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プリウスの荷室の良い点4つと悪い点3つ!荷物収納スペースが狭くて微妙?

トヨタ プリウスは燃費性能の高いハイブリッドカーとして有名な車で、最近最新型にフルモデルチェンジした新しい車種です。

今回はプリウスのラゲッジスペースについてご紹介します。

プリウスの荷室・トランクの容量・寸法

トヨタ プリウス参考:toyota.jp

トヨタ プリウスは世界初の量産型ハイブリッドカーとして最高クラスの燃費性能を持つ車で、現行モデルで5代目となります。

5代目プリウスは2023年に8年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、未来的なデザインコンセプトをより突き詰めるとともにさらに燃費性能も磨かれ、最新ハイブリッドカーの魅力を存分に持つ車になっています。

プリウスは車のカテゴリーとしては中型ハッチバックカーになっており、ラゲッジスペースは後部座席からテールゲートまでの間の車内スペースになっています。

ハッチバックカーはプリウスのこれまでのコンセプトと同じですが、そのデザインはよりファストバックセダンに近い流線型のスタイルとなっています。

ではプリウスの大まかなサイズ感とラゲッジスペースのサイズや容量についてご紹介しましょう。

スペックプリウス
乗車定員5名
全長4,600mm
全幅1,780mm
全高1,420mm〜1,430mm
室内長1,840mm
室内幅1,500mm
室内高1,130mm
ラゲッジルーム高さ・スペアタイヤ非搭載車
最小部:435mm(デッキボード〜トノカバー)
最大部:680mm(デッキボード〜ルーフ)
・スペアタイヤ搭載車
最小部:340mm(デッキボード〜トノカバー)
最大部:585mm(デッキボード〜ルーフ)
〈1.8L車〉
・スペアタイヤ非搭載車
最小部:930mm(ホイールハウス間)
最大部:1,390mm(ラゲッジサイドトリムえぐり部左右間)
・スペアタイヤ搭載車
最小部:940mm(ホイールハウス間)
最大部:1,410mm(ラゲッジサイドトリムえぐり部左右間)
〈2.0L車〉
・スペアタイヤ非搭載車
最小部:930mm(ホイールハウス間)
最大部:1,170mm(ラゲッジサイドトリムえぐり部〜ラゲッジサイドトレイ)
・スペアタイヤ搭載車
最小部:940mm(ホイールハウス間)
最大部:1,190mm(ラゲッジサイドトリムえぐり部〜ラゲッジサイドトレイ)
奥行き〈セカンドシート展開状態〉
・スペアタイヤ非搭載車
800mm(リアシートバック下部〜フィニッシュプレート)
・スペアタイヤ搭載車
815mm(リアシートバック下部〜フィニッシュプレート)
・全車 最小部
685mm(フロントシートバック下部〜バックドアトリム)
〈セカンドシート格納状態〉
1,640mm(フロントシートバック下部〜バックドアトリム)
ラゲッジ容量〈セカンドシート展開状態〉
・1.8L車 スペアタイヤあり
299L(バックドアガラスまで)〜357L(ルーフまで)
・1.8L車 スペアタイヤなし
370L(バックドアガラスまで)〜422L(ルーフまで)
・2.0L車 スペアタイヤあり
286L(バックドアガラスまで)〜343L(ルーフまで)
・2.0L車 スペアタイヤなし
358L(バックドアガラスまで)〜410L(ルーフまで)
〈セカンドシート収納状態〉
・1.8L車 スペアタイヤあり
860L(バックドアガラスまで)〜1,128L(ルーフまで)
・1.8L車 スペアタイヤなし
905L(バックドアガラスまで)〜1,163L(ルーフまで)
・2.0L車 スペアタイヤあり
847L(バックドアガラスまで)〜1,114L(ルーフまで)
・2.0L車 スペアタイヤなし
891L(バックドアガラスまで)〜1,149L(ルーフまで)
運転席寸法高さ約1,000mm
約500mm
奥行き約1,000mm
助手席寸法高さ約1,000mm
約500mm
奥行き約1,000mm
後席寸法高さ約1,000mm
約1,300mm
奥行き約1,000mm

プリウスは車のサイズ感は扱いやすい中型車クラスとなっていますが、その全長や全幅は新型プリウスになって多少大型化しており、これまでのプリウスの中では最も大きな車になっています。

ポイント

一方でプリウスの全高は先代モデルよりも40mm〜50mm近く大幅に低くなっており、車のデザインも相まってシャープでスタイリッシュなフォルムが際立つ車になっています。

それに伴って車内スペースも大幅にサイズが変化しており、乗員の居住空間である室内長や室内高が短くなって室内幅がほぼ据え置きなので全体的に狭めになっています。

そんなプリウスのラゲッジスペースはセカンドシートのシートバックからテールゲートまでの間のスペースが標準ラゲッジスペースとなっており、こちらも先代プリウスよりもパット見でも狭めとなります。

プリウスのラゲッジスペースのサイズは使用や装備によって細かく別れており、トヨタ公式のサイズ表を見てもスペアタイヤのありなしや1.8Lエンジン、2.0Lエンジンの違いによってもラゲッジスペースのサイズや容量が微妙に違っています。

MEMO

ラゲッジスペースの上下のサイズはルーフまで見るかトノカバーまで見るかで結構サイズが違いますが、ラゲッジスペースの床下に収まっているスペアタイヤの有無でかなり大きくサイズが変化しています。

ラゲッジスペースの幅に関してもスペアタイヤの有り無しでデッキボードの形状が違うことでサイズが変化しており、またエンジンが2.0Lに大型化するとさまざまな機器の搭載性から1.8Lモデルよりもラゲッジスペースの幅が全体的に小さくなります。

またラゲッジスペースの奥行きに関してもスペアタイヤ有り無しで長さが変化しており、加えてプリウスのテールゲートの形状が斜めになっていることで最小部と最大部で大きく奥行きが変わっています。

そしてラゲッジスペースの容量もこのサイズ違いによってかなり細かく別れており、セカンドシートを展開した状態では300L〜370Lぐらいのサイズとなります。
一方で後述するシートアレンジを駆使するとセカンドシートを収納して容量を大きく拡大でき、850L〜900Lぐらいのサイズになります。

ではこのプリウスのラゲッジスペースについて詳しくご紹介していきましょう。

プリウスのの荷室・トランク・荷物収納スペースの良い点

プリウスのラゲッジスペースについてはつぎのような点が便利な点であり、一つずつご紹介していきます。

普段使いであれば必要十分なラゲッジスペースサイズ

まずプリウスの標準的なラゲッジスペースは普段使いには十分なサイズがあり、普段から不便を感じることはないでしょう。

プリウス ラゲッジ参考:toyota.jp

プリウス ラゲッジ参考:toyota.jp

新型プリウスの標準ラゲッジスペースは全体的に先代プリウスよりは狭いサイズとなっており、先代プリウスで500L程度あったところが400L程度と2割近く狭くなっています。

ですが400Lのラゲッジスペースサイズはコンパクトカーよりは大きなサイズであり、中型セダンぐらいのスペースは有りますので普段の買物の荷物ぐらいは十分に積み込むことができます。

プリウスはハッチバックカーなのでラゲッジスペースへの積み込みは後部のテールゲートから行いますので、そこそこの大きさのものも積み込めます。

プリウスの標準ラゲッジスペースでは400Lと決して大きなスペースではないものの、トヨタ公式HPの画像によると中型ぐらいのスーツケースが横並びに収まるぐらいのスペースはあります。

またゴルフバッグなどは大型のものは積み込みづらいものの、長さの短めのゴルフバッグであれば横積みにして2つぐらいまでならなんとか積み込めます。

ベビーカーや車いすなどの大きなものはセカンドシートを展開した状態ではなかなか積み込めませんが、折りたたみ式であれば横倒しにすればなんとか載るでしょう。

ただやはりラゲッジスペースの容量の減少は比較すると不便に感じる部分はあり、現行プリウスの標準ラゲッジスペースは中型車の中では最小クラスのものです。

シートアレンジで大きく利便性の上がる機能性

プリウスのラゲッジスペースはシートアレンジによってそのサイズを拡大させることが可能で、シートアレンジをすれば容量はかなり増加します。

プリウス ラゲッジ参考:toyota.jp

プリウスは前席と後席で5人乗りの車となっており、後席であるセカンドシートはベンチシート式の座席が装備されています。

フル乗車の場合にはセカンドシートは展開しているものの、乗車人数が少ない場合にはセカンドシートを収納することで後部座席の部分もラゲッジスペースにすることができます。

セカンドシートの背もたれは前側に折りたたむことができ、ラゲッジスペースと一続きになるのでより長い荷物も積み込むことができます。

シートアレンジによってラゲッジスペースの奥行きが800mm程度から一気に1,640mmと倍近い長さになり、容量も最大で1,100L強と中型車としては十分なサイズになります。

シートアレンジはセカンドシート全体を倒すことも出来ますが、6:4分割式シートになっているので左右どちらかの座席だけを倒すことも出来ます。

そうすれば乗車人数を3人〜4人まで拡大しながら片側のシートのみ収納し、前後に長い荷物を積み込むことが出来るようになっています。

シートアレンジ後のラゲッジスペースであってもスペアタイヤありなしで容量が僅かに変化しますが、セカンドシート部のサイズは変わりませんので標準ラゲッジスペースほど気になることはないでしょう。

なおシートアレンジを行うためにはセカンドシートの前側からレバーで操作する必要があり、プリウスではラゲッジスペース側からシートを倒す操作はできません。

低いフォルムで積み込みやすいフロア高さ

プリウスは現行モデルになって全高が大幅に低くなりましたが、ラゲッジスペースの積み込みやすさとしては多少良くなっています。

プリウスのラゲッジスペースはセカンドシートの後ろからほぼフルフラットな形状となっており、荷物を前後に移動するのには有利な形状です。

そのラゲッジスペースのフロアの高さは結構地上に近い位置になっており、荷物を車内に持ち上げるときには有利なサイズ感になっています。

ポイント

プリウスのリアバンパー形状やテールゲートの形状は開口部が大きく開く形状となっているので、フロア面も低めで持ち上げる距離が短くて済むので、重量物を積み込むのにも有利です。

またプリウスのテールゲートは複雑な形状をしたデザイン重視のものとなっていますが、テールゲートの開放状態では意外に開口部が大きく開けており大きな荷物を積込むときにも便利です。

プリウスののテールゲートは車の後部で斜めに切り立ったようなフォルムとなっているのですが、テールゲートを開くとこの斜め部分が大きな開口部になるので、無理な体勢にならずに積み込めるのは便利です。

ただし後述するように荷物を積み込んだあとにテールゲートを閉めるときには荷物のサイズが重要となっており、開口部に入るからといって完全に積み込めるわけではありません。

ラゲッジスペース周りの充実した装備

プリウスではラゲッジスペース周りに色々な装備がそなわっており、ちょっとした使い勝手が良くなっています。

プリウス 電源参考:toyota.jp

まずプリウスのラゲッジスペースのテールゲートは電動で開閉できる「パワーバックドア」が装備されているのですが、現行プリウスになってパワーバックドアが全車標準装備となったのが大きなポイントです。

これまでオプションやグレード別設定だったものが全車で使えるので、力を使わずにテールゲートの開閉が行なえ、閉めるときにもスイッチひとつで操作できるので手がふさがっていても操作できます。

またラゲッジスペース内部にはトノボードというラゲッジスペースの目隠しができる装備もあり、展開式のこのトノボードがあれば必要なときには収納してラゲッジスペースを広く使うことも出来ます。

さらにラゲッジスペースの内側には向かって右側には照明がそなわっており、夜間でも手元を照らしてくれるので便利です。

またその反対側にはラゲッジスペース部の電源ポートが備わっているのですが、こちらはプリウスならではの便利装備でありハイブリッドカーの強力な電源を活かした装備となっています。

プリウスの電源を使って外部に給電出来る機能はこれまでのプリウスでもあったのですが、現行プリウスではなんと5日もの間給電が可能なスペックになっており、災害時などにも活用できる機能となります。

車内には運転席脇のセンターコンソールとラゲッジスペース部にこのコンセントがあり、ラゲッジスペース側のコンセントは外にケーブルを出しやすいのでキャンプやアウトドアのときなどにも便利に活用できます。

プリウスの荷室・トランク・荷物収納スペースの悪い点

プリウスのラゲッジスペースはつぎのような点については不便な点です。

先代プリウスよりも狭くなったラゲッジスペース容量

現行プリウスは前述で振れたようにラゲッジスペースの容量が狭くなっており、使い勝手自体は多少悪くなっています。

プリウスは現行モデルで5代目となりますが、それまでの世代ではラゲッジスペースの容量は結構広めに確保されており、おおよそ500L程度はありました。

これに対して現行プリウスは400Lと狭くなっているのですが、この容量減少は全体的なラゲッジスペースのサイズが狭くなったことによるものです。

特にラゲッジスペースの横幅は見た目にも窮屈になっており、車の全体のデザインがシャープになったことによるものです。

先代プリウスまでは結構直線的なデザインでラゲッジスペース周りもシンプルなラインだったのでラゲッジルームのサイズにあまり影響しなかったのですが、現行プリウスはテールランプ部分が絞られるようなボリュームのあるものとなったので横幅が少なくなっています。

また車内スペースに関しても先代プリウスより前後サイズが短くなっており、座席間のスペースも少し詰まったのですがラゲッジスペースも前後サイズが減っています。

車の全長としてはむしろ延長されているのですが、さまざまなハイブリッドシステムの機器やデザイン面を優先したことによって車内スペースが減少しています。

プリウスのハイブリッドカーとしての燃費性能や環境性能はしっかり向上しているものの、ラゲッジスペースの積載性という面ではむしろ低下しているので使い勝手の悪い部分も出てきています。

特にゴルフバッグなどは以前は横積みであれば大型のゴルフバッグが詰めていたのですが、現行プリウスではサイズ制限がかかってしまうなど先代で出来ていたことが出来ないのはやはりデメリットでしょう。

変則的なデザインで使いづらいテールゲート

現行プリウスは流線型でスタイリッシュなボディラインも魅力の一つですが、そのデザインからテールゲートの形状がラゲッジスペースに対してはデメリットにもなっています。

現行プリウスは先代やそれ以前のプリウスからデザインコンセプトが大幅に変化しており、テールゲート周りのデザインは丸みを帯びながらルーフから車の後部までまっすぐ斜めにリアウインドウが配置されるファストバッククーペのようなかっこいいデザインです。

このデザインは空気抵抗などの空力性能でも優れており、プリウスの場合は抵抗を少なくすることで燃費を向上させるアイテムとして設計に盛り込まれています。

ポイント

そしてリア周りのデザインがきゅっと引き締まっているのでスタイリッシュであり、先代プリウスまでのいわゆるハッチバックスタイルからスポーツクーペのようになっています。

しかしこの斜めになっているテールゲートがラゲッジスペースの上下スペースを結構圧迫しており、ラゲッジスペースの前側と後側では高さがなんと250mm近くも差があります。

そのためラゲッジスペース全体を占めるような荷物や上下に高い荷物を載せる際に、車の後部にまで荷物があるとテールゲートにぶつかって積み込めないという事態もあります。

先代プリウスでもある程度その傾向はありましたがまだテールゲート部分には十分な高さがあったのですが、現行プリウスではデザインや空力性能を重視したことでラゲッジスペースは窮屈になって制限も多くなっています。

床下収納がなくハイブリッド機器で占められている

現行プリウスにはいわゆるアンダーラゲッジという部分がなく、少しでもラゲッジスペースがほしい部分に対して残念な部分です。

アンダーラゲッジはラゲッジスペースの床下に設けられた小さめのスペースですが、標準ラゲッジスペースと分割されていることで普段使わないものを目立たない場所に収納できます。

また分割しているボードを取り外せばラゲッジスペースの上下方向を多少拡大して大きな荷物が載せられるようになったり、防水性のあるトレイなどで泥汚れや水に濡れたものを収めやすかったり便利な機能です。

プリウスでも以前のモデルには装備されている車種もありますし、他の中型車では多くの車種で見られる装備です。

しかし現行プリウスではラゲッジスペースの床下にはさまざまなものが収まっており、実質ラゲッジスペースとして使える部分がありません。

パンク修理キットであったりスペアタイヤであったり、その他エマージェンシーの工具類などが収まっているのですが、ハイブリッドカーであるプリウスはさらにその下にさまざまなハイブリッド機器が収まっているため、ラゲッジスペースとして残しておけるスペースがもはやなかったのでしょう。

ただでさえラゲッジスペースの上下方向に不安のある現行プリウスですが、アンダーラゲッジの活用などは出来ないので残念ですね。

プリウスの荷室・トランク・荷物収納スペースの口コミ・評判

プリウスのラゲッジスペースについてはtwitterでもいろいろな投稿があり、その中からいくつかご紹介します。

こちらの方は新型のプリウスの試乗か実写の確認をされたようなのですが、さまざまな面に魅力を感じていらっしゃってたくさん良い点を挙げていらっしゃいます。

ラゲッジスペースについても許容範囲内のサイズとおっしゃっており、可能であればもう少しスペースはほしい物の必要十分なサイズということでしょう。

こちらの方も実際の現行プリウスでいろいろ試していらっしゃるようなのですが、なんとテールゲートを開いたときに後方の壁にぶつかってしまったようです。

以前のプリウスでは起こらなかった現象のようで、現行プリウスがラゲッジスペースの積載性のためにテールゲートを大きく上に跳ね上げていることから起こっているようです。

この問題は駐車場の形状などによって問題ない場合もあるのでしょうが、少なくとも以前よりは気をつけないといけない部分が増えたということでしょう。

総評

トヨタ プリウスは先日フルモデルチェンジを果たして大幅に進化しており、ハイブリッドカーの魅力をより存分に味わえる車に仕上がっています。

またスポーティなボディデザインもカッコよく、走りもキビキビしているということで魅力的なのですが、ラゲッジスペースに関しては以前のプリウスよりサイズが狭くなっており使い勝手は多少低下しています。

それでも普段使いであればそこまで不便は感じないサイズには仕上がっていますが、以前のプリウス以上の積載性を期待している方にはちょっとおすすめしにくい車でしょう。