トヨタ カローラクロスはカローラをベースとしたクロスオーバーSUVで、素性の良いカローラを受け継いだスタイリッシュな車です。
今回はこのカローラクロスのラゲッジスペースについて詳しくご紹介します。
カローラクロスの荷室・トランクの容量・寸法
参考:toyota.jp
トヨタ カローラクロスはカローラのコンポーネントやサイズ感を受け継いだ中型クロスオーバーSUVで、カローラシリーズの中ではかなり力強いデザインをまとった車になっています。
カローラクロスはカローラシリーズの中でも最新の車種の一つで、昨今のクロスオーバーSUV人気の中でも高い人気を持っている車です。
ではまずカローラクロスの大まかなサイズ感とラゲッジスペースのサイズについてご紹介しましょう。
スペック | カローラクロス | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 4,490mm | |
全幅 | 1,825mm | |
全高 | 1,620mm | |
室内長 | 1,800mm | |
室内幅 | 1,505mm | |
室内高 | 1,260mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 797mm〜957mm(2WD) 754mm〜864mm(E-FOUR) |
幅 | 最大幅:1,369mm タイヤハウス間:947mm | |
奥行き | ・セカンドシート使用時 682mm〜849mm(2WD) 682mm〜849mm(E-FOUR) ・フロントシートのみ使用:1,621mm〜1,885mm | |
ラゲッジ容量 | ・セカンドシート使用時 439L〜487L(2WD) 407L(E-FOUR) ・フロントシートのみ使用時: 945L〜991L(2WD) 991L(E-FOUR) | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,100mm |
幅 | 約1,300mm | |
奥行き | 約1,000mm |
カローラクロスの外観サイズは中型車クラスとして標準的な扱いやすい全長になっていますが、一方で全幅が1,800mmを超えるワイドなボディとなっておりSUVらしい力強さを出しています。
全高についてはSUVにしては控えめでありオフロードよりもオンロードメインの車となっていて、SUVライクなハッチバックカーといったレイアウトです。
カローラクロスのラゲッジスペースは後部座席の後ろからテールゲートまでの間のスペースとなっており、室内長などが控えめな車なのでラゲッジスペースが比較的広めに確保されています。
そんなカローラクロスのラゲッジスペースは2WD仕様と4WDの「E-FOUR」仕様で若干スペースが違いますが、大きな違いはなく2WDがわずかに前後スペースが広い程度です。
カローラクロスの標準的なラゲッジスペースの前後サイズはこのクラスの車にしては十分なサイズを持っており、800mm〜1,000mmはステーションワゴンに近いサイズ感です。
またワイドなボディを活かしてラゲッジスペースの横幅も広く確保されていますし、高さ方向も背の低めのSUVにしてはゆとりのあるスペースがあります。
容積については後部座席を展開した状態の400L前後のスペースに加えて、後述するシートアレンジを組み合わせると倍以上の1,000Lに匹敵する大きな容量を持っています。
ではカローラクロスのラゲッジスペースについて詳しくご紹介します。
カローラクロスの荷室・トランク・荷物収納スペースの良い点
まずはカローラクロスのラゲッジスペースの良い点からご紹介しましょう。
中型SUVとしては広々としたラゲッジスペース容量
参考:toyota.jp
カローラクロスのラゲッジスペースは広々としたスペース感が魅力の一つですが、実際のサイズ的にも同クラスの車種の中ではセカンドシート展開時の標準ラゲッジスペースが高い容量を持っています。
カローラクロスは車のサイズとしては中型SUVに属しており、同じく中型車であるカローラがベースとなっていることから大きすぎないサイズ感となります。
ですがカローラクロスでは全幅や全高を多少広めにとっていることでカローラシリーズの中では車内が広く、特にラゲッジスペース部分のサイズを広く確保しています。
カローラクロスの室内長は1,800mmと中型車では少し短めのサイズなのですが、その分ラゲッジスペースの奥行きが900mm近いサイズを持っています。
同じカローラシリーズのツーリングワゴンであるカローラツーリングがラゲッジスペースの奥行きが930mmであることを考えると、ステーションワゴンに匹敵するラゲッジスペースはかなり使い勝手が良いです。
またラゲッジスペースの横幅を広く確保できるようにタイヤハウスの張り出しが小さくなっていたり、室内高も高めになっているためラゲッジスペース容量が標準でも400L〜500Lは確保できます。
この容量は標準ラゲッジ容量が392Lであるカローラツーリングを超えており、容量で見るとステーションワゴンよりも沢山の荷物がカローラクロスには積み込めます。
また400L〜500Lというラゲッジ容量は中型車の中ではトップクラスの広さであり、ゴルフバッグで見てみると2WD仕様で4つ、E-FOUR仕様で3つまで一度に積込むことが出来る広さです。
ラゲッジスペースの高さもしっかり確保されているので大型のスーツケースなども立てていくつも載せることが可能であり、大人数での移動を伴った旅行やレジャーなどに1台で対応できる車となっています。
シートアレンジを駆使した圧倒的なスペース
カローラクロスのラゲッジスペースは標準的なスペースでも十分便利な容量を持っているのですが、さらにシートアレンジによってラゲッジスペースを大幅に広げることができます。
カローラクロスのラゲッジスペースは標準的なスペースは後部座席からテールゲートまでのスペースとなっており、後部座席に3人座って5人乗りまで対応できます。
ですがこの後部座席を収納することによってそのスペースをラゲッジスペースとして活用できる構造になっており、シートアレンジによって後部座席の背もたれを前側に倒して収納できます。
この収納によって折りたたんだ後部座席の上にも荷物を載せることができ、その前後サイズとしては標準的なラゲッジスペースの倍以上の広々とした奥行きを確保することができます。
これだけのスペースがあると前後に長い荷物や大きな荷物などを積み込むことが可能となり、2m前後のレジャー用品なども十分積み込めます。
またシートアレンジを行うと後部座席に座れなくなるので乗車人数が減るのですが、カローラスポーツは左右の6:4分割式座席となっているので片方どちらかだけの座席を倒すこともでき、シーンにあわせてある程度のラゲッジスペースの拡大と乗車人数のバランスを取ることが出来ます。
シートアレンジによるラゲッジスペースの拡大で容量も400L〜500Lから一気に1,000L前後まで拡大しますので、乗車人数を減らせばミニバンのような積載性も発揮できるでしょう。
専用装備ラゲージアクティブボックスの便利さ
カローラクロスにはラゲッジスペース用の専用装備として「ラゲージアクティブボックス」という装備があり、こちらを使えばより便利なラゲッジスペースの使い方が出来ます。
ラゲージアクティブボックスはカローラクロスのオプション装備で、いわゆるデッキボート的な装備となっています。
カローラクロスの標準のラゲッジスペースは後部座席の後ろにあって、比較的深底のスペースになっています。
そこにラゲージアクティブボックスを取り付けると標準的なラゲッジスペースを上下分割する形で上段と下段を作り、主に荷物を積み込むのはラゲージアクティブボックス上のスペースになります。
下段のスペースにはラゲージアクティブボックス上段の部分がフタになっているのでこちらを開いてアクセスする他、車の後方部分に小さいながらも開口部があるのでここから滑り込ませることも出来ます。
ラゲージアクティブボックスの装備によってラゲッジスペースの上下サイズは多少狭めになるものの、シートアレンジを行なったときに後部座席とラゲッジスペースの間の段差を完全にラゲージアクティブボックスで埋めることができ、フルフラットなラゲッジスペースにできるのが大きなポイントです。
これにより段差を気にすることなく荷物の積み込みが楽になりますし、耐荷重も130kgまで載せられますので重量物にも対応しています。
またラゲージアクティブボックスは上面のフタをひっくり返すリバーシブルでも活用でき、裏返すことによって撥水性のある部分を上側にして利用できます。
ラゲージアクティブボックスはオプション装備として30,000円弱で購入できますので、ラゲッジスペースの利便性を求めるのであれば装備をおすすめします。
なおオプション装備といってもディーラーオプションですので、車の購入後でも好きなときに手に入れることも出来ます。
キャンプやアウトドアでも1台で使える利便性
参考:toyota.jp
カローラクロスはクロスオーバーSUVということでキャンプやアウトドアにもピッタリの車なのですが、ラゲッジスペースの使い勝手もこういったレジャーでも活きてきます。
キャンプやアウトドアにはとにかく大型の荷物を大量に運ぶ必要があり、それに適した車は積載性に富んだステーションワゴンやミニバン系の車種が一般的です。
中型クロスオーバーSUVでは前述の車種に比べるとラゲッジスペースは多少少なめになるもののある程度は対応可能ですが、その中でカローラクロスはトップクラスの積載せいを持っています。
カローラクロスのラゲッジスペースではセカンドシートを展開した標準的なラゲッジスペースでもゴルフバッグを複数載せられるほどの積載性があり、テントやグリル、食材などを横方向にうまく積み込めば4名〜5名で乗車した状態でも十分な荷物は持っていけるでしょう。
さらにシートアレンジによってラゲッジスペースは拡大できますし、左右分割式シートをうまく使えば乗車人数を3名〜4名に抑えつつ前後に長いテントやタープなどを積み込めば便利です。
またアウトドアに使うサーフボードやマウンテンバイクなどもシートアレンジを使ったスペースであれば搭載することは可能であり、カローラクロス1台で出来ることはかなり増えてくるでしょう。
加えて前述のラゲージアクティブボックスの上段を裏返しにして使えば防水性のあるラゲッジスペースも作れ、ぬれたものや汚れたものを載せるのに最適です。
なお防水性があるのはラゲージアクティブボックス部分のみであり、後部座席の背面はカーペット生地なので汚れたものや濡れたものを載せるときには場所に気をつけましょう。
またラゲージアクティブボックスを取り付けてあるとシートアレンジ後のスペースがフルフラットになりますので、こちらをキャンプの車中泊で利用するのも便利です。
ラゲージアクティブボックスの耐荷重も人が2人乗ってもほぼ大丈夫なものなので、重量に気をつければ複数人での車中泊もできます。
ラゲッジスペース関係の充実した装備
参考:toyota.jp
カローラクロスのラゲッジスペース周りにはいくつか便利な装備がそなわっており、ラゲッジスペースを利用するときに快適性があがります。
まずカローラクロスには「ハンズフリーパワーバックドア」という装備があり、こちらは手を使わずにテールゲートを開く装備になっています。
利用方法としては車のスマートキーを所持した状態でリアバンパーの下側に足をかざすことでセンサーが反応し、手を使わずにでもテールゲートが自動で開きます。
両手に抱えるような大きな荷物を持っていてもテールゲートをすぐに開けますので、キャンプやアウトドアのときにもとても便利です。
なおパワーバックドアの開閉は車内のスイッチやスマートキーに付属のスイッチなどでも行えます。
またラゲッジスペース内部については前述のラゲージアクティブボックスのほか、向かって左側に照明がそなわっています。
照明自体は小さなものではありますが手元を照らしてくれるので夜間に便利であり、自動で点灯しますのでて間もなく便利です。
さらにカローラクロスの標準ラゲッジスペースの上川にはトノボードを装備でき、ラゲッジスペースが外から見えないように隠すことができます。
トノボードはロール式で簡単に収納も出来ますので、不要なときには邪魔にならずに仕舞っておくことも出来ます。
カローラクロスの荷室・トランク・荷物収納スペースの悪い点
カローラクロスのラゲッジスペースは全体的に利便性の高い仕様となっていますが、次のような点は若干残念な部分です。
汚れ物には苦手なカーペット生地
カローラクロスのラゲッジスペースは全体的にはカーペット生地になっており、泥汚れや水濡れには弱い場所となります。
カローラクロスの標準ラゲッジスペースやシートアレンジをしたシート上面はフロアと同じくカーペット生地で覆われており、質感も良いですし荷物を載せるときにもキズがつきにくくて便利です。
普段使いであればカーペット生地で不便なことはほとんどなく、大量の荷物を運ぶ際にも十分です。
ですがキャンプやアウトドアで野外で濡れたものや泥汚れのついたもの、食材や飲み物などがこぼれてしまうと汚れを取るのはかなり大変であり、こういった恐れがあるときには防水シートをあらかじめ敷くなどの対応が必要でしょう。
一応前述したラゲージアクティブボックスをリバーシブルで使えば防水性のある床面を作り出すことはできますが、ラゲージアクティブボックスは標準ラゲッジスペースの一部だけを覆う部分であり全体的に防水性があるわけではありません。
またラゲージアクティブボックスの下段部分は通常のカローラクロスのラゲッジスペース床面となり、ここはカーペット生地なのでラゲージアクティブボックスから漏れてきた液体などで汚れる可能性はあります。
こちらも下段部分に防水シートなどを敷いておけば被害を防げますので、ラゲージアクティブボックスの防水性を過大評価しないほうがよいでしょう。
基本装備ではシートアレンジ時に大きな段差が生まれる
カローラクロスのラゲッジスペースではあるところラゲージアクティブボックスありきの設計となっており、装備のない車ではシートアレンジの際に大きな段差が生まれます。
カローラクロスの標準ラゲッジスペースは結構深底のスペースとなっているので積載量が多くなっているのですが、後部座席の座面よりも低い位置に底がありますのでシートアレンジの際にここに段差が生まれます。
段差の大きさはちょうど後部座席の背もたれの厚みぐらいありますので荷物を前後に積み込むときには引っかかる部分となり、シートアレンジをしたにもかかわらず荷物を積み込みにくいことがあります。
特に重量物などを持ち込むときには段差部分をしっかり乗り越えなくてはならないので、意外な重労働となるでしょう。
ラゲージアクティブボックスを取り付けると段差部分を埋めることでシートアレンジ後にフルフラットなスペースが作れ、これであれば前述のような不便な部分はかなり解消されます。
ですがラゲージアクティブボックスはオプション装備なのである程度コストが必要ですし、同様のデッキボードが標準装備されている中型車も珍しくない現在においてはカローラクロスだけ面倒な点があるとも言えます。
ラゲージアクティブボックス自体の使い勝手はかなり良いので装備をおすすめしますが、もし装着しなかった場合の不便さは後からいろいろなシーンでわかってくるでしょう。
カローラクロスの荷室・トランク・荷物収納スペースの口コミ・評判
カローラクロスのラゲッジスペースについてはtwitterでもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介していきます。
メガウェブでカローラクロス発見
いいサイズ感、ラゲッジも充分広くて、そら売れるよなーー内装の質感も全然ない気にならなかった pic.twitter.com/AKDMfNIgKR
— あんこう2 (@AncouAuto) October 10, 2021
こちらの方はカローラクロスを試乗車で見ていらっしゃいますが、サイズ感や内装の質感など魅力的な部分が多く見つかったようです。
ラゲッジスペースの広さについても十分な広さがあったようで、良い感触を得ていらっしゃいます。
今からカローラクロス のラゲッジスペースの段差をどうしようか悩んでます
このオプションを買うかDIYするか…
悩ましい…😵😵#カローラクロス pic.twitter.com/2t2d42c1S0— たっちょ (@tattyo_blog) November 13, 2021
こちらの方はカローラクロスの購入を検討されているようなのですが、ラゲッジスペースの段差についてはかなり悩んでいらっしゃいます。
この段差はラゲッジスペースを活用する人にとってはかなり邪魔なものであり、お金を出してラゲージアクティブボックスを装着するのも良いですが、中にはDIYで自分で同じようなボードを作る方もいらっしゃるようです。
総評
トヨタ カローラクロスはカローラシリーズのクロスオーバーSUVとして魅力的な部分が数多くある車で、カローラ譲りの素性の良さとSUVらしい力強いデザインで一躍人気車種になりました。
ラゲッジスペースについても中型SUVにしては十分に広いスペースが確保されており、カローラクロス1台でかなりの積載性を発揮できます。
カローラクロスがあればファミリーカーとしても、また遊びの車としても実に便利な1台ですのでさまざまな世代におすすめできる車です。