トヨタ プリウスαはハイブリッドカーのステーションワゴンで、燃費性能と利便性を両立した車です。
今回はプリウスαのメーターについてご紹介します。
プリウスαのメーターのデザイン
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トヨタ プリウスαはハイブリッドカーであるプリウスをベースとしたステーションワゴンモデルで、長期間に渡って販売されていた車種です。
プリウスαは2011年から2021年まで生産、販売されていた車種であり、1代のステーションワゴンとしてはかなり長いモデル期間となりました。
プリウスαのベースとなったのは3代目プリウスですが、プリウスαの販売期間中に4代目にフルモデルチェンジを果たしており、プリウスαはベースのプリウスとは独立した車種になりました。
プリウスαの後継車種も登場していないので貴重な1車種として長い間親しまれてきましたが、2021年に生産終了となっており現在では中古車のみの展開となります。
今回はそんなプリウスαのメーターについて詳しくご紹介します。
プリウスαのメーターのデザインについて
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プリウスαはデザインやコンポーネントの多くを3代目プリウスと共通化した車種ですが、メーターについては独自のデザインとなっています。
プリウスαのメーターはいわゆるセンターメーターレイアウトを採用しており、ドライバーの目の前のハンドルの奥ではなく運転席左脇のセンターコンソールの上辺りに配置されています。
センターメーターは初代から4代目プリウスまで採用されたプリウスのアイコンのようなデザインのひとつで、最新の5代目プリウスでは変更されましたがプリウスαでは3代目を踏襲したセンターメーターレイアウトとなっています。
センターメーターレイアウトはドライバーがメーターを確認する際に下に視線を移動しなくて済むので安全性が高いと言われており、長年プリウスに親しみのある方にはプリウスαのメーター配置は使いやすいでしょう。
センターメーターは上下サイズはそこまで広くないので横長のメーターとなっており、センターコンソール上に結構なサイズの長いメーターがあります。
このメーターには各種メーター類とディスプレイなどが横並びで配置されており、ドライバーは運転中に視線を横移動することで確認できます。
デザイン的にはすっきりまとまったメーターに仕上がっており、近年の情報量の特に多いメーターに比べると各種システムが少ないことで表示もシンプルなもので済んでいます。
プリウスα自体の黄本設計が2011年当時ということでメーターも現在から見ると機能が少なめには見えますが、当時の最新システムは現在でも有効なものが多いです。
プリウスαのメーターのデザインについての評判
プリウスαのメーターのデザインについてはX(twitter)にも色々な投稿があり、その中からいくつかご紹介していきます。
で、プリウスαですが、メーター回りのデザインはαの方がいいですね。ただ、シフトレバーの位置が物凄く微妙(-_-;。目線もやっぱり高かった。
— エスフィーナ@ダイハツ頑張れッ!! (@esfeana) March 26, 2013
こちらの方はプリウスαのメーター周りのデザインが良いとおっしゃっており、魅力の一つになっているようです。
運転席の機能面で気になる部分はあれどもメーターは使いやすいようですね。
プリウスα G’sは、シートの感じが良かったし、標準車もだろうけど意外とドア開閉の感じも良かった。
ただ、センターメーターは好きになれないかも pic.twitter.com/T0y1GYJOY0— いわっき (@iWAKKI_555) March 22, 2016
一方でこちらの方はプリウスαのメーターに違和感を感じていらっしゃるようで、プリウスαに魅力を感じていらっしゃるだけに残念な点でしょう。
センターメーターレイアウトは使い慣れている人には大丈夫でも他の車から乗り換える方には違和感があることも多く、ドライバーが普段から接することの多い機能なのでかなり気になる部分となるでしょう。
プリウスαのメーター表示の意味・見方
では次にプリウスαのメーター表示について詳しくご紹介しましょう。
メーター表示 | メーター機能 | |
メーター表示 | デジタルスピードメーター | 走行時速度表示 |
ハイブリッドシステムインジケーター | ハイブリッドシステムの状態表示 | |
駆動用電池残量表示 | 現在の駆動用電池残量を8段階で表示 | |
マルチインフォメーションディスプレイ | 以下の表示をディスプレイの各所に表示 ・ドライブインフォメーション ・時計 ・走行支援システム(LDA(レーンディパーチャーアラート)、レーダークルーズコントロールに関する情報表示) ・警告メッセージ ・設定 | |
燃料計 | 燃料残量表示 | |
オドメーター&トリップメーター | 走行距離、総走行距離の表示 | |
オドメーター、トリップメーター、メーター輝度粗表示切り替えボタン ※ハンドル部 | 走行距離、総走行距離、メーター輝度表示の表示の切り替え | |
シフトポジション表示 | 現在のシフトポジションを表示 | |
時計 | 現在時刻の表示 | |
瞬間燃費表示 | 現在の瞬間燃費を表示 | |
平均燃費表示 | 平均燃費の表示 | |
警告灯 | 電子制御ブレーキ警告灯、ブレーキ警告灯:赤色、黄色 | 赤色:ブレーキ液不足、ブレーキ系統の異常 黄色:パーキングブレーキシステム異常 |
高水温警告灯 | エンジン冷却水の高温異常 | |
エンジン警告灯 | ・エンジン電子制御システムの異常 ・電子制御スロットルの異常 | |
SRSエアバッグ/プリテンショナー警告灯 | ・SRSエアバッグシステムの異常 ・プリテンショナー付きシートベルトシステムの異常 | |
ABS&ブレーキアシスト警告灯 | ・ABS(アンチロックブレーキシステム)の異常 ・ブレーキアシストの異常 | |
パワーステアリング警告灯 | EPS(エレクトリックパワーステアリング)の異常 | |
燃料残量警告灯 | 燃料残量が規定値以下 | |
運転席・助手席シートベルト非装着用警告灯 | 運転席、助手席シートベルトの非着用警告 | |
リア席シートベルト非装着警告灯 | セカンドシードのシートベルト非着用警告 | |
スリップ表示灯 | ・TRC(トラクションコン トロール)システムの異常 ・VSC(ビークルスタビリティコントロール)システムの異常 ・ヒルスタートアシストコントロールシステムの異常 | |
PCS(プリクラッシュセーフティ警告灯) | プリクラッシュセーフティの異常 | |
LDA(レーンディパーチャーアシスト)表示灯 | LDA(レーンディパーチャーアシスト)の異常 | |
ヘッドランプオートレベリング警告灯 | ヘッドランプオートレベリングシステムの異常 | |
半ドア警告灯 | ドア、ロックの半開き警告 | |
マスターウォーニング | システムの異常時にブザーとともに点灯、点滅し、マルチインフォメーションディスプレイに警告メッセージを表示 | |
表示灯 | 方向支持表示灯 | ウインカー向き表示、駐車灯表示 |
尾灯表示灯 | 尾灯点灯時の表示 | |
ハイビーム表示灯 | ヘッドライト、スモールランプ点灯表示 | |
オートマチックハイビーム表示灯 | オートマチックハイビームの点灯表示 | |
フロントフォグランプ表示灯 | フロントフォグランプの点灯表示 | |
リアフォグランプ表示灯 | リアフォグランプの点灯表示 | |
READYインジケーター | イグニッションONの状態表示およびハイブリッドシステムON状態の表示 | |
クルーズコントロール表示灯 | クルーズコントロール作動時の表示 | |
レーダークルーズコントロール表示灯 | レーダークルーズコントロール作動時の表示 | |
クルーズコントロールセット表示灯 | クルーズコントロールセット時の表示 | |
LDA(レーンディパーチャーアシスト)表示灯 | LDA作動時の表示 | |
スリップ表示灯 | ・VSC(ビークルスタビリティコントロール)、TRC(トラクションコントロール)、ABSの作動時 | |
EVドライブモード表示灯 | EVドライブモードON時の表示 | |
セキュリティ表示灯 | イモビライザーシステム作動時の表示 | |
エコモード表示灯 | エコドライブモードON時の表示 | |
パワーモード表示灯 | パワーモードON時の表示 | |
PCS警告灯 | PCS作動時の表示、警告 | |
シフトポジション表示灯 | 現在のシフトポジション表示 | |
ステアリング制御表示灯 | ステアリング制御機能のハンドル操舵支援作動中表示 |
プリウスαのメーターの表示
プリウスαのメーター表示は結構シンプルなものでまとまっており、わかりやすいメーターと言えます。
プリウスαのメーターは横長のセンターメーターとなっており、各種機能はおおよそ横並びに大きく分けて3箇所で配置されています。
向かって右側には各種走行時の必要な情報がまとまっており、デジタルタイプのスピードメーターや燃料残量計、シフトインジケーターが配置されています。
スピードメーターは完全なデジタル表示なので円形のアナログメーターなどはプリウスαのメーターにはありません。
さらに方向指示器やライト関係の表示灯もこの右側にまとめて配置してあり、センターメーターでは右側がもっともドライバーに近い位置となりますので、最も見えやすい位置に重要な情報をまとめてあります。
次にセンターメーターの中央部分にはマルチインフォメーションディスプレイが配置されており、ここには各種システムの情報表示とオドメーター、トリップメーター、瞬間燃費や平均燃費などが表示されています。
その他にもプリウスαならではの装備としてハイブリッドカーのEVモードで走行するための電池の残量なども表示されており、この表示は現在のプリウスなどにはありません。
マルチインフォメーションディスプレイにはハイブリッドカーのエコ走行の状態を示すハイブリッドシステムインジケーターもあり、これらを補助情報としてドライバーは確認できます。
そして向かって左側には通常時は主に時計が表示されていますが、ここには各種警告灯や表示等などがまとまっており必要に応じて多くの表示が出てきます。
アナログタイプのメーターがないデザインなので未来感のあるプリウスらしいメーターとなっています。
プリウスαの警告灯
プリウスαのメーターには各種警告灯もあり、これらはほぼメーターの左側のエリアに基本的にはまとめて配置してあります。
ただし一部の警告灯はメーター右側の上辺りに配置されており、シートベルトや半ドアの警告灯など普段から接することの多い表示がそこに配置されます。
警告灯は車のシステムに問題が起こった際に点灯する表示灯で、通常は基本的に消灯しています。
警告灯には基本的なものとしてエンジン警告灯や高水温警告灯、電動ブレーキ警告灯などがあるのですが、これらはハイブリッドカーであるプリウスにも変わらず設置されています。
表示も通常の車と変わらないのでわかりやすい表示ですし、もしわからない表示の際には車に備え付けの取扱説明書を確認しましょう。
またプリウスαはハイブリッドカーですが燃料残量の警告灯もしっかりあり、これが点灯したら給油のサインです。
そのほかシートベルト関連の警告灯や各種安全装備に関するスリップ表示灯などがあり、スリップ表示灯のように表示灯が警告灯の役割を兼ねている場合もあります。
最近のハイブリッドカーと比べると警告灯の数は少なめですが、搭載されている走行支援システムや安全システムの数が少ないことによるものでしょう。
なお警告灯の問題点などはマスターウォーニング機能によってマルチインフォメーションディスプレイに表示されることもありますので、メーター中央のマルチインフォメーションディスプレイも注意しましょう。
警告灯の配置場所がドライバーから遠い位置にはありますが、表示自体は見えやすい位置にあるので視認性は良好です。
プリウスαの表示灯
表示灯は車の運転中にドライバーにさまざまな情報を伝えるための表示で、ドライバーの操作状況の確認ができたりもします。
プリウスαのメーターでは表示灯も多くはメーター左側の警告灯などがある場所に配置されますが、一部使用頻度の高い表示灯はメーター右側のスピードメーターなどの上に表示されます。
ここには方向指示器表示灯やハイビームのようなライト関係の表示灯があり、ドライバーが確認する頻度が特に高いものが配置されます。
ライト関係の表示等ではオートマチックハイビームやフォグランプ系の表示灯もありますが、こちらはメーター左側に配置されておりそこまで頻繁に確認するものではないからでしょう。
またイグニッションONの状態を表示するREADYインジケーターも右側にあり、これが表示されている状態でエンジンスイッチをONにしましょう。
その他の表示灯としてはクルーズコントロール関係やLDAなどの走行支援システムの表示があり、クルーズコントロールは細かく動作状態が表示されます。
スリップ表示灯も走行中の安全機能の作動時に表示されるもので、表示等に慣れていれば車の走行状態もわかるでしょう。
またプリウスαにはいくつかの走行モードがあり、ハイブリッドカー特有のEVモードでの走行時や性能を向上させるパワーモードなどのスイッチを入力することで表示灯も点灯します。
なお最近ではあまり見られない表示灯としてステアリング制御表示灯という機能があり、操舵の支援機能が作動しているときに表示されるようになっています。
プリウスαのメーターの見やすさ
次にプリウスαのメーターの見やすさについてご紹介します。
プリウスαのメーターの見やすさについて
プリウスαのメーターの見やすさについてはかなりドライバーの慣れによるところが大きく、センターメーターのメリットとデメリットがあります。
プリウスシリーズは長い間センターメーターレイアウトを採用している車種でプリウス以外にもセンターメーターの車が一時期増えたのですが、現在ではオーソドックスなハンドルの奥に配置されたメーターがほとんどです。
センターメーターは前述で触れたようにドライバーが視線を下に向けず横に向ければよいことで視線移動が少なくなることがメリットであり、また未来的なレイアウトも相まって多くの車種が採用しました。
しかし結局はそこまで視線移動の変更によるメリットはなかったようでスタンダードなものにはなっていません。
プリウスαはセンターメーター搭載の車種としてはかなり最近まで販売されていた車で、ベースとなったプリウスがセンターメーターなのでプリウスからプリウスαに乗り換えた方は見やすいメーターとなったでしょう。
ですが他のスタンダードな配置のメーターの車から乗り換えた方は違和感がある方もおられ、それが理由でプリウスαを避けた方もいらっしゃいます。
プリウスαに乗り続けていれば多少は慣れるものではあるのですが、メーターはドライバーが特に見ることの多い部分なのでメーターの見やすさはしっかり確認してから決めると良いでしょう。
プリウスαのメーターの見やすさについての評判
プリウスαのメーターの見やすさについてはX(twitter)にも色々な投稿がありましたが、多くはプリウスαに乗り慣れた方の投稿なので肯定的な意見が多かったです。その中からいくつかご紹介します。
かつて所有してたプラッツも以前運転したプリウスαもセンターメーターだったけど普通に見やすかった印象。 https://t.co/5CgVXbMphX pic.twitter.com/fqbheYF51F
— すぺちあれ (@way3454) January 19, 2024
こちらの方は以前にプリウスαを運転していらっしゃったようですが、センターメーターは見やすかったようです。
この方は長年センターメーターの車に乗っていらっしゃって使い勝手が良かったようですね。
プリウスαでは常時バッテリー残量をメーター上で確認できたけど、カローラクロスではどうやらそれができないらしい。
— えんどん (@endoon) December 25, 2023
こちらの方はプリウスαのメーターにそなわったバッテリー残量メーターが使いやすかったようで、それ以降の車種に搭載されていないことが残念だったようです。
バッテリー残量メーターは航続距離などを読めて助かったのですが無くなってしまったのはもったいなかったですね。
プリウスαのメーターの故障
では最後にプリウスαのメーターが故障した場合についてご紹介します。
メーターは車の部品の中では耐久性の高い部品であり、あまり故障する可能性は他の部品よりも低めです。
主に経年劣化によってメーターが故障するのですが、プリウスαのメーターはデジタルメーターですので一部だけ故障することは少なく、故障した際にはメーター全体の交換が必要となります。
プリウスαは2021年まで生産されていたので最終型はまだまだ耐久性がありますが、初期型はすでに10年以上経過していますのでこちらは故障する可能性は高くなってきているでしょう。
もしメーターが故障したときにはメーター全体を交換するのですが、部品としては中古部品のほかにまだ新品のメーターも部品は残っているはずなので現時点であれば状態の良い修理が可能です。
新品部品であれば数万円の部品費用がかかるのですが中古であれば10,000円台の部品もあり、費用は抑えることができます。
なおプリウスαのメーターは前期と後期で仕様が多少違いますので、そのあたりも修理の際には部品入手の面で違いはあるでしょう。