゲッジ
レヴォーグのラゲッジスペースには床下にアンダーラゲッジがあるのですが、非常に容量の大きな使い勝手の良いスペースとなっています。
アンダーラゲッジはラゲッジルームのデッキボード下に設けられた床下収納で、利用できるスペースをフルに活用するために最近の車種では装備される車が増えてきています。
レヴォーグも標準ラゲッジスペースのデッキボードをめくるとその下にアンダーラゲッジがあり、普段使わない工具類や目立たせたくない小物類、また防水性もあるので靴などを収めておくにも便利です。
レヴォーグのアンダーラゲッジは床下収納ながら深さが結構あり、容量69Lとかなりの広さがありますので中型車のアンダーラゲッジとしては最大級でしょう。
またこのアンダーラゲッジはラゲッジスペースの高さを増加させるためにも使うことができ、デッキボードを開いたままにしておけばアンダーラゲッジの深さを使って背の高いものを積み込めるようになります。
植木などの横倒しできないものを積み込むのに最適であり、アンダーラゲッジの使い方でさまざまなシーンに対応できるでしょう。
この使い方のためにレヴォーグのデッキボードには下側にフックが装備されており、このフックをテールゲート部分に引っ掛けることで常にめくれた状態で固定できるのも便利です。
なおこのアンダーラゲッジにもオプション装備がいくつか用意されており、一つはアンダーラゲッジ全体を覆えるカバーである「サブトランクカバー」で、これを装着しておけばより汚れに対して強くなるので植木を積み込むときにはより便利でしょう。
他にも「サブトランクボックス」というオプションがあり、こちらは仕切板で細かく別れたボックスをアンダーラゲッジ部分に装備できる機能です。
サブトランクボックスを装着すると小物を分けながら積込む使い方ができますので、標準の大きな容量ではごちゃごちゃしてしまう場合に活用できる便利な装備です。
かなり使い勝手の良いハンズフリーテールゲート
レヴォーグのラゲッジスペース周りには使いやすい機能もそなわっており、ハンズフリーでテールゲートを開閉できる機能がかなり便利です。
レヴォーグはテールゲートがそこそこ大きなサイズの重たいドアとなっており、テールゲートを開くときにはシリンダーでの補助があるので楽なのですが閉めるときにはそれなりの力が必要です。
男性であればそこまで辛くはないのですが女性は作業が大変な場合があり、そんなときにはテールゲートの自動開閉スイッチが役立ちます。
荷物が引っかかったりしないように調整は必要ですが、電動式でテールゲートをワンタッチで閉められるので力がいらずに楽な作業ができます。
またレヴォーグにはハンズフリーテールゲートという機能があるのですが、ハンズフリーテールゲートはテールゲートを自動で開く機能となっています。
車のキーを持った状態でテールゲートがテールゲートの真ん中あたりにあるスバルのエンブレムに手をかざすと、センサーが反応してテールゲートを自動で開くことができます。
沢山の荷物を抱えて手がふさがっているときなども手をかざすだけという簡単な方法でテールゲートが開きますので、スムーズに荷物を積み込める便利な機能となっています。
収納もあるラゲッジスペース周り装備
レヴォーグにはラゲッジスペース周りにいろいろな便利な機能やオプション装備が用意されており、ラゲッジスペースにかなり重点を置いた仕様といえるでしょう。
まず基本的な装備としてラゲッジスペースの右側側面にはラゲッジスペース用の照明が1箇所装備されており、ラゲッジスペースを夜間に照らしてくれるので荷物を積み込みやすくなっています。
また照明の近くやその対面にあたる側面部分には左右に1箇所ずつレバーがあるのですが、このレバーはシートアレンジ用のレバーとなっています。
シートアレンジは基本的にシート側から操作するものですが、レヴォーグではラゲッジスペース側からでも操作できるためスムーズな操作が可能であり、左右のレバーで分割式シートをそれぞれ倒せる点も使い勝手が良いものとなっています。
さらにレヴォーグならではの装備が各所にあり、照明やレバーのあるサイド部分にはフックとして使える部分が左側に2箇所、右側に1箇所あり、荷物をロープなどで固定する際に利用できます。
フックはラゲッジスペースの床面前側にもそなわっており、上下で荷物をしっかり支えることにも活用できます。
またサイドの下側には左側にサイドポケットという小物入れがあるのですが、小物入れとはいっても2Lペットボトルを2本も収納できる広さがあるのでさまざまな使い方ができるでしょう。
そしてラゲッジスペースの上側にはラゲッジスペースの目隠しを行えるトノカバーが装備でき、テールゲートから覗き込んでもラゲッジが見えなくなってプライベート対策が出来ます。
これら豊富なラゲッジスペース周りの機能は覚えていればさまざまなシーンで活用できますので、是非積極的に使っていきましょう。
レヴォーグの荷室・トランク・荷物収納スペースの悪い点
レヴォーグのラゲッジスペースは全体的に使い勝手が良いのですが、次の点は多少不便さを感じる場合があります。
ラゲッジスペースの高さは控え目
レヴォーグはラゲッジスペースの高さ方向のサイズが控え目であり、高さのあるものを積み込むのには不便な場合があります。
レヴォーグは車の全高が低めの標準的なステーションワゴンで、スポーティなフォルムや走行性能が良好な車となっています。
ですがミニバンほどの高さがないので車内スペースは高さが低めであり、座ったときに窮屈にならない程度の室内高となっています。
ですがラゲッジスペースの高さも上下方向は少し控え目であり、デッキボードから天井まで800mmに満たないサイズとなっています。
このサイズでも普段の荷物の積み込みには不便さはないのですが、大きな家具や横倒しに出来ないものを積み込むときにはどうしても不便さはあります。
ミニバンなどは高さ方向もしっかり活用できるのに対してステーションワゴンであるレヴォーグの高さが控え目な点は仕方ない面ですが、生活のすべてのシーンで活用するには少し高さが気になる点です。
前述したアンダーラゲッジ部分を活用すれば多少高さを増やして搭載できるのですが、アンダーラゲッジは標準ラゲッジスペースの中の一部なので全体的に高さを広げられるわけではありません。
背の高いものを積み込む際にはそのサイズをよく確認し、横倒しなど別の積み込み方で対応できるように考えると良いでしょう。
レヴォーグの荷室・トランク・荷物収納スペースの口コミ・評判
レヴォーグのラゲッジスペースに関してはtwitterにもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。
#SUBARU #レヴォーグ の荷室。タイヤハウスの迫り出しが少ないから超広々。キャディバッグも横積みできるし、後部座席を倒せば普通に寝転がれちゃう🤤 pic.twitter.com/b0eRehkYgY
— どら (@catlikerobot) March 10, 2021
こちらの方はレヴォーグのラゲッジスペースについてはかなり満足されており、その積載性の広さが便利なようです。
この方はゴルフバッグなども積み込む使い方をされるようですが満足な積載性があり、また車中泊のような使い方ができる点も喜んでいらっしゃいますね。
レヴォーグの荷室。後部座席倒した状態で敷くレジャーマット。丁度いいサイズ(120×180)があって良かった。厚さも8ミリでバッチリ。
何も敷かない状態でロードバイク載せるとフロアに傷とかが残るからね。#レヴォーグ #LEVORG #スバル #ロードバイク pic.twitter.com/qrrYrZc86X— あつし@TREK EMONDA SL6 (@SeaAtsushi39) July 30, 2022
こちらの方はロードバイクを積み込んで趣味の車として活用されていますが、ロードバイクを積み込むにはちょうどよいサイズの車のようです。
写真のように横倒しにすればロードバイクのような背の高いものでも満足に積載できるため、普段使いでも趣味の車でもいろいろな使い方が出来るのは便利ですね。
総評
スバル レヴォーグは中型ステーションワゴンとしてスタンダードなサイズ感を持つ車で、扱いやすいサイズ感と居住性もよくスタイリッシュなデザインなど魅力的な車です。
ラゲッジスペースも中型車とは思えないほどの広さがあり、ファミリーカーとしても趣味の車としてもさまざまな使い方が出来る車となっています。
またステーションワゴンとしてコストパフォーマンスも高い車になっていますので、さまざまな世代におすすめできる車です。