マツダ プレマシーは7人乗りのステーションワゴンで、ファミリーカーに便利な車となっています。
今回はプレマシーへのチャイルドシート設置についてご紹介します。
プレマシーのチャイルドシートの設置可能場所
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マツダ プレマシーは中型車クラスのステーションワゴンとして扱いやすいサイズと大人数が乗れるレイアウトが特徴の車です。
プレマシーは現在はマツダのラインナップからは無くなっている車種で、最後のモデルは2018年で生産終了となっています。
プレマシーの最終モデルは2010年登場ということで現在から見ると結構昔の車ですが、プレマシー以降にマツダのステーションワゴンという車種はほぼなくなりましたので意外と貴重な1台となります。
プレマシーの特徴はなんといっても車内に3列シートを装備して7人乗りが可能という点であり、中型車で扱いやすい車ながらファミリーカーとしてべんりな車になります。
ではこのプレマシーにチャイルドシートを搭載したときの状況についてご紹介していきましょう。
スペック | プレマシー | |
乗車定員 | 5名 | |
全長 | 4,585mm | |
全幅 | 1,750mm | |
全高 | 1,615mm | |
室内長 | 2,565mm | |
室内幅 | 1,490mm | |
室内高 | 1,240mm | |
運転席寸法 | 高さ | 約1,200mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
助手席寸法 | 高さ | 約1,200mm |
幅 | 約500mm | |
奥行き | 約900mm | |
後席寸法 | 高さ | 約1,200mm |
幅 | 約1,250mm | |
奥行き | 約800mm | |
3列目寸法 | 高さ | 約1,000mm |
幅 | 約1,000mm | |
奥行き | 約800mm |
プレマシーは現在の車種から見ると結構コンパクトにまとまっている車で、全長は多少長めなものの全幅が控え目なので運転しやすいサイズ感です。
全高がミニバンほど高くないので運転もしやすいですし、居住性よりもバランスの良さがメリットの車といえます。
車内スペースについては標準で3列シートがそなわっており、フロントから2席-3席-2席のレイアウトとなります。
中型車のボディに3列シートなので各座席の広さは控え目ですが、単純に大人数が乗れるというだけでもファミリーカーには便利な点です。
プレマシーの2列目シートへのチャイルドシート設置場所
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プレマシーについてはチャイルドシートの設置はセカンドシート以降の座席がメインとなっており、それぞれの座席について設置可能場所をご紹介していきましょう。
チャイルドシートは子供のための安全性の高い小型のシートのことですが、車の通常のシートが子供の小さな体には大きすぎて安全な保護が出来ないためある程度の年齢まではチャイルドシートが必要となります。
チャイルドシートは車のシートの上に乗せて使う器具であり、走行中の安定性や安全性の確保のためにシートにチャイルドシートを固定する必要があります。
チャイルドシートの固定には基本的にはシートに備え付けのシートベルトを利用するのがメインとなっており、簡易的な2点式シートベルトではなくホールド性の高い3点式シートベルトが必要となります。
プレマシーでは7席ある全席に3点式シートベルトがそなわっているのですが、まず運転席はともかくとして助手席についてもチャイルドシートの設置は推奨されません。
助手席は他の車種でもほぼ同じ対応ですが、車の前側にあることで事故の際の影響が強く現れる場所であり、保護の必要なチャイルドシートを設置するシートには不適当なのです。
そのためチャイルドシートの設置はセカンドシート以降の座席となり、プレマシーはフロントシートを除いても5席あるので利便性が高いように見えます。
プレマシーのセカンドシートは3席が横につながったベンチシート式のものとなっており、セカンドシートへの乗り込みは左右の大型スライドドアから行えます。
この3席はどの箇所であっても3点式シートベルトでの固定ができますので、基本的にはセカンドシートを利用することがメインとなるでしょう。
大型のスライドドアによってチャイルドシート設置時やチャイルドシートへの乗降時にも作業が行いやすく、狭い場所でも乗降できるのもメリットでしょう。
なおプレマシーのセカンドシートには「カラクリシート」という特別な機能があり、セカンドシートのセンター席がさまざまな形態に変化するものです。
ただしチャイルドシート設置時にはこれらの機能は邪魔になったりうまく機能しない場合があるので、使い方が難しい部分でしょう。
プレマシーの3列目シートへのチャイルドシート設置場所
プレマシーは3列目シートがあることで大人数乗りが可能であり、チャイルドシートの設置についても可能となっています。
プレマシーは3列シートを設けたことで車の後部にあるラゲッジスペースがかなり狭くなっており、サードシートまで展開した状態だとあまり多くの荷物が載せられません。
またサードシートのサイズや仕様についても全体的に簡易的なシートになっており、居住性については少し窮屈な面もあります。
またサードシートへの乗り込みはセカンドシート左右のスライドドアから行うものとなり、セカンドシートを前に倒したりしてアクセスするスペースを確保して乗り込む形となります。
サードシートはサイズこそそこまで広くないもののチャイルドシートの設置については可能な場所です。
3点式シートベルトがそなわっているので固定に関しては可能ですが、ただしチャイルドシートの製品によっては取付不可となっているものもありますので、各チャイルドシートメーカーが公表している適合表はしっかり確認する必要があります。
またサードシートへチャイルドシートを設置したりチャイルドシートに子供さんを乗せるときにはセカンドシートを倒したスペースから行う必要がありますが、プレマシーは室内高が控え目な車なのでサードシートの場合には結構手間がかかる部分となります。
加えてセカンドシートにチャイルドシートが設置してあると前に倒してサードシートに乗り込むような使い方が出来ませんので、チャイルドシートを複数設置する際にはそのあたりのアクセス性も考慮に入れておく必要はあるでしょう。
プレマシーのチャイルドシートの可能台数
プレマシーへのチャイルドシートの設置可能なぢ亜数はチャイルドシートの固定構造で決まる部分があり、シートベルト固定式とISOFIX固定式の2種類があります。
この2つの方式によってそれぞれでプレマシーへのチャイルドシート設置可能台数をご紹介します。
シートベルト固定式のチャイルドシート設置可能台数
シートベルト固定式のチャイルドシートは標準的な固定規格であり、さまざまなシーンに対応できます。
シートベルト固定式のチャイルドシートは3点式シートベルトによって固定する方式で、取り付けの簡単な方式です。
シートベルト固定式のチャイルドシートはシートの上に載せたままでシートベルトで縛り付ける形で固定する方式で、チャイルドシートの搭載も簡単ですし固定もすぐに出来るので初めてチャイルドシートを取り付ける方におすすめです。
また他の車からチャイルドシートを移設してきたり車内でシート間でチャイルドシートを移動させるときにも楽な方式であり、色々なシーンに対応した形態にできます。
シートベルト固定式のチャイルドシートはプレマシーのセカンドシートでもサードシートでも基本的には使用可能であり、最大まで搭載できるとしたらセカンドシートに3つ、サードシートに2つ設置する場所はあります。
ですが5つも搭載すると前述したようにセカンドシートからサードシートへのアクセスやその他の利便性が著しく低下しますので、セカンドシートとサードシートのチャイルドシート設置個数はこういった点を考慮して決める必要があります。
サードシートではサイズ的な問題はあるものの2つチャイルドシートを搭載しても利便性はそこまで変わりませんが、セカンドシートについては少なくとも片側の座席は倒せないといけないのでせいぜい2つまででしょう。
トータルで考えるとシートベルト固定式のチャイルドシートは4つが限界であり、チャイルドシートのサイズによってはセカンドシートのセンター席に設置できず3つぐらいとなることもあるでしょう。
さらにサードシートにチャイルドシートが設置されているとシートアレンジを行う際に邪魔だったりもしますので、荷物を多めに積み込む方であればサードシートの片側は空けておくほうがよいでしょう。
ISOFIX式のチャイルドシート設置可能台数
ISOFIX式はチャイルドシート専用の固定規格で、金具同士で強固な固定をおこないます。
ISOFIX式はチャイルドシートの固定に特化した規格となっており、シートベルト固定式よりも強固な固定が出来ます。
ISOFIX式のチャイルドシートからは固定時の足がとびでているので、これをシート側の固定器具に差し込むことでチャイルドシートを固定します。
ISOFIX式の固定であれば金具同士の固定なので頑丈であり、走行中の安定性や事故の際の安全性がより高い方式となります。
またISOFIX式のチャイルドシートは取付時に多少シートの前後スペースが必要だったりチャイルドシート自体の横幅が広かったりと気になる部分もあるものの、その安定性はシートベルト固定式よりも確実に安全です。
プレマシーは多少昔の車ではありますが、ISOFIX式の固定器具はセカンドシートの左右席にそれぞれ1組ずつ装備されています。
セカンドシートの2席のみの固定なので設置可能台数も2台のみとなりますが、ISOFIX固定式とシートベルト固定式のチャイルドシートを併用することは出来ますので大人数にも対応できます。
一方でISOFIX式のチャイルドシートは取り付けや取り外しがが多少面倒であり、ラゲッジスペースの拡大のためなどでシートアレンジを頻繁に使い方にはあまり向かない方式です。
加えてセカンドシートの左右席にそれぞれ搭載するとサードシートへのアクセスがかなり大変になりますので、できればISOFIX式はセカンドシートには1つのみの設置で片側はシートの折りたたみが出来るよう空けておくと良いでしょう。
プレマシーでのチャイルドシートの使用感
プレマシーに実際にチャイルドシートを搭載したときの使用感はX(twitter)に投稿がありますが、その中からいくつかご紹介しましょう。
チャイルドシート2つ装着されるとなると7人乗りのプレマシーも手狭だわ確かに。都度取り外しするのも面倒だし。なるほど夫が8人乗りを考え始めたわけだ…
— ひこと (@GoLittleKyo) November 23, 2013
こちらの方はプレマシーのセカンドシートにチャイルドシートを2箇所設置していらっしゃいますが、写真で見る限り結構ギリギリで搭載していらっしゃいますね。
またここまでギリギリで搭載するとサードシートなどへのアクセスも大変になりますので、大人数で乗るファミリーカーとして少し利便性が厳しい面もあるでしょう。
プレマシーも燃費が良く低価格なんだけど、2列目がウォークスルーになっておらず倒さないと3列目に座れないためチャイルドシートが取り付け不可(´・_・`)
安いし低燃費でデザインも良いのに残念…— SHANTI PLANTS (@psyspacy) June 21, 2015
こちらの方はプレマシーの性能や価格面は高い評価をされているのですが、セカンドシートとサードシートの関係でチャイルドシートの取り付けに制限がある点が不便と言われています。
特にセカンドシートのセンター席からサードシートへアクセスできないため、チャイルドシートをセカンドシートに搭載するとアクセス性に不利な点が出てしまうのが残念な部分です。
プレマシーのおすすめのチャイルドシート
では最後にプレマシーに設置可能なチャイルドシートをいくつかご紹介しましょう。
日本育児 ノセッテロング
日本育児製のチャイルドシートであるノセッテロングは1台で長く使える製品です。
ノセッテロングはISOFIX式のチャイルドシートであり、最新のチャイルドシートでありながらプレマシーへの搭載性が確認済みの製品です。
ISOFIX式なので設置場所はセカンドシートの左右席となりますが、サードシートへのアクセスも考えるとセカンドシートの左右席どちらかに1つ設置までとなるでしょう。
ノセッテロングはチャイルドシート全体のサイズがコンパクトなので車内スペースの狭めなプレマシーでも満足に搭載でき、チャイルドシート設置時にもセカンドシートの残りの座席には広めに座れます。
またノセッテロングは新生児から7歳頃まで使える製品なんなのですが、新生児の間はチャイルドシートは後ろ向きに取り付ける必要があります。
その使い方に対してノセッテロングはチャイルドシートの座面部分を回転することで対応しており、前向きでも後ろ向きでも自在に変化できます。
さらにチャイルドシートの背もたれの長さなども調整できるので、体の成長に合わせた調整が出来るのも便利です。
アップリカ エアグルーヴ
アップリカ製のチャイルドシートにはシートベルト固定式のものが数多くありますが、その中でプレマシーに適合するものの一つとしてエアグルーヴがあります。
エアグルーヴはシートベルト固定式のチャイルドシートであり、取り付けが簡単な方式となります。
最新のアップリカの適合表ではプレマシーに適合したチャイルドシートとなっており、その取り付け場所はセカンドシートだけでなくサードシートにも対応しています。
エアグルーヴは新生児には使用不可の製品ですが1歳頃から11歳頃まで使用でき、いわゆるジュニアシートとして長い期間利用できますのでプレマシーにはピッタリの1台となります。
エアグルーヴは大人用のシートに近い形のチャイルドシートであり、体の成長に合わせてヘッドレストの伸縮などもでき使い勝手が良いです。
プレマシーのサードシートは背もたれのサイズなども控え目なのですが、エアグルーヴを装着しておけばシートに関係なく安全な体勢に調整できます。
背もたれのリクライニング調整なども出来ますので、スペースの狭めなプレマシーの車内でも活用できるチャイルドシートとなっています。