ハスラーはスズキのトールサイズ軽自動車で、SUV風のデザインが特徴の車です。
今回はそんなハスラーのサイズや寸法についてご説明します。
ハスラーのサイズ・寸法と広さ・大きさ
ハスラーは軽自動車の中で背の高いトールサイズタイプの車で、スクエアボディの軽自動車となっています。
スズキはこれまでもトールサイズの軽自動車をいくつもラインナップしてきているのですが、ハスラーはその中でも一風変わったデザインを持つ車です。
ハスラーのデザインはSUV風のものとなっており、丸めのヘッドライトとポップなカラー、丸みを帯びたスクエアデザインで「軽SUV」という独特なカテゴリーの先駆者となっています。
ハスラーのコンポーネント自体はスズキの他の軽自動車を流用していますが、デザインが特に際立っているので数ある軽自動車のなかでも目立つ存在となっています。
また後ほどご紹介しますが軽自動車でもSUVらしいスペックも持っており、ある程度の悪路走行も可能です。
そんなハスラーですがまずは外観のサイズについてご説明していきます。
ハスラーの外観
ハスラーの外観の寸法は以下となっており、一般的な軽自動車の寸法となります。
スペック | ハスラー | |
全長 | 3,395mm | |
全幅 | 1,475mm | |
全高 | 1,680mm | |
ホイールベース | 2,460mm | |
トレッド(前/後) | 2WD:1,285/1,300mm 4WD:1,285/1,290mm | |
最低地上高 | 180mm | |
車両重量 | 810kg〜880kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 165/60 R15 77H |
リアタイヤ | 165/60 R15 77H | |
ウインドウサイズ | フロントウインドウ | 約1,200mm✕400mm |
サイドウインドウ | 約2,100mm✕400mm | |
リアウインドウ | 約1,200mm✕400mm | |
ミラー幅 | 約1,800mm | |
エンブレム・ロゴサイズ | 約100mm✕100mm |
ハスラーの寸法
ハスラーはSUV風のスペックはあるものの軽自動車の枠に収まる車であり、そのサイズ感はコンパクトです。
軽自動車は国産車の中で最もコンパクトなカテゴリーの車で、その寸法とエンジンサイズは厳格に決められています。
軽自動車の基準として「車両寸法が長さ3.40 m (3,400 mm) 以内、幅1.48 m (1,480 mm) 以内、高さ2.0 m (2,000 mm) 以内」となっており、ほぼすべての軽自動車はこのサイズにギリギリとなるよう設計されています。
ハスラーの外観寸法もしっかりこの軽自動車基準をギリギリ守ったものとなっており、全長3,395mm、全幅1,475mmは最大限確保できるサイズとなっています。
全高に関しては軽自動車の基準が比較的ゆるい寸法であり、 ハスラーは比較的高めに設計されていますが1,680mmでも余裕はあります。
ただ後ほどご紹介するライバル車のトールサイズワゴンなどに比べると少し低くはなっており、最も高いというわけではありません。
ハスラーは駐車場に収まるか?
ハスラーの外観サイズについてもう一つ気になる点は駐車場におさまるかという点です。駐車場は大きく分けて2種類があり、平置きの駐車場と立体駐車場があります。
このうち平置きの駐車場は自宅や一般的な駐車場としてよく見るもので、街中やコンビニ、ショッピングセンターなどさまざまな施設にあります。
平置きの駐車場はサイズは場所によってバラバラですが、一般的には幅が2.5m・奥行き5.0mが標準サイズであり、このサイズであればハスラーの外観サイズなら余裕で駐車できます。
もう一つの立体駐車場に関しては寸法の制限が高さ制限となっており、昔からある立体駐車場では「高さ制限1.57m」というところが多いです。
この高さ制限はセダンやコンパクトカー用のサイズ制限となっているため、トールサイズ軽自動車であるハスラーの車高では駐車することはできません。
ですが近年はミニバンの台頭によって立体駐車場の高さ制限が緩和された施設が増えており、高さ制限2.0m以上というところが多いです。
この高さ制限であればハスラーの全高でもしっかり駐車できるので、立体駐車場に停める際には高さ制限をしっかり確認しましょう。
その他の外観のサイズ感
ハスラーの外観サイズでほかに気になる点としては最低地上高があり、SUVらしいスペックとなっています。
ハスラーの最低地上高は180mmとなっているのですが、一般的な軽自動車の場合は最低地上高は130mm〜150mmとなっているので結構最低地上高に違いがあるのがわかるでしょう。
この最低地上高のスペックはコンパクトSUVや中型SUVで都会的なデザインを持つクロスオーバーSUVと同クラスのスペックとなっており、それらと同程度の悪路走破性があると言えます。
最低地上高がしっかりないと泥道や森の中、岩場などで障害物を乗り越えることができないので、ハスラーのコンセプトでは重要なスペックです。
とはいえハスラーは軽自動車でありエンジンスペックに制限が多いこともあって、大きなSUVと同じぐらいのパワーはありません。
トランスミッション系もある程度のオフロード走行までしか対応していませんので、あまり過信して激しいオフロードなどは走らないほうが無難でしょう。これはハスラーだけではなくクロスオーバーSUV全体に言えることです。
ハスラーの内装
次にハスラーの室内の寸法についてご説明します。
スペック | ハスラー | |
室内長 | 2,215mm | |
室内幅 | 1,330mm | |
室内高 | 1,270mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 900mm |
幅 | 1,010mm | |
奥行き | 290mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約1,000mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約1,200mm | |
奥行き | 約1,000mm |
ハスラーの車内の広さ
ハスラーの車内は軽自動車というサイズ制限のある車なので圧倒的に広いわけではありませんが、軽自動車としては一般的な広さといえます。
ハスラーはトールサイズの軽自動車ということで車高が少し高めとなっているのですが、その特徴は車内の室内高にも現れています。
1,270mmという室内高はミニバンなどに比べれば低いですが軽自動車としてはそれなりに余裕のあるスペックで、座ったときの頭上空間が広々としています。
また室内長については軽自動車ではありますが広めの寸法となっており、前後方向の座席の余裕はすこしあります。
ハスラーの室内寸法は軽自動車としては一般的なものではありますが、そのデザインは外観同様ポップなインテリアデザインとなっており楽しさでは他の車にはない特徴です。
ハスラーのラゲッジルームの広さ
ハスラーはハッチバックタイプの車なのでラゲッジルームと室内がつながっていますが、ラゲッジルームはそんなに広くはありません。
ハスラーは2列目シートの後ろにラゲッジスペースがありますが、ラゲッジ高さやラゲッジ幅は室内の広さから結構広めとなっています。
ですが奥行きに関しては290mmほどしかなく、あまり大きな荷物が載せられる奥行きはありません。室内の広さと座席の足元の広さなどを考慮すると、サイズ制限のある軽自動車ではどうしてもラゲッジルームが狭くなってしまいます。
ですがハスラーの2列目シートは格納してシートアレンジを駆使することができ、その分ラゲッジルームを広げることが可能です。
リアシートを格納すればプラス1,000mmぐらいはラゲッジの奥行きが取れるので、それなりに大きな荷物も載せることができます。
またリアシートは左右分割式で倒す位置を変えられるので、乗員の数と荷物の量で使い分ければ使い勝手は良いです。
その他の内装のサイズ感
ハスラーの内装ですが、寸法上はそこまで特別な室内寸法ではありませんが実際に乗ってみると結構広々と感じます。
というのもハスラーのボディ形状はほぼ完全なスクエアボディとなっており、SUVらしい力強さを出すとともに寸法以上の広々さを演出することもできています。
フロントのピラーは真っ直ぐに近い角度になっていてフロントシートにも窮屈感は少なく、乗りやすい車といえます。
またウインドウサイズが結構広々ととってあることもあり、車内の明るさや開放感は結構高くサイズ以上の満足感があるでしょう。
加えてリアドア後ろのところにも小さいながらウインドウが設けられ、リアシートもとても明るく快適です。
ハスラーの運転
では次にハスラーの運転性に関するスペックを見ていきましょう。
スペック | ハスラー |
最小回転半径 | 4.6m |
ハンドルサイズ | 370mm |
ハスラーの旋回性
まず車の運転性に関して気になるスペックは旋回性にあり、小回りが効くか効かないかは運転する上で重要です。
そんな旋回性に関するスペックの一つが最小回転半径で、これは車のハンドルを左右どちらかに最大まで回転させ、その後に低速走行したときに車が360°回るのに要する半径です。
このスペックが小さければ小さいほどその車は小回りが効くといえ、軽自動車ではおおよそ4.5m前後が一般的なスペックとなります。
ハスラーはこの最小回転半径が4.6mとなっており、一般的な軽自動車とほとんど変わらないスペックです。
このスペックであれば街乗りなどでの小回りは十分に効いており、運転しづらいということはないでしょう。
なお参考に同じスズキがラインナップしている本格的な軽SUVである「ジムニー」は最小回転半径が4.8mと大きく、軽自動車としては運転しづらい部類に入ります。
同じような軽SUVではありますがハスラーは街乗りも考慮したスペックとなっていることがよくわかります。
ハスラーの走行感覚
ハスラーの走行感覚は軽自動車らしく扱いやすい感覚をもっており、使い勝手が良い車です。
軽自動車という車は日本の狭い道でも運転しやすい車として制定された基準で、それが車のサイズ制限に現れています。
ハスラーも軽自動車のサイズのコンパクトさがあるとともに、車のデザインがスクエアデザインで車のサイズ感をつかみやすい車となっているので、運転士やすさが高い車になっています。
また運転席からボンネットの前側までの寸法も短くなっており、運転感覚を把握しやすくなっています。
ハスラーの車内の運転感覚
ハスラーは車内からの運転感覚もなかなか良好で運転しやすい車といえます。ハスラーは軽自動車にしてはウインドウサイズが広々としており、運転席からフロントの視界は広く取られています。
スクエアデザインではありますが小型の車なので左右の視界も良好で、Aピラーなどの死角はそんなに大きくありません。
またリア側もリアドアの後ろにある小型の窓で後側方の視界が確保されたり、リアウインドウも広いので運転席からの後方視界も良好です。
後方もスクエアデザインでリアバンパーの位置を把握しやすく、バックのときなども運転しやすいでしょう。
ハスラーのサイズの評判
ハスラーのサイズについてはtwitterにもさまざまな情報が上がっており、その中からいくつかご紹介しましょう。
やっぱハスラーいいな。サイズ感がいい。コンパクトなのに安っぽくない。これがクロスビーになるとプアマンズ・ミニカントリーマンに見えてしまうのと大違い。 pic.twitter.com/F6l1aGCBcm
— まつもと🇫🇷 (@matsuwitter) June 2, 2018
こちらの方はハスラーを運転してみてそのサイズ感が気に入っていらっしゃいます。
軽自動車はどうしてもその小ささやコストパフォーマンスから安っぽいイメージがありますが、ハスラーはそのデザインの特徴からそういった面はあまりなく人気が高い車です。
スズキのハスラー乗って来たー 乗った感じ凄い周りがよく見える
オフロード系の車だから座る位置が高いね 運転はしやいけど乗り心地がちょっと悪いかも— Mercury (@vtubertoissyo) December 13, 2014
こちらの方はハスラーの運転感覚を気に入っていらっしゃるようで、周囲の視界が非常に良好ということです。
座席の位置が少し高めとなっているので視界が良いのですが、これもSUVらしい特徴と言えます。
ハスラーを他の車と比較
では最後にハスラーと競合関係にある軽自動車とそのスペックを比較してみましょう。
スペック | ハスラー | ダイハツ タント | ホンダ N-BOX | 日産 デイズルークス | |
価格 | 1,365,100円〜1,746,800円 | 1,243,000円〜1,765,500円 | 1,411,300円〜1,926,100円 | 1,342,000円〜2,097,700円 | |
全長 | 3,395mm | 3,395mm | 3,395mm | 3,395mm | |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm | 1,475mm | 1,475mm | |
全高 | 1,680mm | 1,755mm | 1,790mm(FF車) 1,815mm(4WD車) | 1,775mm | |
ホイールベース | 2,460mm | 2,460mm | 2,520mm | 2,430mm | |
トレッド(前/後) | 2WD:1,285/1,300mm 4WD:1,285/1,290mm | 1,300/1,295mm | 1,305/1,305mm | 1,300/1,290mm | |
最低地上高 | 180mm | 150mm〜160mm | 145mm | 150mm | |
車両重量 | 810kg〜880kg | 880-1000kg | 890-1,030kg | 920-1,000kg | |
タイヤサイズ | フロントタイヤ | 165/60 R15 77H | 155/65R14 | 155/65R14 | 155/65R14 |
リアタイヤ | 165/60 R15 77H | 155/65R14 | 155/65R14 | 155/65R14 | |
室内長 | 2,215mm | 2,180mm〜1,910mm | 2,240mm | 2,235mm | |
室内幅 | 1,330mm | 1,350mm | 1,350mm | 1,320mm | |
室内高 | 1,270mm | 1,370mm | 1,400mm | 1,400mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 900mm | 1,040mm | 1,230mm | 1,100mm |
幅 | 1,010mm | 950mm | 1,120mm | 950mm | |
奥行き | 290mm | 360mm | 345mm | 250mm | |
最小回転半径 | 4.6m | 4.4m〜4.7mm | 4.5m〜4.7mm | 4.4m〜4.7mm |
ハスラーとダイハツ タントのサイズ感の比較
ハスラーのような軽SUVという車種はかなり珍しい車種であり、直接的な競合車は各社がラインナップするトールサイズ軽自動車となります。
ダイハツ タントは軽トールワゴンの代表格とも言える車で、その広々とした車内は圧倒的な広さを誇ります。
外観寸法に関してはハスラーもタント模型自動車枠で規制されており、全長や全幅はどちらもサイズ制限ギリギリとなっています。ですが車高に関してはタントが圧倒的に高くなっており、その分室内の広さも広くなっています。
また車内の室内長に関してはわずかですがハスラーのほうが広くなっており、室内幅もほとんど変わらないことから足元の広さなどはあまり変わりません。
ですが室内高は100mmもタントが広くなっており、頭上空間の余裕はずいぶん違います。またラゲッジルームの広さも全体的にタントのほうが広くなっており、車内の使い勝手という点ではタントが便利でしょう。
しかしタントは当然ながら最低地上高が低くオフロード走行はできないため、ハスラーはその独特な魅力で人気は高いです。
ハスラーとホンダ N-BOXのサイズ感の比較
ホンダ N-BOXもタントなどと同じ軽トールワゴンですが、車内の広さで特に人気の軽自動車です。
N-BOXの車両サイズもハスラーと同じく軽自動車規制ギリギリの全長および全幅をしていますが、車高はN-BOXは1.8m前後とかなり高くなっており、ハスラーより結構高いデザインです。
また車の最低地上高もハスラーはもちろんのこと他の軽トールワゴンよりも低くなっており、これらのすべてが車内の広さを確保するために使われています。
N-BOXの室内寸法は室内長、室内幅、室内高ともハスラーを上回っており、車内の快適性は非常に高い軽自動車となっています。
ホンダは低床レイアウトという特徴的な室内レイアウトをしており、床面を低くすることで車内の広さを最大限確保しています。ラゲッジルームの広さも軽自動車にしてはかなり広々としており、使い勝手が良い車です。
ですがN-BOXに関しても最低地上高の低さから悪路走破性は低いので、その点はハスラーに圧倒的なアドバンテージがあります。
ハスラーと日産 デイズルークスのサイズ感の比較
日産デイズルークスも軽トールワゴンの1台ですが、デザインがスポーティで若者向けの車になっています。
デイズルークスの外観寸法はタントと同スペックになっており、ハスラーと全長や全幅は同じですが全高は高くなっています。
最低地上高も軽自動車として一般的なスペックであり、特別なスペックはありませんがデザイン的な特徴がなによりです。ハスラーのようなSUV調のデザインとは正反対の特徴を持っていると言えます。
また車内の広さもデイズルークスは広々としており、車内長も車内幅もハスラーを超えています。さらに室内高も軽トールワゴンとしても広いものとなっており、快適性は高いです。
しかしラゲッジルームの寸法については意外とハスラーのほうが広い寸法もあり、ラゲッジ高さ以外はハスラーが上回っています。
デイズルークスに関しても最低地上高は高くないので、ハスラーほどの走破性はありません。
総評
ハスラーは軽自動車の中では結構特徴的なスペックを持つ車で、近年のSUV人気を象徴する1台ともいえます。
車内の広さはトールワゴン系の車なので結構広々としており、他の軽トールワゴンには少し及ばない部分もありますが全体的な使い勝手は良好です。
さらにSUVの特徴も併せ持っていることからさまざまなシーンで便利に使える車なので、人気は非常に高くなっています。