スバル インプレッサスポーツは中型のハッチバックカーで、スバルを代表する車種の一つです。
今回はインプレッサスポーツのラゲッジスペースについてご紹介します。
インプレッサスポーツ荷室・トランクの容量・寸法
スバル インプレッサは同社を代表する車種の一つで、インプレッサシリーズの中のハッチバックタイプがインプレッサスポーツとなります。
インプレッサは現行モデルで6代目となるのですが、インプレッサスポーツは5代目モデルとなり現在は生産終了となっています。
5代目インプレッサにはセダンモデルとハッチバックモデルの2タイプがありますが、今回はそのうちハッチバックモデルのインプレッサスポーツについてご紹介していきます。
ではインプレッサスポーツの大まかなサイズ感とラゲッジスペースのサイズや容量についてご紹介しましょう。
スペック | インプレッサスポーツ | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 4,475mm | |
全幅 | 1,775mm | |
全高 | 1,480mm | |
室内長 | 2,085mm | |
室内幅 | 1,520mm | |
室内高 | 1,200mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 777mm(ガソリンエンジンモデル) 722mm(e-BOXERモデル) |
幅 | 1,090mm(タイヤハウス間)〜1,356mm(ラゲッジスペース後部サイドトリム間) | |
奥行き | セカンドシート展開時:820mm(セカンドシート背面〜テールゲート) セカンドシート収納時: 1,390mm(ガソリンエンジンモデル) 1,399mm(e-BOXERモデル) | |
ラゲッジ容量 | セカンドシート展開時 400L(ガソリンエンジンモデル) 345L(e-BOXERモデル) | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,300mm | |
奥行き | 約1,000mm |
インプレッサスポーツはコンパクトカー〜中型車の中間的な位置づけの車であり、車の全長は控え目なサイズである4,475mm、全幅も抑え気味であり扱いやすいサイズ感を持っています。
また全高も1,480mmと低くなっていてスポーティなフォルムを形作ることに役立っており、インプレッサスポーツという名前の通りスタイリッシュなデザインが魅力的です。
車内スペースについても室内長が2,000mmと広めの居住スペースが確保されており、足下空間なども広くて快適な1台になっています。
インプレッサスポーツのラゲッジスペースはハッチバックカーなので車内と一緒になっており、セカンドシートの背面からテールゲートまでのスペースが標準的なラゲッジスペースとなります。
このスペースは奥行きは820mm、高さも800mm以下と控え目なものの、容量自体は400L程度は確保されておりこのクラスの車としては標準的な容量といえるでしょう。
特にインプレッサスポーツのラゲッジスペースは横幅方向が広く確保されているので積み込み方によっては大きな物が載せられ、タイヤハウスを除いた部分が1,300mm近くあるので車幅に対してかなり広くなっています。
なおインプレッサスポーツにはガソリンエンジンモデルと「e-BOXER」と呼ばれるハイブリッドモデルがあるのですが、ハイブリッドモデルはラゲッジスペースの床下にハイブリッドシステムのコンポーネントが収まっていることでラゲッジスペースの高さ方向が狭くなっており、容量も345Lに減少します。
ではインプレッサスポーツのラゲッジスペースについて詳しくご紹介しましょう。
インプレッサスポーツの荷室・トランク・荷物収納スペースの良い点
インプレッサスポーツのラゲッジスペースは全体的にコンパクトハッチバックカーより多少広めのスペースがあり、使い勝手は良いものとなっています。
普段使いには十分なサイズの標準ラゲッジスペース
インプレッサスポーツの標準ラゲッジスペースは全体的にこのクラスの車としては標準的なサイズですが、普段使いとしては十分なサイズです。
インプレッサスポーツの標準ラゲッジスペースはガソリンエンジンモデルで400Lと中型車としては控え目なサイズですが、コンパクトカーよりは広めのサイズになります。
このラゲッジスペースはある程度の広さがあるので普段使いには十分なサイズが確保されており、買物の荷物やちょっとした家具類であればこのスペースにも積み込めます。
特にラゲッジスペース後方の横幅の広い場所を積極的に利用すれば長めの荷物も収まりますし、それより前側のタイヤハウス感でも1,000mmの広さはあるので荷物を並べるにも十分でしょう。
またこの標準ラゲッジスペースの容量であっても中型の9インチゴルフバッグを横積みで載せることができ、セカンドシートの後ろのスペースに3つものゴルフバッグが収まります。
これだけ積み込めればインプレッサスポーツ1台で何人かでレジャーに行くことも出来、そこまで大きな車ではないもののさまざまなシーンに便利に活用できます。
また中型のスーツケースなども並べることでいくつか積込むことが出来ますので、旅行などにもしっかり活用できる車です。
なお車いすやベビーカーなど高さもボリュームもあるものは積み込むのが少し不便なのですが、折りたたみ式でなおかつ横倒しして収まるサイズのものであればなんとかセカンドシートまで活用しつつ積み込める場合もあります。
シートアレンジ後は広々としたサイズを確保できる
インプレッサスポーツのラゲッジスペースはシートアレンジを駆使することでより広いスペースが利用できます。
インプレッサスポーツのラゲッジスペースはセカンドシートの背もたれをを前側に倒すことでサイズを広げることができ、シートアレンジによるラゲッジスペース拡大ができます。
セカンドシートの背もたれは前側に倒れるタイプのシンプルなシートアレンジですが、倒せばラゲッジスペースの奥行きを一気に1,400mm弱まで利用することができ、長い荷物や大量の荷物を積み込めるようになります。
前述したゴルフバッグも横積みしていたものをそのまま縦積み出来る奥行きがあり、横幅もあるのでより多くのゴルフバッグなども積み込めます。
その他にはマウンテンバイクや車いす、ベビーカーなどは横倒しにすることで積み込むことは可能で、セカンドシートには座れなくなるものの必要なシーンでしっかり積載せいを発揮できるのは便利です。
またインプレッサスポーツのセカンドシートは左右に6:4で分割できるようになっており、左右どちらかのシートを折り畳まずに座席として残すことができます。
こうすれば乗車人数をある程度確保した上で長い荷物を積み込めるラゲッジスペースが展開でき、色々なシーンに使えるレイアウトとなります。
シートアレンジを駆使すれば普段使いだけでなく週末の趣味の車にも利用でき、同乗する人数によってもフレキシブルに対応できます。
開口部が大きく荷物の積み込みが行いやすいデザイン
インプレッサスポーツのラゲッジスペースは積み込みの際にも楽なデザインとなっており、利便性を考えられた形状になっています。
インプレッサスポーツはハッチバックカーなのでテールゲートから荷物を積み込むのですが、インプレッサスポーツのテールゲートは車のサイズに対してかなり広い開口部を持っています。
特に開口部の横幅が広く確保されているので、ラゲッジスペースに収まるギリギリのサイズの荷物もしっかり積み込めます。
加えてテールゲート周りのデザインが結構シンプルなラインで構成されているため、テールゲートの開口部はほぼ長方形のスクエアデザインであり最大限ラゲッジスペースを利用できます。
最近では外観デザインを優先したことで開口部の狭い車種などもありますが、インプレッサスポーツはスタイリッシュなデザインを損なうこと無く積載性も両立させています。
またインプレッサスポーツのシートアレンジ後のスペースはほぼ完全なフルフラットのスペースとなっており、折り畳んだセカンドシートの上面が標準ラゲッジスペースとほぼ同じ平面になっているので段差がほぼ生まれないようにデザインされています。
特にシートの背もたれが斜めにならずにほぼ平面に収まるので高さ方向もしっかり確保したラゲッジスペースであり、大きな荷物や大量の荷物を最大限積み込めます。
テールゲートの大きな開口部からフロントシート背面までほぼまっすぐの広いラゲッジスペースが利用できるので、インプレッサスポーツの車体サイズをフルに活用したラゲッジスペースといえるでしょう。
キャンプやアウトドアにも活用できるラゲッジスペース
インプレッサスポーツのラゲッジスペースはキャンプやアウトドアでも便利に活用できるサイズで、装備もこれにあわせたものがあります。
インプレッサスポーツはシートアレンジによってラゲッジスペースを大きく拡大することができるのですが、その積載性はキャンプやアウトドアなど荷物の多い使い方にもある程度対応できます。
インプレッサスポーツにフル乗車した状態ではさすがに搭載量が不足しますが、2名〜3名程度のキャンプであればなんとかまかなえるでしょう。
テントやバーベキューセットなどのかさばるものも前後や横幅の広さを活かせば結構積み込めますし、フルフラットなラゲッジスペースのデザインも荷物を積み込みやすく便利です。
またキャンプやアウトドアの際には泥で汚れたものや水で濡れたもの、レジャーで使ったあとのサーフボードなどを積み込むこともあり、車内のラゲッジスペースに防水性が求められます。
インプレッサスポーツの標準的なラゲッジスペースでは床面がカーペット生地になっていて防水性はないのですが、オプション装備として「カーゴトレーマット」というものを装備することで防水性が付与できます。
カーゴトレーマットは標準ラゲッジスペースだけでなくセカンドシートの背面までを樹脂製の防水トレイで覆っているので、シートアレンジ後であってもしっかり防水性を発揮できて便利です。
さらにオプション装備として「オールウェザーカーゴカバー」という装備もあり、こちらは引き出し式のカバーをリアバンパーの上までかぶせて使う装備となっています。
こちらのカバーも防水性があるので積み込みの際に切る間の各所が汚れてしまうのを防げますし、リアバンパーの傷つきを防ぐ効果もあるので、キャンプなどには装備してあると便利でしょう。
使い勝手の良いラゲッジスペース周りの装備
インプレッサスポーツのラゲッジスペースには前述したオプション装備以外にも便利な機能がありますのでご紹介します。
まずラゲッジスペースの左側の側面には照明が設定されており、夜間であっても手元を照らしてくれて便利です。
それに加えてオプション装備としてテールゲートにも照明をつけることができ、テールゲートを開いたときに上から照らすようになるのであわせて活用すれば積み込みやすくなっています。
またテールゲートには「リアゲートアシストハンドル」という装備も付けられるのですが、テールゲートにストラップ式のハンドルをつけることでテールゲートを閉めるときに引っ張りやすくなっています。背の低い人でもテールゲートの開閉が楽になるのでおすすめです。
またラゲッジスペースの内側にはトノカバーという目隠しのためのカバーを装備でき、リアウインドウから覗かれてもプライバシーを守ってくれます。
加えてトノカバーの下に収まるサイズの「カーゴボックス」と呼ばれる仕切りにもなるボックスもあり、取り外しも出来るのでさまざまな用途に活用できます。
さらにインプレッサスポーツの装備で面白いものに「4WAYカーゴストレージ」というものがあり、こちらはソフトタイプのネットのようなカバーです。
4WAYという名前の通り基本的に4通りの使い方ができるカバーで、トノカバーの代わりに目隠しに出来たり、ラゲッジネットのように荷物の固定、シートバックに引っ掛けてポケットのように使うなど使い方次第で工夫ができるものとなっています。
こういったオプション装備を組み合わせることでラゲッジスペースの使い勝手は一気に向上しますので、自分の用途にあわせて装着しておくと良いでしょう。
インプレッサスポーツの荷室・トランク・荷物収納スペースの悪い点
インプレッサスポーツのラゲッジスペースは全体的に使いやすいものとなっていますが、次のような点は少し不便さを感じる部分です。
上下方向が狭めで背の高いものは積み込みづらい
インプレッサスポーツのラゲッジスペースは横幅や奥行き方向は広いサイズが確保されているのですが、高さ方向についてはちょっと使いづらいサイズです。
インプレッサスポーツのラゲッジスペースは床面がデッキボードで覆われており、このデッキボードから天井までの間の高さはおおよそ700mm〜800mmぐらいとなります。
このサイズは中型車のサイズとしてみると少し控え目なサイズ感で、インプレッサスポーツの全高低いことによるものです。
普段使いの荷物であればそこまで不便ではないものの、高さのあるスーツケースや横倒ししにくい植木などを積み込むときに上下方向の高さはネックになりがちです。
またインプレッサスポーツにはハイブリッドモデルである「e-BOXER」モデルがあるのですが、こちらはさらにラゲッジスペースの上下サイズが狭くなっており722mmとなっています。
これは床下にハイブリッドシステムの部品が収まったりしているためですが、ラゲッジスペースの使い勝手は結構犠牲になっているのも確かです。
積載性としては前後と横幅がそのままのサイズで扱えるので積み込むもの次第ではあるものの、キャンプなどで積載性を重視する方にはガソリンエンジンモデルのほうが良いこともあるでしょう。
アンダーラゲッジの広さが予想以上に少ない
インプレッサスポーツにはラゲッジスペースの床下にアンダーラゲッジがあるのですが、アンダーラゲッジのサイズはかなり小さめで実用性はそこまで高くありません。
アンダーラゲッジはラゲッジデッキボードの床下の空間を活かした収納で、容量は小さいものの普段使わないものを収めたりするのに便利な空間です。
最近ではさまざまな車種でアンダーラゲッジが装備されており、その深さを活かして荷物を積み込んだり、またラゲッジスペースの高さが足りないときの補助としても使えます。
ですがインプレッサスポーツのアンダーラゲッジはガソリンエンジンモデルで15L、ハイブリッドモデルではわずか5Lであり、非常に狭い容量となっています。
ガソリンエンジンモデルのアンダーラゲッジは横幅こそ広いものの高さがわずか数十mmしかありませんので、小物を入れるスペースとしても結構厳しいサイズです。
またラゲッジスペースのデッキボードを取り外すことで標準ラゲッジスペースとつなげる形もとれるのですが、深さ方向が少ないのであまり高さを増やす使い方ができません。
さらにハイブリッドモデルもアンダーラゲッジはもはや小物入れのサイズなので、普段使わない工具をちょっと収めておくぐらいで十分でしょう。
インプレッサスポーツの荷室・トランク・荷物収納スペースの口コミ・評判
インプレッサスポーツのラゲッジスペースについてはtwitterでもいろいろな投稿があるのですが、その中からいくつかご紹介しましょう。
後席とラゲッジの実用性ならインプレッサスポーツ圧勝やからな
— Sosei (@Sosei920) July 1, 2021
こちらの方はインプレッサスポーツの後席の広さとラゲッジスペースの実用性を評価されており、使い勝手は良いようです。
インプレッサスポーツは全長が控え目な車ですが、その中でしっかり居住性や積載性が発揮できているのは良いレイアウトです。
スバルのインプレッサスポーツ試乗してきたけど良かったな。荷室は狭いし燃費もハイブリッドと比較にならないが、ホンダシャトルより納得感が高い。シート、内装良い。アイサイトプラスは付けたほうが良さそう。アイドリングストップは気にならない。
— ついんている (@twintail_trpg) May 27, 2018
こちらの方はインプレッサスポーツの試乗をされてきたそうですが、総合的な評価は良かったようです。
ラゲッジスペースについては狭いとの評価で控え目なサイズ感とおっしゃっていますが、実用性はあるということでしょう。
総評
スバル インプレッサスポーツはコンパクトカークラス位のハッチバックカーとして扱いやすい車であり、控え目なサイズながら車内スペースも広い実用性の高さが魅力です。
インプレッサスポーツのラゲッジスペースはある程度の広さとシートアレンジ後の大きな容量がありますので、色々なシーンに対応できます。
価格も控え目なハッチバックカーなのでオススメ出来る車です。