トヨタ アルテッツァはトヨタが以前発売していたセダン系の車種で、そのスポーティなコンセプトは一世を風靡しました。
今回はそんなアルテッツァのメーターについてご紹介します。
アルテッツァのメーターのデザイン
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トヨタ アルテッツァは1998年から2005年まで生産されていたトヨタの中型セダンで、セダンながらスポーツカーに近いコンセプトの車となっています。
アルテッツァはいわゆるスポーツセダンとして計画された車種で、比較的コンパクトなボディとスポーツカーらしいFRレイアウトというキビキビ走るドライブ向けのセダンとなっています。
しかしただのスポーツセダンではなく質感や高級感も十分に高い車となっており、一時期はレクサスの1車種としても販売されていたほどです。
またアルテッツァは基本モデルが4ドアセダンなのですが、派生モデルとして5ドアタイプのステーションワゴンもあり、走りの良さを持つファミリーワゴンとしても使える車種になっています。
現在ではアルテッツァは結構昔の車になっていて中古車市場でしか手に入りませんが、そのスタイリッシュさは現在でも乗っている方がいらっしゃるほどです。
今回はこのアルテッツァのメーター周りを詳しくご紹介していきます。
アルテッツァのメーターのデザイン
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アルテッツァは質感の高い高級セダン系の車種なのですが、コンセプトとしてスポーティな走りを魅力の一つとしておりこれに合わせたメーターのデザインになっています。
アルテッツァのメーターのデザインはかなり特徴的なデザインを採用しており、そのデザインコンセプトはなんと高級時計のクロノグラフがモチーフとなっています。
クロノグラフという種類の時計には文字盤の中に2つ、3つの小さな文字盤が収まっており、時計のほかにストップウォッチ機能を併せ持っています。
アルテッツァのメーターにストップウォッチ機能があるわけではないのですが、高機能で高級感のあるクロノグラフをモチーフとすることで非常にスタイリッシュで先進的なかっこよさを持ったメーターに仕上がっています。
アルテッツァのメーターは全体的には変則的な3連メーターとなっており、センター部分のメーターがクロノグラフを模したデザインとなっています。
その影に隠れるようなデザインで左右に円形のメーターが配置されており、全体的にはかなりセンターに集中したようなコクピットのようなメーターになっています。
そしてクロノグラフのようにセンターメーターの円形の内側には3つの小さなメーターが収まっており、ストップウォッチではなく水温計、電圧計、油温計とスポーツカーらしいメーターが揃っています。
メインの3連メーターについては後述で詳しくご紹介しますが、アルテッツァにはトランスミッションの違いでAT(オートマチックトランスミッション)とMT(マニュアルトランスミッション)の2種類があり、この違いでメーターの仕様が違います。
さらにAT仕様ではメーターの向かって右側に燃料計と液晶パネルなどがあり上の液晶パネルには走行距離表示、その下のパネルにはシフトインジケーターがそなわっています。
このシフトインジケーターの仕様がエンジン仕様で2種類に更に別れており、ベースグレードの4気筒モデルではアナログ式のインジケーターですが、上級モデルの6気筒モデルではこの部分に液晶パネルがおさまっており、シフトパターンやシフトレンジをデジタル式で表示しています。
MT仕様ではシフトインジケーターは不要なのでその部分にはアルテッツァの車名が入っているなど、細かい点での違いもあります。
特にアルテッツァはそのスポーティな性格からMT仕様も多く販売された車種なので、中古車でも見かけることはあるでしょう。
アルテッツァのメーターの前期と後期仕様
アルテッツァのメーターはなんとモデルの前期と後期でその機能が大きく変わった部分があり、1つの車種でここまで大きく変わった例はあまりありません。
まずアルテッツァにはATとMTの大きく分けて2つの仕様があり、そのうちATモデルについては前期でも後期でもメーターに大差はありません。
ATモデルではセンターの大型メーター部分はスピードメーターになっており、その左側にタコメーター、右側には前述した燃料計、走行距離計、シフトインジケーターがあります。
そしてMTモデルについても前期型に関してはこのメーター配置は同じであり、シフトインジケーターの違いぐらいしか見られません。
これが後期型になるとMT仕様はよりスポーティなモデルのメーターに統合されており、メーター配置はセンターの大型メーターがタコメーターに、左側のメーターがスピードメーターにと入れ替わっています。
スポーツカーは吹け上がりなどでエンジン回転数を注視することも多いのでタコメーターの存在は魅力の一つになっており、それがセンター部分にあることでよりドライバーのテンションを高めてくれることもあります。
さらにATモデルでシフトインジケーターのディスプレイがあった部分がMTモデルにも取り付けられているのですが、MTモデルではデジタル式でスピードメーターを表示したり、切り替えることで瞬間燃費や後続可能距離を表示したりすることができます。
後期型になったことでメーターのデザインが魅力的かつ高機能になったことで、前期型に乗っている方がメーターだけ後期型に交換するような事例も見られます。
またアルテッツァにはカスタムパーツとしてトヨタのチューナーメーカーであるTRD製のメーターがあるのですが、このTRD製メーターではAT仕様でもMT仕様でもセンターがタコメーター式になっています。
TRD仕様ではスピードメーターの上限やタコメーターの上限が高められているととともにTRDのロゴなども入っており、よりプレミアム感のあるメーターになっています。
アルテッツァのメーターの評判
アルテッツァのメーターについてはX(twitter)にもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。
アルテッツァのメーターはかっこよかった pic.twitter.com/ahPMPGl5vr
— ゆーじ (@uzi_1krr) March 19, 2021
こちらの方はどうやら以前アルテッツァに乗っていらっしゃったようで、メーターのかっこよさを印象的に語られていますね。
こういった意見はXでも非常に多く見られたものでアルテッツァの魅力に確かになっていた部分のようです。
アルテッツァの後期メーターほんと好き(*´ω`*)
納車した時「めっちゃかっけぇ!!」って車内で叫んだくらい好きw pic.twitter.com/LV1VjE4tO4— たくアル (@SXE10_AGH35W) March 3, 2020
こちらの方もアルテッツァに乗っていらっしゃるようなのですが、納車したときにメーターのかっこよさにかなりテンションがあがったそうですね。
スポーツカーに乗る方はメーターのデザインは結構重要なのですが、アルテッツァのメーターはそういった魅力が実によく伝わるものとなったようです。
アルテッツァのメーター表示の意味・見方
次にアルテッツァのメーターの表示についてご紹介します。まずはアルテッツァのメーター表示を表にまとめました。
メーター表示 | メーター機能 | |
標準表示 | スピードメーター | 走行時速度表示 |
燃料計 | 燃料残量表示 | |
オドメーター&トリップメーター | 走行距離、総走行距離の表示 | |
オドメーター、トリップメーター切り替えボタン | 走行距離、総走行距離の表示の切り替え | |
シフトポジション表示 ※ATのみ | シフトポジションの状態表示 | |
タコメーター | エンジン回転数表示 | |
エンジン回転数表示 | 冷却水温度の表示 | |
油温計 | エンジンオイル温度の表示 | |
電圧計 | バッテリー電圧の表示 | |
専用機能 | ECT PWR表示灯 | ECT(エレクトロニカリ・コントロールド・オートマチックトランスミッション)システムのPWRモード作動時 |
ECT(エレクトロニカリ・コントロールド・オートマチックトランスミッション)システムのPWRモード作動時 | ECT(エレクトロニカリ・コントロールド・オートマチックトランスミッション)システムのSNOWモード作動時 | |
液晶パネル | AT:シフトインジケーターなどの表示 MT後期型:スピードメーター、瞬間燃費計、後続可能距離表示、切り替え式 | |
ステアシフトマチック表示灯&シフトレンジ位置表示(ステアシフトマチック用) | ステアシフトマチック(パドルシフト)用のシフトインジケーター表示 | |
警告灯 | ブレーキ警告灯:赤色、黄色 | 赤色:ブレーキ液不足、ブレーキ系統の異常 黄色:回生ブレーキシステム異常、電子制御ブレーキシステム異常 |
高水温警告灯 | エンジン冷却水の高温異常 | |
充電警告灯 | 充電系統の異常 | |
油圧警告灯 | エンジンオイル圧力の異常 | |
エンジン警告灯 | ・ハイブリッドシステムの異常 ・エンジン電子制御システムの異常 ・電子制御スロットルの異常 | |
SRSエアバッグ/プリテンショナー警告灯 | ・SRSエアバッグシステムの異常 ・プリテンショナー付きシートベルトシステムの異常 | |
ABS警告灯 | ・ABS(アンチロックブレーキシステム)の異常 | |
燃料残量警告灯 | 燃料残量が規定値以下 | |
運転席・助手席シートベルト非装着用警告灯 | 運転席、助手席シートベルトの非着用 | |
スリップ表示灯 | ・TRC(トラクションコントロール)システムの異常 | |
表示灯 | スリップ表示灯 | ・VSC(ビークルスタビリティコントロール)、TRC(トラクションコントロール)、ヒルスタートアシストコントロールシステムの作動時 |
方向支持レバー | ウインカー向き表示、駐車灯表示 | |
ドア開閉表示灯 | ドアロック開閉時の表示 | |
TRC OFF | TRC(トラクションコントロール)OFF時表示灯 |
アルテッツァのメーターの標準的な表示
アルテッツァのメーターの標準的な表示はそのデザインでかなり特徴的に配置されており、スポーツカーに必要な表示が揃っています。
アルテッツァのメーターの配置については前述でも触れていますが、メインの表示となっているのは3つの円形メーターであり、スピードメーター、タコメーター、燃料計および走行距離計がそれぞれ配置されています。
走行距離計は向かって右側の液晶パネルに表示されるものであり、オドメーターとトリップメーターを切替式で表示させることが出来ます。
その液晶パネルの下にはAT車ではシフトインジケーターが配置されており、AT車の仕様によってアナログ式のインジケーター化デジタル式のインジケーターかで変わってきます。
そして真ん中のメーターは前期と後期でスピードメーターかタコメーターかで変わる部分はありますが、そのメーターの中心部分にはクロノグラフを模した3連の小型メーターがあります。
小型メーターは上から水温計、電圧計、油圧計と並んでおり、いずれもスポーツ走行をする際には確認しておきたい情報です。
一般道路の普通走行ではそこまで細かく確認するものではないので一部の乗用車にはオミットされていることもある表示ですが、アルテッツァは高級セダンであることとスポーツカーらしいコクピット感の演出の両方の理由でメーターの中央の目立った位置に配置されています。
アルテッツァのメーターの専門的な表示
アルテッツァのメーターにはこの車専用の装備についての表示もいくつかあり、当時での先進装備もあります。
まずアルテッツァのAT車にはECT(エレクトロニカリ・コントロールド・オートマチックトランスミッション)というシステムが装備されており、これはアルテッツァ販売当時のトヨタ車の多くに採用された当時の先進装備となっています。
その名前のとおりECTは電子制御式で調整を行うオートマチックトランスミッションであり、運転席の下側に設けられたモードのスイッチをONにすることでPWR(パワー)モードとSNOW(スノー)モードに切り替えることができます。
OFFの状態では通常モードとなるのですが、各種モードをONにすることでメーターに表示がされ動作状態となります。
特に加速性などを向上させるPWRモードはアルテッツァのスポーティな走りにはもってこいのモードであり、楽しんで走るための機能になっています。
なおMT仕様についてはECTがありませんので、ECT関連の表示灯も装備されていません。
またもう一つアルテッツァならではの装備としてメーター右側の液晶パネルがあり、前述したように前期型や後期型の違い、AT、MTでの違いで装備が変わります。
こちらはATモデルとMTモデルで機能が一部違うものとなっており、ATモデルではステアシフトマチックと呼ばれる液晶でのシフトインジケーターやシフトポジションの表示が可能です。
MTモデルでは液晶パネルに走行中の速度をデジタル式で表示したり、瞬間燃費や燃料残量での航続距離を表示することができ、近年のデジタル表示メーターの先駆けともいえる機能と言えるでしょう。
アルテッツァのメーターの警告灯表示
アルテッツァのメーターには各種警告灯も複数装備されており、標準的な警告灯がほとんどです。
車のメーターに装備された警告灯は車のエンジンや車体、各種システムで問題が検知されたときにドライバーに知らせるための機能で、普段は基本的に消灯しており問題があるときに点灯します。
最近の車種では車のシステムの増加によって警告灯の数や表示の複雑さもかなり増えているのですが、アルテッツァの頃はまだそこまでではありません。
基本的な警告灯としてはブレーキ警告灯やエンジン警告灯、油圧警告灯などの表示があり、車の走行に対して問題となる状態が起こったときに点灯しますので警告灯が点灯したら速やかに点検修理を行う必要があります。
またその他に先進的なシステムとしてSRSエアバッグやシートベルトプリテンショナーの警告灯やABS警告灯などがあり、これらは安全性を司る部分の警告灯なので重要な表示です。
スリップ表示等なども車にそなわったスリップ防止機構などの不具合で点灯したりしますし、警告灯の点灯はしっかり気にする必要があるでしょう。
ですが燃料残量警告灯に関しては比較的見ることの多い表示ですが、燃料タンクの燃料残量が規定値以下になったときに点灯する警告灯でありこれが点灯したら速やかに燃料補給を行いましょう。
燃料残量警告灯の点灯については車の不具合ではなく燃料補給で消灯しますので、普段から点灯する頻度は結構ある部分です。
アルテッツァのメーターの表示灯表示
アルテッツァのメーターには警告灯の他にも普段から使う表示灯がいくつかあり、こちらは走行中に使用するものとなります。
表示灯は車の走行時の操作やシステムの動作時に表示されるものであり、普段から使うことが多いです。
表示等についても最新の車種に比べるとアルテッツァの表示灯は結構少ない配置になっているのですが、これは走行支援システムなどが少ないためです。
その中でも最もよく使うものが方向指示器である方向支持レバーの表示等で、車のウインカー表示がどちらに出ているかを表示しています。
また安全装備の一つとして車のドアの開閉表示灯があり、こちらはドアが開いていたり半ドアの際に点灯するのでもう一度しっかり閉まっているかを確認できます。
その他アルテッツァに備わっているシステムの表示灯がいくつかあり、スリップ表示灯は警告灯のほかにシステム動作時の表示灯も兼ねています。
VSC(ビーグルスタビリティコントロール)は車の安定性を確保してくれるシステムであり、当時は最新の安全装備の一つでした。
またTRC(トラクションコントロール)OFFの表示灯があるのですが、TRCはスリップ制御を行うシステムなのですが雪道などでは走行を阻害することがあるため、そういった状況でTRCをOFFにした際に表示されます。
これらの表示灯は走行中に頻繁に見かけることは無いと思いますが、車の状態を表してくれるものとなります。
アルテッツァのメーターの見やすさ
では次にアルテッツァのメーターの見やすさについてご紹介していきます。
アルテッツァのメーターの見やすさについて
アルテッツァのメーターはデザイン的にかなり特徴的なものとなりますが、視認性は意外と悪くありません。
アルテッツァのメーターはその機能が全体的にコンパクトにまとめられている配置となっており、他の中型車種と比べても横幅が結構抑えめです。
そのためサイズだけ見ると視認性が微妙に感じるかもしれませんが、基本的なスピードメーターやタコメーターなどはかなり大きい表示となっていますのでそこまで不便さはありません。
警告灯や表示灯などはメーターの外周に配置されてはいますが使い勝手はそこまでかわらないでしょう。
最近の車種ではメーター周辺に表示させる情報はかなり増加していることで複雑なのですが、アルテッツァの場合にはそこまでの密度がないためこのサイズでも必要な視認性があります。
またスポーティモデルとしてのメーターデザインとなっていることでドライバーの満足感も非常に高いメーターであり、実用的な面と魅力的な面を両立したものと言えます。
メーターに配置された液晶パネルはサイズ的には小さなものではありますが、こちらも複雑な表示をするわけではないので意外と視認性は良いものとなっています。
アルテッツァのメーターの見え方の評判
アルテッツァのメーターの見え方についてはX(twitter)にも色々な投稿がありますので、その中からいくつかご紹介します。
アルテッツァのメーター時計みたいでオシャレだよね😂
かっこいい✨ pic.twitter.com/h2aTqTLR1o
— トトロ🍃 (@TOTORO_JZX100) September 24, 2023
こちらの方はどうやら今でもアルテッツァに乗っていらっしゃるようなのですが、そのメーターのかっこよさにかなり満足されているようです。
アルテッツァは生産終了してから20年弱が経過しているのですが、メーターのデザインについては色褪せないかっこよさを持っていますよね。
車名 アルテッツァ
長所
・初心者でも意外と乗りやすいサイズ
・3S NAらしい伸びの良さ
・排気音が車内でよく響く
・後期型のデジタルメーターの視認性短所
・後期型のギア比は高速では騒がしい
・ギア比の繋がりのギクシャク感— スバル風 (@kurumars) March 21, 2014
こちらのかたはアルテッツァの長所や短所をまとめていらっしゃるのですが、いろいろな長所がある中にメーターも含まれています。
後期型のデジタルメーターは大きな表示で速度などが表示されるので視認性がよく、また未来感もありますのでアルテッツァのコンセプトにはぴったりです。
アルテッツァのメーターの故障
最後にアルテッツァのメーターの故障についてご紹介します。
アルテッツァのメーターは基本的にはアナログ式のメーターと呼ばれるものであり、各種メーターの動作は機械的なものがほとんどです。
そのためメーターの故障については機械的な部分や電気的な部分がほとんどであり、最近のほとんどが液晶パネルのメーターに比べると幾分シンプルな構造と言えるでしょう。
アルテッツァが生産終了からかなり経過している車ということもあり、メーターに限らず経年劣化による故障は増加してきておりメーター部分でも動作しなかったり警告灯や表示等の点灯ができなくなったりすることはあります。
アルテッツァが生産されていた頃であれば交換部品がしっかりあるので修理も比較的簡単だったのですが、すでに生産終了から20年弱が経過している現在では交換部品の入手も簡単ではありません。
表示灯の電球交換くらいであればまだまだ十分部品はあるのですが、メーター本体の故障となると古い車は交換部品の入手や修理は結構大変です。
ですが現在でもアルテッツァのメーターは10,000円〜20,000円ぐらいで中古部品は入手できるため、メーター故障についてはまだ十分対応可能と言えるでしょう。