トヨタ ランドクルーザーは大型のクロスカントリーSUVで、国産車では珍しくなったオフロード性の高い車です。
今回はランドクルーザーへのチャイルドシート設置についてご紹介します。
ランドクルーザーのチャイルドシートの設置可能場所
参考:toyota.jp
トヨタ ランドクルーザーはトヨタを代表するSUVの1つで、現在でも新型車が登場しています。
ランドクルーザーは初代モデルが1951年に登場したかなり歴史の長い車種で、そのコンセプトは質実剛健なオフロード走行の出来るクロカンSUVとなっています。
最新モデルは2021年に登場したモデルですが、近年のランドクルーザーはオフロード性能に加えて高級車としてのクオリティの高さも併せ持っており、大柄なボディにゆとりのある車内スペースと高級感のある内装で高い人気を誇ります。
特に日本だけでなく中東を始めとした世界的な人気もある車種で、その頑丈さや信頼性の高さは非常に高い評価を受けています。
今回はこのランドクルーザーへチャイルドシートを設置したときの状況をご紹介します。
スペック | ランドクルーザー | |
乗車定員 | 5名、7名 | |
全長 | 4,950mm〜4,985mm | |
全幅 | 1,980mm〜1,990mm | |
全高 | 1,925mm | |
室内長 | 5人乗り:1,955mm 7人乗り:2,755mm | |
室内幅 | 1,640mm | |
室内高 | 1,190mm〜1,210mm | |
ラゲッジルーム | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,000mm | |
奥行き | 5人乗り:約1,000mm 7人乗り:約300mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
2列目寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 1,500mm | |
奥行き | 人乗り:約1,000mm 7人乗り:約800mm | |
3列目寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,000mm | |
奥行き | 約800mm |
ランドクルーザーは初代モデルから受け継いでいる特徴としてラダーフレーム構造を持つSUVという点があり、車体と乗員の乗るキャビンが別れていてオフロード性を確保する頑丈さを得ています。
それでもランドクルーザーはキャビンのサイズ自体がかなり大きいので、国産車の中では最大クラスとなる全長5,000mm弱、全幅2,000mm弱の大柄なボディを持っています。
ランドクルーザーは主に2つのモデルがあり、車内に2列シートを持つ5人乗りモデルと3列シートを保つ7人乗りモデルがあります。
5人乗りモデルはラゲッジスペースが広くゆとりのある車種となっており、それに対して7人乗りモデルは3列シートによる圧倒的な乗車人数を確保しています。
このランドクルーザーへのチャイルドシート設置については5人乗りモデルと7人乗りモデルの違いで設置場所が変わってきますので、それぞれについて詳しくご紹介していきます。
ランドクルーザーの5人乗りモデルのチャイルドシート設置場所
ランドクルーザーの5人乗りモデルはベーシックな仕様としてバランスの取れたモデルであり、普段使いの実用性は十分です。
チャイルドシートは子供を乗せるための専用の器具であり、車の普通のシートが子供には大きすぎて安全な保護ができないため、ある程度の年齢まではチャイルドシートが必須になります。
チャイルドシートは車のシートの上に乗せて活用する製品となっており、チャイルドシートをシートに固定して安定させます。
チャイルドシートの固定には基本的にシートに備え付けのシートベルトを利用しますので、3点式シートベルトが備わっていればチャイルドシートの設置は可能となっています。
ランドクルーザーの5人乗りモデルでは車内の5席全てに3点式シートベルトが備わっているのですが、運転席はもちろんのこと助手席シートもチャイルドシートの設置にはあまり向いていません。
助手席のシートは車の前側にあることで正面衝突時の影響が強い可能性があり、保護の必要なチャイルドシートの設置場所としては推奨されていません。
そのためランドクルーザーの5人乗りモデルにおいてはチャイルドシートの設置場所はセカンドシートの3席となっており、車内スペースが広いのでゆとりを持って設置できます。
なおチャイルドシートのセカンドシートへの取り付けやチャイルドシートへの子供さんの乗せおろしは左右のリアドアから行えますので、乗降性は良好となっています。
ランドクルーザーの7人乗りモデルのチャイルドシート設置場所
参考:toyota.jp
ランドクルーザーの7人乗りモデルはよりファミリーカーに向いている車種であり、特に子供の多い子育て世帯にはもってこいです。
ランドクルーザーの7人乗りモデルはセカンドシートの後ろに2席のサードシートを備えており、5人乗りモデルのラゲッジスペースの一部を使いながら座席としています。
そのためラゲッジスペースのサイズは5人乗りモデルよりも小さいものの、サードシートはシートアレンジによって収納することができるのでラゲッジスペースが必要なときにはしっかり利用できます。
またサードシートへの乗り込みはセカンドシートを倒した上で乗り込む形となりますので、7人乗りモデルにおけるアクセス性は結構重要な要素となります。
7人乗りモデルに関してはセカンドシートは5人乗りモデルと同じであり、これに加えてサードシートがありますのでチャイルドシートを最大5つは設置できる場所があります。
ですがセカンドシートにフルにチャイルドシートを搭載してしまうとリクライニングなどが不可能となり、サードシートへのアクセスができなくなる場合があります。
そのため7人乗りモデルでチャイルドシートを設置する際にはセカンドシートの左右席どちらかは最低限空けておかなくてはならず、サードシートへのアクセス性を確保した上で設置場所を決めましょう。
またサードシートへチャイルドシートを設置した場合にはシートアレンジに対してもデメリットとなりますので、もしシートアレンジを多用するような方はできるだけセカンドシートだけでチャイルドシート設置を完了したほうが良いでしょう。
ランドクルーザーのチャイルドシートの可能台数
ランドクルーザーへのチャイルドシート設置可能な個数はチャイルドシート自体の固定構造で決まる部分があり、シートベルト固定式とISOFIX式で変わってきます。
そのためこの2つそれぞれでのチャイルドシート設置可能台数をご紹介します。
シートベルト固定式のチャイルドシート設置可能台数
シートベルト固定式のチャイルドシートは使い勝手の良い物が多く、汎用性も高いものとなっています。
シートベルト固定式のチャイルドシートは3点式シートベルトでシートに縛り付けるようにして固定しますので、取付作業が簡単でどなたでも作業できます。
シートベルト固定式はどの車にも簡単に取り付けができますし、他の車で使っていたチャイルドシートを移設したりできます。
また車内でシート間でチャイルドシートを移動したり、シートアレンジの際に一時的に取り外したりとフレキシブルな使い方ができるでしょう。
ランドクルーザーにもシートベルト固定式のチャイルドシートは取付可能であり、セカンドシートおよびサードシートへ固定できます。
5人乗りモデルではセカンドシートの3席へ取り付けができるので最大3つまで搭載できますが、セカンドシートのセンター席へチャイルドシートを搭載できるかどうかはチャイルドシート自体のサイズで決まってきます。
車内の足元空間は広いので搭載性は良好であり、5人乗りモデルであればそこまで気に掛けること無く運用できるでしょう。
一方で7人乗りモデルでもセカンドシートに加えてサードシートへもチャイルドシートが搭載できますが、シートの席数だけみると5つのチャイルドシートが設置できます。
ですがセカンドシートからサードシートへのアクセスのときにセカンドシートを前に倒したりしますので、セカンドシートにチャイルドシートがフル搭載されているとこのアクセスができません。
そのためセカンドシートには多くても2つぐらいが限界であり、サードシートのアクセス性を考えて搭載位置を決めましょう。
またサードシートについてもチャイルドシートはシートアレンジの邪魔にはなりますので、取り外しの行いやすいチャイルドシートのほうがよいでしょう。
ISOFIX式のチャイルドシート設置可能台数
ISOFIX式はチャイルドシート専用の固定規格であり、頑丈な固定が可能です。
ISOFIX式の規格はチャイルドシート専用の規格であり、チャイルドシートの固定に専用金具による固定を行います。
ISOFIX式のチャイルドシートからは金属製の足が出てきているのでこれをシート側の器具に差し込むことで固定が出来ます。
シートベルト固定式よりもしっかりした固定ができますので安定感も安全性も高く、最近ではISOFIX式のチャイルドシートを優先する方が多くなっています。
ランドクルーザーにもISOFIX式のチャイルドシートの固定器具がシートに備わっており、5人乗りモデルでも7人乗りモデルでもセカンドシートの左右席にこれがそなわっています。
そのためISOFIX式のチャイルドシートだけで見ると2つまで搭載可能となりますが、7人乗りモデルでは左右どちらにも搭載するとサードシートへのアクセスの問題があります。
シートベルト固定式との併用なども出来ますので、うまくサードシートにチャイルドシートを設置してアクセス性を確保すると良いでしょう。
またISOFIX式のチャイルドシートは取り外しに多少手間がかかるものですので、基本的には取り付けたままでの運用になります。
ランドクルーザーでのチャイルドシートの使用感
ランドクルーザーへのチャイルドシート搭載についてはX(twitter)でも使用感について投稿があり、その中からいくつかご紹介します。
ランクルすごい気に入ってるけど、もう少しラゲッジスペースを狭くしてキャビンを広くして欲しかった。2列目にチャイルドシート付けると運転席で心地良い着座は不可能。。
— ℝ (@991GT2RS_GRS) August 13, 2023
こちらの方はランドクルーザーに実際に乗っていらっしゃる方ですが、実際の使用感としてセカンドシートにチャイルドシートを設置すると運転席が結構狭くなるようです。
チャイルドシート自体のサイズにもよるのでしょうが運転席や助手席の前後スライドおよびリクライニングに制約が出来てしまうので、ドライバーの体型によっては少し不便さがあります。
車買い換えようかな〜と思ってるのですが、やっぱり今でも外車は国産より壊れやすいとかあるんでしょうか。そもそも維持費は比べもんにならんとは思うけども。周り回って旦那氏はもはやランクル乗ればと言うてますがさすがにでかい。私低身長なのでチャイルドシートの乗り降り無理ゲー。
— ami (@ami95970584) September 20, 2023
こちらの方はランドクルーザーをファミリーカーに検討していらっしゃるのですが、車のサイズの大きさがネックになっているようです。
ランドクルーザーはオフロード走行もできる車なので最低地上高が高くなっており、チャイルドシートを搭載するときやチャイルドシートに子供さんを乗せるときに高い位置に持ち上げなくてはなりません。
この点が子育て世代のお母さんなどには大変な点であり、ミニバン系の車種と大きく違うところです。
ランドクルーザーのおすすめのチャイルドシート
では最後にランドクルーザーに搭載可能なチャイルドシートをいくつかご紹介しましょう。
トヨタ純正 NEO G-Child i-Size
トヨタにはメーカー純正チャイルドシートが販売されており、ランドクルーザーにも使えるチャイルドシートとしてNEO G-Child i-Sizeをご紹介します。
参考:toyota.jp
NEO G-Child i-SizeはISOFIX式のチャイルドシートであり、ランドクルーザーには2つまで搭載できます。
メーカー純正のチャイルドシートなのであらかじめ搭載性はしっかり確保されており、ディーラーで後からでも購入できるので安全性、安定性ともに間違いない製品です。
またNEO G-Child i-Sizeはチャイルドシートのベース部分から車内の床面まで伸ばせるサポートレッグが備わっていますので、ISOFIX式の固定に加えてより安定した固定が可能です。
NEO G-Child i-Sizeは新生児から4歳頃まで利用できるチャイルドシートになっており、新生児の間は子供の保護のためにチャイルドシートを後ろ向きに取り付けます。
それ以降の年齢では普通に前向きに取り付けて利用できるので、成長に合わせた調整が出来て便利です。
チャイルドシート自体のサイズも比較的コンパクトですので、ランドクルーザーの車内スペースであれば窮屈になりすぎずに運用しやすいチャイルドシートでしょう。
日本育児 トラベルベストEVO
日本育児製のチャイルドシートであるトラベルベストEVOはコンパクトで搭載しやすく、ランドクルーザーの7人乗りモデルにはぴったりです。
トラベルベストEVOはシートベルト固定式のチャイルドシートであり、ランドクルーザーのセカンドシート以降であればどの座席にも搭載できます。
特にトラベルベストEVOの横幅サイズがコンパクトなためランドクルーザーのセカンドシートのセンター席にも問題なく収まるサイズであり、チャイルドシートを3つ並べて置くことも不可能ではありません。
7人乗りモデルではサードシートに搭載するのにも便利なサイズのチャイルドシートであり、取り外しも比較的簡単なのでシートアレンジも使いやすいです。
トラベルベストEVOは1歳頃から利用できるチャイルドシートですが、後ろ向きに取り付けできないため新生児には対応していません。
その代わりその先長い期間まで利用することができますので、成長に合わせたり2人目、3人目の子供さんに利用できるチャイルドシートになるでしょう。
さらには軽量コンパクトで折りたたみも可能なため、一時的に不要な際にすぐに取り外して車内においておけるのが便利な1台です。