トヨタ ハリアーはトヨタのクロスオーバーSUVで、シャープなデザインが特徴の車です。
今回はそんなハリアーのデザインについてご説明します。
ハリアーのデザイン
参考:toyota.jp
トヨタ ハリアーは1997年からモデルの続くクロスオーバーSUVで、現行モデルで4代目となります。
現在世界的にクロスオーバーSUVという車種が非常に高い人気を持っており、オフロードを走行するクロカンSUVと乗用車を合わせたスタイルが特徴です。
クロスオーバーSUVはSUVらしい大径タイヤや最低地上高の高さを持ちながらボディは都会的でスタイリッシュなデザインをまとっており、オフロードよりもオンロード走行がメインとなります。
クロスオーバーSUVのトレンドは2010年頃から一気に進んだのですが、ハリアーは1997年の初代モデルからこのコンセプトでデザインされた車であり、クロスオーバーSUVの先駆けとなった1車種です。
ハリアーは現行モデルが2020年にフルモデルチェンジしたかなり新しい車種で、国内だけでなく世界中で販売される世界戦略車です。
以前のハリアーは中型の一般的な乗用車でしたが、現行ハリアーは同じトヨタブランドである高級車ブランドのレクサスのSUVと多くの部分を共通化もしており、以前のモデルよりも高級感や質感の高さをもたせて高級車に近いクロスオーバーSUVに進化しています。
エクステリアやインテリアのデザイン自体はハリアー独自のものですが、車の格や価格帯についてはトヨタ車でもトップクラスのものとなっています。
ではそんなハリアーのデザインをご紹介していきましょう。
ハリアーのエクステリアデザイン
ハリアーの特徴はあんいよりもエクステリアデザインにあり、スポーツカーのようなクーペフォルムとなっています。
参考:toyota.jp
ハリアーは数あるクロスオーバーSUVの中でも以前からスポーティなフォルムが特徴だったのですが、現行モデルではよりそのコンセプトが際立っています。
フロントのデザインは横に切れ長のシャープなヘッドライトがこちらもシャープなグリルにつながっており、フロントだけ見るとSUVではなくクーペのような印象です。
ボンネットやサイドのラインもシャープで複雑よりはラインを意識したものとなっており、車の前後に流れるようなフォルムとなっています。
ハリアーはSUVなのでタイヤサイズなどは大きめなのですが、一般的なクロスオーバーSUVよりも最低地上高などを下げているのでより低く構えたスポーツカー風の車になっています。
参考:toyota.jp
またハリアーのフォルムをより際立たせているのがリアのデザインであり、リアはまるで海外の高級車のような存在感のあるフォルムとなっています。
先ず目を引くのが左右に一文字につながった赤いランプのラインで、鋭い印象をあたえるとともに未来的なフォルムです。
リアに行くに従ってルーフが下がるデザインなのもスポーティなフォルムに磨きをかけており、サイドから絞りが入ってリアウインドウにつながる部分などはとても有機的でカッコイイです。
なおハリアーのリアコンビランプに見える左右につながった部分は実はブレーキランプのみとなっており、ウインカーはリアバンパーの左右に埋め込まれたランプとなっています。
高級感を出すメッキパーツなどは意外と少なめなのですが、そのためにスパルタンな印象があるのもスタイリッシュです。
ハリアーは全体的に低いフォルムを徹底させたデザインになっているので、オフロードよりもオンロードにマッチしたクーペのようなスタイルのクロスオーバーSUVとなっています。
ハリアーのインテリアデザイン
現行ハリアーはインテリアにもかなり気合が入っており、もはや日本車ではなく海外の高級車に近いデザインとなっています。
参考:toyota.jp
ハリアーは運転席やインパネ周りにかなり力を入れているのが分かるデザインとなっており、大きく目を引くのはセンターコンソールの造形でしょう。
横長で一際飛び出しているカーナビはかなり大胆ですが、それがバラバラのデザインではなくセンターコンソールのパネルやメッキパールのラインと組み合わさってまとまり感のあるものとなっています。
またドアパネルやインパネのライン、センターには本革の高級感のあるブラウンをあしらうことができ、実に満足感の高い質感の高さを持っています。
SUVにありがちなゴテゴテした造形ではなくスタイリッシュさと質感が両立したインテリアはトヨタ車のイメージを一新させてくれるでしょう。
参考:toyota.jp
インテリアカラーは前述した本革調のブラウンを入れることもできますが、ブラックで統一するインテリアカラーも用意されていおりこちらはシックで落ち着きのある感じです。
シートの造形は運転席と助手席がホールド性をしっかり持たせるとともに肩周りのラインでシャープな印象を与えており、エクステリアデザインとの統一感があります。
また同じような造形はリアシートにもしっかり盛り込まれており、全体的にしっかりとしたデザインを施されています。
なお車内から見るとリアウインドウの部分が少し狭めになっていますが、これはエクステリアデザインがこの部分で絞られているためです。
ハリアーのインテリアの質感は全体的に見ても高級車のレベルに十分達しており、所有する満足感は十分でしょう。
ハリアーのボディカラー
ハリアーには現在次の7色のボディカラーが設定されています。
ハリアーボディカラー | プレシャスブラックパール |
センシュアルレッドマイカ | |
ブラック | |
ダークブルーマイカ | |
スレートグレーメタリック | |
ホワイトパールクリスタルシャイン | |
スティールブロンドメタリック |
ハリアーのボディカラーは近年の車種にしては少し少なめのラインナップにはなっていますが、ホワイトパールクリスタルシャインやプレシャスブラックパールなどの輝きのあるパールカラーの定番色が揃っており、これらは圧倒的に人気です。
暗めの色にはプレシャスブラックパールの他にソリッドなブラックやダークブルーマイカなどもあり、ハリアーのシャープなデザインにマッチしたカラーとなっています。
鮮やかなカラーとしてはセンシュアルレッドマイカが唯一明るいカラーとなっており、その他はグレーやシルバーも含めて全体的にシックなラインナップです。
スティールブロンドメタリックは名前だけだとゴールド系のカラーに見えますが、実際にはシルバーに近いシルバーゴールドであり高級感を感じるカラーです。
ハリアーは人気か?
ハリアーは国内でもある程度販売台数もある車種で、今回は先代である3代目ハリアーと現行モデルの年間販売台数を見ていきます。
ハリアー年間販売台数ランキング | 順位 |
2014(3代目) | 11位 |
2015 | 13位 |
2016 | 22位 |
2017 | 16位 |
2018 | 23位 |
2019 | 25位 |
2020(4代目) | 13位 |
このランキングは国内市場の年間販売台数のランキングの順位なのですが、ハリアーは先代モデルでは最初は11位〜13位位の位置にありました。
その後は期間がすぎるほどに少しずつ順位が下がって20位〜25位ぐらいになっていましたが、販売台数としては年間50,000台規模はあるので中型クロスオーバーSUVとしてはそこそこの売れ行きと言えます。
それが現行モデルにフルモデルチェンジしたのは2020年ですが、2020年での年間販売台数のランキングでは13位に登っており新車効果でかなりランキングが上がっています。
販売台数も60,000台〜70,000台規模となっており、以前のハリアーよりも多少人気が高まったと見て良いでしょう。
これにはハリアーのデザインがより質感や高級感が高くなってスタイリッシュになったことも考えられるでしょう。
ハリアーの評判
ハリアーのデザインについての評判はTwitterにも様々なものが投稿されており、その中からいくつかご紹介します。
【トヨタ 新型ハリアー】
ハイブリッドモデルに乗りましたが街乗りは上品な乗り心地。
アクセルを踏み込んだ時には若干パワー不足な印象だけど、国産車でこの質感とデザインだなんて凄いとしか言いようがないです。
個人的にめちゃくちゃカッコイイ。— haru (@haru76886438) October 8, 2020
こちらの方はハリアーに試乗をされたそうで、その走りの良さと乗り心地になかなかよい印象を持たれています。
またデザインが何よりカッコイイとおっしゃっており、国産車とは思えない高い質感がありますよね。
ハリアー Zやっぱりカッコイイね。ロングハイマウント独特で良いし、一文字てーと相まって🤩なんかハリアーってNXより大きく感じるデザイン的にボリュームあるな🤔一部改良も気になる所 pic.twitter.com/Z62svUQpGo
— hiro✖︎hiro✖︎8 (@hiro455h) February 11, 2022
こちらの方はハリアーのリアのデザインが気に入られたようで、ボリュームあるデザインはSUVの醍醐味です。
またハリアー独特の横一文字のラインが目立ってスタイリッシュで好感を持たれています。
今日、出勤時なんだけど新しいハリアーが前を走てたのさのウインカーの位置が下過ぎて全然気が付かなくてヒヤっとしたぜ💦 pic.twitter.com/gZ43htD47s
— サドルさん (@Ssystem3) February 19, 2022
こちらの方もハリアーのリアについておっしゃっていますが、デザインとは別にウインカーの視認性にはヒヤッとさせられたことがあったようです。
ハリアーのウインカーは保安基準を満たしてはいるもののかなり低い位置にあるので、車によっては見えづらいこともあるようです。
ハリアーの欠点
現行ハリアーは国産クロスオーバーSUVの中でもかなりスタイリッシュで質感の高いデザインをしているのですが、一方でそのデザインから実用面での欠点がいくつか見られます。
リアウインドウの視認性
まずハリアーの実用面で残念な点はリアウインドウの後方視認性で、ドライバーからの視界がかなり狭いことが挙げられます。
これはハリアーに限らず近年のクロスオーバーSUVにはありがちなのですが、車のエクステリアデザインを優先するためにリアウインドウをあえて小さくするようになってきており、車内からの視界がかなり限定されます。
ハリアーもフロントからリアに行くに従って絞り込まれていくようなボリューム感のあるデザインが特徴ですが、その結果リアウインドウは左右から押さえつけられるような形になりかなり小さめのものとなっています。
またハリアーはSUVにしてはルーフを下げ気味にしているクーペスタイルなので、これも相まってリアウインドウは小さくなります。
もちろん完全に後方が見えないわけではなく走行中などは後方確認が出来るレベルですが、車の後方左右はほとんど視界が効いておらずかなり死角が多いです。
後方確認用のカメラも当然ながらあるのですが、カメラでも死角はすべてなくなるわけではないので不安な部分はあります。
そのためハリアーでの発進時やバックの際には注意する必要があり、車の感覚に慣れても不安な部分ではあります。
ウインカーとリアフォグの視認性
ハリアーのリアのデザインにはもう一つ視認性の部分で欠点があるのですが、これはドライバーではなく他の車からの視認性となります。
前述のツイッターでも上がっていましたがハリアーはリアのウインカーがこれまでの車と比べてかなり低い位置にあり、リアバンパーに埋め込まれる形になっています。
この位置は国内の車の保安基準は満たしているとは言うものの、実際にハリアーを後方から見たときにはドライバーの視線から外れた位置にあることは確かです。
誰もがハリアーのウインカーの位置を把握しているなら良いのですが、誰しも一般的な車のウインカー位置を意識して運転しているので低い位置は見落としがちです。
また車高の高い車やボンネットの長い車などでは前者との距離が近いときにはより下側が見えにくくなり、ハリアーのウインカーはかなり確認するのが大変です。
またもう一つ気になる点としてブレーキランプとリアフォグもあり、こちらは今度はドライバーの視線にあたりすぎて眩しいという声もあります。
ハリアーのリアフォグはLED式で雪道や霧の中で後方の車に注意を促す目的で付いているのですが、これがかなり眩しくて邪魔という意見は多いです。
リアフォグは視認性が悪い夜間に使えば効果的なのですが、何もない普通の夜間に使っている人も多くてそれが眩しくさせている原因でしょう。
ハリアーの値段
では最後に現行ハリアーの価格と中古車の現在の価格をご紹介します。なお中古車については大手中古車情報サイトであるカーセンサーとgoo-netからみていきます。
ハリアー 価格 | 新車価格 | 中古車本体価格相場 | |
ハリアー(4代目) | 2,990,000円〜5,040,000円 | カーセンサー | 2,678,000円〜5,980,000円 |
goo-net | 2,590,000円〜5,595,000円 |
ハリアーは現行モデルで価格帯が結構上がっており、廉価モデルでもギリギリ3,000,000円にはいかないようになっているとはいえ実質的には確実に3,000,000円スタートの車になっています。
最上級グレードでは5,000,000円を超えており、もはや中型SUVではなく高級SUVの価格帯となっています。
これはレクサスとの共同開発の影響から仕方ない部分もあるのですが、以前のハリアーとはもはや違う車格の車といってよいでしょう。
中古車も現行ハリアーがまだ発売から2年程度歯科経過していないので価格はまだまだ高く、安くても新車価格から500,000円程度しか変わりません。
価格が上のモデルは特別仕様車やカスタムなどが入って新車よりも高くなっており、まだまだ手に入れるのには費用の必要な車となっています。
その分のデザイン的な満足感はもちろん十分あるのですが、国産のクロスオーバーSUVとしてはなかなか手が出しづらい価格帯でもあるでしょう。