スーパーカーといえば、誰もが「ランボルギーニ」と連想するはずです。
まさしく「暴れ牛」の如きパワーと美しいフォルムに、男なら憧れないわけがありません。
しかし、所有できるのは一握りの金持ちだけ…。
一体どれくらい稼げばランボルギーニに乗れのるか気になりませんか?
そこで今回は、ランボルギーニのオーナーになるためには、年収がどれだけ必要か計算してみました。
モデルごとに「購入費用」「維持費」を算出してみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※そもそもランボルギーニとはどんな車か、ということから知りたい方は、まずは以下の記事からご参照ください。
ランボルギーニはどこの国の車?国産車との違いはこの3つだ!ランボルギーニのオーナーの年収
まずはランボルギーニというブランドが「世間ではどう思われているのが?」、Twitterの投稿内容から観察してみたいと思います。
【Scawaiiの玉の輿特集】
年収3000万で、フェラーリやランボルギーニ、欲しい車はだいたい買えるだって?冗談もいい加減にしろw フェラーリについては現行の新車価格であれば3000万円以上は当たり前の世界。年間維持費100万~300万円ほど?年収5000万だって微妙。貧相な人の考える事は恐ろしい。— たわけモンチッチ@人生に意味はないです!人生はゲームです! (@twk_monchi) 2017年11月8日
世間的には年収3,000万円もあれば十分「高収入」です。しかし、ランボルギーニを購入するには至らないという意見ですね。
ワンオフモデルでもない限り、ランボルギーニでも特別な審査(ローン審査は当然ありますが)は必要ありません。支払いさえ可能なら、極端な話、誰でも買うことができます。
しかし、現実にはそう簡単な話じゃないんですよね…。
年収5000万稼ぎたいな
ランボルギーニ乗りたい— 松永雄真 (@MY04020312) 2018年10月8日
先ほどの投稿同様、ひとまず「年収5,000万円」というのがひとつの目安に考えられているようですね。もはや一般のサラリーマンが手を伸ばせる額ではありません。
でもその夢の面白いところは、車のチラシに年収目安が書かれていて、ランボルギーニは年収9950万円〜だった。(維持費か?)
— 勘違いイキリデブ (@death_wac) 2017年11月8日
チラシによると、およそ1億円の収入が必要とのこと。嘘か真か…。
しかしさらに口コミを調べてみると、「年収1億」という意見がもっとも多かったのです。まさに金持ちののみぞ許される車ということですね。
これから車の購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。このやり方を知らないと最大60万円以上も損します。
詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。
ランボルギーニのオーナーになるには年収はいくら必要か?
それでは、実際にはどれくらいの年収があれば、ランボルギーニのオーナーになれるのでしょうか?
まずは車にかかる費用として、以下の5項目について、簡単に算出してみたいと思います。
- 車体の支払い総額
- 車検費用
- 税金
- 保険費用
- ガソリン費用
車体の支払い総額
まずはじめに見るポイントは車体価格ですよね。公式ページを参照して、現在販売されている価格をモデルごとにまとめてみました。
モデル | 車体価格 | エンジン形式 |
ウルス | 2,779万円~ | V型8気筒 3,996cc |
ウラカン スパイダー | 2,788~3,846万円 | V型10気筒 5,204cc |
アヴェンタドール | 4,100~4,796万円 | V型12気筒 6,498cc |
アヴェンタドール ロードスター | 4,660~5,759万円 | V型12気筒 6,498cc |
※車体価格については以下の記事でも取り上げているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
ランボルギーニは最安値だといくらか?徹底調査しました!上級モデルのアヴェンタドールロードスターは、なんと5,000万円を超える価格となっているんですね。さすが世界最高峰のスーパーカー、セレブ御用達ブランドは桁が違います。
自動車を購入する際、ここに法定費用などの諸費用が加算されます。この金額にも目を通しておきましょう。
項目 | ウルス | ウラカン | アヴェンタドール |
自動車取得税 | 75万円 | 75~104万円 | 111~129万円 |
自動車重量税(3年分) | 61,500円 | 36,900円 | 49,200円 |
自動車税(最大) | 76,500円 | 88,000円 | 111,000円 |
自賠責保険(37か月分) | 36,780円 | ||
リサイクル費用 | 15,000~20,000円 | ||
登録諸費用 | 10万円 | ||
諸費用の合計額 | 104万円 | 102~132万円 | 142~160万円 |
諸費用の内容はだいたいこんな感じです。それぞれの費用について、少しだけ補足説明をはさみましょう。
まず、「自動車取得税」ですが、これは文字通り自動車を購入したときに発生する税のこと。新車購入の場合、課税標準額(車体価格の約90%)の3%が自動車取得税となります。オプションを付けた場合は、その金額(付加物の価額)も課税対象です。
次に、「自動車重量税」と「自動車税」ですが、これは重量・排気量によって定められている税金ですね。自動車税は、翌年4月1日までの税を月割りで前払いするため、購入月によって金額が変動します。
続いて「自賠責保険」ですが、これは購入時と車検時に支払うものです。新車購入すると、次回車検までの3年分(37か月分)の保険料を支払うことになっており、自家用車の料金は一律36,780円と定められています。
「リサイクル費用」は、特殊な方法で処分するエアコン(フロンガス)やエアバッグ(火薬)などのために支払います。「登録諸費用」はディーラーの手間賃とお考え下さい。明確には定められていませんが、おおむね10万円程度でしょう。
項目がたくさんありますが、合計で100~160万円の費用がかかるようですね。諸費用だけで100万円を超えるとはさすがスーパーカーです…。
車検にかかる費用
保安基準に満たしているかチェックするため、乗用車は2年ごとに車検を受ける必要があります。維持費を考えるうえで、この費用を知っておくことも大切ですね。
車検は「自賠責」「重量税」「印紙代」といった法定費用がある程度決まっており、ここに基本料金とパーツ交換代が加算されます。ランボルギーニの場合、基本的な法定費用と基本料金で15万円程度のようです。
しかし、スーパーカーだけあって、ここから高いのがランボルギーニ。
消耗品を徹底的に交換するので、「パーツ代 + 工賃」で合計50万円は超えるでしょう。どこか不具合があれば、車検代はトータル100万円支払うこともありえます…。
税金にかかる費用
車は財産ですから、たとえ乗っていなくても定期的に税金がかかります。購入費用これは毎年支払う「自動車税」と、車検ごとに支払う「重量税」の2種類。
「支払い総額」の項で解説したとおり、自動車税は翌年4月1日までの1年分の税を納めます。金額は排気量によって定められており、3.0~3.5Lなら58,000円、4.5~6.0Lなら88,000円、6.0L以上なら111,000円となります。
重量税は500kgごとに4,100円課せられるので、2,200kgのウルスなら年間20,500円、1,422kgのウラカンなら12,300円です。購入時なら3年(37か月分)、車検時なら2年(24か月分)を前払いします。
実際のところ、重量税は車検費用の一部のようなものなので、自ら支払うのは自動車税だけ。
維持費として考えるなら、自動車税だけを計算に入れておけば問題ありません。
ちなみに税金や維持費などの以前にランボルギーニは炎上することでも有名なので、買うとしたら注意が必要ですよ。詳細は以下の記事でまとめているので、興味のある方はこちらもご参照ください。
ランボルギーニがよく炎上し燃えるのはなぜ?原因を詳しく解説!任意保険にかかる費用
もしものときに備えて、任意保険に加入するこも忘れてはいけませんね。自賠責保険とは違って義務はありませんが、万が一の事故に備える必要があります。
自賠責保険とは異なり、任意保険は選ぶ保険商品によって金額が異なります。保証額が極めて高いランボルギーニの場合、割安な保険はそもそも適用されません。
そのため、保険料金は最低でも年間20万円以上となるようです。国産車と比較すると割高ですが、万が一に備える必要がありますからね。
ガソリンにかかる費用
車を維持するためには、ガソリン代も想定する必要がありますね。気にしないでガンガン乗っていると、知らぬ間に家計を圧迫してしまうことも珍しくありません。
というわけでオーナーさんの語る実燃費をもとに、年間の走行距離を5,000km、ハイオク価格を160円と仮定して、1年あたりにかかる費用を計算してみました。
モデル | 実燃費 | 給油量 | ガソリン代 |
ウルス | 5.0km/L | 1,000L | 16万円 |
ウラカン | 7.0km/L | 714L | 11万円 |
アヴェンタドール | 5.5km/L | 909L | 14万円 |
というわけで、年間のガソリン代はこのようになりました。走行距離を少なめに抑えても、ガソリン代はそれなりにかかりそうですね。
ざっくりとした計算ですが、大きく外れることはないでしょう。
費用から見えてくる年収ライン
さて、数字がたくさん出てきましたが、一度金額を整理しておきましょう。
車体の購入価格(諸費用込み)と1年あたりの維持費(車検、自動車税、任意保険、ガソリン)は以下のようになります。
モデル | 購入費 | 維持費 |
ウルス | 2,883万円~ | 67万円~ |
ウラカン | 2,890~3,978万円 | 65万円~ |
アヴェンタドール | 4,242~4,956万円 | 70万円~ |
しかし、これはあくまでも最低限のコストでしかありません。
このレベルの高級車ですから、当然保管場所はガレージ、最低でも屋根付きの駐車場に停める必要があります。ガレージ付きの一戸建てを持っている方ならともかく、新しく駐車場を借りるなら相応の賃料が発生することでしょう。
加えて、スーパーカーは「プロテクションフィルム」を施工するのが常識です。名前のとおり、これは飛び石などから外装を保護するためのもので、施工にはおよそ30万円かかります。2年も乗ればどこかしら傷つくので、車検のたびに張替えることになるかと…。
こういったプラスαの要素も考慮すると、年間維持費は安く見積もって100万円強といったところ。ファーストカーの維持や、その他の支出を考えると、年収1,000万円クラスでも正直微妙です…。
ハイクラスな生活を送りつつランボルギーニを維持するなら、年収5,000万円は必要になってくるでしょう。
もし〇〇の年収でランボルギーニを購入したら
ということで、細かい項目までチェックしていくと、年収5,000万円がひとつの目安になりそうですね。
上手にやりくりすれば、もう少し収入が低くても乗れる可能性はありますが、生活の水準を下げるのは必至。
ということで、オーナーに求められる年収について、解説は以上になります。最後におまけとして、見方を変えて「年収○○万円で購入した場合どうなるか?」をサラッと紹介しましょう。
2,000年収万円なら?
さきほど解説したように、この収入では少し物足りないというのが正直なところですね。
ウルス、ウラカンなら貯金額と支払いのプラン次第では、なんとか維持することができるかもしれません。その場合、生活水準を下げることは余儀なくされるでしょう。
どうしても乗りたいなら、ガヤルドなど過去のモデルを乗る選択肢もありますが、困難であることは間違いありません。
なおランボルギーニの比較的安いモデルについては、以下の記事で詳しくまとめています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。
ランボルギーニで安いモデルは?いくらから買えるか安い順に紹介!年収5,000万円なら?
現行モデルに乗れる現実的な収入としては、やはり5,000万円くらいの年収が目安になってくるかと。
結婚の有無やその他支出状況にもよりますが、それなりの生活水準を保ったままランボルギーニオーナーになることが可能です。
ただし、5,000万円を超える収入をもつ人は、支出もかなりの額になるはずです。ゆえに車の維持と支出額のバランスには注意する必要があります。
年収7,000万円なら?
この水準の収入があれば、キャッシュで購入することも視野に入るかと。
現実的にはこのくらいの収入があると、スーパーカーの維持も安心できますね。貯金などの貯えもしっかりこなせそうです。
年収7,000万円というと、開業医や経営者、芸能人といった職業の方々がほとんどで、一般のサラリーマンでは到底届かない収入です。
ランボルギーニに乗るのがいかに困難か、よくわかりますね…。
年収1億円なら?
誰もがうらやむ夢のような年収ですね。実際にランボルギーニを所有するオーナーさんたちは、億超えの収入をもつ人が多いようです。
これほどの収入があれば、世界最高峰のランボルギーニといえど、十分な余裕をもって維持することができます。
なおランボルギーニについては以下の記事でも取り上げています。詳細まで知りたい方はこちらもご参照ください。
【画像】ランボルギーニはかっこいいのか?デザインについて徹底分析!ランボルギーニは最安値だといくらか?徹底調査しました!