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アクアは車中泊に不向きな理由4つ!フルフラット化は不可能?人数は1人まで!

トヨタ アクアはトヨタを代表するコンパクトハイブリッドカーで、燃費の良さや扱いやすさの良さが大人気の車です。

今回はそんなアクアについて車中泊が可能かどうかをご説明していきます。

アクアの車中泊に向かない点

トヨタ アクア参考:toyota.jp

トヨタ アクアはコンパクトカークラスのハイブリッドカーとしては非常に高い燃費性能を持つ車で、国内の車の販売台数でも何年もトップクラスの大人気車です。

近年車の活用法の一つとして車中泊というものが人気で、旅行の際に宿やキャンプなどで宿泊する代わりに車の中で一晩を過ごすものです。

車中泊は宿泊代などが節約できるのが大きなメリットで手軽に一泊できるのが特徴ですが、その他にも普段は味わえない非日常感も楽しみの一つです。

また車中泊は小型の車でも可能な車種も増えてきており、コンパクトカーなどであっても注目される点です。

トヨタ アクアは2011年に登場し車ですが、現在までマイナーチェンジは行われたものの完全なフルモデルチェンジは行われない長寿車種となっています。

それでも車のアップデートを繰り返して常に最新のハイブリッド性能を設けられており、販売台数は常にトップクラスとなっています。また車のサイズがコンパクトで扱いやすい車なのでさまざまな年代に受け入れられています。

さてそんなアクアですが、車中泊に向いているかどうかを見るためにまずは大まかなサイズを見ていきます。

スペックアクア
価格1,818,300円〜2,581,700円
乗車定員5名
全長アクア クロスオーバー:4,060mm その他の仕様:4,050mm
全幅アクア クロスオーバー:1,715mm その他の仕様:1,695mm
全高アクア クロスオーバー:1,500mm その他の仕様:1,455mm
室内長2,015mm
室内幅1,395mm
室内高1,175mm
ラゲッジルーム高さ660mm
1,000mm
奥行き700mm
運転席寸法高さ約1,000mm
約500mm
奥行き約1,000mm
助手席寸法高さ約1,000mm
約500mm
奥行き約1,000mm
後席寸法高さ約900mm
約1,300mm
奥行き約1,000mm

アクアには基本モデルの車とクロスオーバーモデルの2タイプがありますが、その差は主にデザインの差となっていて基本的なコンポーネントは共通です。

外観サイズは全長が4,000mm程度、全幅が1,700mm程度とコンパクトカーの中でも小さめのサイズ感になっており、全高も低いので非常にコンパクトで扱いやすいサイズ感となっています。

一方で車内の寸法はコンパクトカーとしてそこそこのサイズ感なのですが、近年のコンパクトカーではもっと室内長が広い車も増えてきており、アクアのサイズ感は標準的というものとなっています。

そんなアクアでは車中泊に対しては対応しづらい部分が結構多く、一般的にいえば車中泊に向いている車とは言えません。

ではアクアのどういう所が車中泊に向いていないかをご紹介していきます。

アクアの車内はフルフラットにならない

アクア フラット参考:toyota.jp

まず何よりアクアが車中泊に向いていない点として車内のシートレイアウトがあり、シートアレンジを駆使してもフルフラットな空間にはならないことがあります。

車中泊をするために必ず必要なのは車内で寝るためのスペースで、それには凸凹や段差のないフラットな空間が必要となります。

ポイント

アクアは前席と後席の2列シート車ですが、シートアレンジで後席を収納することができ、こうすることでラゲッジスペースとの間がなくなってフラットな空間になります。

このスペースは通常は荷室として使うもので、普段載せられない大きな荷物や長い荷物を積み込める便利装備です。

しかしアクアのフラットモードでは後席シートの背面(フラットモードでは上面)とラゲッジスペースの上面との間に段差があり、完全なフルフラットモードではないので寝台にするには不便な形状です。

その段差も結構な高さがあるので寝方などでカバーできるサイズではなく、これだけでも車中泊には少し難しい車だということがわかります。

ただこの段差は段差吸収できるボードなどを使えば解決するのですが、例え解決したとしても今度はサイズの問題があります。

車内が狭く足を伸ばして寝られない

アクアで後席とラゲッジスペースの間でフラットモードにはできるのですが、フラットモードにしてもその前後のスペースがあまり広くありません。

アクアでフラットモードにすると後席部分とラゲッジスペース部分で広めのスペースが生まれますが、その奥行きは1,200mm〜1,400mmぐらいのサイズとなっています。

このサイズはコンパクトカーの荷室としては広いのですが、このスペースで寝るとなると大人では足を伸ばして寝ることが出来ないサイズとなっています。子供であればなんとか寝れるのですが、このサイズでは大人の女性であっても厳しいです。

アクアはコンパクトカーとして全長が短めにまとまっている車でそれでも車内は結構快適なのですが、車中泊となるとどうしても室内長やラゲッジスペースの奥行きの小ささが影響します。

車中泊では寝るときの快適性がかなり重要となるので、足を曲げて寝ないといけないようなサイズ感では車中泊に向いているとはいえません。

スペースをもっと確保するにはさらに前席を使いたくなるのですが、それでも車中泊はちょっと難しいでしょう。

前席を使っても凸凹が多い

アクアの室内のサイズで奥行きをさらに確保しようとすると前席を利用するしかないのですが、その状態では凸凹がかなり多くなるのでやはり車中泊には向かないスペースです。

ポイント

アクアの前席および後席の背もたれは後側にもリクライニングできるので後側に倒すことで広めの室内空間を確保できますが、こうすれば2,000mm以上のスペースができて一応足を伸ばして寝れるサイズにはなります。

ですがこの状態では前席の背もたれは完全に倒れずに後席にかかるので、フラットではなく斜めな状態で止まります。

そのためこの状態で寝ようとすると前席や後席の背もたれの凸凹が大きく、とても寝れるものではありません。

またシートの表面はそもそもホールド性を高めるために複雑な形状となっており、車中泊をするには不向きな形状です。

車内で仮眠するぐらいであればシートの形状でも良いのですが、一晩を快適に寝るための車中泊ではそういうわけにはいきません。

こちらについても凸凹を吸収するようなアイテムを揃えることも一応は可能ですが、かなり大掛かりなものとなるでしょう。

荷室が狭い

アクア ラゲッジ参考:toyota.jp

アクアはコンパクトなボディの車なので車内のサイズはあまり広々とはしておらず、荷室のサイズも小さめです。

アクアのラゲッジスペースの下にはアクア特有のハイブリッドシステムや大型バッテリーなどが搭載されており、その搭載スペースの確保のために車内側が狭くなります。

そのためラゲッジスペースが通常のガソリン車に対してどうしても狭くなってしまい、搭載できる荷物の量も少なくなります。また車中泊に対してもスペースの小ささが影響しており、前後スペースも小さめです。

また他にも車内の各所の小物入れなども少なくなっており、例え工夫して車中泊ができるようにしても荷物を積み込むスペースが少ないです。

車中泊では車内のスペースがほとんど寝台で占められるのでその代わりに荷物を載せる場所が必要なのですが、そのスペースもアクアでは少なく使い勝手があまり良くない点があります。

こういった車内のスペースの狭さによってアクアは車中泊には向かない面が多く、コンパクトカーという小さな車ではある程度妥協しなければならない部分です。

アクアで車中泊をする方法

アクアはあまり車中泊に向かない部分もあるのですが、それでもなんとか車中泊をする形にする方法をご説明します。

車内のフラット化

アクア フラット参考:toyota.jp

まずなによりアクアで車中泊をするためには車内をできるだけフラット化するところから始まります。

ポイント

アクアで車中泊をするスペースを確保するには後席とラゲッジスペースを使うか、前席まで含めて後ろに背もたれを倒すかですが、実際的には後席とラゲッジスペースのフラットスペースを使うのが良いでしょう。

ここはもともと広いラゲッジルームとして機能するところなので操作自体は簡単で、まず後席のヘッドレストを収納します。

その後にシートについているレバーを操作すれば後席が前側に収納され、背もたれの裏面が上になります。

これだけの操作でラゲッジスペースとの間がフラットな空間になりますので、一応そこが寝台となります。

また更にスペースを広げるためには前席の運転席と助手席を前側に最大までスライドさせ、背もたれなども前に倒しておくと良いでしょう。

しかしここまでやっても前後の長さは足を伸ばして寝るほどのサイズにはならないので、このスペースを斜めに使用して対角線上に寝ることで寝るスペースを最大活用できます。

ここまでやって大人一人がギリギリ足を伸ばして寝れるかどうかというスペースになるので、アクアでの車中泊で現実的な構想は斜めに寝る形となるでしょう。

ラゲッジスペースの段差を吸収するアイテム

 

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次にアクアの車内で快適に寝るためには、後席とラゲッジスペースの間にある段差を解消しなければなりません。

この段差を吸収するために分厚いマットを敷いてその弾力で吸収することも可能ですが、かなり分厚いマットでなくては快適にはならないでしょう。

そのため段差をなくすための専用のマットや底上げ用のボードなどを用意するのが良く、底上げできれば素材は何でも良いでしょう。

実際に寝るときにはその寝台の上に布団となるようなマットを敷いたり寝袋を使ったりして寝るので、必ずしもクッション性があるものでなくても良いでしょう。

そういったアイテムは車中泊が人気となった現在ではさまざまな社外品が販売されており、それらを探せば比較的簡単に入手できます。

またサイズが合わないときには自作してもよく、そういった柔軟性も車中泊の魅力の一つと言えます。

さらにアクアには後ほどご紹介する「フルフラットボード」という装備を持つ仕様もあり、純正品でも同様の対応ができるものもあります。

車中泊の際の注意点

アクアでも上記の方法で寝台を作り上げればなんとか車中泊は可能ですが、ほかにも車中泊には注意点があります。

車中泊には車の中のフラットな空間が必要ですが、実際に寝るときにはそこに敷くマットや布団などが必要で、意外と様々なアイテムが必要となります。

また実際に寝てみるとわかるのですが、車中泊のときには車のウインドウを遮光するためのカーテンやボードが必要であり、これがないと車外の光が入ってきて快適に寝ることができません。

こういった装備は社外品でアクア専用のものも登場しているので、探すこと自体は難しくないでしょう。

注意

また他の注意点として、寝ているときの換気の問題があります。車で一晩寝ると朝に起きたときに息苦しさを感じたり汗をかいていたりするときがあるのですが、これは車内の空気が呼吸で汚れたことによるものです。

車の密閉度の高さからこういったことが起こるので換気が必要ですが、換気には窓を少し開ける手段や、一晩中エアコンを作動させておいて空気を循環させる方法があります。

エアコンの場合は車のバッテリーがあがらないようにエンジンも動かしておく必要があり、アイドリング状態にするのがよいでしょう。

なお車をアイドリング状態にしたままでマフラーがふさがってしまうと有害物質が車内に入ってくる可能性があり、実際に雪が詰まって問題となったことがあります。

そのためマフラーがふさがってしまうような状況ではアイドリングはやめておいたほうがよく、窓を開けるだけにすると安全でしょう。

アクアの車中泊が快適な理由

アクア フルフラットボード参考:toyota.jp

アクアで車中泊を過ごすためには後席とラゲッジスペースの間の段差をなくすことが必要ですが、現在アクアには「フルフラットボード」を装着した商用車モデルがあります。

ポイント

アクアは乗用車がメインのコンパクトカーですが、その燃費の良さやサイズのコンパクトさは商用車としての需要があり、ビジネス仕様の商用車モデルには専用装備のフルフラットボードが設定されています。

このフルフラットボードはラゲッジスペースの段差にぴったりフィットするサイズになっており、これを装着すれば後席との間の段差が完全に解消します。

この装備は商用車として使用頻度の高いラゲッジスペースの利便性向上で設定されたものですが、車中泊用として考えても利用できる装備です。

またフルフラットボードの下はアンダーラゲッジとして使えるスペースが残っているので、この点も使い勝手が良いです。

フルフラットボードは商用モデルのアクア専用の装備で乗用車仕様のアクアには付属していませんが、この装備はアクセサリーとして別途購入することができます。

また似たような社外品装備もありますので、アクアのフルフラット化はアイテムを揃えればそれなりに簡単にできるでしょう。

しかしそれでも寝るスペースの小ささの問題は解消しないので、うまく斜めに寝るしかないでしょう。

アクアの車中泊の口コミ・評判

アクアでの車中泊に関してはtwitterでもいろいろな意見があり、実際に車中泊を過ごしてみた方の評判もあります。その中から2つほどご紹介しましょう。

こちらの方はアクアのフラットモードに薄めのマットを敷いて車中泊をされたそうですが、あまり快適に寝れなかったせいか体が痛くなってしまったそうです。

寝台に段差があったり足が伸ばせなかったりすると無理な姿勢にどうしてもなってしまうので、快適な車中泊には少し厳しそうです。

しかしtwitterの中にはなんとか出来た方も見られており、寝る方の身長なども密接に関係しています。

こちらの方はアクアでの車中泊をいろいろ試行錯誤されていて、段差解消のボードなどを自作していらっしゃいます。

寝方も斜めになっており、工夫次第でアクアでの車中泊の快適性はあげることができそうです。

総評

アクアという車はコンパクトなボディに高い燃費性能を持つハイブリッドシステムが搭載され、それでいて安価という非常に利便性の良い車です。

そのため登場から10年近く経過してもいまだに高い人気を誇っており、トヨタを代表する車種となっています。

しかしながら車中泊となると装備や車のサイズなどで難しい部分は多く、近年見られるような車中泊を視野に入れた車内レイアウトなどは難しいです。

それでも1人での旅行や移動にあわせた車中泊であれば、さまざまな工夫やアイテムを駆使することでなんとか過ごすことはでき、経済性も高いものとなるでしょう。